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昭和ロマン漂う銭湯!「第二常盤湯」 【その1】
お風呂好きの区民レポーター 柏木・鈴木・山田・辻本チームです。寒い冬の晴れ間がのぞいた06年2月12日(日)。保土ヶ谷駅前西口商店街近くで営業している銭湯があると言う情報を聞きつけ、どんなところかを今回取材しました。
商店街通りから狭い路地を入るとそこには、隠れ家「湯」!
1.銭湯業の現在までの簡単な経緯
 ここ保土ヶ谷に第二常磐湯、通称「帷子温泉」がある。「昭和十年代にそれまでの経営者から引き継いでね」とご主人の大久保順吉さんが話す。「もう昔のことだから明らかではないけれど大正時代ごろからあったという説も… 名称の第二常盤湯は近隣に常盤湯が先に開業したので自然と第二となったらしいね。」と教えてくれた。ちなみに銭湯の歴史とは「慶長見聞録」(1614年刊)三浦浄心著に『現在の江戸橋付近に銭湯風呂が存在』と記され、浴槽と洗い場が分離した形式は明治に改良風呂として出現。現在の洗い場にカラン(水栓・蛇口)がある形式は昭和の初期にお目見えしたといわれている。(鈴木)
<写真>第二常盤湯(玄関前で)
 
  
2.銭湯業の昨今
 残念ながら温泉ブーム=街の銭湯の繁栄とは比例しないようだ。順吉さん・肇子さんご夫婦が双方顔を見合わせ「スーパー銭湯には敵わない」と… スチームサウナは保土ヶ谷で最初に導入、薬湯も設置。銭湯を愛する人々に更なる至福のときを提供するべく知恵を絞ってはいるが集客の効果的な一手とはなり得ないようだ。逆にそれも町の銭湯がゆったりと時を刻み、みんなに愛されている「帷子温泉」たる所以であろう。(鈴木)
 
 
3.第二常盤湯の仕事 〜番台の真実〜
お風呂屋さんの風景に欠かせない存在として、番台を思い浮かべる人は少なくないだろう。最近では「フロント」を設置する店も増えてきているというが、第二常盤湯には番台がある。昔からここに通っている常連さんも「やっぱりこっちのほうがいい」と番台派だ。
しかしこの番台、座るのはなかなか大変な仕事のようである。
何よりも、あの小さなスペースに長時間正座していなければならない。それだけを考えても、「番台も楽じゃないんですよ」というお2人の苦労が想像できる。足腰への負担を少しでも和らげるため、順吉さんが番台を改良して足を伸ばせる椅子型にしたほどだ。
そしてもうひとつクリアしないといけないのが、緊張。番台からお客さんを見ているように思えるが、実は「お客さんに見られている感じ」がとても強く、慣れるまでは「とても座ってはいられない」そうだ。相手が裸なだけに目のやり場に困る、しかし気分の悪そうな人がいないか常に注意しなければいけない。特に浴室の内と外の温度差が大きい冬場は、救急車のお世話になることもある。番台には細かい気配りが要求されるのだ。(柏木)
<写真>番台をバックに(手前はご夫婦)
 
 
4.お客さんの動向や嗜好
第二常盤湯の最初のピークは営業開始の15時30分から。中には暖簾が出るのを外で待ち構えている人もいるらしい。
現在、第二常盤湯を頻繁に訪れるお客の中で最も多いのが80代の独居者らしい。少々意外に感じたのは、男女の割合では男性客が圧倒的に多く、比率にして7:3程度とのこと。
ところで、世の中の様々なものに当てはまることかもしれないが、「暗黙の了解」がここ銭湯にもあるようだ。人間誰しも自分の空間やいつもの習慣を本能的に守りたがるもの。この本能が銭湯では「いつもの湯の熱さ」や「愛用席使用」などの習慣になることは否めない。
たまに来たお客さんがウッカリ、常連さんご愛用の洗い場と知らずに使ってしまったり、ぬるめが好みの人が、自分の入りやすい温度に湯加減を調整するため、遠慮なく水を入れたりすると、熱めが好みの人には、物足りないように見受けられるとのこと。そのような食い違いがその後、銭湯に来づらくさせてしまうこともあるらしい、と肇子さんも少々苦笑い。確かに、それが原因でお客さんが来なくなってしまうのは問題かもしれないが、とは言え、それも一つの交流、と受け止めたい。
ちなみに、お湯の温度については上記のようなやりとりもあり、順吉さん・肇子さんにとっては非常に気を使うところではあるらしいが、やはり銭湯のお湯は熱いと世間の相場が決まっているらしく、
「お金をいただいているのに、お湯を下げてしまうのは申し訳ない」と肇子さん。極まれに、45度以下になると苦情を受けることも。(山田)
<写真>風呂いすとご存じケロリン洗面器も常設
 
 
5.燃料の確保
湯を沸かす燃料は、薪と重油で併用可能。しかし、現在は薪ではなくA重油が主燃料である。昨年来の原油高騰のあおりを受けて、本当は薪を使用したいところであるが、一戸建てを解体し引っ越す人が減り、廃材の入手が困難だという。家を建て替える需要が減ったということであろう。(辻本)
<写真>廃材で作った作品(順吉さん作)
 
 
6.銭湯業の1日
銭湯業の1日を尋ねてみた。朝食は、いつも10時前。銭湯の営業時間は、15時30分〜21時30分まで。この間、交代で番台に座り接客業務。この間の17時頃に順吉さんの昼食とかなり遅めである。閉店後すぐにタイル清掃やゴミ出しで 45分 × 2ヶ所(男・女湯)。「熱いお湯で落とすと汚れがこびりつかない」と、肇子さんよりタイル掃除の極意を聞くことができた。1日の作業終了は、23時。それから、ご夫婦で軽い夕食。仕事柄、こちらもかなり遅めである。話を伺ってみて、営業時間外の準備や片付け作業も大変であることが分かった。(辻本)
このように忙しい毎日を送るお二人の休みは、週に一度の定休日だけである。
新年は2日の正月朝湯から店を開ける。順吉さんの代になってからやむを得ず臨時休業したのは、遠方の親類に弔事があったときだけ。結婚式に出席したときは、仕込みを済ませてから会場へ向かい、開店時間までには戻ってきて店を休みにはしなかったという。(柏木)
 
 
7.メンテナンス 銭湯壁画
銭湯壁画=富士山という安直な公式で浴室の扉に手をかけると…鳥が羽ばたき、枯山水の石庭が静かに出迎えてくれた。女湯は肇子さんが、男湯は順吉さんがそれぞれセレクト…では、なぜ?富士山ではない絵画が銭湯に出現!?したのだろうか。「実は若いころお寺めぐりが趣味で、その影響から選びましたね」とのこと。温泉に枯山水の石庭=お寺の雰囲気… 疲れた心と体を清める癒しを感じる… 意外と銭湯に合致していました。(鈴木)
<写真>男湯・女湯内壁画
 
その2へつづく
 
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