おでかけリポート/親子で陶芸体験/ 紀州焼葵窯窯元
2021/3/23
地域リポーター

コロナの影響でどこにもお出掛けできない。
そんな子どもに思い出に残る体験をさせてあげたい。
そこで小学2年生、1年生の子どもたちと湯飲みを作りに行ってきました。

白浜で陶芸体験ができるんです

白浜駅から車で10分ほどの、のどかな田園風景の中に紀州焼葵窯窯元はあります。
ここでの陶芸体験は、和歌山県から「和歌山ほんまもん体験」として推奨されている本格的なものです。

初心者や子どもでもできるかな?とちょっとドキドキしながら訪れました。
そんな心配をよそに、予約時間に伺うと皆さんがにこやかに出迎えてくれました。

今回教えてくれたのは二代目・寒川栖豊の息子さんの朗さん。
まず2階にあるギャラリーで自分が作りたい器を選びます。
親子3人で湯飲みを作ることにしました。

1階の作業場へ移動して早速体験開始!
作業場は広くて、グループの体験でも大丈夫。

大人も子どもも夢中に

子どもたちはワクワクで少々興奮気味です。
湯飲みの土台を作ったら、ひも状の粘土をくるくる積み重ねながら湯飲みの形にしていきます。
自分の作りたい湯飲みの形と大きさになったら、のみ口を整えてもらいます。
形が整ったら15分ほど高温で乾燥。

その間に、湯飲みの色を決める釉薬を選びます。
鮮やかな黄色や水色、渋い緑や茶色、シックな黒。同じ色味でも微妙にニュアンスが違うものがあり、20種類ぐらいの中から選べます。

仕上げに、乾燥して少し固くなった湯飲みに模様を付けました。
専用の器具を使って、表面を削るんです。
削り方によってさらに味わいのある湯飲みに!
細い線、広い線、斜めの線-。3人とも同じ湯飲みですが、一番個性が光るところです。

最後に湯飲みの底にサインを入れます。
ここまで約2時間。子どもたちも全く飽きることなく、自分の湯飲みづくりに夢中でした。
出来上がりは約1カ月後。
自宅が遠方の方は送ってくれます。

まとめ

朗さんが丁寧に指導してくれるので、初心者でも安心です。
子どもたちは「また作りたい!」と気に入った様子。
貴重な文化体験としていい思い出になりました。

そして出来上がった湯飲みが届きました。釉薬の色が付いているので、粘土のときとはガラッと印象が変わります。

封を開けた瞬間、「こんな仕上がりになるんだ!」という驚きと、「世界に一つだけの自分の湯飲みができた!」という喜びが湧き上がります。
自分用に作るのもいいですが、おじいちゃん、おばあちゃんへのプレゼントにもお薦めです。

【基本情報】

紀州焼葵窯窯元

所在地:和歌山県白浜町才野541-1
問い合わせ:0739-45-3322(9:00~17:00)
料金:2500円~(作品によって変わります。送料は別料金)
定休日:不定休
予約:前日まで
ウェブサイト:http://www.aoigama.com/

地域リポーター・中嶋 知子