おでかけリポート/カエルが迎えてくれるミニ図書室/JR印南駅
2023/2/3
地域リポーター

子どもたちは電車が大好き。電車を見かけるとテンションが上がります。日常では車での移動がほとんどで、電車に乗ることはまずありません。「電車に乗りたい!」という子どもたちのリクエストに応えて、お出掛けしてきました。

小学5年生、2年生、4歳の子どもたち3人との短い旅。

乗車した区間はJR紀伊田辺駅からJR印南駅までの片道約25分。乗車料金は大人420円、子ども210円(2022年12月現在)です。

美しい海の景色に癒される

今回私が楽しみにしていたのは、岩代駅から切目駅までの海の風景です。紀伊田辺駅からしばらく走ると、急に視界が開けて大きな海が見えてきました。晴れた日の車窓はとても気持ちが良くて、日頃の疲れが吹き飛ぶよう。子どもたちも海は見慣れているはずですが、電車からの景色が珍しいのか「海だー!」と大喜びしていました。

カエルと一緒に本が読める小さな図書館

JR印南駅に到着すると、カエルが出迎えてくれます。待合室のベンチに座って電車が来るのを待っているようです。自分たちと同じくらいの大きさのカエルくんに大興奮。

ベンチの横には小さな本棚があります。絵本がたくさん並べられていて、自由に読むことができます。その横にはストリートピアノも。電車を待つ時間だけでなく、子どもたちとゆったりと過ごす場所にもぴったりです。

駅から少し歩けばスーパーやドラッグストアもありますので、お菓子やちょっとした軽食を買えそうです。この日は持参したお弁当を駅の外のベンチでいただきました。シンプルなおかずでしたが、たまに走ってくる電車を見ながら食べる昼食はいつもと違い遠足気分です。雨が降っていたら待合室でも食べることができそうです。

かえる橋までお散歩しよう

印南のシンボルといえばかえる橋。駅から3分ほどで歩いて橋を渡ることができます。お昼を食べてからかえる橋までお散歩することにしました。車が少なく歩道もあるので、お散歩しやすかったです。橋に到着するとカエルの像がお出迎え。他にもカエルを見つけるたびに「カエルだー!」とうれしそうな子どもたち。それぞれがカメラで思い思いに撮影しながら歩きました。短い距離ですが、あまり活発でないうちの子にはちょうど良い散歩道です。

帰りの電車の時間より少し早めにホームに入りました。ホームを渡る跨線橋からかえる大橋を撮影するためです。青い空に赤い橋が映えます。

正直、かえる橋を初めて見た時には「なぜカエル?」と思いました。調べると「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかる」「栄える」という5つの”かえる”に願いを込めてつくられたと出てきましたが、まだしっくりはきていません。

ただ、地域のひとたちに親しまれている様子を見ていると、時間と共に地域に馴染んでいきシンボルとなっていくんだなと感じました。何より子どもたちはかわいいものが大好きですし、それだけで訪れる理由にもなりました。

いつでも移動できる車も便利で欠かせませんが、ゆったりとした時間を過ごせる電車もたまにはいいな、と思いました。3時間ほどの短い電車の旅、子どもも私も大満足の時間でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山県印南町印南2645-2
連絡先電話番号:印南町役場 0738-42-0120
定休日:なし
利用料金:JR乗車料金
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・森脇 碌