オカフジが見頃
2021/4/16
熊野古道コンシェルジュ

上富田町岡の田中神社は、熊野古道・八上王子と稲葉根王子の間にあります。

その名の通り、こんもりとした神社林が田園風景の中にぽつりとあります。

この神社林には薄紫色の花を咲かせるフジがあり、世界的な博物学者南方熊楠はその優雅な姿から「オカフジ」と命名しました。実際にはヤマフジだそうですが、ほかのフジとは色合いが異なります。

かつて、神社林を覆うように花を咲かせていましたが近年は衰弱が目立ち、鳥居横の大きな株は昨年から樹木医の手当を受けています。ぜひとも樹勢を回復してほしいものです。

6月になると隣接するハス田では「古代ハス」と呼ばれる大賀ハスが大輪の花をつけます。その時季には、ハスの花の情報をお届けします。