おでかけリポート/親子で一緒に訪れたい神社/廣八幡宮(広川町)|AGARA子育て応援ひろば

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おでかけリポート/親子で一緒に訪れたい神社/廣八幡宮(広川町)

神社に行くといつも、私はとても緊張してしまいます。
手水の作法、二拝二拍手一拝、参道の真ん中を歩かないように。
何度行っても「大丈夫かな」「こうだったかな」といろいろと頭で考えてしまいます。

安産祈願、お宮参り、七五三のときにはもう大変です。
ネットで初穂料の封筒の書き方、服装やマナーをいろいろ調べても、やっぱり不安。
本来の目的がなんだったかも忘れてしまうほどに、肩に力が入ってしまいます。

しかし先日、広川町の廣八幡宮にお伺いする機会があり、家族でとても楽しい時間を過ごしました。
事前に廣八幡宮のインスタグラムで、朱色の本殿や季節行事の美しい写真に見入っていたため、少し緊張はしつつも、観光気分で出かけました。

「津波があったら八幡さんへ」

廣八幡宮は、約1,500年前の6世紀中ごろに建立されました。
室町時代に造営された本殿をはじめ拝殿、楼門などが国の重要文化財に指定されています。
1854年に広川町を襲った大津波の際、濱口梧陵が稲むらに火を放ち、多くの村人が廣八幡宮に避難しました。
現在も津波の避難場所に指定され、近隣の子どもたちは「津波があったら八幡さんへ」の合言葉のもと、毎年11月5日の「世界津波の日」には、避難訓練が実施されています。

改めて、「神社」とは?

今回訪れた廣八幡宮では、宮司さんご一家にお話を聞く機会がありました。
「宮司さんになりたくてなったのですか?」
「神職に就くための学校があるのですか?」
「祝詞の役割ってなんですか?」
「神社はどのように経営されているのですか?」
「神様ってなんぼおるんですか?」
普段は聞くことのできないようなことも、一つ一つ丁寧に答えてくれました。
「うちにはサンタさんもいましたよ~」と、ご家族で楽しそうに話してくれた姿がとても印象的でした。

少子化が進み、地域の氏子さんも年々減ってきているとのこと。
後継者不足や、資金面での問題など、神社が抱える課題も数多くあることを知りました。

「神社」に行ってみよう

3月17日(日)には境内で「わ。マルシェ」が開催されます。
広川町産小麦を使用したピザづくり体験や、地元の食材を使ったお店、ワークショップなどが展開されます。
これまでにも、舞殿で神様に奉納するライブやフラメンコなど、さまざまなイベントが開催されてきました。

地域とのつながりを大切にする廣八幡宮。
「まずは神社に足を運んでみてほしい」との言葉に、「神社ってこんなにも気軽に訪れていいところなんだ」と、少し気持ちが軽くなりました。

子どもたちは、ぬれると文字が浮かび上がってくる「みずみくじ」や、足元のどんぐりを見つけては大喜び。
秋には近所の子どもたちも訪れる、どんぐりスポットだそうです。

「神社ってどんなところなんだろう」と、普段の暮らしの中で改めて考えてみることはなかなかありません。
しかし、このように、神社の歴史や地域とのつながりについて、ときには思いをはせてみることも楽しいな、大切だな、と感じました。
なにか特別なことがなくても、難しいことを考えなくても、地域の神社を訪れ、子どもと一緒に、また穏やかな時間を過ごしてみたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県広川町上中野206
連絡先電話番号:0737-63-5731
駐車場:有
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

おでかけリポート/親子で学んで楽しむ水族館/京都大学白浜水族館(白浜町)

以前JR白浜駅を訪れた際、駅構内に「京都大学白浜水族館」の水槽があるのを見つけました。
魚を見ることが大好きなわが家の子どもたちは、水槽にいる魚やエビを見て大喜び!

実際の京都大学白浜水族館にも訪れてみたいと思い、先日親子で行ってみました。

水族館は円月島の対岸にあり、砂浜は多くのダイバーでにぎわっていました。
「ダイバーたちは、海の中でどんな生き物に出合うんだろうね」と子どもたちと話しながら、水族館へ。

紀南の海の豊かさを、観て、学ぶ


京都大学白浜水族館は、「観て、学べる水族館」として京都大学が運営しています。
展示されている約500種の生き物はすべて、白浜周辺で暮らす生き物だそうです。

水族館の最初の扉が開くと、目の前には水量240トンもの大きな水槽がお出迎えです。
大きな魚やサメ、たくさんの魚が泳ぐ様子を見て、子どもたちは大興奮。

 
ヒトデを見つけて「お星さま~!」と言ったり、
エイを見つけて「お顔ニコニコ!」と言ったり、
目の前で見る海の生き物たちをとても楽しんでいました。

小さな子どもと一緒に楽しむ水族館

高い位置にある水槽は、このように、どうしても水槽を見るたびに抱っこになってしまいます。

しかし、こちらでは「子ども用踏み台」の無料貸し出しがあり、小さな子どもも自分で上って、水槽を見て楽しむことができます。

おむつの交換台が2カ所あるのも、小さな子ども連れにはうれしいですね。
館内に階段や段差はなく、車いすやベビーカーでもスムーズに移動できます。
一時間ほどで、子どもたちと館内をゆっくり見て楽しみました。

おうちで楽しむ水族館の思い出


水族館の入り口には、来館記念スタンプがあります。
かわいいタコのイラストに、魚や円月島、飛行機が描かれたスタンプカードを、子どもたちは大切に家に持って帰りました。

塗り絵の無料配布もあり、一冊ずついただいてきました。
帰宅後も水族館で見た魚たちを思い出しながら、子どもたちは塗り絵を楽しんでいました。

新しい発見を求めて

今回初めて京都大学白浜水族館を訪れてみて、心に残ったことがあります。
それは、「身近な生き物にも、まだまだ分からないことがたくさんあり、それらを一つずつ解明するために、多くの研究が進められている」という言葉です。


「大学が運営する水族館はどんなところかな」と思っていましたが、一つ一つの水槽に生き物の特徴などの解説があり、子どもと一緒に私も多くのことを学ぶことができました。

また、館内の至るところに水槽観察・スケッチ用の机付きの椅子がありました。
水槽の前まで運んで使用できるとのことです。

いつか子どもたちと一緒に、海の生き物を目の前でスケッチしながら、私もまた新しい発見をしてみたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町459
連絡先電話番号:0739-42-3515
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:なし(年中無休)
駐車場(台数):40台 無料
利用料金:大人(高校生以上)600円 小人(小・中学生)200円
(公衆)トイレの有無:有
車いす・ベビーカー各2台が貸出可能

地域リポーター・渡辺なぎ子

お出かけスポット/大きな虫眼鏡でたくさんの生物を観察してみよう!/和歌山県立自然博物館(海南市)

大きな虫眼鏡で観察しよう!

ご紹介するのは、海南市にある「和歌山県立自然博物館」です。
この場所は、私が小さい頃から何度も訪れた思い出の場所。

おいっ子が生まれた後も、度々連れて行った場所でもあります。
3歳頃に彼を連れて行った時には、水槽ごとに「なに?なに?」を連発しながら走っていました。

そして、高校生以下は入館料が無料のため、小さな子どもを連れて気軽に行ける水族館となっています。


私がお薦めしたいのは、「いろいろな生物」エリアです。
ここには小型水槽が40個あり、大きな虫眼鏡で観察できるようになっています。

肉眼では気づかない細部まで生き物を知ることができるのが魅力。
ダイビングを趣味とする私が、今回お薦めする生物は3種類です。

よちよち歩きがたまらなくかわいいイロカエルアンコウに会いに行こう

トップバッターは、イロカエルアンコウ。
イロカエルアンコウの餌は、小魚やえびです。
小魚やえびはプランクトンや藻を食べています。

この魚の一番の特徴は、背びれのとげの先にある餌に似せた
「エスカ」をピロピロさせて獲物をおびき寄せることです。

大きな虫眼鏡で、鼻先にある「エスカ」を観察してみてください。
しかし、いつでも「エスカ」をピロピロ動かしているわけではありません。
もし見られたら、あなたはラッキーです!

「エスカ」をピロピロさせているかわいい動画がこちらです。

https://www.youtube.com/watch?v=I04D4a372Jo

(提供:長崎ペンギン水族館様)

 

この生物のかわいいところは、なんといっても胸ビレ・腹ビレをまるで手足のように使って海底をよちよちと歩く!?姿。
ダイバーの間でも人気の魚です。
展示されていたのは黄色い個体でしたが、赤や茶などいろいろな色の種類がいます。

この魚は和歌山県の海でも見ることができます。

この日は、観察しているとよちよち歩いていたイロカエルアンコウが、運よく目の前で立ち止まりました。

そして、胸ビレをあげて、まるで「よっ!元気?」とあいさつしてくれているような最高の場面に出合えました。
とても愛くるしかったです。

海の妖精アオウミウシを観察してみよう

アオウミウシは、日本で最も有名なウミウシの一種で、和歌山県の海でも見ることができます。
体長3㎝と小さい生物です。
殻を消失することで進化した、巻貝(軟体動物)の仲間といわれています。

全身がきれいな青色をしており、黄色の縦線が1本と、その両側にも黄色の斑紋が入っています。
赤い触角と、身体の後方に花のような物(えら)がついているのが特徴です。

ウミウシは、色鮮やかな種類がたくさん!
ウデフリツノザヤウミウシという種類は、お子さんに人気のポケットモンスター「ピカチュウ」に似ていて、ダイバーの間でも「ピカチュウ」の愛称で親しまれています。
とってもかわいいウミウシです。

興味を持たれた方は、お子さんと図鑑で調べてみてください。

2024年の干支、タツノオトシゴを見てみよう

このフォルムに見覚えありませんか?
そうです!今年の干支の「タツノオトシゴ」です。
タカクラタツは中型のタツノオトシゴ。
全長が15〜22cmほどの大きさになると言われており、和歌山県の海でも見ることができます。
下を向いているこの表情、かわいいと思いませんか?

きれいな黄色い身体に、伸びた口が特徴です。
虫眼鏡で見ると口の先だけ透明で、背面に3対の黒色の斑点があるのが分かります。
大きな虫眼鏡のおかげで、肉眼では分からない細部まで観察でき感動しました。

ぜひ、お子さんといろいろな生物を観察して、たくさんの発見をしてください。

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

イベントリポート/川の始まりはどんなところ?/和歌山市民の森・源流体験学習会(奈良県川上村)


最近、息子と「紀の川」について学ぶ機会がありました。

紀の川は全長約136キロメートル。
「大台ケ原」を源流として奈良県では「吉野川」、和歌山県に入ると「紀の川」と名前が変わり海へとつながっています。

川について学ぶ中で、息子に「山に雨が降って川となり、海に流れて、また雨になることを繰り返す」と水の循環について説明しました。

すると息子から「川の始まりってどんなところなの?」と質問が。

この質問にうまく答えられず、私自身も川の始まりを見たことがないと気づきました。

そんな時に和歌山市報で知ったのが、「和歌山市民の森づくり・源流体験学習会」です。
紀の川・吉野川上流の奈良県川上村にある「水源地の森」を散策するイベントで、私は「川について学べるよい機会だ」と思い、早速申し込みました。

危険生物対策は必須

学習会が開催されたのは10月。
わが家は9月下旬に、学習会に参加できるという通知を受け取りました。

資料には当日のスケジュールとともに、散策ルートには危険箇所があることや、危険生物についての注意を促す説明文がありました。

「ニホンマムシ」「オオスズメバチ」「ダニ類」「ヤマビル」と、よく耳にする危険生物たちです。

小学生たちに人気の高いサバイバルについて書かれた本を読むのが好きな息子は、「リアル、サバイバルだ!」と大喜び。

野外活動が苦手な私は、「危険なイベントに申し込んでしまった」と不安になりました。

でも源流の森に行くのは「手つかずの森に行く」ということ。
自然には危険がつきものですよね。

案内文を読み自分たちでできる対策をして、当日に備えました。

なぜ奈良に「和歌山市民の森」があるの?車内でお勉強

当日午前7時30分、和歌山市役所前からバスに乗って川上村へ出発。

到着するまで、和歌山市環境政策課の職員さんからのお話とビデオ鑑賞があり、川上村と和歌山市民の森について学びました。

・川上村は、「下流にはいつもきれいな水を流します」という思いのもと、1996年に「川上宣言」を発信して天然林の管理保全をしてきた。

・和歌山市は、川上村と「吉野川・紀の川水源地保護に関する協定」を結んで、水環境の保全、創出を図っている。

・市民の森は、伐採により荒廃が進んだ森を和歌山市が借り受け、和歌山市民が伐採などの山の仕事が体験できる場として活用しながら、森を守ってきた。

・かつて荒廃していた場所は、和歌山市民の森として約20年間整備してきたことで森が育ってきている。

どれも知らないことばかり。
紀の川の恩恵を受けているにもかかわらず、自分が不勉強であったことを知りました。

普段は入ることのできない水源地の森へ出発


出発から約2時間で、奈良県吉野郡にある「森と水の源流館」に到着しました。

源流館からはマイクロバス2台に分かれ、目的地に向かいます。
ガイドさんのおすすめ紅葉ポイントや、大台ケ原が望める場所などを通過して、森へと進んでいきます。

約1時間で、水源地の森の手前にある管理棟に到着しました。
ここでお手洗いを済ませます。

こちらのトイレは水を使いません。
便槽の中におがくずが敷き詰められていて、排泄後にボタンを押すと攪拌(かくはん)し微生物の力で分解、処理する仕組みになっています。
汚染水が、土壌や水をできるだけ汚さないようにするための仕組みです。


管理棟から再びバスに乗り、5分足らずで森の入り口に到着です。

ここから森に入るための準備をしました。
「ヤマビル」対策で、ズボンの裾を靴下の中に入れます。
これはヒルが衣類の中へ侵入するのを防ぐのではなく、ヒルが足元から上がってくるのをすぐに見つけるためだそうです。
次にヒル忌避剤を靴に振りかけます。

全員で体操をし、準備は万全です。


森に入る前に、神様にあいさつをします。
この水源地の森は、無断での入山は禁止です。
森と水の源流館が主催するガイドツアーを通じてのみ、入ることが許されています。


早速、森に入っていきます。
丸太の橋を渡って奥へ進んだ先に、500年以上前から手つかずの天然林がありました。
ここでは、森と森をつくる生き物たちを守ることを目的に、動植物の採取は禁止されています。

遊歩道として整備されたコースはありませんが、ガイドさんが安全に歩ける場所を案内してくれます。


森の奥には、川に近づくことができる場所がありました。

スタッフさんから「よどんでいない、きちんと流れている水」をくむように説明を受け、息子が持参していたペットボトルに水をくみました。

「この川が紀の川までつながってるの?」
「たどったら和歌山に帰れるってこと?」と話す息子。

私は「そうだよ」と答えながら、実感が湧きません。

しかしこの流れが吉野川、紀の川流域の多くの人たちの生活を潤していると考えると、改めてこの森を荒らすことや流れる水を汚してはいけないと思いました。

当日は午後から雨の予報であったため、予定よりも散策時間は短くなり、昼食を食べた後は森と水の源流館に戻ることになりました。

川上村が守っているもの

森と水の源流館に戻ってからは、再びガイドさんの案内で施設内を見学しました。
こちらでは、川上村の自然や歴史を知ることができます。

川上村は、日本の林業の発祥の地。
この地では、人工林を育てることで天然林を守ってきた歴史があります。
森を守るからこそ、水や周辺で暮らす生物たちも守れるのだそうです。

こちらは、川の周辺で見られる生物の展示です。
上流、中流、下流に生息している生き物の違いを知ることができました。

江戸時代中ごろの暮らしを再現しているブースもあり、川上村の人たちが森とともに生活してきた様子が分かります。
そのほか、施設内にあるシアターでは、四季を通した森の変化を記録した映像を見ることができました。

生き物の展示では、子どもが興味を持つように工夫がされていて、また訪れたいと思える施設でした。

施設見学後は近くの道の駅までバスで移動してお土産を買い、再びバスに乗車して午後6時ごろに和歌山市に戻りました。

水について子どもと話すきっかけ

帰宅後、森でくんだ水を煮沸して、留守番をしていた子どもたちと一緒に飲みました。
今回の学習会の内容は、小学生の息子には難しいところもあり、全ては理解できなかったと思います。
しかし、子どもたちと水や自然環境について話すきっかけができました。

学習会参加者には、和歌山市から「水切りゴミ袋」と「天ぷら油の吸収剤」「アクリルたわし」のお土産がありました。

お土産を参考に、自分の家から出す水についても考えていこうと思います。

このイベントに参加して、自分が住んでいる市が環境問題にきちんと取り組んでいることが分かり、誇らしい気持ちになりました。

学習会をきっかけに知ることができた、自然豊かな川上村。

ここでは、自然を生かした「氷瀑(ひょうばく)トレッキング」や「レイカヤック」などのアクティビティが体験できるそうです。

次回は、家族みんなで遊びに行きたいと思います。

基本情報
所在地(住所):「森と水の源流館」奈良県吉野郡川上村宮の平
連絡先電話番号:0746-52-0888
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌平日)
駐車場(台数):有り(20台)
利用料金:一般(高校生以上)400円
小・中学生200円
学校・教育機関100円
トイレの有無:有り

地域リポーター・神林 真衣

おでかけリポート/親子で初めてのミカン狩り/秋津野直売所「きてら」(田辺市)

 

ミカンが大好きなわが家の子どもたち。

県外で生まれ育った私たち家族にとって、和歌山県で食べるミカンのおいしさは格別です。
せっかくなので、ミカン狩りも体験してみたいと思い、家族で初めてミカン狩りに行きました。
(実施期間は、温州ミカンの収穫期である11月上旬から下旬が目安です)

いざミカン畑へ

秋津野直売所「きてら」では、特産の柑橘類や地元で採れた新鮮な野菜などが売られています。
秋津野はミカンの産地、そして紀州南高梅の里としても有名です。

「きてら」とは、田辺地方の方言で「来てください」という意味です。
農村の真ん中にある直売所に、「どうか誘い合わせてきてら」という住民の願いが込められています。

料金は、小学生以上1,700円(ミカン一袋お土産付き)、3歳以上の未就学児は1,050円です(今季は11月末で終了でした)。

早速、農家の方に直売所向かいにあるミカン畑に案内していただき、いざミカン狩りへ。

取りたてのミカンに親子で感動


大好きなミカンが鈴なりになっている様子を見て、「ミカンミカンミカン!」と大興奮の子どもたち。


はさみでチョッキン。
初めて自分で収穫したミカンです。

ミカンは、その場で食べ放題でいただけます。
自分で取ったばかりのミカンを頬張り、子どもたちは「おいし~!」「あま~い!」と叫んでいました。


「早生温州(わせうんしゅう)ミカン」という種類で、袋が薄くてみずみずしく、甘味たっぷりでした。
ミカン狩りをした畑のミカンはすべて同じ種類です。

けれども、木の樹齢やミカンの大きさによって少しずつ味も違っていて、食べ比べをするのも楽しかったです。

一人一袋、自分たちで採ったミカンを持って帰ることができます。


子どもたちはおうちに帰っても、「ミカンとった!」と言って、喜んでお土産のミカンの山を眺めていました。

農家の方が大切に育ててこられたミカン畑にお邪魔し、樹上熟成されたミカンをその場でいただく、とても貴重な機会でした。

そして、「ミカンは木に実るのだ」という、当たり前だけれど大切なことを、体験を通して子どもと一緒に学ぶことができました。

親子でおいしく楽しい、大満足の体験でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市上秋津1487-1
連絡先電話番号:0739-35-1177
営業時間:午前9:00~午後4:30
定休日:年中無休(年末年始はお休み)
駐車場(台数):有
利用料金:ミカン狩り*季節限定《1名:小学生以上1,700円 未就学児(3歳以上)1,050円》
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

イベントリポート/和歌山で世界を楽しむ/国際協力の日いんWAKAYAMAだよ~(和歌山市)

「国際協力」と聞くと、ちょっと身構えてしまいます。しかし先日、「むずかしいことは考えない!学ぼう!海外とつながろう! 国際協力の日いんWAKAYAMAだよ~」という気になるタイトルに引かれ、親子でイベントに参加してきました。

会場は和歌山ビッグ愛(和歌山市)8階にある「和歌山県国際交流センター」です。

エレベーターの扉が開いた瞬間、「こんにちは~!」と、カラフルな民族衣装を着たスタッフの方がお出迎え。

緊張する子どもたちを見て、「こっちでアクセサリーが作れるよ!」と声をかけてもらいました。

早速向かったのは、「世界の生地を使ってブレスレットや髪飾りを作ろう」というワークショップです。

 

布で世界を楽しむ

「好きな生地を選んでね」と言ってもらい、布が大好きな私は「わーかわい~!」と思わずのぞき込んでしまいました。

日本ではなかなか手に入らないアフリカの布。カラフルな色合いと、独特なデザインがなんとも魅力的です。

「これはどこの国の布かな」と、見ているだけでもワクワク。娘に「これいいんじゃない?」「こっちもかわいいよ?」と言いたくなるものの、気持ちをぐっと抑えて我慢。娘は大好きなゾウさんの生地を選びました。

スタッフの方に教えていただき、くるみボタンを作ります。布を丸く切り、型にはめて手でぎゅっと押すと、世界に一つだけのボタンができました。

端切れで簡単に作れるのはうれしいですね。自分で作ったボタンのブレスレットを手に着けて、娘はとても喜んでいました。

世界のことを身近に学ぶ

ブース会場では、国際協力に関わる8つの団体がブースを出展していました。
「飲みくらべてみよう 世界のコーヒー」というワークショップもあり、会場はコーヒーのいい香りが漂っていました。

セミナー会場では、「お買い物でできる国際協力」や「ASEANの国と和歌山」など身近に感じられる話から、「雄大なザンビア」や、「セネガルの学校」など、なかなか聞くことのできないお話会が開催されていました。

各団体から出されるクイズに答えると、先着でプレゼントがもらえました。
私も子どもと一緒にクイズに挑戦。キルギス共和国で作られた、かわいい手作りのフェルトクラフトをいただきました。子どもの宝物の仲間入りです。

世界に少し目を向けてみる

2月17日(土)にはおはなし会

和歌山県国際交流センターでは、子ども対象のイベントもよく開催されています。

2024年2月17日(土)には、「ナフィアさんにきいてみよう、ナイジェリアのこと」というお話会があります。ナイジェリア出身の方が子どもを対象に自国の文化をお話ししてくれるそうです。

このイベントに関連したせかいのぬりえ「ナイジェリアの人々」をいただいてきました。和歌山の名所などを塗り絵にして無料配布しているパパチカと和歌山県国際交流センターが協力して作成しています。

「塗り絵を通して、子どもたちが、新しい刺激を受け、視野を大きく広げるきっかけになれば」との願いが込められています。

塗り絵や、実際のお話を通して、ナイジェリアという国のことを想像してみること。和歌山と世界とのつながりを考えてみること。まだ小さな子どもたちには、難しいことかもしれません。

しかし、子どもたちと一緒に私も塗り絵を楽しみながら、日常生活の中で、ほんの少し世界にも目を向けてみたいと思いました。

「ちょっと海外に行ってくる」ということはなかなかできないし、イベントに参加するのも少し勇気がいります。けれども、クイズや塗り絵を楽しんでみたり、世界のかわいい布を見たり、子どもはいつも絵本で見る文字とは違う文字を発見したり。

時には、親子で少しだけ、「世界」に飛び込んでみることもいい経験だと感じた一日でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山市手平2-1-2 県民交流プラザ和歌山ビッグ愛8F
連絡先電話番号:073-435-5240
営業時間:10:00 ~ 18:30
休館日:水曜日・祝日・12月29日~1月3日
駐車場(台数):有(50分100円)
利用料金:無
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

お出かけスポット/私が選ぶ3大目玉展示/和歌山県立自然博物館(海南市)

 

お薦めしたい3大目玉展示

海南市にある、和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」にスポットを当ててご紹介します。

今回、あえてこのエリアに絞った理由は、私が小さい頃から何回も訪れ親しんだ、大好きな場所だからです。

実は、この施設は建物の老朽化や南海トラフ地震による被災の可能性から、県と海南市の間で移転建て替えが協議されてきました。

県は移転をした場合、水族館設備を外して展示内容を刷新することを提案しました。しかし、市は水族館の展示も続けたいと訴えたため、協議は仕切り直しになっています。

私は、水族館をなくして欲しくないと思っています。

今の子どもは、泳ぐ魚の姿を知らないという話を耳にしました。
実際にいろいろな魚を見て、触れることにより、本来魚はどういう形をしていてどのように泳いでいるのかを知り、理解を深めるきっかけになるのではないでしょうか。

では、この水族館で私がお薦めしたい3大展示をご紹介していきましょう。

水族館の1番の目玉といえば大水槽!

水族館の1番の目玉といえば、「大水槽」ではないでしょうか?
ここの大水槽には、約450トンの海水が入っています。

テーマは「黒潮で暮らす大型の魚や黒潮の沿岸に暮らす魚たち」です。
エイ、サメ、タイ、そして高級魚のクエなど、紀伊半島沿岸を泳ぐ魚たちが、優雅に泳いでいる姿を見ることができます。

クリスマスには、サンタさんが魚たちと一緒に泳ぐ姿も見られます。

私が訪れたときには、小さなお子さんたちが大水槽の台に上がり、間近で見る大きな魚に興奮し、目を輝かせていました。

とても珍しいシロコバンを見に行こう!

私が今回展示を見て初めて知った「シロコバン」は、とても珍しい魚です。
和歌山県では戦前の1924(大正13)年、「紀州魚類図譜」に記録されて以来、報告例はありませんでした。

現在展示されているのは、2021年8月に水深250〜280mの紀伊水道で採集された個体だそうです。この種は主にイトマキエイ(マンタ)の仲間に付着している例が多く、今回も同様に採取されたとのこと。

シロコバンの体長は、最大でも20cmほどです。
小さくてかわいらしいフォルムに思わず目がハートに。

背びれが変化した小判型の吸盤により、このように張りつくことができます。そのため、私たちが見られるのはシロコバンの腹側というのも注目ポイントなのです!

状態が良い間は展示予定とのこと。
シロコバンをぜひ見に行ってみてください。

成長とともに変化する和歌山県指定天然記念物の生物!

皆さんは「県指定の天然記念物」があることを知っていますか?

この生物は、和歌山県指定天然記念物の両生類「オオダイガハラサンショウウオ」。上が大人で下が子どもです。

私は今回初めて、県指定の天然記念物があることを知りました。
調べてみると、自然環境の中でも、貴重な学術資料として文化財の指定を受けている動物、植物およびこれらの生息、自生地、地質、鉱物を指すそうです。

オオダイガハラサンショウウオは、標高の高い山地の渓流の源流部周辺に生息し九州、四国、近畿のみに分布する固有種。奈良県、和歌山県、三重県、四国、大分県、鹿児島県それぞれの県で天然記念物かつ絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

生体展示はなんと、世界でここだけとのこと。

子どもと大人の両方が展示されていることにより、違いがよく分かります。
子どもの頃の姿は白く、愛らしいです。

この自然博物館を訪れた際には、私がご紹介した3大目玉展示のポイントを参考に楽しんでみてください。

家に帰ってからお子さんとどの生き物に興味をもったかを話すのも楽しいのではないでしょうか?

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

おすすめスポット/飛行機の発着が間近で見えるおすすめ3スポット/空港公園、南紀白浜空港展望デッキ、スカイパーク(白浜町)

 

空を見上げては、小さな点のように飛ぶ飛行機でさえも喜ぶわが家の子どもたち。大きな飛行機を近くで見せてあげたいと思い、南紀白浜空港に発着便を見に行ってきました。

今回は、白浜町で飛行機を間近に見られるスポットを3カ所ご紹介します。

1.空港と滑走路を一望できる「空港公園」

まず向かったのは、南紀白浜空港前の坂道を真っすぐ上った先にある空港公園。空港と滑走路、そして滑走路の先にはアドベンチャーワールドが見えます。

 


この日は、東京からの午前の到着便を見ることができました。
「ゴォー」という音がしたと思ったら、空から大きな飛行機が着陸。その様子をポカンと口を開けながら見守る子どもたち。
初めて見る大きな飛行機に、静かに大興奮していました。

2.プチ旅気分を味わえる「南紀白浜空港展望デッキ」

先ほど見た便が35分後に折り返し出発だったので、その間に南紀白浜空港展望デッキに移動しました。

屋上にある展望デッキには台があり、上に立って滑走路を見ることができます。柵には所々に小さな窓があり、子どもが背伸びをしてのぞき込んでいました。


出発便ということで、デッキには見送りの方や観光客、子ども連れのご家族もいて、飛行機が離陸したときには拍手が湧いていました。

久々に空港に来ると、ちょっとした旅気分も味わえてウキウキしますね。

帰りに空港2階のカフェでジェラートを買いました。
さすが白浜、かわいいパンダの最中がサクサクしていておいしかったです。

3.空と海と街の絶景が美しい「スカイパーク」

白良浜から南紀白浜空港へと続く「白浜スカイロード」の途中に、田辺湾と白浜の街、そして滑走路を一望できる「スカイパーク」があります。

 

飛行機到着までの待ち時間は、シャボン玉をしました。


遊具はありませんが、目の前はパノラマ大絶景。
子どもたちはシャボン玉を追いかけ、広場を走り回り楽しんでいました。

スカイパークからは、南紀白浜空港の滑走路が右手に小さく見えます。
天候や風向きによりますが、運がよければ田辺湾から滑走路、滑走路から田辺湾への飛行機の離発着を目の前で見ることができます。

今回、白浜で飛行機が見える3カ所を実際に巡りました。
初めて間近で見る飛行機を体感して、「こんなに大きな音がするんだね」「あっという間に空に上がっていくんだね」と子どもたちも喜んでいました。

私自身も改めて、飛行機の迫力と、発着するまでのドキドキ感を味わうことができました。

海と山に囲まれた、のどかで美しい南紀白浜空港。子どもも大人も夢中になれる飛行機の発着を、ぜひ間近で体感してみてください。

南紀白浜空港発着便は1日に3往復のため、発着時間を事前に調べて行くのがお薦めです。

基本情報
〈空港公園〉
所在地(住所):和歌山県白浜町才野1622番1086
駐車場:あり(無料)
利用料金:入場無料
定休日:年中無休
(公衆)トイレの有無:なし

〈南紀白浜空港展望デッキ〉
所在地(住所):和歌山県白浜町才野1622-125
駐車場:あり(一時間無料)
利用料金:入場無料
定休日:年中無休
利用時間:8:10~最終便離陸時まで ※荒天候時は閉鎖

〈スカイパーク〉
所在地(住所):和歌山県白浜町
駐車場:あり(無料)
利用料金:入場無料
(公衆)トイレの有無:なし
定休日:年中無休

地域リポーター・渡辺なぎ子

お出かけリポート/地理の勉強にも!?/白崎海岸展望台(由良町・白崎海岸)

「どこかに連れてって〜」毎週子どもたちから発せられる声に、いつもお出かけ先で悩みます。晴れた日はやっぱりドライブが最高。今回は白崎海岸に行ってきました。

冬は絶対防寒対策!

白崎海岸は和歌山県由良町にある、名前の通りの白い海岸です。白い岩はサンゴや貝殻が長い時間かけて固まった石灰岩でできているそうです。
子どもを寒い季節に連れて行くときにはとにかく防寒対策が必須。訪れた1月のこの日は、帽子をかぶっていたら飛ばされそうなくらいの冷たい風が吹いていて、ダウンを着ていた子どもたちも「さむーい!」と震えていました。使い捨てカイロやマフラーもあるとうれしいですね。階段を登るのですが、手すりも冷たいので手袋を持っていくのもお勧めです。

向こう側に見える四国にびっくり

風は強いものの、よく晴れていて、展望台からは徳島県がよく見えました。
あれは「徳島だよ」「淡路島だよ」と教えると、小学生の息子と娘は「え〜!」と驚いていました。これまで田辺や白浜の海で何度も見ているはずですが、毎回新鮮に感じるようです。

展望台には案内図があり、それを見ながら説明しました。「こんなに近いんだ!」と地理にも興味を持ってくれたようです。

化石も見つけたい!

訪れる前はじっくりと石をみて、化石を探したいと思っていました。2億年以上前にできたこの辺りの石からは植物や動物の化石が見つかることもあるそうです。
ですが、あまりの寒さに今回は退散!暖かくなったらもう一度トライしたいと思います。

今回は寄りませんでしたが、道の駅白崎海岸には、食事処や売店、トイレなどの施設もありますので、お食事や休憩をしても良いですね。

基本情報
白崎海岸展望台
所在地(住所):和歌山県由良町大引960−1
連絡先電話番号:0738-65-0125
営業時間:24時間
定休日:なし
駐車場(台数):あり
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:あり(道の駅横)

 

地域リポーター・森脇 碌

お出かけリポート/初めての「美術館」/白良浜deひらひらTシャツアート展(白浜町)

小さな子どもたちと一緒に美術館なんて、まだ先のことかなと思っていました。しかし、「白良浜が美術館に変身します」という魅力的な言葉を見かけ、「白良浜deひらひらTシャツアート展」に親子で出掛けてみました。

「福祉×アート×観光」のバリアフリーアートイベント


さまざまな方が描いた絵や写真が印刷されたTシャツを、洗濯物を干すように砂浜いっぱいに並べたTシャツアート展。

福祉や観光関係者で組織する「しらひらバリアフリーアート実行委員会」が主催し、2023年11月3日(祝・金)〜6日(月)に開催されました。

はだしで「美術館」デビュー


わが家の子どもたちにとって、初めての白良浜。
そして初めての「美術館」。
真っ白な砂浜と青い海、たくさんのTシャツがひらひらと風になびく様子を見て、思わず「わー!」と歓声を上げました。

この日は11月とは思えないほど暑い三連休。
砂浜に着いた途端、子どもたちはもちろんはだしになりました。

一つ一つに想いが込められたイベント

アート展では、ステージでのコンサートや青空マーケット、ワークショップも開催され、多くの人でにぎわっていました。

砂浜には一部ビーチマットが敷かれ、バリアフリーに整備されていました。
車いすやベビーカーでも砂浜を楽しめるのはうれしいですね。

環境にも配慮され、和歌山県産にこだわったオーガニックコットン100%のTシャツ、そして柱には間伐材が活用されていました。

イベント当日に参加が難しい障害者の方々も、Tシャツの製造を通じてイベントに参加できるため、安定した仕事や給与につながっているとのこと。
一つ一つの取り組みに、大切な意味が込められていることを知りました。

また、このアート展は砂浜美術館の「ひらひらフレンドシップ」に参加していました。

砂浜美術館とは、町のありのままの風景そのものを美術館と考え、そこにある豊かな自然や人びとの営みを「作品」として楽しむ美術館です。

今までに日本各地、そして海を越えてモンゴルの草原や、パラオの小学校でもTシャツアート展が開催されてきたそうです。

世界のどこかで、Tシャツアートがひらひらとしている光景を想像するだけで、頭の中でも美術館ができそうですね。

このイベントも、白良浜の自然ときれいに並んだTシャツ、そしてここに集う人々の温かな表情もすべてが美しい作品だと思えます。
白良浜の豊かな「美術館」を、心の中で感じることができました。

会場には、ステージからの心地よい音楽と波音が聴こえてきます。
自分の作品をうれしそうに眺める方や、まぶしそうにも目を細めながらじっくり鑑賞する方、そしてTシャツがひらひらする様子を写真に撮る方。
それぞれが、思い思いにここでの時間を過ごしていました。

わが家の子どもたちにとって初めての「美術館」。
さまざまな方が、さまざまな思いで創り上げた温かな場。
芸術の秋を、親子で五感いっぱいに感じることができた一日となりました。
また来年も開催されるようであれば、今度はぜひ子どもたちと一緒にTシャツ作品を応募してみたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町864
駐車場(台数):白良浜駐車場 60台(※時期によって有料の場合有)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

イベントリポート/ろうそくとイルミネーションの灯りが美しい/ 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜(和歌山市)

「竹燈夜」。
和歌山城公園で毎年10月から11月中に行われている、灯りのイベントです。
和歌山市の中心地の夜景がとてもきれいで、灯りの移り変わりを感じながら、秋の夜のひとときを過ごしました。

和歌山城公園の秋の風物詩

イベントのタイトルは「第18回 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜」。
2006年から始まったイベントで、毎年10月から11月中に2日間開催しています。
2023年は11月3日(金)と4日(土)、開催時間は18時から21時でした。

今回のコンセプトは「時間(じかん・とき)」。
竹と人が関わってきた歴史を感じ、夜の和歌山城で過ごす時間をいろいろな年代の人に楽しんでほしい、という思いが込められているようです。

お花見の頃の華やかでにぎやかな「桜祭り」には行ったことがありますが、この時期に夜の和歌山城公園を訪れるのは初めてでした。

気持ちが落ち着く温かなろうそくの灯り


開催時間に合わせて、和歌山城公園に到着しました。
もうすでに暗い時間です。

和歌山城の正門「大手門」をくぐると、「WELCOME」の文字が出迎えてくれました。

 


スヌーピーやアニメ「ワンピース」のロゴマーク、ミッキーマウスなどの文字や絵が、アルミカップに入ったろうそくを並べて描かれています。

この日は風がほとんどなく、少し揺らめく炎がかわいらしく見えました。
それに周辺には街灯が少なく、文字や絵が地面に浮き出てとてもきれいです。

その近くには、ろうそくが入った竹筒が灯っています。
竹筒の灯りは、竹の内側で反射をしていて、思いのほか明るく感じました。

しばらく歩くと、お城のシンボル「伏虎像(ふっこぞう)」の前に出ます。
そこには和歌山の「W」と日の丸が描かれた竹筒、その近くにはろうそくが入った多くの紙コップが並べられていました。
紙コップには絵や文字が描かれていて、ろうそくの炎に照らされています。

ろうそくの灯りは見ているだけでホッとします。
私は、しばらくぼーっと見ていました。

多くのボランティアで作られているイベント

「竹燈夜」は、和歌山市観光課を事務局とする実行委員会が運営しているイベントです。
開催が近づくと和歌山市民のボランティアを募集し、竹灯篭の搬入や設置、ろうそくの点火と消火、そして片づけを依頼しています。

会場では、ボランティアの方が消えたろうそくに点火していました。
子どもも大人の付き添いの元で参加しています。

竹灯篭やキャンドルアートは大手門から始まり、二の丸や西の丸の広場、「紅葉渓庭園」がある山吹渓まで続きます。
また、砂の丸広場前の通路や天守閣に通じる「新裏坂」、イベントの2日目には天守閣の前にも美しく模様が描かれていました。

竹灯篭は、毎年8千本使っているそうです。

美しいキャンドルアートは、ボランティアの方の協力で描かれています。
アルミカップのろうそくの数は、竹灯篭を合わせるとかなりの数。
ボランティアの方に尋ねると「1万個はあるかも」と話してくれました。

ろうそくで描くのも点火するのも、また安全に消火するのも根気が要りそう。

多くの人でこのイベントが作られていることを知ると、ろうそくの灯りがよりいとおしく感じられました。

和歌山の美しい夜景に感動

二の丸広場では、「いけばな野外アート展」が開かれていました。

西の丸広場では、竹灯篭やキャンドル作りのワークショップ、スイーツや雑貨などのお店が出ていてとてもにぎやかです。

来場者は写真を撮ったりお茶を飲んだり、思い思いにその場を楽しんでいました。

広場からは、2年前に完成した「和歌山城ホール」が見えます。

和歌山城公園の「暗」とは対照的。
カラフルなイルミネーションと屋上のライトアップが際立ちます。
「和歌山にもこんなにきれいな夜景があるんだ」。
ちょっと誇らしく感じました。

来年の開催が楽しみです!

開催されているイベントは、他にもいろいろありました。
忍者になり切る「こども忍者衣装体験」や、生演奏を聞きながら過ごせる「カフェスペース」。
「わかやま歴史館歴史展示室」は、竹燈夜開催中は特別に夜でも観覧できます。
砂の丸広場では、県内最大級のグルメイベント「全肉祭」が同時開催されていました。
1日を通して和歌山城公園で過ごすのもお薦めです。

今回いろんな催しがあることを知らずに訪れたので、「調べておけば、もっと楽しめたかも」と反省。
「来年は、もう少し早い時間から参加しよう!」と思っています。

基本情報
所在地(住所):和歌山城公園 和歌山県和歌山市一番丁3番地
連絡先電話番号:和歌山市役所観光課 (073)435-1234
イベント開催日時:2023年11月3日、4日 18:00~21:00
駐車場(台数):和歌山城公園駐車場
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

テークアウト特集/ごはんがおいしいお弁当屋さん/白米屋(上富田町)

新米がおいしい季節です。
白ごはんが大好きな私たち家族がとっても気になる名前のお店、「白米屋」さんのお弁当をテークアウトしました。

2023年8月にオープンした同店。
オープン当日には、電話がつながらないほど大盛況でした。

ごはんがすすむボリューム満点のお弁当

この日は、ヒレカツ弁当と焼き肉弁当を注文しました。
当初は、日替わり弁当(550円)の「茄子の肉巻き」を頼みたかったのですが、
10時前にお店に電話したところ、すでに売り切れとなっていました。


ヒレカツ弁当(750円)
ヒレカツは衣がサクサク、ボリューム満点で、野菜たっぷりの副菜もとてもおいしかったです。


焼き肉弁当(700円)
小さな子どもがいると、なかなか落ち着いて焼き肉にも行けないのですが、ときどきとても食べたくなってしまいます。
こちらのお弁当も、ジューシーなお肉にごはんがすすむ、大満足の味でした。


子どもも食べられる「のり弁」(400円)や、「どーん!と5個入り!唐揚げ弁当」(650円)など、おいしそうなメニューがたくさんあります。

LINE登録をすると、毎日日替わりのメニューとともに、豆知識やすてきな情報が送られてきます。

冷めてもおいしいこだわりの白米


白米屋のこだわりは、なんといっても、白米。
炊き上がりが絹のように白くつやがある滋賀県産のキヌヒカリを厳選し、毎日お鍋で炊いているとのこと。
そしておかずも、地元産の新鮮な食材を使用し、一品一品手作りされています。
梅干しは白干しで仕入れ、梅酢としそで漬けているそうです。

このように、ごはんはつやつやで、冷めても甘味がありとてもおいしかったです。

お店も手作り


お店は住宅街の中にあり、地図で見ると少し分かりづらく感じました。
しかし、近くまで行くと、「お弁当」の旗がひらひらとしていたため、迷わずたどり着くことができました。

店舗は、もともと倉庫だった場所を手作りで改装されたとのこと。
この日の店内は、ハロウィーンの飾りで装飾されていて、子どもたちも喜びそうなすてきな空間でした。

当日朝10時までの注文で、3個以上から配達もしていただけるとのことです(お店から5km圏内)。
お店近くの新庄総合公園で、白米屋さんのお弁当を持ってピクニックなんてのもワクワクしますね。

基本情報
所在地(住所):和歌山県上富田町南紀の台41-20
連絡先:0739-33-2595
営業時間:11:00〜16:00(電話受付9:00〜)
定休日:日・祝日
駐車場:有(1台)
トイレの有無:無
Instagram:hakumaiya_0828

地域リポーター・渡辺なぎ子

おすすめスポット/チョコレート工場のカフェでチョコ尽くし/K型チョコレートカンパニー(白浜町)

大人も子どもも大好きなチョコレート。
何気なくスマホで白浜の地図を見ていたとき、「K型チョコレートカンパニー」という変わった名前の飲食店を発見しました。

どことなくおいしそうな雰囲気がして、この名前は何なのか、画面を拡大して見ると、「チョコレートの工場とカフェ」とありました。

「白浜にあるチョコレート工場とはどんな施設なのだろうか」「行ってみるとただのチョコレート屋さんだというケースもあるかもしれない」という不安を少し感じつつ、興味本位で行ってみることに。

ディープスポット「桟橋」にチョコレートペイントの建物

K型チョコレートカンパニーは、白浜のディープスポットと呼ばれている桟橋エリアにあります。
桟橋前の信号を渡って徒歩30秒、お店の正面はガラス張りになっていて、チョコレートを作っている様子が見えます。

入り口を一旦通り過ぎ、建物を横側から見ると、チョコレートがかかっているイメージのペイントになっていました。ここもワクワクするポイントです。

店の前の通りは御幸通りと呼び、白良浜につながっています。
この道を白良浜の方向へ少し進むと駐車場があります。
目印は「K型ちょこれーとカンパニー」の小さな看板です。

味の違いがはっきり分かって楽しい!チョコレートの試食で食べ比べ

店内に入ると、広い空間の奥にレジカウンターがあり、ここで作っているチョコレートの試食ができるようになっています。

ここでは、6カ国からカカオ豆を取り寄せ、それぞれの豆を使ってチョコレートを作っています。

ボリビア、ガーナ、タンザニア、トリニダード、ハイチ、そして10月から新たにベトナムが加わりました。各豆で作ったシンプルなチョコレートを試食、食べ比べができます(画像は9月時点の試食)。

酸味や甘さ、深みなど、それぞれ味わいが違い、個性があって面白いです。
また、和歌山県はこれからみかんの収穫が盛んになるため、毎年この時期限定でみかんのチョコレートを販売しています。

レジカウンターから見える大きなキッチンではチョコレート作りをしていて、その様子を見ているとワクワクします。
子ども連れのお客さんも多いそうで、チョコレートを食べることができる子は、大人と一緒に試食して楽しんでいるそうです。

またレジ横のショーケースでは、試食したチョコレートのほか、バトンショコラやチョコチップクッキーなどを販売しています。

私はバトンショコラという「焼き込み用チョコレート」を使った焼き菓子をお土産に購入し、家でいただきました。
チョコレート味のビスコッティーが柔らかくなったようなイメージの焼き菓子で、口に入れた瞬間に幸せな香りが広がり、ザクっとした食感が香ばしくおいしい逸品です。

チョコレートドリンクでカフェタイム

K型チョコレートカンパニーはチョコレート工場にカフェが併設されています。
店内はテーブルがL字に配置され、広く感じる空間となっていて、ゆったりと過ごすことができます。

カフェにはどのようなメニューがあるのでしょうか。
ホットチョコレート、アイスチョコドリンク、チョコバナナジュース。
そして、カカオフルーツソーダ、カカオフルーツミルク、カカオスパイスミルク、自家製カカオコーラ。
チョコレート工場だからこそできる、興味深いカフェメニューがそろっています。

このように、チョコ尽くしのK型チョコレートカンパニーは、チョコレート好きにはたまらない空間。
白浜で遊んだ帰りに立ち寄るのが定番になりそうな、珍しくておいしい経験ができる場所でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町1197−18 1階
連絡先電話番号:070-8474-7361
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
駐車場:あり

地域リポーター・福積 加穂

お出かけスポット/見るだけでなく、生き物に触れる水族館/和歌山県立自然博物館(海南市)

見て、触って体験できるスポット

海南市にある和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」にスポットを当て紹介します。
小さい頃から何回も訪れた、ダイビングが趣味の私の大好きな場所です。
この水族館は海の生き物に触れるコーナーがあったり、おもしろい展示の仕方があったりと何度も訪れたくなります。

あなたは見分けられますか?

博物館の目玉である大水槽エリアには、黒潮の海で生息するエイや高級魚のクエなどが悠々と泳いでいます。

大水槽エリアを真っすぐ進むと、右手に中水槽エリアが見えてきます。
一番手前の水槽にいるのは、カタボシイワシ、マサバ、マルアジ、マアジ。
あなたはこの4種類の魚を見分けられますか?

お子さんに魚の名前を聞かれたときのために見分け方のヒントをお教えします。

カタボシイワシ…4種の中では一番体が細長い。
マサバ…尾ひれの付け根がとても細い。
マルアジ…尾ひれ近くの体側に”ぜいご”という硬いうろこがついており、体が細長い。
マアジ…尾ひれ近くの体側に”ぜいご”という硬いうろこがついており、体がやや太短い。

ぜひ、お子さんと当てっこしてみてください。
この水槽を見ているときに、後ろから「おいしそう」と聞こえてきたのには思わず「くすっ」としてしまいました。

*注「あなたは見分けられますか?」のコーナーに展示されている魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

実際に触ることで初めて分かる~手でみる魚の国~


こちらのエリアでは、魚やカメなどの模型やはく製を、手で触りながら観察することができます。

一般的な博物館では「触らないでください」と書かれていることが多い展示物ですが、このコーナーでは気にせず触ることができます。
お子さんにたくさん触らせてあげてください。
いろいろな発見が得られるいい機会になるでしょう。

わたしのお薦めは、タイマイというカメです。
実際に触ってみて、甲羅の縁がギザギザしていることを初めて知りました。

タイマイは、別名「べっ甲かめ」と言われており、見事な甲羅はかつてメガネやかんざしに利用されていました。

1975年に発効した「ワシントン条約」により国際的に保護されているものの、タイマイの卵や成体の肉は、いまだに世界各地で食用とされているのが実情です。

甲羅も高価で売買されるため、乱獲の対象になり絶滅危惧種になっているとのことです。
人間と自然界とが、うまく共存していける世界になればいいなと感じました。

生物に直接触れる~タッチングプール~

生きたウニ、ヒトデ、ナマコなどの生きものに触れるエリアもあります。
わたしのおいっ子は、ヤドカリをゲットしてハイポーズ。
どの生き物に触ろうかと、真剣に考えている姿がかわいらしかったです。

手をすぐに洗えるよう、近くに手洗い場を設置してくれているのもうれしいポイント。
触るだけでなく、干潮(左写真)・満潮時(右写真)に生物たちがどのように過ごしているのかも観察できます。

この展示スペースは、海に入らずともたくさんの生物に触れながら観察ができるので面白い展示方法だなと思いました。
お子さんに、たくさんの生物に触ってもらって、いろいろな発見をしてほしいエリアです。

こちらの博物館は、高校生以下の方や65歳以上の方の入館料が無料です。
そのため、3世代で来られている方を多く見かけました。
家族みんなで楽しめる場所ってうれしいですよね。
館内は、小さなお子さんでも1~2時間程度で回れる広さなので、おでかけにお薦めしたい場所です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証等年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

大イチョウが見頃に

 

田辺市中辺路町福定にある樹齢400年の大イチョウが見頃を迎えています。

市の天然記念物で樹高約25メートル、幹回り約6メートル。その姿は国道311号からも見えます。19日(日)には多くの見物客でにぎわっていました。

国道から大イチョウまでの道路は狭いので、車での通行は譲り合いが必要です。大イチョウの前を通り過ぎた右側に駐車場があります。

黄葉の進み具合によりますが、12月上旬までが見頃。落葉が始まると周囲は黄色いじゅうたんを敷き詰めたようになり、秋の深まりを一段と感じさせます。

おすすめスポット/隠れ家のようなお店でちょっと息抜き/Orange Cafe オレンジカフェ(和歌山市)

子どもの頃、大人に内緒で「秘密基地」を作りませんでしたか?
内緒ってことにドキドキしたり、秘密基地ってだけでワクワクしたり。
そんなことを思い出させてくれるお店を見つけたのでご紹介します。

「レンタルスペース」の案内が気になる六十谷のオレンジカフェ

和歌山市六十谷にある「OrengeCafe/オレンジカフェ」さんは、2020年にオープンしたまだ新しいお店です。

以前から、どんなお店なのか気になっていたのですが、通勤の車からでは店内は見えないし、開いているのか、閉まっているのか分かりませんでした。

けれども、レンタルスペースの案内が気になっていたため、「パソコン作業をしながらお茶をしよう!」と、思い切って入ってみました。

落ち着いた雰囲気で居心地のいい店内

ドアを開けたら「おかえりなさい」の手書きの文字と、かわいらしい豚さんたちがお出迎えしてくれました。

オーナーさんは気さくで話しやすく親しみやすいので、初めて行った日からお友だち気分になれました。

営業時間は11:00〜15:00で遅めのランチも可能です。
子育てしているパパママさんなら、子どもを学校に送り出してからゆったりくつろげますよね。
営業時間外は、不定期で夜カフェやイベント・ライブ開催もあります。

オレンジカフェの看板メニューでもある「ミネラルランチ」やジュースは、食材にもこだわっているため、とてもおいしいです。
私が食べたメニューの中では、木曜日限定のカツサンドがお肉も柔らかく甘みもあり絶品でした。

また、一人の時間を確保したい人は、レンタルスペースでじっくり過ごすこともできます。

レンタルスペースでは、講座やコーチング、アロマトリートメントなどもやってるので、普段は交流のない人や共通の趣味の人との出会いもあります。

イベントも気軽にさせてくれる

店内奥には、一段高いステージスペースがあり、私もランチコンサートをさせてもらっています。
そこに、上富田町から洋服屋さんが出張で来ていました。

服を販売されているかと思いきや、普段は「rer_lenteアーエルレンテ」というエステサロンを、2人で経営されているそうです。
お客さまへの還元イベントとして、このように月3日程度臨時的に洋服店をオープンされているとのことでした。

とても笑顔の似合うスタッフの方々で、今度は私が上富田町へ出張して取材したいなと思いました。

このように、すてきな出会いがあるのもオレンジカフェのオーナーさんの人柄が魅力的だからでしょう。

忙しい日々の中で、少し息抜きをしたり、趣味の時間を過ごしたり、意外な出会いがあったりすると、いい気分転換にもなりますよね。
ぜひ一度、オレンジカフェへお立ち寄りください。

基本情報
所在地(住所):和歌山市六十谷7-4
連絡先電話番号:073-488-5908
営業時間:11:00~15:00
定休日:日曜日.月曜日.祝日
駐車場(台数):有り(10台)
利用料金:ミネラルランチ 1,100円~
レンタルスペース1,100円/1時間~
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・新家 令子

おでかけリポート/子どものお昼寝促進活動に最適!/和歌山市民図書館(和歌山市)

「たくさんお昼寝してほしい」
これは、私が毎日子どもに願っていることです。

一日中、小さいお子さんと一緒に過ごしている親御さんは、同じような思いがあるのではないでしょうか。
子どもがお昼寝している間は、ホッと一息つけるとても大切な自由時間。

その時間を確保するために、「子どものお昼寝促進活動」をしています。
そして、天候に左右されず、親の体力的にもちょうどいい、お薦めスポットを発見しました。

それは、和歌山市民図書館。
図書館は、キーノ和歌山の中にあります。
キーノ和歌山には図書館以外にも、スーパーマーケットやドラッグストアなどの便利なお店がずらり!

ここには、子どものお昼寝を促進するための最高の条件がそろっています。

子どもと思いっきり遊ぼう!午前中に図書館へGO

図書館の4階は「こどもとしょかん」です。
このフロアには、「えほんの山」や「本のどうくつ」「プレイスペース」「もぐもぐスペース」などがあります。

えほんの山と本のどうくつは、子どもがお気に入りの絵本を探せる場所。
階段を上ったり下りたりできるため、子どもがアクティブに動けるところがポイントです。

さらに、ここでは「おはなし会」や「むかしばなし・わらべうた」などのイベントが定期的に行われています。このようなイベントに参加するのも、子どもにとって刺激になりますよね。

また、プレイスペースで子どもは、木のボールプール、キッチン道具、ブロックなどに夢中。

中には長椅子が設置されていて、親はそこから子どもを見守ることもできます。

おなかがすいたらLet`s eat

もぐもぐスペースには、机と椅子が設置されています。窓から外をのぞくと車やバスが走っていて子どもは大喜び。

ベビーチェアや手洗い場、ゴミ箱が設置されているのもうれしいポイントです。

ちなみに、キーノ和歌山内にあるスーパーで、お昼のお弁当が買えます。その向かいにあるドラッグストアには、離乳食も売っていてとても便利。

食事のあとは…

さぁ、いよいよお昼寝へのラストスパート。

こどもとしょかんのトイレは、海の生き物たちが出迎えてくれます。おむつ替え台、授乳室、こども用トイレと設備も整っています。

子どもも大人もすっきりしたところで、お昼寝への最後の追い込み。

気候がよければ、屋上の芝生で遊ぶのがお薦めです。広い屋外でハイハイをしたり、駆け回る姿を眺めていると、毎回私のほうが先に眠くなります。

こうなるとゴールはもう目の前。

たくさん遊んで、おなかもいっぱいのお子さんは、帰宅後に深い眠りにつくでしょう。

そして、私たちのつかの間の自由が待っています。
子どもと一緒にお昼寝をしてもよし、おやつを食べて気分転換してもよし。

子育ては一人でかかえて無理をせず、いろいろな人や場所に頼ることも必要ですよね。
ちなみに私の場合、この作戦の勝率はほぼ100%です。

基本情報
所在地(住所):和歌山市屏風丁17番地 南海電鉄「和歌山市駅」改札を出て左手すぐ
連絡先電話番号:073-423-0010
営業時間:9:00~21:00
休館日:年中無休
駐車場(台数):南海和歌山市駅に隣接する南海和歌山市駅駐車場を利用(279台)
利用料金:図書館利用者は60分無料(駐車券を持っていけば2階のカウンターで手続き可能)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター:佐々木春奈

お出かけリポート/集団での活動が苦手でも運動の習い事!/修斗ジムASH(白浜町)

うちの子は集団での活動が苦手。
スポーツに親しんでもらいたいという気持ちもあるけれど、サッカーや野球のように協調性が必要なものは難しい.・・。

そのような特性をもった子どもでも参加しやすい習い事を見つけました。

総合格闘技「修斗」のジム「ASH(アッシュ)」

「修斗」とは、初代タイガーマスク佐山聡が創設した総合格闘技だそうです。
「格闘技」と聞くと怖いイメージがありましたが、エクササイズ目的で通っている女性もいると聞き、体験に参加してきました。

修斗ジムASH(アッシュ)さんは、プロ格闘家の方達もトレーニングしているジムですが、水曜日は女性や親子、土曜日はキッズにも開放しています。

建物に入ると、想像していた以上に大きなリングがありました。
試合などにも使用されるサイズだそうです。
正方形のリングではなく、六角形のリングが総合格闘技の特徴です。
ASHさんのロゴがばっちり入っていて、格好いいリングに子どもたちも目を輝かせていました。

小さい子でも先生が柔軟に対応してくれます

小学生はもちろんですが、5歳児でも参加させてもらえました。
また大人も体験させてもらうことに。

グローブをはめると自然とテンションが上がります。

先生がストレート、フック、アッパー、キックなどの基本動作を教えてくれるので、それを繰り返します。
単に手足を動かすだけでなく、ひねりや体重移動をする必要があるので、普段使わない体の部分を使います。

30分ほど体を動かしているだけで、日ごろ運動しない私はへとへとになりました。

子どもたちはそれでも元気でさらに30分、サンドバックを相手に打ち込んだり、2人1組みになってミットに打ち込んだり。
1時間みっちり体験させていただきました。

エクササイズのクラスは戦う必要がないので、あくまでも運動として参加できます。

続けていくうちに、体をどう使えば力が入るのかを覚えていけそうだと感じました。体を動かすことが苦手な子どもでも、じっくり取り組めると思います。

幼児〜低学年には難しそうなところもありましたが、先生が小さい子にも慣れていて柔軟に対応してくださるので、子どもたちは終始リラックスしていました。

ビジター料金の設定もあり、好きなときに参加できるのもポイント

毎週あるといっても、毎回必ず参加する必要はないそうです。
こちらに勧誘などの連絡が入らないのもうれしい。
しかもビジター料金の設定もあるので、「たまに参加する」ということもできそうです。

慣れるまでビジターで参加して、やる気が出てきたら毎週参加することもできます。
臆病なところがある子どもにはとてもありがたいです。

何か運動の習い事をさせたいと考えているけれど、集団行動が苦手で悩んでいる方にぜひともお薦めしたいと思いました。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町2787−1
連絡先電話番号:090-1072-3387
営業時間:月曜〜金曜 19:00~
火曜・金曜 6:00〜6:45(朝練)
土曜 10:00〜12:00(※10:00〜11:00 キッズクラス)
定休日:日曜日
駐車場(台数):あり(10台程度)
料金:詳細はwebサイトにて
https://peraichi.com/landing_pages/view/ash/

地域リポーター・森脇 碌

イベントリポート/子どもも大人も思いっきり磯遊び/天神崎で「熊楠塾」(田辺市)

「子どもを思い切り自然の中で遊ばせたい」。
そう思う親御さんは少なくないと思います。
わたしもその一人。

でも「子連れで自然の中で遊ぶなんて大変そう」という気持ちが勝り、なかなか実現しませんでした。

勝手に遠くに行く子どもたちに「そっちいっちゃだめ〜!」と叫び、「もう帰りたい」「まだ遊びたい!」と意見の食い違う子どもたちをなだめ、へとへとになる姿しか思い浮かびません。

とはいえ、やっぱりアウトドア派のパパママがうらやましい。

専門家とインストラクターが見守ってくれる

そんな私にぴったりのイベントが開催されました。
NPO南紀こどもステーションが開催する自然体験「熊楠塾(くまぐすじゅく)」です。

年に数回開催されており、今回は田辺市「天神崎での磯遊び」に参加しました。
「岩場で遊ぶのは危険が多いのでは・・」とおっくうになる気持ちもありましたが、楽しく学びにもなる体験をさせたい!と気合いを入れ直しました。

参加した感想は、最高。
磯遊びを堪能した子どもたちにとってすてきな機会であったのはもちろん、
子どもの面倒を見る必要がないほどのサポートで、私もずっとハゼ釣りを楽しめました。

熊楠塾には自然遊びの専門家や、子どもの見守りの専門家、そして地域の有志のインストラクターが参加しています。

子ども1人につき、最低1人の親以外の大人が付き添う、というシステム。
なんというぜいたくな仕組みでしょうか。

そのおかげで、子どもも私もリラックスしながら天神崎を堪能することができました。

事前学習と事後学習で学びを深める

現地に向かう前に、天神崎の近くにある天神児童館で事前学習会が開催されました。

教えていただいたのは、天神崎の魅力や遊び方、起こりうる危険について。
和歌山県環境学習アドバイザーの弓塲(ゆば)武夫先生にもお越しいただき、大人にとっても学びの多い学習会でした。

地図や写真いっぱいの資料などもたくさんいただき、これから向かう天神崎への期待が自然と膨らみます。

生き物とたっぷりと触れ合う時間

そこから天神崎に移動。
お天気にも恵まれ、青い空と海が広がっていました。
前日の雨のせいか波が少し強めでしたが、岩礁が広く、波打ち際まで遠いのでそれも気になりません。

どうやって生き物を探せばいいのか全く想像できていませんでしたが、くぼみに水がたまった「潮だまり」を見てみると生き物がいっぱい!
教えてもらう暇もなく、どんどん生き物が見つかります。
用意していただいたタモやバケツ、笹で作った釣り竿で捕まえていきました。

すぐに子どもたちも夢中になり、インストラクターさんたちと生き物探しに没頭していました。
初対面の大人に子どもたちが懐くのかと、直前まで感じていた不安は一気に吹き飛びました。
普段は人見知りが激しいのでびっくり。
子どもの成長を感じられたようで、とてもうれしかったです。

ニセクロナマコ、ウニ、ヒロメ、カサゴ、スベスベマンジュウガニ、ヤドカリなど、いろいろな生き物がたくさん見つかり、みんなで大興奮です。

最後は、見つかった生き物を一つずつ弓塲先生にレクチャーしてもらいました。
弓塲先生のお話がとても面白く、子どもたちも集中して聞いていました。

実際の生き物に触れ合うことで、「かわいい」「かわいそう」「怖い」など生き物に対してさまざまな感情が生まれたことと思います。

そこに、学びがプラスされることで、自然や生き物に対しての興味は強くなり、記憶にも結びついたと思います。

生き物たちにはお礼を言って、元の場所に戻しました。

いつもと違うお友達や大人と触れ合う時間

自然を体験できただけでなく、いろいろな人との触れ合いも貴重な機会でした。

特に、普段会うことのない大人たちと活動すること自体が、子どもたちにとって大事な体験になったと思います。

生き物を捕まえると大いに褒めてもらい、安全に過ごせるように優しく声をかけてもらい、親以外に大切にしてもらう体験は得難いもの。

親としても、危険な場所に焦ることなく、ゆったりと子どもたちを眺め、また自分も自然を堪能できる息抜きの時間でもありました。

今回の参加記念に、天神崎のバッジをもらいました。
このバッジが増えるごとに自然と体験した思い出が増えていくことが楽しみです。

基本情報
熊楠塾(くまぐすじゅく)
主催者:NPO南紀こどもステーション
開催日:不定期開催
問い合わせ:電話 0739-25-0523

地域リポーター・森脇 碌

阿弥陀寺(那智勝浦町)でリンドウが見頃

世界遺産に登録されている那智勝浦町の妙法山阿弥陀寺でアサマリンドウが見頃を迎えています。

リンドウが群生しているのは、平安時代の僧、応照上人が読経しながら自らの体を焼いて仏にささげたという「火生三昧(かしょうざんまい)跡」の周辺。

今年は暑い気候が続いたせいか、花が少なめということです。それでも朝から、写真愛好者や山野草が好きな人たちが次々に訪れ、青い可憐な花を愛でていました。

おでかけリポート/超ハッピーになれるラッピング電車に乗ってみよう!/ 和歌山電鐵 貴志川線

 

日常の移動はほぼ車ですが、必要に応じて電車に乗ることもあります。
電車に乗ってみると、見慣れた景色も新鮮に感じられるものです。

自宅の近くの「和歌山電鐵 貴志川線」には、かわいい電車が走っています。

しかし、自宅から最寄りの駅まで少し距離があるので、これまでなかなか利用する機会がありませんでした。

ずっと乗ってみたいと思っていた電車に、「ちょっと旅行気分」で乗ってみることにしました。

どこを見ても「たま」だらけ!かわいすぎる「たま電車」

今回は片道約30分、和歌山市の和歌山駅から、紀の川市の貴志駅までの往復の旅です。
貴志川線はJR和歌山駅構内の9番線にあり、乗車券は構内の切符売り場で買えます。

私は、JRの路線から貴志川線に乗り換えをしました。
乗車券は9番線の窓口でも買うことができ、お得な「1日乗車券」を購入しました。

ホームには、「たま電車」が待機!

 

「たま」は貴志駅の名誉永久駅長を務めるネコの名前です。
側面にはたまのモチーフが施され、電車を正面から見るとネコの顔になっています。

ワクワクしながら車両に入ると、壁紙や窓など至る所に「たま」がいました。
そして三毛猫の色で統一された床やいろいろな形のイス、またネコ型の車内灯もおしゃれです。

壁に設置された本棚には、小説や絵本、漫画などがぎっしり並んでいて、自由に手に取ることができます。

そして、過去に貴志駅の1日駅長を務めたドラえもんのフィギュアが展示されていました。

車内が想像以上にかわいくて、私のテンションはMAXに。
発車時間になり「まりと殿様」のメロディーで出発!

終点までの約30分、とても楽しい旅になりそうです。

全部コンプリートしたい!ご当地電車&スタンプラリー

貴志川線は、大正5年に沿線三社(日前宮、竈山神社、伊太祁曽神社)の参詣客をはじめとした貨客輸送を目的に開業しました。

走っているのは、すべて改装されたデザイン電車やラッピング電車です。
途中で、「うめ星電車」と「いちご電車」に出合いました。

電車の種類、気になりますよね。
「貴志川線の時刻表」で調べると、乗れる電車が分かります。

こちらは、「たま駅長 重ね捺しスタンプラリー」。

和歌山駅9番線と伊太祈曽駅、貴志駅のいずれかでスタンプラリーの台紙をもらい、4種類のスタンプを重ね捺しすると完成です。

スタンプは上記の3駅に1種類ずつと、あと1つはいちご電車、たま電車、うめ星電車の車内に設置されています。ぜひコンプリートしてみましょう。

上記の3駅には、違うスタンプもありました。

沿線周辺には、遊びながら交通が学べる「和歌山交通公園」や、ボートに乗れる「大池遊園」、アニメ「鬼滅の刃」で話題になった「甘露寺」などがあります。
また、熊野古道が通っているなど多くの観光スポットがあり、途中下車しながら巡るのもお薦めです。

さらに、電車と公共交通について学ぶ「子ども電車教室」や「謎解きゲーム」など、いろいろなイベントが開催されています。

詳細は、和歌山電鐵のホームページでチェックしてみてくださいね。

勤続年数はなんと11年!「二タマ駅長」がいる貴志駅

車内には、乗車を楽しんでいる親子がいました。
片道30分は、小さな子どもと一緒に過ごすのにちょうどよい時間です。
また電車の写真を撮る人や、海外の観光客も乗っていました。

ついに、貴志駅に到着。

駅のホームから駅舎に入ると、「二タマ駅長」がちょこんと座ってお出迎えしてくれました。
この日は出勤日でしたが、休みの日もあります。

駅舎は「檜皮葺き(ひわだぶき)屋根」で、とてもシックな色使いです。
また、駅の正面から見るとネコの顔にデザインされていて、それがとてもかわいらしい。

屋根裏には、梁を渡るネコがいるような雰囲気を感じます。

ホームのわきには、たま大明神をお祀りした「たま神社」、その横には貴志川線を利用する人への感謝と安全安心の祈りが込められた「いちご神社」と「おもちゃ神社」が並んでいたのでお詣りしました。

駅の構内にはカフェやショップもあり、ゆったりとくつろげます。

帰りは豪華な「ミュージアム号」でゴージャスな気分に

帰りの電車は、「たま電車 ミュージアム号」に乗ると決めていました。

貴志川線の電車は、クルーズトレイン「ななつ星in九州」と同じ水戸岡鋭治さんがデザインしています。
その中でもミュージアム号は、ひときわきらびやかです。

重厚感がある中にかわいさと華やかさがあって、少しゴージャスな気分になるのは私だけでしょうか?

その一方で、乗車している地元の人は「乗り慣れている感」があって、装飾とのギャップが面白いなと思いました。

車内を隅々まで見渡していると、あっという間に終点の和歌山駅に到着です。

いろいろな電車を体験し、多くの観光名所があることも知ることができ、とても充実した旅でした。

和歌山駅の周辺と伊太祈曽駅には有料の駐車場がありますが、他の駅には駐車場はありません。
ぜひ「和歌山電鐵 貴志川線」で電車の旅、そして沿線のスポットを訪れてみてください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市伊太祈曽73番地
連絡先電話番号:和歌山電鐵株式会社 073-478-0110
営業時間:9:00~17:30
定休日:なし
駐車場(台数):伊太祈曽駅に有料の駐車場有り
利用料金:貴志川線乗車料金
(公衆)トイレの有無:和歌山駅、伊太祈曽駅、貴志駅に有り

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけスポット/自由な遊び場・梅原プレーパーク/梅原児童公園近く(和歌山市)

「近くの公園もいいけれど、もっと自由に遊んでほしい」。
とはいえ、「自然遊びをさせよう!」と意気込むと準備だけで疲れてしまいます。
今回は気軽に行くことができて、自由に遊べる里山のような場所、「梅原プレーパーク」を紹介します。

プレーパークは子どもが自由に遊ぶことができる場所

プレーパークは、子どもが自分の責任で自由に遊ぶことができる場所です。
危険なこと以外、やってはいけないことはありません。

梅原プレーパークは、和歌山市・梅原児童遊園の近くで開かれています。
「きのくに子どもNPO」がこの場所で20年以上前から開催しています。

年長の息子と6月に遊びに行きました。
プレーパークまでは、児童遊園横の階段を上ります。

階段を上り切ると開けた場所があります。

広場の奥には山があります。

梅雨の晴れ間で気温が高い日でしたが、山に木が生い茂っていて日差しを遮ってくれました。

こちらはブランコです。
木の枝にロープをかけているので、いろいろな方向に揺れます。

こちらは、ターザンロープです。
高いところからスタートできるので、浮遊感がたまりません。

次々に新しい遊びが始まる

わが家が遊びに行った6月は、ヤマモモがなる時季です。
スタッフさんが、落ちているきれいなヤマモモを集めてくれていました。

子どもたちのうちの一人が「木になっているヤマモモはあるか、探してみる」と言い出すと、他の子どもたちも次々に山の斜面を登り始めました。

息子も付いて行こうとしますが、急な斜面に悪戦苦闘。
一緒に探していた子どもたちが、「ここにもある」と次々に落ちているヤマモモを発見します。

残念ながら、枝になっているものは見つけられず。
しかし、そのうちまた別の遊びが始まります。
息子はキノコを探し始めました。

木の根元にキノコを発見。
高学年のお兄ちゃんたちは、木とツタで弓矢作りに挑戦中。

二人で協力して作り上げ完成です。

他の子は、落ちている木をのこぎりで切り始めました。

その様子を見て息子も挑戦。
のこぎりで木を切るとおがくずが出てくるのを見て、「粉が出てくる!」と初めての経験に驚いていました。
新しい発見があったようです。

懐かしい遊びに子どもたちは大はしゃぎ

スタッフさんが、コマやけん玉を用意してくれていました。

コマ遊びは、順番待ちができるほど人気がありました。
初めての息子はひもを巻きつけることにも苦戦。

参加している子どものお父さんに、コマ名人のような人がいました。
苦戦している子どもたちにコツを伝授してくれます。
しかし、コマはできるようになるまで時間がかかるものですよね。
飽きて別のことをする子もいれば、できるようになるまで練習する子もいる。
子どもの個性が現れて面白いです。

「みんなで何かしよう」ではなく、それぞれがしたいことをする場所。
それがプレーパークです。
何もない場所だと退屈になりがちですが、少しの道具と友達がいると、どんどん遊びが広がります。

親は子どもを見守るだけで、いつ来ても、いつ帰ってもいい自由な集まりです。
これなら気軽に参加できますね。

プレーパークが行われている場所には、トイレや水はありません。
気になるようであれば、ウェットティッシュや水を持参すると安心です。
虫もいますので、長袖長ズボンと虫除けは必須です。
また、けが予防のため軍手と汚れた時のため着替えの持参をお薦めします。

7月から9月の夏の間、プレーパークはお休み。
秋の少し涼しくなった時季から再開です。
周辺には駐車場はなく、初めて行く方は、道が分かりにくいと思います。
事前に「きのくにこどもNPO」さんにお問い合わせください。

基本情報
所在地(住所):和歌山市梅原483 梅原児童遊園近く
連絡先電話番号:きのくに子どもNPO 073- 452-7710
営業時間:毎月第4土曜日13:00~16:00
定休日:
駐車場(台数):無
利用料金:無
(公衆)トイレの有無:無

地域リポーター・神林 真衣

おすすめスポット(施設編)/あの大きな施設の正体は?紀の川のことを子どもと一緒に学ぼう/水ときらめき紀の川館(和歌山市)

これは、紀の川にかかる「紀の川大堰(おおぜき)」です。

「洪水の時に役に立つものだよね」としか思っていなかった私。
いつもこの横の道路を車で通っているのにもかかわらず、実は名前さえも知らなかったのです。

先日、このせきにある人工河川で行われた「鮎のつかみ取り」体験に子どもたちと参加しました。
その時に、人工的に造られた魚の遡上(そじょう)を邪魔しない魚道があることや、せきの役割について学びました。

ほかにどんな役割があるのかもっと知りたくなり、子どもたちと和歌山市有本にある「水ときらめき紀の川館」に出かけてきました。

意外なところでダムカードをゲット

入り口にはインターフォンが設置され、「ダムカードの配布について」の説明が記載されています。

ダムカードとは国土交通省などが発行してるもので、日本各地にあるダムの特徴を記しています。

ダムの訪問時にのみにもらえるもので、郵送で取り寄せることはできないものです(紀の川大堰では休館日でも配布しています)。

子どもたちは、山奥にあるダムに行かないともらえないと思っていたため、「ここでダムカードがもらえる!」とテンションが上がっていました。

配布名簿に氏名を記入して、1人1枚ずつゲット。

とっても得した気分です。

楽しみながら学べる施設内!みんなで紀の川博士になろう

施設内には紀の川に関する情報が盛りだくさん。
たくさんのコーナーがあり見応えがあります。

まず館内に入ると、モニターがお出迎え。
このモニターでは、春ごろのせきの様子を記録した映像を見ることができます。

たくさんの魚が遡上し、それを食べる鳥。
身近に行われている自然の営みを知ることができます。

進んでいくとパソコンが設置されていて、紀の川マップ、紀の川ものしり辞典、紀の川クイズの3つ項目が楽しめます。

さっそく息子がクイズにチャレンジ。
かなり難しい問題もあり、大人の私でも悩む問題もちらほら。

満点を取ると自分の名前を登録できます。
息子は何度も挑戦していました。

足元には、紀の川の河口から源流までをたどれる写真があります。
写真の中で川をさかのぼり始めた子どもたち。

「すごく遠くから川が始まっている!」と、川が隣の奈良県までつながっていることが分かり、その長さを実感していました。

また、紀の川大堰の「治水」「利水」「環境」の3つの役割について、図や映像を交えて説明されたパネルが展示されています。

さらに川を利用して生活をしてきた歴史や水害の様子が紹介されていて、川の流域ではその恩恵を受けながらも、常に災害と隣り合わせだった歴史を勉強できます。

こちらは2階にあるせきの監視と操作をする操作室で、窓越しから見学できます。
見学している間もずっと職員の方がモニターを観察されていました。

水族館に行った気分に!魚道観察室をのぞいてみよう

次は、施設外のせきにある「魚道観察室」に移動し、「人工河川式魚道」を見学しました。

階段を下りていくと魚道に沿って通路があります。
想像していたよりも立派な施設で驚きました。
まるで水族館に来たようです。

ガラス越しに川の流れを見ることができます。
この日はあいにく魚を見つけられませんでしたが、近くで魚を見られることが分かりました。

「ここを魚がたくさん通るのだね、飛び越えていくのかな」と想像して楽しむ子どもたち。

「次回は絶対に見たい」と来春の訪問を子どもたちと約束しました。

紀の川大堰から防災を学ぶ

この施設の日曜日の管理をされている「NPO法人きらめき紀の川」の藤上和男理事長にお話を伺いました。

「せきのおかげで支流の川があふれる『内水氾濫』が減って、安心して生活できるようになりました」と話される藤上さん。
この可動式のせきは珍しいことから、今でも他県から見学者が多く訪れるそうです。

大堰が私たちの生活に役に立っていることを地域の方に知ってもらいたいと、水ときらめき紀の川館を拠点にして、藤上さんはじめ多くの方が活動されています。

このような施設は、月日がたつとその恩恵を忘れてしまいがちです。
しかし、なるべく災害を減らせるように「せき」を造り、今でもそれを維持管理してくれている人がいるからこそ、紀の川の近くで生活できている。
お話を聞けて、子どもと一緒に、川の恩恵とせきの役割について学ぶことができました。

今年は「紀の川直轄改修100周年と紀の川大堰完成20周年」ということで、10月7日にイベントが行われます。

普段入ることができない、せき施設の内にある機械室の見学やライトアップ、完成20周年アニバーサリーカードの配布など特別なイベントが予定されています。

藤上さんたちもそのイベントのお手伝いをされるそうです。
機械室の見学は、「秘密基地に潜入するようで面白そう」と行く気満々の子どもたち。

大堰を知ることのできるこの機会に、ぜひお出かけしてみてください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市有本462
連絡先電話番号:073-423-2080
営業時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
定休日:土曜日、祝日、年末年始(12月28日~1月4日)
駐車場:有
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有
「水ときらめき紀の川館」

地域リポーター・神林 真衣

イベントリポート/夢中になって鮎をつかみ取り!/紀の川直轄改修100周年記念鮎つかみ取り(和歌山市)

先日、鮎の一生についてのテレビ番組を子どもたちと見ました。

鮎は川で生まれて、幼魚の頃に栄養豊富な海で暮らし、遡上(そじょう)して川に戻ってくるなど知らないことがあって、「鮎って面白いね」と話していた子どもたち。

そんな時に息子のママ友から、「鮎のつかみ取り体験」のイベントがあると教えてもらいました。

子どもたちは「魚を捕まえてみたい!」とやる気満々。
私も「番組の記憶が新しいうちの鮎に触れられて面白そう!」と思い、家族で参加してきました。

このイベントは国土交通省の「紀の川直轄改修100周年記念」の一環で、紀ノ川漁業協同組合が開催したものです。

体験会は9月17日(日)午前9時から正午の間に5回行われ、わが家は事前申し込みをして9時30分からの回に参加しました。

お楽しみの前のお勉強で紀の川大堰について学ぶ

始めに、和歌山市有本にある「水ときらめき紀の川館」の中に案内されました。
こちらの施設は「紀の川大堰(おおぜき)」の役割を学ぶための施設で、子どもたちも私も初めて施設の中に入りました。

会場は子どもと保護者で満席です。

ここでは国土交通省の方から説明があり、国が行う紀ノ川の改修が始まって100年になることや、せきの役割について教えてもらいました。

現在の紀の川大堰は完成から20年を迎えます。

改修以前、川の水位が低い時には魚の遡上が難しい構造でした。
そのため、人が実際に川に入って、せきより下流にいる魚を上流にすくい上げる「すくいごし」をしていたそうです。
現在は両岸に魚が通る「魚道」が3種類設置されて、遡上できるような構造に改善されています。

「説明はこのあたりで終わらせて、お楽しみの鮎のつかみ取りに行きましょう!」

職員の方が子どもたちのはやる気持ちをくみ取り、簡単に説明を終わらせて次の案内をしてくれました。

鮎のつかみ取りに挑戦!

いよいよ施設を出て、近くの河川敷に歩いて移動。
制限時間は30分で、1人3匹まで捕まえることができます。

仮設プールの中で鮎が泳いでいます。
幼児はこの中に入ってつかみ取りをします。
魚が泳いでいる姿を見て泣き出す子もいました。

わが家の末息子は、生きた魚を手で直接触ったことがほとんどありません。
嫌がると思い、軍手を用意していましたが取り越し苦労でした。

プールに入ると狩猟本能が発揮され、夢中になって鮎を追いかけました。
すぐに1匹目をゲット。
これに気を良くした息子は、ずぶぬれになりながらあっという間に3匹捕まえました。

小学生の子どもたち2人は、「人工河川式魚道」に移動して挑戦。

仮設プールよりも広い場所でのつかみ取りです。
小学生たちは網を使ったり、端に追い込んだり工夫している姿が見られました。

ほどなく鮎をゲット。
弟たちに付き合って参加した娘でしたが「楽しかったわ、もっとしたい!」と喜んでくれました。

持ち帰り用に氷も用意してあり、袋に入れてもらいました。

皮まで柔らかい鮎をがぶり!

1人3匹捕まえた後は、鮎の試食です。
紀ノ川漁業協同組合の増殖研究センターで、養殖した「香り鮎」をいただきます。
魚を取り終えた参加者に1匹ずつ配られました。

スタッフの方が汗だくになりながら、たくさんの参加者のために鮎を次々と焼いてくれました。
漁師が昔からしている焼き方で、「この焼き方が余分な水分と油が適度に落ちて、一番おいしいのよ」と教えてくれました。

末の息子はあまり魚を食べません。
しかしこの鮎は「おいしい」とほぼ一人で食べてしまいました。
私も少し試食。
身も皮も柔らかく、とてもおいしかったです。

お土産の鮎も塩焼きにしておいしくいただきました。

紀ノ川漁業協同組合では、紀の川大堰の人工河川で鮎を自然産卵・ふ化させて放流し、天然ものが増えるような取り組みをされています。

人の力と魚の遡上を邪魔しないせきのおかげで、紀ノ川には天然の鮎が生息できているのですね。
天然のものも食べたくなりました。

今回は「水ときらめき紀の川館」を見学する時間がありませんでした。

このイベントで紀の川改修の歴史やせきのことをもっと知りたいと思ったので、次回はゆっくりと訪問したいと思います。

基本情報
紀ノ川漁業協同組合
所在地(住所):和歌山県紀の川市桃山町市場547-4
連絡先電話番号:0736-66-9111

地域リポーター・神林 真衣

小さな子どもも安心して遊べる水場/御坊総合運動公園(御坊市)

残暑が厳しくて、公園で子どもたちを遊ばせるのも大変ですよね。

今回は、小さいお子さんでも安全に水遊びができる「御坊総合運動公園」をご紹介したいと思います。

小さい子でも安心して遊べる浅い水場

川のようにつくられた水場は浅く、流れも緩やかで、小さい子でも遊びやすい場所です。今回遊びに行ったときには水着は用意していませんでしたが、ズボンの裾をまくれば十分遊ぶことができました(タオルも持っていきませんでしたが、自然に乾くのを待ちました)。

ぐるぐる周りを回るだけでも楽しい噴水

川の上流には、大きな石積みの噴水がありました。
この周りもプールのようになっていて、ぐるぐる回って遊ぶこともできます。
上から水流が流れ落ちてくるからか、周りにいるだけでも涼しさを感じることができます。
大人も縁に座って、足だけ漬けていられるのがうれしいポイント。

お弁当を持ってGO!

 

御坊総合公園には飲料の自動販売機はありますが、食品の販売はありません。
たまに屋台が出ていることもありますが、近くにお店もないので、食事やおやつの準備はして行った方がよさそうです。

水場以外にも遊具や芝生の広場もありますので、長時間楽しめる公園です。

基本情報
住所:和歌山県御坊市塩屋町南塩屋1123
駐車場:あり(無料)
電話番号:0738-23-5669
定休日:年中無休
遊具は点検のため第2、第4水曜(祝日の場合は翌日)は利用不可
料金:入場無料 サイクルモノレール(2人乗り)200円

地域リポーター・森脇 碌

イベントリポート/なるほど!科学体験フェアで和高専を楽しもう/県勤労福祉会館プラザホープ(和歌山市)

「高専ってどんな学校?」「理系の学校だよね」「女子学生っているのかな」。
このイベントに参加するまで、私は高専についての知識がほとんどありませんでした。

高専は、高等専門学校の略称で技術者を養成する学校です。
国立高専は全国に51校設置されています。
和歌山県には御坊市に和歌山工業高等専門学校があり、「和高専(わこうせん)」と呼ばれています。

何も知らなければ、進路の選択肢にも挙がりませんよね。
子どもたちが知るきっかけを作りたいと思い、和高専主催の「なるほど!科学体験フェア」に参加してきました。

このイベントは和歌山市の県勤労福祉会館プラザホープで行われました。

子どもが興味のあるコースを選んで体験

事前に、3つのコースから選んで予約をしておきます。

・Aコース「電気工作体験」「中和反応」「防災ゲームを体験してみよう」「マインクラフトでコーディング」

・Bコース「インタラクティブ・サウンドアート」「液晶温度計」「水質測定をたいけんしてみよう」「3Dウッドパズルーウミガメー」

・Cコース「機械工作体験」「水と油は混ざらない?オイルモーションを作ろう!」「ロボット展示と操縦体験」

わが家は、息子の希望でロボット操縦のできるCコースを予約しました。

ロボットを操縦できる

まず、「ロボット展示と操縦体験のコーナー」に行きました。

高専ロボットコンテストで、全国4位に輝いたロボット「とば~す君」がありました。

しかし残念なことに、体験の時間には不具合で動かすことができず。
代わりに、ロボコンの地区大会の試合映像を見ることができました。
紙飛行機をより多く台に載せることを競うもので、このロボットの圧倒的な強さが分かる映像でした。

息子は「同じようなものを家でも作れないかな」と創作意欲を刺激されたようです。

コーナーには有線、無線のロボットが置いてあり、自由に操作できます。
前に後ろにと操作するのが面白く、息子は終了時間になっても「もうちょっとロボットをやりたい」と話すほどでした。

機械を使ってモノづくりを体験

次は「機械工作体験」でキーホルダーを作ります。
始めに、学生さんが高温で溶かした金属を型で固める作業を実演してくれました。

キーホルダーはパンダ、猫、お化け、校章の4種類から選べます。
息子は「これが格好いい」と校章を選んでいました。

子どもは固まった金属に機械で穴を開けて、やすりで突起物を削る作業をします。
最後にチェーンを付けてキーホルダーの完成。
どの行程の作業にも学生さんが一人ずつ付いて、やり方を教えてくれました。

和高専の校章は下に「W」とみかんの木の若枝があしらわれています。

息子は気に入って早速かばんにつけていました。確かに格好がいい。

オイルモーションで科学を体感

こちらは、水と油は混ざらないという科学の現象を「オイルモーション」を作って体感するコーナー。
教えてくれるのは生物応用化学科の学生さんです。
女の子のスタッフさんもいました。

始めに食用色素で水に色を付けます。
「ちょっと入れるだけですごく色が付くから、少しずつ入れてね」と丁寧に教えてくれました。
次にオイルも着色します。
最後にキラキラのパーツを入れて完成。

娘は、思っていたような色合いで作れたことに満足です。
「お家でもできますよ」と材料を教えてもらい、「夏休みの自由研究にできる」と喜んでいました。

生物応用化学科では、「週に1回は実験をしていて、いろんな分野の先生がいるので自分がどんな実験をしたいか希望を出せば授業以外でも実験をすることができる」と学生さんが話してくれました。

やりたいことが決まっている人には、素晴らしい環境なんですね。

「なるほど!科学体験フェア」は和高専を知ることができるいい機会

こどもたちは、作ったキーホルダーとオイルモーションを手にして大満足。
「息子はもっとロボットを操縦したかったな」と話していました。

私は、スタッフとして参加している学生さんから直接話を聞くことができてよかったです。

今回フェアに参加してみて、和高専は「好きなことをどんどんやっていける学校」という印象に変わりました。

和高専を知ることのできるこの機会、次回は違うテーマのコースで参加したいと思います。

基本情報
和歌山工業高等専門学校
所在地(住所):和歌山県御坊市名田町野島77
連絡先電話番号:0738-29-8211
営業時間:
定休日:
駐車場(台数):
利用料金:
(公衆)トイレの有無:

地域リポーター・神林 真衣

お出かけリポート/歴史と素晴らしい景観が楽しめるため池の公園/「生石高原県立自然公園 亀池」(海南市)

コロナ禍もようやく落ち着いた今年の春。
桜の景勝地として親しまれている「亀池公園」を初めて訪れました。
正式名称は「生石高原県立自然公園 亀池」で、阪和自動車道・海南東インターチェンジから約10分の距離にあります。

「亀池」と呼ばれるため池があり、農林水産省により「水と景観が美しく、春先には桜祭りで親しまれているため池」として「全国ため池100選」に選ばれています。
それほど満開の景色は素晴らしいです。

それ以来、花々や森そして橋からの風景に癒やしを求め、何度も訪れる場所となりました。

紀州徳川家とつながる、ため池と建物

亀池は、和歌山県内最大級の「灌漑用池」です。

この大きなため池は、8代将軍徳川吉宗に仕えた井澤弥惣兵衛(いざわ やそべえ)により約3カ月で完成し、そのおかげでこの周辺の田畑が潤ったと伝えられています。

池にはコイが悠々と泳ぎ、ほとりには弥惣兵衛の石碑が建てられていました。

また池の中島には、「双青閣(そうせいかく)」という建物があります。

1871年の廃藩置県により、当時の紀州藩主徳川頼倫は和歌山城を明け渡し、和歌山市和歌浦の紀州東照宮の一部に新居を移築しました。
そして、徳川300年を記念して1917年に増築されたのが双青閣です。
1968年に亀池に移築され、現在は登録有形文化財となっています。
歴史的な学びも多い公園です。

まるでアトラクション 怖いけれど景色は最高!

双青閣がある池の中島には、吊り橋で渡ります。

橋の入り口には、看板が立てられ、注意書きも掲示されています。

「渡り切れるかなぁ」とちょっとドキドキ。
「しっかりワイヤーが張られているし、大丈夫!」と意を決して足を進めました。

橋には私一人だけ。
中央に近づくにつれ、揺れが大きくなってきます。
縦にバウンドするような揺れ方です。
また揺れるたび、ギシギシ、ミシミシとなんとも言い難い音が鳴るので、自然と静かな歩みになっていました。

「渡る人が多いと、もっと揺れるよね。一人でよかった」
思わず心の声が漏れます。

足元を見ると、池の上を歩いていることを実感。
一瞬力が抜けそうになりました。

しかし、慣れてくると周りの景色を見る余裕ができました。
橋からの眺めは、とても新鮮で壮観です。

ようやく橋を渡り切り、双青閣を見学。
再び吊り橋を渡って戻ります。
その途中で人とすれ違ったのは、その日一番ドキドキした瞬間でした。
吊り橋は少し怖いけれど面白い、アトラクションのような体験です。

生命力を感じる森と季節の花々にうっとり

満開の桜の花は本当に見事でした。
特に池のほとりは、お花見のシーズン中でもゆったりしていて、ゆっくりお花見が楽しめます。

同じ時期にチューリップも咲いていて、桜とのコラボレーションはとても華やかでした。

6月はアジサイが見頃で、水辺に咲く風景は涼しげで趣きがあります。

森を歩いていると鳥の声、虫が鳴く音、木々が風に吹かれる音など、日頃は気付かないいろいろな音が耳に入ってきます。
その中にいると、ざわざわした頭の中がスッキリとし、気持ちが癒されます。

整備された道から外れ、山道に入りました。
道の脇には大きな木が立ち並び、地面には木の根がでこぼこと出ているところもあります。

注意しながら歩いていると、ひときわ目立つ大きな木に出合いました。木の根がむき出しになり、力強く地面をつかんでいる様子に感動です。

森の生命力を感じながら散歩を楽しみました。


私が歩くコースはいつも石碑までですが、その奥には池を一周できる遊歩道があります。

和歌山の歴史にも触れ合える亀池公園。
次回は紅葉の季節に訪れる予定です。
色づいた景色もきっと素晴らしいことでしょう。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市阪井452
連絡先電話番号:海南市産業振興課:073-483-8461
営業時間:24時間
定休日:無休
駐車場(台数):有り
利用料金:入園無料、駐車料金無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おでかけスポット/こどもが達成感を味わえるハイキングコース/和歌浦・たこずしやま(和歌山市)

来春小学校入学を控えている三番目の息子。

入学は楽しみですが、息子は同年代の中でも身長が低いので、ランドセルを背負って登校できるのかと心配しています。

「来年からの登校に備えて体力をつけたい」「息子だけに向き合う時間を作りたい」と思って、ハイキングをすることにしました。

今回は大人ひとりで連れて行っても安全で、少し頑張れば年長児の息子でも登頂できる山であることを条件に、ハイキング場所を探しました。

向かった先は和歌山市の和歌浦にある「たこずしやま」です。
たこずしやまは「高津子山」あるいは「章魚頭姿山」とも表記される山で、標高は137mです。

 

幼稚園児でも登りやすいハイキングコースで達成感を味わえる

ハイキングコースの入り口に近い、「紀州東照宮」の駐車場に車を停めて出発です。途中の山道や山頂にトイレはないので、登り始める前に近くの「御手洗池公園」でトイレを済ませます。

私たちは、「和歌公園横」のバス停近くから登り始めました。山道は落ち葉が堆積して滑りやすかったり、石がごろごろしたりと、考えて歩かないといけません。

またベビーカーを押して歩けないので、抱っこ紐は必須です。とはいえ、一部舗装されているところもあって、自分で歩くことができる子どもには歩きやすい山道です。

親の私にとっては適度な負荷で、快適に歩くことができました。

しかし、息子は普段長距離を歩くことがないので、スタートして30分ほどすると「疲れた」とぐずりだしました。

この展開は想定の範囲内。
虫がいないかと探してみたり、落ち葉や松ぼっくりを拾ってみたりして、気を紛らわせながら歩きました。

途中で、息子が虫を捕まえました。

落ち葉も拾いました。
「グー」「チョキ」「パー」の形をコンプリート!

集めたものを入れるビニール袋は必須です。

高津子山は6月でもすでに蚊がたくさん。
虫対策のため長袖長ズボンを着用していましたが、服から出ているところを数か所刺されました。
ハイキングをする時は、虫よけスプレーも必要だったなと反省です。

息子のペースに合わせて、ゆっくりと休憩を多めにとって歩くと、登り始めてから約1時間10分ほどで山頂に着きました。

到着した時にぐずっていた息子も、山頂から見えるマリーナシティ方面の海を見て、「ゴールや、めっちゃ海きれいやん」と興奮して疲れは吹き飛んだようでした。

しんどい思いをして山頂まで登り切った達成感は、ハイキングの醍醐味ですね。
「頑張って山頂まで来たんだ」と喜んでいる息子の姿を見ると、私もうれしくなりました。

親子でゆっくりとした時間を過ごせる

高津子山は昭和の時代、多くの人が訪れる観光地でした。
山頂に小さな遊園地、回転する展望台、頂上から滑り降りるスライダー、ロープウエーなどがあったそうです。

現在はその痕跡はなく、回転しない展望台があるのみ。
遊具もないので、他のお友達との取り合いもなく、好きなことをして遊べます。

お弁当とおやつを食べて、元気が回復した息子は再び虫を探し始めました。
私は虫取りに夢中な息子を見守りつつ、きれいな景色に癒されていました。

子どもの体力に合わせてコースが選べる

子どもの体力に合わせてハイキングコースを選べるのは、高津子山のいいところです。

行きは元気があっても帰りは疲れて歩かないということは、子どもにはよくあることです。

下りは息子も疲れていたので、登りよりも短い距離で済むように、山頂から和歌浦天満宮横の登山口までのコースで下山しました。息子のペースでゴールまでの所要時間は30分ほど。

2人で安全にハイキングを終えることができて、私も一安心です。

車を停めている紀州東照宮まではすぐ。疲れたのか、車に乗り込むと息子は眠ってしまいました。

こどもも親も無理なく楽しめるハイキングコース・たこずしやま

和歌山市にある「たこずしやま」は家族でゆったりと楽しめる場所でした。
実際に登頂してみて魅力的だと思ったのは、以下の3点です。

・こどもの体力に合わせてハイキングコースを選択できて、子どもも親も無理なく楽しめる

・子どもが歩きやすい山道で少し頑張れば登頂できるので、登り切ったという達成感を味わえる

・山頂に、子どもが走り回ったり大きな声を出したりできる広い空間があるため、親もゆったりと見守りできる

雑賀崎に抜けるコースもあるので、息子の体力がついたら違うコースに挑戦したいと思います。

「たこずしやま」で子どもとハイキングを楽しみましょう。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市西浜 高津子山展望台
連絡先電話番号:なし
営業時間:なし
定休日:なし
駐車場(台数):なし
利用料金:なし
(公衆)トイレの有無:なし

地域リポーター・神林 真衣

お出かけスポット/海に行きたい子どもを連れて行ける穴場の海水浴場/扇ヶ浜(田辺市)

「夏は海に行きたい!」と言う子どもたち。

しかし、人の多い場所に子どもを連れて行くのは、少し不安を感じてちゅうちょすることがありませんか?
そんな不安を解消してくれる穴場の海水浴場を紹介します。

駅から徒歩で行ける「扇ヶ浜海水浴場」

青い海と白く美しい砂浜。

扇ヶ浜海水浴場は、紀伊田辺駅から徒歩15分ほどの場所にあります。

海水浴場までの道は1本道。
駅の改札を出て、15分歩くと到着するので、日ごろ車を使う方も、たまには電車を使って行くのもいいかもしれません。

行き帰りに立ち寄れるスポットとして、世界遺産の「闘雞神社」、和菓子の「二宮」のお茶処などがあります。

海水浴場周辺には、ウォーキングコースや公園、スケートボード場などがあり、老若男女問わず、普段から利用される人が多いです。

さらに、夏休み期間中は毎年、土日やお盆を中心にイベントが開催されています。日によってイベント内容はさまざま。

例えば2023年7月29日、30日と8月12日、13日には「梅の天日干し」というイベントが開催されました。

田辺市は梅の生産が盛んで、隣りのみなべ町に次いで、生産量全国第2位の実績を持っています。

そんな田辺市のことや、梅干しの魅力を知ってもらいたいということで、海水浴客に梅干しが振舞われました。

扇ヶ浜水浴場が穴場の理由

扇ヶ浜海水浴場がある隣町の白浜町には、真っ白なビーチで大人気の「白良浜」があります。

また温泉や「アドベンチャーワールド」などもあり、特に夏は人でごった返します。

それに比べると、扇ヶ浜海水浴場は人が少ないため、子どもにも目が届きやすく、安心して遊ばせることができます。

その日の空模様が、海面に映し出されるくらいきれいなのは、透明度が高い証拠。
ビーチの砂は白良浜ほど白くありませんが、薄いベージュ色で美しい。

更衣室やトイレももちろん完備されています。

人気の海水浴場が隣町にあるからこそ、訪れる人も少なく、この美しさであればもっと人が来てもよいのではと思えるような穴場のスポットです。

なお、例年7月1日から8月31日の間、海の家が10:00~21:00まで(17:00~18:00を除く)オープンしています。

広々とした市営の駐車場は料金もリーズナブル

扇ヶ浜海水浴場の駐車場は400台ほどが駐車可能のため、車で行く場合も安心です。

とてもありがたいのは1時間まで無料で、その後は1時間毎に100円ずつ加算という良心的な料金。駐車場が広いためせかせかすることなく、穏やかな気持ちで荷物の整理ができます。

また、海水浴をせずに海が見たい場合、ここに少しだけ駐車して眺めることもできます。お昼ご飯などの小休憩ができるスポットとしても、とても便利な駐車場です。

駐車場から海に向かって左側が海水浴場で、右側には釣り場があります。

この釣り場も1つのスポットで、海水浴場から徒歩5分の場所にあるので、海水浴と釣りの両方楽しみたい人にもお薦めできる場所です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市扇ヶ浜
連絡先電話番号:田辺観光協会 0739-26-9929
駐車場(台数):約400台
利用料金:有(普通自動車1時間無料・以降100円/1時間単位)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・福積 加穂

おすすめスポット/砂浜と岩場があって小さな子どもでも楽しめる/江津良海水浴場(白浜町)

わが家には毎年遊びに行く海水浴場があります。
それは和歌山県白浜町の「江津良(えづら)海水浴場」です。
きれいな海で砂浜と岩場があるビーチです。
海がきれいなのはもちろん、小さな子がいても楽しめる海水浴場です。

海水浴場と駐車場が近くて楽々

海水浴の荷物といえばテント、タオル、お弁当、ライフジャケット、遊び道具などたくさんになります。
砂浜まで距離があった場合、子どもを見ながら重たい荷物を運ぶのはなかなか大変。

こちらの海水浴場は駐車場の前の道を渡るとすぐにビーチです。
特に遊んで疲れた後、車への移動距離が短いのはうれしいですよね。

海がきれいでゆったりと遊べる

江津良の海はきれいで穏やかです。
白良浜より人が少ないため、テントも余裕をもって張れます。

泳いでいても混雑を感じたことがありません。
家族で来ている人が多く、小さな子どももゆったりと遊べます。

魚と一緒に泳げる

砂浜だけの海水浴場は水が濁りやすく、泳いでいる魚を見つけることは難しいですよね。
この海水浴場の岩場にはいろんな種類の魚が集まっています。

「水族館にいるような魚がいた」と子どもは夢中です。
泳げる子はシュノーケルで、泳げない子は水中眼鏡と浮き輪で海中観察。
魚が近くで泳いでいるのを見るのは楽しいですよね。

海に入らなくても楽しめる

海で遊ぶのは楽しいですが、長時間になると体が冷えてしまいます。
特に小さな子どもは体が冷えやすく疲れやすいです。
体調の変化には注意してあげたいですよね。

体が冷えた、あるいは疲れた時には海から上がってお砂場遊びもできます。

私のお薦めは磯遊び。
岩場の潮だまりに残った小さな生き物たちの観察は、大人も夢中になります。

「やった!捕まえた」「こんな生き物もいる」と時間を忘れて遊ぶ子どもたち。

遊んでいるうちに夏の日差しでしっかり体は温まります。
元気を回復した子どもたちは、再び海に入って遊びました。

更衣室や無料のシャワーがあってうれしい

遊び終わると身体は海水でべとべと、砂でざらざら。
帰る前にはきれいにしたいですよね。
江津良浜には更衣室とシャワーがあるので、汚れを落としてから帰ることができます。
しかも無料でお財布に優しい。

また、「体もきれいになったし、さあ帰ろう」と思っても車に戻るまでにまた体が汚れることはよくありますよね。
ちょっとした汚れは、駐車場の水道で落とすことができます。
海水浴場の水道まで戻る必要がないのは便利でいいですよね。

泳いでいる魚の観察ができて、磯遊びもできる江津良海水浴場。
来年も遊びに行きたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町江津良
連絡先電話番号:0739-43-6588 (白浜町観光課)
利用料金:無料(更衣室、シャワーの利用は8月31日まで)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・神林 真衣

お出かけスポット/和歌浦の絶景を眺めながらパワースポットに行ってみよう/和歌浦観光遊歩道と蓬莱岩

「絶景の宝庫」として日本遺産に認定されている「和歌の浦」にある「和歌浦観光遊歩道」が2023年4月にリニューアルされました。

その遊歩道の途中に「蓬莱岩(ほうらいいわ)」という奇岩があるそうです。
息子が小学校の校外学習でそこに行き、「楽しかったから一緒に行こう」と言うので調べてみました。

遊歩道は、和歌浦漁港から田ノ浦漁港までのおよそ900m。和歌浦の景色を間近に眺めながら歩くことができます。磯の香りときれいな海が見えてくると、とてもワクワクしてきました。

 

変わった形の岩「蓬莱岩」

遊歩道を和歌浦漁港から歩き始めると、真ん中にぽっかりと穴があいた不思議な岩が見えてきました。これが蓬莱岩です。

蓬萊(ほうらい)とは、古代中国で東の海上(海中)にある仙人が住むといわれていた仙境の一つ。道教の流れをくむ神仙思想の中で説かれるものであるということから、縁起がいい名前と言われています。

今ではパワースポットとして訪れたり写真を撮ったりする人が多く、和歌浦観光名所の一つになっています。

岩には自然に開いた穴があり、その向こうの景色をレンズ越しにのぞいてみたら、思いがけず迫力のある写真が撮れました。

遊歩道を歩きながら浜辺を散策

整備された遊歩道は道幅が広く、リニューアル工事でライト付きの柵が設置されていました。

夜間はライトアップされ、幻想的な海の風景を楽しめます。
対岸の和歌山マリーナシティの夜景も見えそうですね。

コースは途中で砂浜に降りたり、また遊歩道に戻ったりしていて、浜辺を散策しながら進むことができます。

砂浜に降りた息子はシーグラスを探し始めました。
いつまでも探しているので、「そろそろ行こう」と声をかけたぐらい、夢中になって遊んでいました。

遊歩道に戻って道なりに歩いていると、ごつごつとした岩肌が見えてきました。
地層の折り重なる模様が、長い年月を感じさせます。

もうひとつのパワースポット⁉「夢の鐘」

さらに歩いていくと「夢の鐘」がありました。
万葉の歌人、山部赤人(やまべのあかひと)が詠んだ和歌をモチーフに造られた鐘です。

「若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺を指して 鶴鳴き渡る」山部赤人(万葉集巻6九一九)
(意訳)和歌の浦に潮が満ちると、干潟が無くなるので、葦辺を目指して、鶴が鳴きながら飛んでゆくよ

この鐘を鳴らすと夢がかなうとのことだったので、息子と鳴らしてみました。

ロープを引っ張ると、カンカンカンと思っていたより大きな音が鳴ったので、少しビックリしました。

鐘の音を聞きながら、遠い昔の人もこの海を眺めていたのかなと思いました。
和歌浦の歴史を感じながら、遊歩道を歩いてみませんか?

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市新和歌浦2
連絡先電話番号:
営業時間:24時間営業
定休日:なし
駐車場(台数):新和歌浦 有料駐車場
利用料金:400円
(公衆)トイレの有無:あり

地域リポーター・南出 陽子

お出かけリポート/ママワーカーも安心!飛行機に子どもたちも喜ぶ公園横のコワーキングスペース/空港公園とOfficeCloud9(白浜町)

子どもがお休みなのにどうしてもデスクワークしなきゃいけない!でも子どもたちは「どこかに連れてって!」と騒がしい・・・家では集中できない・・・
というママテレワーカーさんにお薦めの場所を見つけました。

公園が隣にあるコワーキングスペース

Office Cloud9は白浜空港近くにあります。空港施設の向かいの道を上がっていくと、空港公園という場所があるんですね。今回初めて訪れました。

Office Cloud9は、2022年10月に開業したばかりの施設です。オフィスとして借りるスペースと、コワーキングスペースとして一般利用できるスペースがあります。

なんといってもママワーカーにうれしいのは公園が隣にあること。しかも、1人から借りられる個室はガラス張りで公園から見え、公園側から行き来できるドアがあるのです。

子どもと一緒に出かけて子どもたちは公園で遊び、ママはオフィスで仕事、ということが可能なすてきな施設です。小さな子どもの場合には、パパやおじいちゃん、おばあちゃんなど付き添いの人と一緒に訪れるといいですね。

コワーキングスペースの使い心地は…?

コワーキングスペースは、みんなで一つの場所を共有するオープンスペースと、1人から利用できる個室に分かれています。

1人から借りられる個室はなかなかないので、とてもありがたい場所です。個室は6つあり、1時間から借りることができます。

今回は4人まで入れる個室を2人で借りて、オンラインのミーティングに参加してみました。ガラス張りで開放的、狭さを全く感じない環境。個室なので周りの視線も気にならず、静かで集中できます。防音もばっちりということでうれしいですね。

コワーキングスペースを利用する層のことをとてもよく考えているな〜と感心しました。

人気が出ることは必至。Office Cloud9のwebサイトから予約ができるので、使う時間が決まっているのであれば予約した方が安心です。

支払いは現金以外にも電子マネーや交通系ICカードなどの決済方法が用意されています。

空港から飛行機やヘリコプターが見える

「空港公園」という名前だけあって、公園からは空港の滑走路がよく見えます。飛行機やヘリコプターがちょこちょこ来るので、その度に大人でもワクワク。もちろん、乗り物が好きな子どもたちは大興奮です。

公園に遊具はありません。大きな芝生が広がっていますので、遊び道具を持ってきた方がいいかもしれません。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町才野1622番1086(空港公園内)
連絡先電話番号:0739-33-2330
営業時間:平日8:30〜18:30
定休日:土・日・祝 年末年始
駐車場(台数):あり
利用料金:オープンスペース 600円/1人・1時間
個室 800円/1人・1時間

地域リポーター・森脇 碌

お出かけリポート/あなたはどこまで耐えられるかな?/足ツボロード(白浜町)

白浜町の志原海岸に面白いものがあると聞き、早速行ってみました。
その名も「足つぼロード」。

親と遊びに出かけることを嫌がる娘と息子が珍しく「行きたい!」と食いついてきました。

あれ?余裕で歩けるのでは?

白浜町日置にある、道の駅志原海岸のすぐそばに大きな足の形の看板があります。

石が真っすぐ敷き詰められた、長さ約50mの足つぼロード。
靴を脱いで足を踏み出したところにあるのは、一見滑らかで大きな石です。

「これは行ける!」と子どもに豪語した瞬間、後悔。
「あかーん!」と絶叫しました。

激痛に耐えながら動けずにいる私の横を、10歳の娘はスイスイ歩いて行きます。
「負けていられない」とフラフラ進んでいく私。

地獄の絶叫エリア

足つぼロードは、石の種類によって5つのエリアに分けられています。
同じ種類の石を使っていても、平らな面を上にしているちょっとした優しさが感じられるエリアと、石の横や縦の鋭い面を上にして敷き詰められている厳しいエリアが。しかも進むにつれて敷き詰められた石が小さく、鋭くなっていきます。

どんどん歩いていた娘も、一番小さい石から2番目のエリアでは歩いていられなくなりました。
石が一番小さい最後のエリアでは、息子もギブアップしました。

あなたは健康?それとも…

私たちが絶叫しながら足つぼロードを歩いていると、観光客がやってきました。

若い女性や年配の女性が試しましたが、同じように「痛い〜!」と言いながらも楽しそうに歩いています。
痛いと分かっていても歩いてみたくなる気持ち、分かります。

足つぼロードの横には、道路沿いにある足の看板と同じ足の絵が書いてあり、足つぼの場所を示しています。

汗を拭いながら足つぼを指差し、「私はここが一番痛かった」「ここは痛くなかった」と親子で言いつつ、まるで絶叫アトラクションに乗ったかのような高揚した気分になりました。

志原海岸は親子連れにお薦め

志原海岸は、和歌山夕日100選に選ばれている風光明媚な観光スポットでもあります。

足つぼロードで楽しんだ後は海岸で遊んでみてはいかがでしょうか。
波打ち際を散歩したり、きれいな貝やシーグラスを探してみるのも楽しいです。

この海岸のシンボル、「ベアーズロック」の方へ行くと磯になっていて、引き潮の時は潮だまりの生き物を観察できますよ。
道の駅には多目的トイレや授乳室があるので、小さいお子さん連れでも安心です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町日置2039-73
連絡先電話番号:0739-52-2300(白浜町日置川事務所 産業建設係)
営業時間:なし
定休日:なし
駐車場(台数):道の駅志原海岸
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有(道の駅志原海岸)

地域リポーター・中嶋知子

おすすめスポット/ フォトジェニックな写真が撮れるスポット 和歌山県植物公園 緑花センター

今では本格的なカメラがなくても、スマートフォンがあればきれいな写真が簡単に撮れるようになりました。

私はきれいな風景を撮るのが好きで、インターネットなどの情報をもとにいろいろな場所を訪れます。

今回ご紹介するのは、「和歌山県植物公園 緑花センター」。
岩出市にあり、写真好きや植物好きの人にお薦めです。

また子どもが遊べる大きな遊具や芝の大広場があり、家族でピクニックも楽しめるスポットです。

パッチワークのような「パノラマ花壇」

駐車場に車を止め、入園口である本館を通り抜けると、真っ先に見えたのはかわいい花々。
さらに進むと、パッチワークのような「パノラマ花壇」が現れました。

広い敷地に、色とりどりの花々が整然と咲いている景色は圧巻です。
あまりのきれいさに、思わず「すごーい!」と声が出ました。
花は美しく、パワフルですね。
一瞬で気持ちが明るくなります。

一つ一つ丁寧に見ながら一周しました。
段差を利用して造られた花壇は、花の種類や植え方、配色などのデザインもすてきです。

華やかさが際立っている場所や、落ち着いたかわいらしさを感じる場所など、どこから見ても絵になります。

「さあ撮ろう!」とスマートフォンを取り出し、一人で始めた撮影会。
他の来場者の方もいろいろなポイントで、私と同じように花だけを撮ったり、花をバックに自撮りをしたり、パートナーと撮り合ったりと思い思いに楽しんでいました。

お母さんのカメラの先で、子どもがモデルのようにポーズを決めている姿もあちらこちらで見かけました。

このエリアだけでどれだけ写真を撮ったでしょう。
あまりにきれいだったので、ついつい撮り過ぎてしまいました。

迫力ある温室の植物たち

緑花センターには温室があり、大きな建物ごとにテーマが分かれています。
どんな植物と出合えるのでしょう。ワクワクします。

最初に入ったのは、サボテンと多肉植物の建物です。

こんなに大きなサボテンを見たのは初めてです。
写真に写っている人と比べると、大きさが分かってもらえるのではないでしょうか。

建物の通路がつながっていて熱帯、亜熱帯植物の部屋へと続いています。
天井に届くほどの大きな木々は迫力満点です。

カラフルな植物や食虫植物があったり、熱帯地域の果樹が実っていたり。じっくり見るといろんな発見があり、思った以上に楽しめました。

最後の建物には、たくさんのランの花が咲いていました。

入ったとたん、一気に華やかな世界に引き込まれます。
こちらでも多くの写真を撮りました。

遊具遊びやピクニックにもお薦め!

芝の「大広場」や遊具がある「わんぱく広場」も、お薦めポイントです。


大きな遊具やアスレチックなどが充実していて、外遊びが存分に楽しめます。


お弁当を持ってピクニックも気持ちがいいですね。
広々としているので、ゆったりとくつろぎたい人にピッタリです。
ただしバーベキューは禁止されているので、ご注意ください。

「和歌山県植物公園 緑花センター」は、季節を問わずいろいろな植物の観賞ができ、外遊びも楽しめる施設です。

今回ご紹介したエリア以外にも、ハス池やあじさい園など見どころが盛りだくさんです。
また、季節に応じた植物の展示会や親子で参加できる各種教室など、さまざまなイベントも実施されています。

次回はお弁当を持って、またフォトグラファー気分を味わいたいです。

基本情報
所在地(住所):和歌山県岩出市東坂本672
連絡先電話番号:0736-62-4029
営業時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)年末年始他
ただし、7・8・9月、12・1月は毎週火曜日・水曜日
駐車場(台数):約500台
利用料金:入園料無料、駐車場無料
トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おすすめスポット(公園編)/ 和歌山の食を満喫しよう! 道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK 

四季の郷公園リポート、4回目の最後にご案内するのはレストランと産地直売所です。
レストランでは友だちと食事をすることが多く、その後は必ずショッピングに行く流れになります。

木の温かみを感じられるレストラン「火の食堂」

エントランスから見て、右手の建物がレストラン「火の食堂」です。
入口では、3頭のかわいらしいウシがお出迎えしてくれました。

店内はとても広々としていて、中央の大きな木のテーブルと天井に向かってそびえ立つ木のオブジェが印象的です。

木のぬくもりを感じ、そこにいるだけでゆったりとした気分になります。
ベビーカーがあっても、気兼ねなく食事を楽しめそうです。

私たちは店内の一番奥、本棚のすぐそばのテーブルに落ち着きました。

メニューはたくさんあり、どれもおいしそう!
迷った末、私は「チキン南蛮定食」を注文しました。

「お料理ができるまで店内を探索してみよう」と思い、本棚に向かいました。

本棚には絵本や食に関する図書、木のおもちゃなどが飾られていて、自由に手に取ることができます。

またテーブルに添えられているのは、小学校で使った子ども用の椅子。とても懐かしく温かみも感じます。大人が座っても不思議としっくりくるんですよね。

さあ、お料理ができました。
チキン南蛮と豚汁、カボチャの煮物、じゃことピーマンのおひたし、そしてごはんとお漬物。
ボリュームたっぷりで、見るだけでおいしさが伝わります。

チキン南蛮の唐揚げはサクッとした衣をまとい、優しい甘さのタレが染みていました。
その上のほんのりピンク色のタルタルソースは、爽やかなお味です。タルタルソースには梅酢とレモン、柴漬けや青じそが入っていて、唐揚げとの相性は抜群です。

ごはんは薪を使ったかまどで炊いているそうで、私が好きなもちもちの食感でした。
定食は、2回までおかわりができます。

和歌山産のこだわった調味料と旬の素材を使ったお料理をいただき、おなかと心が満たされました。

炊く、焙る、焼く 3つの炎が詰まった「火の食堂」

「火の食堂」と呼ばれるこのレストランは、炎にまつわる3つの部門が一つにまとまっています。

一つは、「炊所(かしぎしょ)」と呼ばれる食堂部門。
ごはんを炊くことを「炊ぐ(かしぐ)」ともいうそうです。

二つ目は、「焙所(あぶりしょ)」のカフェ部門。
自家焙煎したコーヒー、紅茶やジュースなどのドリンク、魅力的なスイーツ、そしてサンドイッチなどの軽食もいただけます。

三つ目は、「焼所(くべしょ)」であるベーカリー部門。
国産の小麦粉と天然酵母を使用し、薪窯で焼いているパンは、パリッとした皮にしっとりもっちりとした食感です。パン好きの私は必ず買って帰ります。

和歌山の名産、特産が詰まった「水の市場」

公園内を満喫した後は、レストランの向かいの建物「水の市場」産地直売所に立ち寄るのがお決まりです。

建物から見える池や、雨の日には水の流れを 楽しめるガーゴイルがあることから「水の市場」と呼ばれているようです。

ここには、地域で採れた旬の野菜や果物をはじめ、和歌山県の名産品や特産品がきれいに陳列されていて、見ているだけでも楽しく時間がたつのを忘れます。

店内のほとんどの商品が、和歌山県の企業が作ったものです。
たわしや四季の郷公園オリジナルの雑貨、ペット用の食べ物までそろっていました。

店内を一周し、今回はトマトやシイタケ、ミカンの一種「はるみ」を買い、和歌山の食を満喫した一日でした。

さて、4回にわたり四季の郷公園の魅力をご案内してきました。
訪れる季節によって表情が変わるこの公園を、是非体験してみてくださいね。

基本情報
所在地(住所):和歌山市明王寺479-1
連絡先電話番号:073-499-4370
営業時間:平日 10:00~17:00/土日祝 9:00~17:00
定休日:年中無休
*営業時間、休日等は状況により変更になる場合があり、HPでお知らせあり
公式HP
Instagram
駐車場(台数):7カ所(普通車約350台、大型車13台、障がい者11台)
利用料金:入園無料、駐車場無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけリポート/家族みんなで楽しめる複合施設/印南町・カエルの港

かえるの港は、2022年4月にオープンした観光交流施設。印南町のシンボルである「かえる橋」にちなんで「かえるの港」と名付けられました。漁師さんたちの休憩所を建て直して作ったとあって、海はすぐそこ。テーブルや椅子が並ぶ広場を囲んで、産直のショップと食事処、お弁当屋さん、カフェ、レンタルスペースが並ぶ複合施設です。

Instagramアカウント
@kaerunominato

広々とした広場は購入したものを食べるのにも最適

まず目に入ってくるのは広々とした広場。自由に利用できます。
芝生なので、小さいお子さんも安心して過ごせます。
多少騒いでも全然気になりません。
車通りの多い道からも、海べりからも離れているので安心です。

さらに広場はワンちゃん歓迎なので、家族みんなで楽しめます。

家族の食べたいものがバラバラでも、それぞれお店で買って広場に集まれますね。

悪天候でも、イートインスペースがあるので安心です。
春にはバーベキューも始まり、さらに楽しみ方が増えました。

海鮮丼やサバの生姜焼きが味わえる食事処ではお子様メニューも

産直市場なごみの横にある「EPOCH」は定食などが味わえる食事処。
天井に飾られたドライフラワーが優しい雰囲気を醸し出しています。
窓から眺める海も気持ちいい!

海鮮丼など海の幸が楽しめるのがうれしい。
珍しいサバの生姜焼きがお薦めとのこと!

お子様メニューもあります。子どもたちが何より喜ぶポテトフライがあるのもポイントが高いです。

ワンちゃんと同席OKのテラスからは、漁港の景色がよく見えて良い気分。

EPOCHの情報はInstagramから
@cafe_epoch

充実メニューのお弁当屋さん。小さいお子さんにうれしい「うどん」も

テイクアウトができるお弁当屋さん「2525屋(にこにこや)」もあります。お弁当の種類はとても豊富で、注文すると出来立てを提供してくれます。
子連れでうれしいのは「うどん」もあるところ!

お惣菜も並んでいて、地元の人も買いに来るそうです。
夕飯の一品を買って帰れるのもありがたい!

営業日などはInstagramアカウント(@takeout2525ya)から。
ご注文はお電話でも受けてくださるそう!

2525やさんTEL:050-8887-2508

シフォンケーキは材料にこだわった優しい味

お弁当屋さんの横にスイーツのケースが。こちらはsheep mamさんのシフォンケーキ。
ベーシックの他に、フルーツがいっぱい載ったものや季節限定のケーキもあります。

材料にこだわったシフォンケーキはふわっとしっとり。
クリームが入ったシフォンケーキをいただきましたが、甘さもちょうどよく、フルーツをしっかりと楽しめるケーキでした。

お電話でシフォンケーキの注文も受けてくださいます。お誕生日のケーキも予約できるそう!

シープマムさん TEL:090-6962-1819

美浜町の建材メーカーさんがリノベーションし運営する落ち着いた雰囲気のカフェ&雑貨「Wood Park+」

お弁当やシフォンケーキの売り場の横にカフェがあります。

カフェに入るとクリームやあんこなどを挟んだ「クロッフル」たちがお出迎え。早速迷います。昼食を取った後だったのに、どうしても食べたくなって、あんことバターのクロッフルを注文。店員さんが「半分にお切りしましょうか?」と声をかけてくださり、子どもたちとシェアしていただきました。

その名の通り、クロワッサンとワッフルが融合したスイーツで、食べ応えがあります。一緒に注文したカフェオレも本格的な味わいです。

子どもたちが席でのんびり食べている間に雑貨をゆっくり見て回りました。席がゆったりと作られていて子どもたちもリラックスしていますし、横に雑貨が並んでいるので、さっと見て回れるのが気に入りました。にぎやかでセンスの良い雑貨の間に木の製品が目立ちます。

それもそのはず。このカフェは、美浜町の建材メーカー「株式会社丸紀」さんが運営されているとのこと。自社の製品だけでなく、コンセプトに合うものをセレクトされているそうです。

鰹節発祥の地らしいラインアップの産直市場

地元のものを中心としたお野菜、果物、お魚、パンなどが売られています。置かれている商品はしっかりとセレクトされていると感じる品ぞろえで、好感が持てます。もちろんカエルグッズもあって、子どもたちは大はしゃぎ。

特に目立つのは、鰹節発祥の地・印南町らしい鰹節関連商品です。鰹節を復興させようとしていると聞いたことがあります。大半は地域外の商品でしたが、今後地元の鰹節がラインアップされることを期待しています。

アイディア広がる!コワーキングスペースも!

Nagomi lab.というコワーキングスペースも併設。お仕事での利用はもちろん、ワークショップの開催もできるそうです。飲食や屋外の利用と組み合わせて、どんなイベントができるか、考えるだけでもわくわくしますね!

コワーキングスペースのお問い合わせはお電話で。
080‐1419‐3966

小さな公園も隣にあり、子どもたちもご機嫌なお出かけに

向かいには小さな公園もあり、少し遊んで帰りました。遊具に上ると海がよく見えます。子どもたちも大満足のお出かけになったようです。

車通りの少ない道沿いの駐車場で子どもたちも安心

子ども連れだと往来の多い道沿いの駐車場は気を使います。見通しの良い広い駐車場だと安心するのですが、かえるの港の駐車場は広く、ストレスなく車を止めることができました。

基本情報
<共通>
所在地(住所): 和歌山県印南町印南4485−38
連絡先電話番号:073-488-1321
駐車場(台数):あり
利用料金:入場無料
(公衆)トイレの有無:あり

<産直市場なごみ>
営業時間:
冬季 9:00~17:00
春〜秋:9:00~ 18:00
定休日:なし

<2525や>
営業時間 10:00〜19:00
連絡先電話番号:050-8887-2508

<sheep mam>
営業時間 10:00〜19:00(2525やの営業時間に準ずる)
連絡先電話番号:090-696-21819

<Wood Park+(株式会社丸紀/美浜町)>
連絡先電話番号:090-8504-1518
営業時間:10:00-16:30
定休日:毎週月曜日(連休日の際は振り替えあり)

<Nagomi Lab.>
営業時間:
連絡先電話番号:080‐1419‐3966

メモ
Wood Park

地域リポーター・森脇 碌

 

おすすめスポット/天気に悩まない新施設がオープン/ゆめはぐ館(みなべ町)

1月にオープンしたみなべ町の新施設を見学してきました。
旧南部幼稚園の園舎を活用したフリースペース「みなべ町子育て交流施設ゆめはぐ館」です。

子どもも大人も自由に利用できます。

子ども用のボルダリングの壁がありビックリ

まずは、1階の大きなスペース。

明るいスペースには、なんと子ども用のボルダリングの壁があります。
大人の背丈よりも少し高い本格的な壁。足元には分厚いマットが敷いてあり、気軽にチャレンジできそう。

小さい子どもなら、マットの上でゴロゴロして遊べそうです。
ピアノや事務机なども置いてあるので、子どもを遊ばせながらママ友とおしゃべりするのも楽しいですね。

天気や外気温にも左右されずにいつでも遊べる

1階のもう一つの乳児スペースには、室内で遊べる遊具があります。かわいらしい家の滑り台で遊んでいた子どもも、体を使って段差の上り下りや小さい滑り台を楽しんでいました。

また、紀州材を使った木のプールもあります。
丸く加工されたヒノキの玉がたくさん入っていて、木の香りや感触を存分に楽しめそうです。

おむつ替えスペースや授乳スペースもあり、お湯なども必要なら事務所に声をかけると対応してもらえるそうです。

柵や人工芝で外遊びも安心


外にも遊具があり、地面が人工芝なので小さい子どもでも安心です。

元幼稚園ということもあり、外周が柵などで囲われた施設なので、ある程度の距離を取っても見守ることができます。

中・高学年の子どもも


こちらの施設は、主に小さな子ども連れのお母さんにおすすめの施設ですが、隣に図書館「ゆめよみ館」があるので、中・高学年の子どもも本を借りてきて読むことができます。

図書館は子ども連れだと気を使う場合もあるので、他の子どもも遊んでいるこちらの施設ならお母さんもゆったりと読書ができそうです。

2階には個別の机や会議ができる学習室もあるので、じっくりと読書や勉強したい方はそちらで過ごすのもよいでしょう。

ちなみに、第一学習室を貸し切り利用もできます。
事務所に申し出ると、みなべ町内の方は無料で、町外の方は1時間1,000円で利用できるそうです。

事前に予約するのがよいでしょう。
無料Wi-Fiもあり、飲食物を持ち込めるスペースがあるのもうれしいです。

火・水・金曜日の10時から12時には、保育士が在駐しています。日頃、気になっていることなども聞いてもらえます。子育ては、毎日小さな悩みの連続。少しでも解決できると余裕が持てます。

ちょうどお会いしたお母さんは、オープン以来何回も訪れていて、「寒い時期でも室内の遊具で身体を動かして遊ぶので、お昼寝もよくしてくれる。その間に家事ができてありがたい」と話してくれました。

天候にも左右されずに、子ども連れで無料で遊べる施設が近くにあるのは、すごくうらやましいです。

このような施設があちこちにできると、子育てをもっと楽しめそうですね。

基本情報
所在地(住所):和歌山県みなべ町芝503-1
連絡先電話番号:0739-72-2358
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日(祝日の場合は次の日) 年末年始(12月29日~1月4日)
駐車場(台数):あり
利用料金:無料 第一学習室を貸切利用したい場合みなべ町内の人は無料、町外の人。は1時間/1,000円
(公衆)トイレの有無:あり

地域レポーター 山﨑千恵

道湯川の新緑を訪ねる

久しぶりに、熊野古道・中辺路ルート、小広峠~三越峠間にある道湯川(どうゆかわ)を訪ねました。

今はちょうどサツキの季節。湯川川に架かる橋のそばには赤いサツキが咲き、新緑に映えます。

今回は写真撮影のためずるをして、蛇形地蔵の参道(林道)をバイクで走りました。あらぬ方向から下りてきた来訪者に、古道を歩いていた人は少々驚いていました。

林道の途中にはコアジサイが咲いていました。同じ野生のアジサイでも、ヤマアジサイのような装飾花がないのが特長です。

おすすめスポット/キッズスペースあり!一人でも半日過ごせる居心地のいいカフェ/bookcafe KUJU(新宮市熊野川町)

ずっと訪れたかったお店、bookcafe KUJU(ブックカフェ クジュウ)。
カフェ、本屋さん、パン屋さん、廃校利用、木造校舎というキーワードが気になりつつ、営業日にうまく予定が合わせられなかったり、おしゃれ過ぎたらドキドキするなと思ったり、いろんな理由で行けずじまいでした。

「よしっ!今日は天気もいいしドライブのつもりで行ってみよう」と思い立ち、11時のオープンをめがけて出発しました。

教室が心地よいカフェスペースに

元校庭とおぼしき駐車場に車を止めました。建物に入ると学校の雰囲気が広がり、カフェ「bookcafe KUJU」と、パン屋「むぎとし」があります。

「こんにちは、いらっしゃいませ〜」という店員さんの明るい声に誘われるようにカフェへ。カウンターで注文を済ませてから、ゆっくりと店内を見せてもらいました。教室として使われていた面影があちらこちらに残っています。

 

カフェに併設された本屋さんコーナーには、店員さんセレクトのいろんなジャンルの本が。さらっと眺めただけですが、気になる本をいくつか見つけ心くすぐられます。

廊下を歩いて行くと、「授乳スペース・キッズスペース」と掲げられた部屋があります。

壁で仕切られているし、靴を脱いでゆっくりできるし、こういう部屋があるのがうれしい!グループでの利用も小さな子どもと一緒でも、周りのお客さんに気兼ねなく過ごせそうです。

ランチのセットメニューは、サンドイッチかカレー

店内の見学が終わり、席について間もなくランチが運ばれてきました。
私が注文したのは、サンドイッチとキッシュのドリンクセットです。カウンターの横に座られた方が注文したカレーのいい香りに、ついチラリと横目で確認。こちらもおいしそうでした。

 

甘夏ミカンのジュースは、きちんと酸味があって体がシャキッとします。ドレッシングがおいしいサラダ、具だくさんトマトベースのスープ、ジャガイモのキッシュにチキンのサンドイッチ。サンドイッチにちょこっと入っているスモークサーモンが味を引き締めてくれます。それぞれの具材の味がしっかりしていて、ボリューム満点でした。

コーヒーと本、外の景色と暖かい部屋

ランチの後はコーヒーをいただきながら本でも読んでみようかと、古本を一冊買いました。

少し視線を上げると陽をあびた山の景色。コーヒーの豆を挽く音、お客さんたちの楽しそうな会話。優しく背中を温めてくれる薪ストーブ。

時にはこんなふうに一人で出かけて、自分だけの時間を過ごすことが私には必要なんだなとしみじみ思います。ゆったりとしたぜいたくな時間に満たされました。

また訪れるのが楽しみです!

bookcafe KUJUには、県外からの一見さんも、ご近所の方も、ふらりと立ち寄られている様子でした。ランチ、本のセレクト、そしてお店の雰囲気も私好みで、お気に入りのカフェがまた一つ増えました。

気が付いたら15時半。
あまりにもゆっくりし過ぎて、「むぎとし」さんのパンは売り切れに。パンを買うこととカレーを食べること、そして友達を誘ってくるのを次回のお楽しみとします。

今日は思い立って出かけてよかった。また明日からご機嫌に過ごせそうです。

基本情報
所在地:和歌山県新宮市熊野川町九重315
連絡先電話番号:0735-30-4862(「パンむぎとし」と共有)
営業時間:11:00〜17:00
営業日:土・日
駐車場:有
トイレ:有
wifi:有
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地域リポーター・福井えりこ

おすすめスポット(公園編)/ ウォーキングや自然観察を楽しもう!四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK

関西最大級の道の駅「四季の郷公園」は、和歌山市の南に位置し、この地域ののどかでゆったりとした景色に溶け込んでいます。

公園内には里山があり、四季を感じ、植物や生き物に触れ合える場所としても親しまれています。

里山を歩いてみよう!

私は、静かに過ごしたい時や季節を感じたい時に、この公園を訪れます。
今回は友達と一緒にウォーキングをしてみました。

公園内には、いくつかのウォーキングコースがあります。
おしゃべりしながら歩くのにちょうど良い「ふれあいコース」を歩くことにしました。

エントランスからレストラン、バーベキューエリア、そして「土の農園」を左手に見ながら、坂道に入ります。

ふれあいコースは道幅もゆったりし、ほどよいアップダウンがある歩きやすい道路です。

わが家の子どもたちが幼稚園に通っていたころ遠足で訪れ、ここでスタンプラリーをしたことを思い出しました。

道の脇に、近くの小学生が考えたクイズを見つけました。このクイズラリーでウォーキングがより楽しく、足取りが軽くなります。

コースの途中には分岐点があり、植物や生き物が観察できる場所に通じています。

また所々にベンチが設置されていて、山の空気を感じながらゆったり過ごすのもいいなぁ〜と思いました。

四季の郷公園がある地域はタケノコの産地で、コース内ではきれいな竹林を見ることができます。


山道も終盤。野鳥の森を抜け、ヒシの池に沿って歩き「さとの道」に出ました。

ウォーキングの楽しみ方は、人それぞれ

この日は、ジョギングをしている男性やポールウォーキングをされているご夫婦とすれ違いました。先日は、バードウォッチングをされている人にも出会いました。

春から秋にかけて、公園内は緑の木々や四季折々の花で彩られます。


フォトグラファー気分で写真を撮るのも楽しいです。

上の写真は公園内にある看板です。
今回はこれを元にコースを歩いたのですが、のちに公園のスタッフから看板が古くて、実際と異なる場所があるということを聞きました。

ウォーキングに行く際は、地図が載っている冊子を持っていくといいですよ。冊子は産地直売所などに置いてあります。公園の全容が載っていて、いろいろな観察場所に連れていってくれることでしょう。

 

全周コースには、草木に覆われた細い道や険しい所があるので、天候のチェックやしっかりと装備をしておくことをお薦めします。

また山道にはトイレはないので、注意してくださいね。

自然を学ぼう!

四季の郷公園には植物や生き物のことを学べるエリアがあります。
四季の広場に隣接している建物「四季さい館」。

館内には、植物や昆虫そして野鳥の写真や標本などの資料がたくさん展示されています。

虫が苦手な私ですが、今回初めて入ってみました。

恐る恐る昆虫の標本などを見始めましたが、生き物の生態がとても分かりやすく説明されていて、面白くなり思わず見入ってしまいました。

自然観察に関する本のコーナーもあり、植物や生き物が好きな人が存分に楽しめる空間です。

四季さい館には、トイレやおむつ替え、授乳のスペースがあります。小さなお子さんを連れている家族にもうれしい場所なのです。

この施設を後にし、「四季の道」を通り抜け、エントランスに到着。
リフレッシュができ、とても気持ちがいい時間を過ごせました。

次回は「四季の郷公園」最終回。
私がよく利用するレストランと産地直売所をご案内します。

基本情報
所在地(住所):和歌山市明王寺479-1
連絡先電話番号:073-499-4370
営業時間:平日 10:00~17:00/土日祝 9:00~17:00
定休日:年中無休
*営業時間、休日等は状況により変更になる場合があり、HPでお知らせあり
公式HP
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駐車場(台数):7カ所(普通車約350台、大型車13台、障がい者11台)
利用料金:入園無料、駐車場無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おすすめスポット(公園編)/ 秘密基地がある!?/道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK(和歌山市)

休日の四季の郷公園は、他府県からの来園者も多く、季節を問わずとてもにぎわっています。

何度も訪れている私は、大人と子どもが土の地面に触れ合いながら遊べる場所であることが、魅力の一つだと感じています。

「 Be Wild.野生を楽しもう」

これが、四季の郷公園のコンセプトです。
今回は、このコンセプトがふんだんに盛り込まれた遊びのエリアをご案内します。

「見晴らしの丘」の大きな遊具は秘密基地

公園内の「見晴らしの丘」には、ひときわ目立つ大きな遊具があります。
遊びに来た子どもたちは、「見晴らしの丘」の看板から階段、そして坂道の先の大きな遊具を目指して駆け上がっていきます。

 

わが家の子どもたちが幼稚園や小学生だったころ、この大きな遊具が大好きでした。

当時は長いローラースライダーが付いていましたが、今は撤去されています。

「子どもたちについて行くの、しんどかったなぁ」
そんなことを思いながら、階段と坂道を上がり、遊具の下にたどりつきました。

この場所で、子どもたちに「一緒に上がろう」と誘われたことを思い出し、私も遊具に上がってみることにしました。

1段目と2段目は、階段で上がります。
2段目には、そこから上に行けない小さな子どもでも遊べるようないろいろな仕掛けがあります。

糸電話のような緑色のラッパ

 

円を回して迷路の中の銀色のボールを動かすゲーム

 

湾曲した鏡

3段目と4段目に行くためには、下の写真のリングネットを上がります。

2段目から3段目のリングネット

 

3段目から4段目のリングネット

 

リングネットは、大人の私でも余裕で入れる広さです。
金属製のリングは寒い時期にはとても冷たいので、滑らないように注意が必要です。

身軽な子どもたちはひょいひょいと上がって行きますが、私は体中の筋肉を使い、やっとのことで4段目にたどりつきました。
ちょっとした達成感。

4段目は、秘密基地に来たような気分になれるスペースです。


大きな遊具のすぐ横には、パラソル付きのテーブルが設置されていて、くつろぎながら子どもを見守ることができそうです。

遊具がいっぱいの「見晴らしの丘」

「見晴らしの丘」には、大きな遊具が設置されているだけではありません。

頂上から伸びる長い滑り台
カラフルなホールドがついたボルダリング
ターザンの気分になれるターザンロープ

このエリアはアップダウンがある地形を生かして造られています。子どもたちには、土の感触を楽しみながら遊んでもらえることでしょう。

地面に埋まったトンネルや斜面に取り付けられたロープ、梅園に沿った道に設置された健康遊具など、まだまだいろんな遊具があります。「ここにも遊べる場所があった!」という発見も楽しみの一つですね。

また、遊具で楽しんでいる大人の人をよく見かけます。楽しそうな子どもたちを見ると、一緒にやってみたくなるのでしょうね。

遊具には適用年齢が表記されているものや、一部使用禁止のものがあります。また高低差がある場所なので、お子さんが安全に遊べるように必ず大人の人が付き添ってあげましょう。

 

遊んでいるときに気になるのがトイレです。

見晴らしの丘に近いトイレは2カ所あり、ひとつは「四季の広場」近くにあります。

もうひとつは「さとの道」沿いの「バラの温室」の手前にあります。


遊ぶ前には、トイレの場所をチェックしておきましょう。

今回は、遊びのエリアをたっぷりお伝えしました。
次回は、自然を身近に感じられるウォーキングコース、そして学びのエリアをご案内します。

基本情報
所在地(住所):和歌山市明王寺479-1
連絡先電話番号:073-499-4370
営業時間:平日 10:00~17:00/土日祝 9:00~17:00
定休日:年中無休
*営業時間、休日等は状況により変更になる場合があり、HPでお知らせあり
公式HP
Instagram
駐車場(台数):7カ所(普通車350台、大型車13台、障がい者11台)
利用料金:入園無料、駐車場無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけリポート/子どもも楽しめる龍の世界/ドラゴンミュージアム(田辺市龍神村)

龍神村に2022年7月にオープンしたドラゴンミュージアム。オープンしたことは新聞で知っていましたが、龍のいかついイメージが大きくて、楽しめるのかな…と不安も感じていました。実際に行ってみると「龍」の世界が広がって、龍のことが好きになりました!

いろんな個性のある龍が見られて楽しい!

受け付けを済ませてミュージアムに入ると、所狭しと並ぶ龍をモチーフにした作品が目に飛び込んできます。その数に圧倒されます。どれも力作で細かく作り込まれており、じっと見入ってしまいます。本当に龍が好きなんだなぁ、特別な存在なんだなぁと感じる作品ばかり。

作品の間隔が狭く、目移りしてしまうのが少し残念ですが、そう感じるほど作品が力を持っているのだと思います。

龍というと男性的で力強いイメージ。女の子でも楽しめるかなと心配していましたが、かわいらしい作品もたくさんあり、小学2年生の長女が一番楽しんでいました。

普通の美術館ではじっとしていられない4歳児も、気になる作品に見入っていました。迷子になる心配もないので、安心して観覧できます。

同じモチーフの作品が並ぶことで違いを感じやすく、何かを感じとりやすいと思いました。誰も見たことがない伝説の生き物でありながら、世界中の誰もが知っている龍だからこそ、自由な表現で作られた作品は見る者にさまざまなことを感じさせます。子どもたちの「アートを見る」という体験にはぴったりです。

館内は撮影可能なので、子どもたちにカメラを持たせ、気に入った作品を撮らせてもらうとさらに楽しめるかも。

龍のマークが入った肉まんもおいしい!

作品をひととおり見た後、子どもたちの「お腹すいた〜」という声に応えてショップで販売している龍の肉まんをいただきました。

しっかりとボリュームがあり小さな子どもたちには1人1個は食べ切れない大きさ。ふっくらと蒸されていて、まるで中華街の肉まんのように本格的なお味です。「龍」のマークも特別感があってなんだかうれしい。

龍神村で作られているケーキやみかんのアイス、飲料の自動販売機などもあります。

建物の裏手には、テーブルと椅子がいくつも用意されており、屋外で過ごしやすい時期なら、カフェ代わりにここで一息つくこともできます。

駐車場から河原に降りることもできます。さすがに龍神の川は水がとてもきれい。夏は川遊びの用意もしてくると、さらに楽しめそうです。

ドラゴンミュージアムのアクセス

初めての場所ですぐに分かるか不安でしたが、大きな看板があるので迷いませんでした。川沿いに広い駐車場があり、ストレスなく駐車もできます。

ドラゴンミュージアムの入り口に回ると、元気に泳ぐ「龍のぼり」がお出迎え。(雨の日、風の強い日、天候が悪い日など上げていない場合があります)

郵便局脇の入り口から入ると、受付とショップがあります。
受付で入場料を支払い、奥のミュージアムスペースへ。ショップの利用のみなら入場料も不要です。

ドラゴンミュージアムは、子どもたちとも龍神×アートを気軽に楽しめる場所でした。

ワークショップやイベントが開催されることもあるそうです。またぜひ訪れて、気になる作品を見つけたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市龍神村柳瀬908番地
連絡先電話番号:0739-78-0072
営業時間:9:00~16:00
定休日:年中無休
駐車場(台数):あり
入館料:中学生以上500円・小学生250円・小学生未満無料
(団体割引20名~中学生以上100円引き・小学生50円引き)
(公衆)トイレの有無:あり(館内・駐車場内)

おでかけリポート/家族で運動不足を解消!/みやまの里森林公園(日高川町)

日本一長い藤棚が有名な、みやまの里森林公園。藤の花のシーズンを前に、家族5人で訪ねてみました。

暖かくなり、椿山ダムの周辺も春の優しい日差しの反射がキラキラと美しく、ドライブだけでも気持ちいい季節。日高川に沿って走る国道424号線から側道を少し入ったところにある、「道のほっとステーションみやまの里」に車を停めました。

ここで公園に入るチケットを購入し、道を渡ってすぐのみやまの里森林公園に向かいます。

公園へ入るとすぐに藤棚ロードが始まります。公園をぐるっと一周するルートで、時計回り・反時計回りのどちらからでも回ることが可能です。

時計回りは、健康階段という名前のついた500段ほどの急な階段があり、反時計回りは緩やかだけれど長い坂道が続きます。

「5歳の子どもには急な階段はきびしいかも」と思い、反時計回りの坂道からスタートしました。

グネグネとした道に子どもたちは大はしゃぎ

グネグネと曲がりながら上る坂道。子どもたちは元気に走りながら進みます。舗装はされていますが、「山の中を歩いている」という雰囲気も感じられ、探検気分が味わえます。子どもたちは大はしゃぎでどんどん進んでいきます。

ついていけない大人はゆっくりペース。一本道なので迷う心配がなく、安心して子どもたちと歩けます。

まずは「ミステリーハウス」を目指そう!と意気込んでスタートです。

最初の目的地、ミステリーハウスへ

植物などを見ながら20分ほど進むと、お目当ての建物が目に飛び込んできました。転げ落ちそうな角度の建物で、すぐにミステリーハウスだと分かります。

「こわーい」と言いつつも、子どもたちはおおはしゃぎ。おなじみの上に向かって転がる(ように見える)ボールや、傾斜で上がりにくい階段もありました。

斜めになっているというだけですが、子ども心がくすぐられるようで、しばらくこの不思議な空間を楽しんでいました。

次の目的地、展望台へ!

ミステリーハウスを堪能したあとは、今度は上にある展望台を目指します。また藤棚の下を歩いていきました。子どもたちもやや疲れた印象ですが、途中で咲いている八重桜や、貯水槽にいたウシガエルなど、自然を楽しみながら展望台へ到着!

展望台はシンプルな造りで、「階段から向こう側が見えて怖い」と高いところがあまり好きでない長男と、まだ小さい5歳の次男は手をつないで一気に上がりました。

椿山ダムと里山の風景が気持ちよかったです。

展望台からは健康階段を下って一直線に駐車場まで降りられます。急な階段ですが、5歳の子どもでも一人で降りられました。

みやまの里森林公園は、ミステリーハウスや展望台など目標になる場所があるので、子どもたちでも楽しんで歩けます。約1.6kmの行程を歩き切った後のアイスクリームは格別でした。

4月下旬には藤棚が見頃!

今年(2023年)は例年より早く、早咲きの藤が開花したそうです。
例年は5月上旬まで楽しめますが、今年は4月中に行った方がよさそうです。

藤が見頃の時季には展望台からこんな景色が望めます
満開になると紫色の壁のようです

十分気持ちよかったですが、藤の花の下を歩くのはさらに楽しいだろうと思います。

森林公園内には飲み物や食べ物の販売はありませんので、飲み物を持って上がることをお薦めします。もちろん歩きやすい靴で行きましょう。

基本情報
所在地(住所):和歌山県日高川町初湯川202
連絡先電話番号:0738-57-0180
営業時間:8:30-17:00
定休日:不定休
駐車場(台数):あり
利用料金:大人700円/小・中学生200円
(公衆)トイレの有無:あり

地域リポーター・森脇 碌

イベントリポート/「知るだけ」でも役に立てる/さとおやほっとCafe

「里親」という言葉を聞いたことはあるけれど、あんまり考えたことがない・・・
自分の子どもだけで手いっぱいで、そこまで余裕もない・・・
でも子どもたちがかわいいだけに、家庭に恵まれない子どもたちのことも気になります。
何もできないことにもやもや。

思い切ってさとおやCafeほっとに行ってみることにしました。

毎月1回開催、「さとおやCafeほっと」

さとおやCafeほっとは、毎月1回の催しです。2023年は2〜7月まで和歌山県立情報交流センターBig・Uで開催されています。

イベント会場に到着するとガラス張りの室内が見えます。アクセサリーや絵本などが並べてあり、小さなマルシェのような雰囲気。

里親について気になることを聞いてみると、「どうぞ」と席に案内してくれました。優しく教えてくれたのはセンター長の川口則光さんです。

里親制度のことは知るだけでOK?

「里親は足りていないのだろう」と、当初私は勝手に想像していました。しかし希望者の数は実際の預かり数を上回っているそうです。里親制度を活用するには実の親の許可が必要で、そこがハードルだといいます。「子どもは自分で育てるべき」という思い込みが、他の家庭へ預けることへの抵抗を生んでいるのかもしれません。世間の考え方が影響しているとしたら、私たちは「子どもを育てる」ということについて何度でも考えてみる必要がありそうだと思いました。

「経済的な余裕がないと里親になるのは難しいのでは…」と考えていましたが、養育費などの経費は国から出ます。手厚くサポートされるのだな、と思いました。

また、里親にも種類があって、週末里親など一時的に預かることもできるそうです。児童養護施設にボランティアに行く、というサポートの仕方もあるそうです。

聞いてみないと分からないことがたくさんあって驚きました。
それに「知るだけでもサポートになる」ということも分かって、自分でもできることがあるのだと思いました。

気軽に絵本やお菓子を買いに行くだけでも!

私が滞在する間、お菓子を買いに来る方がちらほらやってきては少しお話しして出ていきました。会場に並べられている物の中では、古絵本が特に人気だそうです。
子ども連れでも大丈夫とのこと。短い滞在時間でも、パンフレットをもらうだけ、本を借りるだけでもOKです。

Big・Uには図書館もありますし、広い芝生や屋上庭園もあります。
子どもと一緒に遊びに行った際に、ぜひさとおやCafeほっとにも寄ってみてくださいね!

基本情報
開催地:和歌山県立情報交流センターBig・U (田辺市新庄町3353-9)
連絡先電話番号:さとおや支援センターほっと 0739-34-2735
開催日:2023年4月15日(土)、5月19日(金)、6月3日(土)、7月25日(火)、8月22日(火)
営業時間:10:00-16:00
駐車場(台数):あり
利用料金:無料

那智山の桜が見頃に

那智山で早咲きのしだれ桜が見頃を迎えています。

ソメイヨシノなどその他の桜もつぼみを膨らませており、これから4月上旬まで楽しめそうです。

那智山は雨の日には霧が立ち込め、とても風情があります。

雨の世界遺産を楽しんでください。

テークアウト特集/身体がほぐれる野菜たっぷりの温かいスープ/stellato

友人と共にふらりと立ち寄ったJR白浜駅近くのカフェ、stellato(ステラート)。

コーヒーをいただくつもりでいたのですが、メニュー表の「お野菜たっぷり本日のスープ」に目が止まりました。

ショウガ、ニンジン、タマネギ、セロリなどが入っているとのこと。
どんな味か興味がわき注文してみました。

野菜たっぷり、ショウガが利いているスープ

いい香りが店内に漂い始め、しばらくすると温かいスープが運ばれてきました。

口にした瞬間は優しいタマネギの味、その後、パンチが効いたショウガの味が口いっぱいに広がります。

ほっとする〜。寒さに耐えながら外にいたので、知らず知らず身体に力が入っていたようです。ふわっと身体がほどけていきました。

スプーンでかき混ぜてみると、ゴロゴロとたくさんの野菜が現れます。
これは身体に良さそう。こんなスープを作ってくれる人が家族にいたら最高だなぁと思いました。

手作りの日替わり弁当もおいしい

それから数日、いとことランチをすることに。

ゆっくりしゃべりたいけど赤ちゃんがいるので外食は気を使うとのこと。それなら、お弁当を買って家で食べようということになりました。

衝撃的なスープのおいしさにお弁当も気になっていた私。調達係を名乗り出て、stellatoに予約を入れました。

その日のメインはチキンカツ。
卵サラダは細かく切られたピクルスの隠し味があり、タルタルソースとしても使えます。

他には、ダイコンと厚揚げのあんかけ、スティックセニョール(茎まで食べられるブロッコリー)のソテー、レンコンステーキ。

そして、私のお気に入りの野菜スープも付けてもらいました。

stellatoの日替わり弁当は、母が作ってくれたお弁当を思い出して懐かしい気持ちになります。

料理好きないとこと共に、卵サラダのピクルスや白米に混ぜられたもち麦に喜びながらおいしくいただきました。

stellatoでしか味わえない品々

stellatoは、白浜駅からとれとれ市場方面に徒歩約2分のところにあります。
道沿いに張られた大きなタープが目印です。
イートイン、テイクアウトのどちらも可能。

小麦粉、卵、バター不使用のお菓子、米粉のマフィンも人気です。
ピンクグレープフルーツやレモンなど、果物を使用したミネラル発酵ドリンクのシロップがカウンターを彩っていました。旬のフルーツで作られたジュースも季節ごとに楽しめそうです。

 

あれもこれもと迷ったら、まずは「お野菜たっぷり本日のスープ」。
お薦めです!

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町堅田1399-4
連絡先電話番号:0739-20-6422
営業時間:11:00〜18:00
定休日:日・月・火曜日
駐車場:有(12台)
トイレの有無:有
Instagram:stellato2017

地域リポーター・福井えりこ

 おでかけリポート/安産・生まれ変わりの胎内くぐりと乳岩/熊野古道滝尻(田辺市中辺路町)

熊野古道・中辺路ルートにある胎内くぐりと乳岩に行ってきました。

熊野古道は、京都や伊勢と熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を結ぶ参詣道で、紀伊路、中辺路、伊勢路など5つのルートがあります。

長距離の山道を歩く自信がなかったのですが、片道20分と聞いて体験してきました。

スタート地点は滝尻王子

古来、熊野三山の聖域の入り口とされている滝尻王子。
熊野の神域がここからはじまります。
滝尻王子宮十郷神社の脇の道が熊野古道に続いています。

スタートから急な登り坂が続きますが、石段や木の根の道、落ち葉の踏む音を楽しみながら焦らずにのんびり登って行きます。
短時間だからと気軽に考えていましたが運動靴を履いてきて正解でした。

無理せず途中3回ほど休憩。
木や岩に触れて自然を満喫できます。
山のすがすがしい空気に包まれてとても気持ちが良かったです。

そして「胎内くぐり」に到着。
岩の隙間をくぐると安産でき、また生まれ変わるといわれています。

胎内くぐりにチャレンジ

岩の中に入ると薄暗く、斜め上に穴が開いています。
穴の大きさは予想より小さく感じましたが、簡単にくぐれそうと思ったのもつかの間。踏ん張れる足場がなくスルリとはいきません。

最初は戸惑いましたが、肘と手を使って四苦八苦しながらなんとかはいずってくぐり抜けました。
赤ちゃんが産道を通り苦労して産まれて来る時はこんな感じでしょうか。

くぐり抜けると、暗いところから明るいところに出た安心感と、抜けたぁ!という達成感があり、確かに生まれ変わった気がしました。

ここは大人も子どもも楽しめる大自然のアトラクション。
ただし、汚れてもいい服でチャレンジしてくださいね。

伝説が残る乳岩

近くにある乳岩(ちちいわ)にも行ってみました。

奥州の武将藤原秀衡夫妻が熊野詣での途中、夫人が急に産気づきここで出産したとの伝説が残っています。

赤子を残して熊野に向かったのですが、戻ってみると岩から滴る乳を飲み、オオカミに守られて無事だったと伝えられています。

土地の人から、乳岩の奥にある丸い岩をさすりながら、「乳がよく出ますように」「乳の病(乳がん)になりませんように」と祈ると良いと聞きました。

滝尻からの古道は岩が階段状になっているところもあります。
小さな子どもにはちょっと厳しいかもしれませんが、小学生なら十分チャレンジできそうです。

滝尻王子周辺もいろいろ楽しめます

下山したのがお昼時だったので、ベジタブルバーガーのお店「滝尻茶屋」でランチをすることにしました。

ベジタブルというのがどんなものか興味津々で、玄米と漬物の滝尻バーガーを注文。
とってもおいしかったです。
漬物も地元のものを使っていて、こだわりを感じました。

また、無料休憩所でお弁当を食べるのも楽しいですね。

ユニークな12角形の熊野古道館では、古道や周辺の歴史を学べます。

そして富田川の河原に下りて、水垢離(みずごり)気分で清らかな水を眺めながら休憩するのもお勧めです。

よみがえりの地といわれる熊野。
約1時間ほどのプチ登山でしたが、楽しい古道体験ができました。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市中辺路町栗栖川(滝尻王子)
連絡先電話番号:0739-64-1470(熊野古道館)
駐車場:滝尻王子から石船川を上流に約200m右側
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:熊野古道館または滝尻王子から石船川を上流に約100m

地域リポーター・岡田江津子

おでかけリポート/千里の浜で非日常体験・電車好きにはたまらないスポット/みなべ町・千里の浜と千里梅林

公園に小さい子どもを連れて行くと、人が多くてヒヤヒヤすることはありませんか?

走っていく子どもを追いかけて、他の子どもとぶつかったり危ないことをしたりしないかどうか見守っていないといけませんので、親は休む暇もありません。

そんな時はみなべ町にある千里の浜がお薦めです。

とにかくひろーい砂浜!

千里の浜は延長1.3km。

この浜はとにかく広くて人が少ないので、子どもが走り回っても他の人を気にすることがありません。遊具から落ちないかといった心配も要りません。

砂は細かくて砂遊びにぴったり。ゆったり遊ぶことができます。
また、聞こえてくるのは波の音だけ。無人島にいるような非日常を味わえます。

ちょっと気持ちをリセットしたいときに訪れるといいかもしれません。
リラックスタイムのお薦めは夕日が沈む頃です。

 

電車の写真を撮る穴場スポット!?


浜のすぐ側にはJR紀勢本線が走っています。
道路と線路が隣接していれば、その間に柵が設置されていますが、ここではそれがありません。

ガタンゴトンと音を立てて走る電車がよく見え、電車好きのお子さんは喜ぶのではないでしょうか。

また千里の浜へ行く途中には千里梅林があります。場所によっては梅林越しにカーブを曲がって走る電車を見ることができます。

白い梅の花、緑の山、奥には青い海が見え、そこに山の向こうから電車が走って来る……そんなシチュエーションを撮影すると、カレンダーやポスターのような写真になりそうですね。

実は見どころがたくさん!

千里の浜へは国道42号に案内の看板が立っています。案内に従って脇道に入り、みなべで人気の小目津公園へは左折せず、道なりにまっすぐ行くと広い駐車場に出ます。

そこから階段を下りると「千里観音」という厄除けのお寺があり、山門をくぐってさらに階段を下りると視界が開け、そこはもう千里の浜。
浜には「王子神社」と「千里王子」があり、この砂浜が熊野古道の一部であることが分かります。

またこの海岸はウミガメの産卵地です。5月下旬から8月上旬までが産卵のシーズンに当たり、この時期には申し込みをすれば産卵の様子を観察できるそうなので、親子で観察会に参加するのもいいですね。

他の浜ではできない貴重な体験ができます。

基本情報
所在地(住所):和歌山県日高郡みなべ町山内
連絡先電話番号:0739-74-8787 みなべ町観光協会
ウミガメ産卵の観察に関しての問い合わせ窓口:0739-74-3134 みなべ町教育学習課
営業時間:なし
定休日:なし
駐車場(台数):千里観音駐車場
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有(千里観音境内)

地域リポーター・中嶋知子

おすすめスポット(公園編)/ 3世代そして愛犬も楽しめる道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK(和歌山市)

和歌山市明王寺の四季の郷公園は、わが家の子どもたちが幼稚園や小学生だったころによく遊びに連れて行った施設です。

2020年にレストランや産地直売所、BBQ(バーベキュー)エリアなどが増設され「道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK」としてリニューアル。

さらに公園全体が整備されてドッグパークも造られ、2022年にグランドオープンしました。これにより、幅広い世代、そしてペットに親しまれる公園に生まれ変わりました。

和歌山南ICから車で5分ほどの距離ということもあり、他府県からも多くの人が来園します。何よりうれしいのが入園や駐車場が無料だということ。

愛犬を遊ばせたり、友だちとランチに来たり、一人でのんびり散歩をしたりと、頻繁に訪れる私のお気に入りの場所です。

見どころ遊びどころいっぱいの公園を連載でご案内します。

新年初のドッグパーク

2023年1月4日、年明け早々に愛犬の運動不足を解消するため、主人と共に四季の郷公園を訪れました。
駐車場に着くと予想以上の車の多さにビックリ。
寒い中、お子さんからご年配の方、また愛犬を連れて多くの人が来られていました。

リードをつけ、さあ出発!

エントランス左手の「さとの道」というペット同伴可能な道路から、ドッグパークを目指します。

 

わが家の犬は途中で何度も立ち止まってクンクンにおいを嗅いだり、出くわしたワンちゃんとコミュニケーションを取ったりしながら、長い坂道を上がって行きます。

私も少し息切れしそうになりながら5分ほど歩くと、右手に広場が現れ、藤棚を過ぎるとドッグパークに到着。

ドッグパーク内は大型犬、小型犬とも同じスペースで遊びます。
着いたときは遊んでいる犬がいなかったので、広い公園を独り占め。

うちの犬は脚が細くすばやく走るので、凹凸がほとんどなく脚に優しい土の地面は、とても安心です。

最初は寒さで震えていましたが、思い切り走り回り体が温まったようです。

ひとしきり遊んだ後は、クールダウン。
さとの道を通ってバラの温室までお散歩し、公園を満喫しました。

四季の広場は憩いの場

四季の広場はドッグパークの隣りにあります。
残念ながらペットの同伴はできませんが、私にとっては子どもたちと一緒にボールを蹴ったり鬼ごっこをしたりした、思い出いっぱいの広場です。

ベビーカーを押したりお子さんと手をつないだりして四季の広場に向かうには、水の市場(産地直売所)と火の食堂(レストラン)の間の広い道路「四季の道」から行くのがお薦めです。

広場では、お正月らしくご家族で凧揚げをしていました。凧は海にいるタコの形です。

面白い!

広場の近くにはアスレチックやすべり台、小さいお子さん用の遊具などがあり、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんに見守られて遊びに熱中している光景に、思わず笑みがこぼれました。

広場の近くには2カ所のトイレがあります。
一つはドッグパークからも近いこちらのトイレ。

もう一つは広場から見える建物「四季さい館」内にあり、おむつ替えや授乳のスペースも完備されています。

こちらが四季さい館

 

広場の周囲は少し高くなっていて、全体が見渡せます。
ベンチの近くには、ペットをつないでおけるドッグポールが設置されていました。
暖かくなったら、お弁当を持ってお花見に来よう!桜の時期が楽しみです。

まだまだ見どころ遊びどころ満載の「四季の郷公園」。
次回は秘密基地のような大きな遊具と、たくさんの遊具があるワイルドなエリアをご案内します。

基本情報
所在地(住所):和歌山市明王寺479-1
連絡先電話番号:073-499-4370
営業時間:平日 10:00~17:00/土日祝 9:00~17:00
定休日:年中無休
*営業時間、休日等は状況により変更になる場合があり、HPでお知らせあり
公式HP
Instagram
駐車場(台数):7カ所(普通車約350台、大型車13台、障がい者11台)
利用料金:入園無料、駐車場無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おでかけリポート/秘密基地や遊具も⁉遊べる図書館/海南nobinos

季節や天気を気にせず、子どもとのんびり過ごせる場所を探して、海南nobinos(ノビノス)に行ってきました。
JR海南駅から歩いて7分、車でもアクセスしやすい立地にあります。

1階にある広い駐車場に車を止めて施設の中に入ってみると、今までの自分の図書館のイメージが変わりました。

明るくて開放的な空間

エントランスのある2階のライブラリーは、柔らかい本棚で作られた迷路のような空間が広がっています。5万冊の絵本が取りそろえられていました。
外からの自然光が入って明るく、優しい色合いの内装で、本を選んでいるだけでワクワクしてきます。

同じフロアの奥にある、スターバックスコーヒーの香りが漂ってきて、私も本を読みながらゆっくりとコーヒーが飲みたいと思いました。
託児室(有料)もあり、子どもを預けてほっと一息、お母さんも自分の時間を過ごせます。

3階のこどものライブラリーは、ゴロゴロしながら本を読める読書の森や、本を読んだり友だちとカードゲームができたりする「秘密基地」というスペースがあります。

うちの子は、以前絵本をよく読んでいたのに、最近あまり読まなくなりました。でもここなら遊びながらでも本に親しんでくれるかも、と思います。

からだを動かしたくなったら


屋外に、アリの巣をイメージした遊具と、鳥の巣のようなネット遊具があります。
ノビノスルーフには、元気に遊ぶ子どもたちを見守ることができる、保護者待機室があります。冷暖房完備なのがうれしいですね。

夏には、ノビノスルーフの壁からミストシャワーが出るので、子どもたちが大はしゃぎしそうです。

他にも充実した設備がいっぱい


授乳室や、子どもの感性を伸ばす珍しい玩具など、赤ちゃんや小さな子ども連れの方に便利な設備がそろっています。持ち込み可能なランチスペースもあり、ラウンジではボードゲームも借りられるなど、楽しみ方もいろいろ。

また、学習席やBGMが流れる閲覧ラウンジなど大人が利用できる設備が充実しているのもうれしい点です。


海南nobinosは子どもと親が一緒に本に触れ合うことも、子どもと親が思い思いに過ごすこともできる場所でした。

基本情報
所在地(住所):海南市日方1525-6
連絡先電話番号:073-483-8739
営業時間:9:00~21:30
定休日:図書館機能と託児室は毎週木曜日が休止日となります。休止日であっても図書の閲覧、貸し出し返却、授乳室、子どもトイレなどは利用できます。
休館日:12月29日~1月3日
駐車場(台数):100台(2時間無料)
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・南出陽子

テークアウト特集/親子でシェアできるランチボックス/田辺市・イタリア料理ZUCCA

子ども用のお弁当をお店で買う時に困ったことはありませんか?

おかずの内容が大人向けで子どもが食べられるものがなかったり、子ども用のものを買っても全部食べ切れなかったりすることもあります。

家でお弁当を作るのは面倒だし、コンビニのおにぎりやパンは飽きてしまう。

たまには温かい出来たてのお弁当を食べたいし、ラクをしたいですよね。
そんな時はイタリア料理ZUCCA(ズッカ)さんのランチボックスがお薦めです。

大人も子どもも大好きな味!

ランチボックスの内容は、パニーニとペンネのトマトソースあえ、自家製ドレッシング付きのサラダ。

イタリアのホットサンド、パニーニにはトマトソース、チーズ、ロースハム、ゆで卵、たまねぎが入っています。子どもが好きなものばかりですね。

食べるとパンはパリッ、チーズがトローっと出てきます。
コクのあるチーズやハム、ゆで卵と酸味のあるトマトソースのバランスが良く、ボリューム満点。

半分に切ってあるので、親子で分けやすく、一つずつでもおなかいっぱいになります。
パニーニは単品でもテークアウトできますので、足りないと感じたら追加するのもいいですね。

ペンネは子どもにも食べやすいペン先のような形のショートパスタ。
優しい酸味とうまみたっぷりの自家製トマトソースであえられていて、これだけでも食べ応え十分です。

パニーニとペンネは小さな子どもでも食べられる味なのがうれしいですね。

サラダにはミニボトルに入れられた自家製のドレッシングが付いてきます。
このドレッシングはお店がオープンした当初から人気だそうで、お店で販売もされています。

かいじゅう公園で食べるのはいかが?

テークアウトしたらせっかくなので温かいうちに食べたいですよね!
お店のすぐ近くにある「かいじゅう公園」で食べてみるのはいかがでしょうか?

かいじゅうのような形の大きな遊具が二つと芝生の広場がある公園です。
近所に幼稚園があり、たまに園児たちが先生に連れられて遊びに来ます。
小さい子どもでも走ったり遊具で遊んだりできるので、ランチを食べた後は体を動かすことができますよ。

この公園にはトイレがあるので、食べる前後に手を洗えて便利です。

ZUCCAのテークアウトはどれも魅力的

外で食べるのに最適なランチボックスやパニーニ以外にも家で食べたいテークアウトメニューがたくさんあります。

定番のトマトソースやミートソース、クリームソースのスパゲティのほかに、日替わりの「本日のスパゲティ」もお薦めです。

どのスパゲティも麺とソースが別の容器に入っていて、食べる時に自分であえるスタイルです。レンジ調理可能な容器なので、家のお皿に入れ替えなくても手軽に温かい料理を食べられます。

「チーズいっぱい おぼれるオムライス リゾット風」は、付いているスープとチーズをかければリゾットにすることも。
最初はオムライスとして、後半はリゾットとして食べることができ、一度に二つの味を楽しめます。

子どもが小さいうちはお店に入って食事するのは大変です。
それでもたまには親だって温かいお店の味を楽しみたいし、子どもも一緒に楽しみたい。

そんな時にはズッカのランチボックスやスパゲティは味方になってくれますよ。
子どもが大きくなったら一緒にお店で食事したいですね。

基本情報
イタリア料理ZUCCA(ズッカ)
所在地(住所):和歌山県田辺市朝日ケ丘21-1ハートビル1F
連絡先電話番号:0739-25-6068
営業時間:ランチ10:00~16:00(L.o.15:30頃) ディナー16:30~20:30(L.o.19:30頃)
テークアウト10:00〜19:00(店内混雑時は注文受付できない場合あり。電話にて注文)
定休日:日曜日・月曜日のディナータイム
駐車場(台数):10台
利用料金:ランチボックス 756円

かいじゅう公園
所在地(住所):和歌山県田辺市朝日ケ丘13-26
駐車場(台数):なし
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・中嶋知子

おでかけリポート/子どもにも大人にも優しいスペース/WOOD STOCK CAFE

龍神に来たら必ず立ち寄りたいお店の一つが田辺市龍神村福井、「道の駅 水の郷日高川 龍游(りゅうゆう)」内のG.WORKS(ジーワークス)。木の家具やクラフト作家さんの作品がたくさん並べられ、一つ一つ見ているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

そのG.WORKSの右端にあるのが、WOOD STOCK CAFE。
飲み物をいただきながら一息つける、子どもにも大人にも優しい穴場的カフェです。

個室のように使えるカフェ

開放的なオープンデッキから中をのぞくと、大きな木のテーブルと椅子、チェーンソーアートの作品、そして、たくさんの絵本が目に入ってきます。
WOOD STOCK CAFEはG.WORKSが運営しています。

少々にぎやかになっても、個室のように使えるので周りの人に気兼ねすることはありません。ママたちがお茶をしながらおしゃべりする横で子どもたちが絵本を広げて遊ぶもよし、ちょっと気分を変えて仕事の打ち合わせもよし。他のお客さんが来られても、お客さん同士で会話が生まれ、自然と席の譲り合いができる空気感があります。

本棚に置かれている本は、龍神村の人たちから寄贈されたもの。G.WORKSの店員さんに声を掛ければ貸し出しもしてくれます。

持ち込みOK!がうれしい

WOOD STOCK CAFEで注文できるのは、中辺路町近露(ちかつゆ)のCABELO(カベロ)さんが焙煎したコーヒーと、地元の柚子や梅を使ったソフトドリンクです。飲み物と一緒に龍神村の作業所で作られたクッキーなども販売されています。

特にうれしいポイントは、持ち込みがOKなこと。家にあるお菓子でも、お弁当でも大丈夫!小さな子どもが一緒の時には、持参したものを食べたり飲んだりできるのはとってもありがたいですね。

こんな部屋があったらいいな…

いつもは友人と来ることが多いのですが、今日は1人で立ち寄りました。温かいゆずジュースを注文し、本棚に飾られていた「ねずてん」を読み始めると、するするっと絵本の世界に没入。思いがけず気分転換をすることができました。

子どもと一緒でも、大人同士でも、そして、1人でも、その時々の楽しい時間を過ごすことができそうです。我が家にこんな部屋があったらいいなぁと毎回思います。

WOOD STOCK CAFEは、いろんなシーンで使えるみんなに優しいスペースです。龍神村に行く際には、ぜひ立ち寄りください。

【基本情報】
WOOD STOCK CAFE
住所: 〒645-0301 和歌山県田辺市龍神村福井493
電話番号:0739-77-0785
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日
駐車場:あり

地域リポーター・福井えりこ

おでかけリポート/カエルが迎えてくれるミニ図書室/JR印南駅

子どもたちは電車が大好き。電車を見かけるとテンションが上がります。日常では車での移動がほとんどで、電車に乗ることはまずありません。「電車に乗りたい!」という子どもたちのリクエストに応えて、お出掛けしてきました。

小学5年生、2年生、4歳の子どもたち3人との短い旅。

乗車した区間はJR紀伊田辺駅からJR印南駅までの片道約25分。乗車料金は大人420円、子ども210円(2022年12月現在)です。

美しい海の景色に癒される

今回私が楽しみにしていたのは、岩代駅から切目駅までの海の風景です。紀伊田辺駅からしばらく走ると、急に視界が開けて大きな海が見えてきました。晴れた日の車窓はとても気持ちが良くて、日頃の疲れが吹き飛ぶよう。子どもたちも海は見慣れているはずですが、電車からの景色が珍しいのか「海だー!」と大喜びしていました。

カエルと一緒に本が読める小さな図書館

JR印南駅に到着すると、カエルが出迎えてくれます。待合室のベンチに座って電車が来るのを待っているようです。自分たちと同じくらいの大きさのカエルくんに大興奮。

ベンチの横には小さな本棚があります。絵本がたくさん並べられていて、自由に読むことができます。その横にはストリートピアノも。電車を待つ時間だけでなく、子どもたちとゆったりと過ごす場所にもぴったりです。

駅から少し歩けばスーパーやドラッグストアもありますので、お菓子やちょっとした軽食を買えそうです。この日は持参したお弁当を駅の外のベンチでいただきました。シンプルなおかずでしたが、たまに走ってくる電車を見ながら食べる昼食はいつもと違い遠足気分です。雨が降っていたら待合室でも食べることができそうです。

かえる橋までお散歩しよう

印南のシンボルといえばかえる橋。駅から3分ほどで歩いて橋を渡ることができます。お昼を食べてからかえる橋までお散歩することにしました。車が少なく歩道もあるので、お散歩しやすかったです。橋に到着するとカエルの像がお出迎え。他にもカエルを見つけるたびに「カエルだー!」とうれしそうな子どもたち。それぞれがカメラで思い思いに撮影しながら歩きました。短い距離ですが、あまり活発でないうちの子にはちょうど良い散歩道です。

帰りの電車の時間より少し早めにホームに入りました。ホームを渡る跨線橋からかえる大橋を撮影するためです。青い空に赤い橋が映えます。

正直、かえる橋を初めて見た時には「なぜカエル?」と思いました。調べると「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかる」「栄える」という5つの”かえる”に願いを込めてつくられたと出てきましたが、まだしっくりはきていません。

ただ、地域のひとたちに親しまれている様子を見ていると、時間と共に地域に馴染んでいきシンボルとなっていくんだなと感じました。何より子どもたちはかわいいものが大好きですし、それだけで訪れる理由にもなりました。

いつでも移動できる車も便利で欠かせませんが、ゆったりとした時間を過ごせる電車もたまにはいいな、と思いました。3時間ほどの短い電車の旅、子どもも私も大満足の時間でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山県印南町印南2645-2
連絡先電話番号:印南町役場 0738-42-0120
定休日:なし
利用料金:JR乗車料金
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・森脇 碌

おでかけリポート/家族で120%楽しもう!和歌山マリーナシティのイルミネーション/フェスタ・ルーチェin和歌山マリーナシティ

冬の風物詩であるイルミネーション。
紀南では白良浜で毎年開催されていますよね。
和歌山市内に住む筆者は、「フェスタ・ルーチェ in和歌山マリーナシティ」へ先日遊びに行ってきました。

今シーズンの会期は2月12日(日)まで。
毎週末(土・日曜日)に開催しています。

私が訪れたのは昨年12月25日(日)。
息子が生まれた年からクリスマスに行くことが恒例となり、今年でもう5回目です。

まさかこんなにもリピートするとは思っていませんでした。
というのも、楽しいのは子どもだけじゃないからです。
幻想的な光の世界に、思わず大人もワクワク。
寒さが苦手でも、このイベントだけは特別です。

 

ヨーロッパへ家族でタイムトリップ

「こんなにも鮮やかな色彩を普段目にすることがあるのだろうか」と思うくらい、ポルトヨーロッパの街並みを活かした美しい光の輝きに、思わずため息がこぼれます。

フェスタ・ルーチェは2017年から開催されており、年ごとにテーマや装飾が変わります。

これこそ、我が家が毎年訪れる最大の理由です。
正直にいうと、入場料や乗り物などを合わせると1日だけで結構な出費になります。

それでも、「来年も財布の紐を緩めて行くぞー!」と思えるほど、私たち家族にとって価値あるイベントなのです。

 

クリスマスムードを存分に感じて

クリスマス時期には、クリスマスマーケットの出店や楽器の演奏、ライブ、ダンス、パフォーマンスなどのイベントが、雰囲気をさらに盛り上げてくれます。

また、土日祝は遊園地の乗り物が運行していて、うちの息子はこれを一番の楽しみにしているようです。

このメリーゴーラウンドは、初めて訪れた赤ちゃんの頃から乗っています。
抱っこして馬車に乗ったあの頃が懐かしい…。

4歳の今年はついに「乗り放題パス」を初めて購入し、ジェットコースターを2回も楽しんでいました。

※アトラクションについて…小学生以下の子どもは保護者と同伴で乗車ができます(一部制限あり、詳しくは公式ホームページで確認してください)。

 

■赤ちゃんや愛犬を連れた方も大丈夫、スムーズに楽しむコツ

園内には、赤ちゃんや幼児を連れた家族も多くいました。

授乳室やおむつ替えベッドもあり、ベビーカー(有料)や車椅子(無料)を貸し出しているのも子ども連れにはうれしいポイントですね(台数に限りあり)。

ペットを連れて入ることもできるので、クリスマスコスチュームを着たかわいらしいワンちゃんの姿もありました。

お子さん連れの方は、早い時間帯から行くことをお薦めします。
夜になるにつれて寒さが厳しくなるためです。

また、クリスマスマーケットや園内の飲食店で離乳食は販売していません。
食事ができる場所も野外だったので(一部除く)、しっかりと寒さ対策をしてお出掛けください。

さらに、今回はクリスマスに行ったということもあり、入園開始時間の午後5時頃には、チケットを求めて50mほどの行列ができていました。

事前にネットで前売り券を購入しておくと、お得&スムーズに入場できます。

会場へのアクセスは、南紀田辺ICから海南ICまで高速道路を利用すると1時間ほどで到着します。

それにしても、家族みんなで存分に遊びました。

冬休み期間だったので、帰宅が多少遅くなっても、次の日の心配をしなくてもいいのもありがたかったです。

来年のフェスタ・ルーチェも楽しみにしつつ、次回はお盆に開催される花火を見に行こうと思います。

【基本情報】(2022年度)
所在地(住所):和歌山県和歌山市毛見1527
連絡先電話番号:0570-064-358

フェスタ・ルーチェ開催期間:2022年11月3日(木・祝)~2023年2月12日(日)
※2022年11月3日(木・祝)~12/31(土)は毎日営業
2023年1月2日(月)、1月3日(火)、2月12日(日)までの土日祝
定休日:2023年1月1日(日)、1月4日(水)以降の平日

営業時間:17:00~21:00(最終入場20時半)
※2022年12月1日(木)~12月24日(土)までの金・土と
12月25日(日)は17時~22時(最終入場21時半)
駐車場(台数):有り(3,500台)

利用料金:【入場料】
・大人(高校生以上)当日1,500円、前売り1,300円
・小人(3歳以上中学生以下)当日800円、前売り700円
※ポルトヨーロッパの通常営業は入園無料
アトラクションナイトパス
大人・学生・小人共通(3歳以上) 当日1,600円、前売り1,400円
※アトラクションは単体でも利用可能
※平日はアトラクションの運行なし

トイレの有無:ポルトヨーロッパ内、もしくは黒潮市場内にあり
車椅子利用の方のための専用トイレあり、ベビーベッドあり
授乳室:あり、調乳用のお湯はポルトヨーロッパ内「アドベンチャーキッズランド」の受付まで
※上記の情報は2022年度の場合、年度によって開催期間等異なるため、詳しくは公式HPへ
公式HPフェスタルーチェ in 和歌山マリーナシティ | 本当のクリスマスに出逢える場所 (festaluce.jp)

地域リポーター・土岐文

とがの木茶屋の紅葉

熊野古道の紅葉の名所、とがの木茶屋の紅葉は来週が見頃になりそうです。これは夕方の写真。一方杉の側から定番の写真を撮るのは午前中の日差しが適しています。

茶屋と秀衡桜の間にあるモミジは20日現在、紅葉真っ盛りでした。

湯の峯温泉でハギが見頃に

田辺市本宮町の湯の峯温泉で旅館「あずまや」のハギが見頃を迎えました。

湯の峯温泉の秋の風物詩。白と紅のハギが幾重にも重なって垂れ下がる様は見事です。

敬老の日の3連休は、台風の接近であいにくの天候。それでも、雨に濡れるハギも情緒があります。

テークアウト特集/楽しみをお持ちかえり!/農家イタリアンsorriso(ソリッソ)

今回は、友人と農家イタリアンsorriso(ソリッソ)さんに行きました。自分だけランチに行くという後ろめたさをちょっぴり解消したくて、「季節野菜のピザ」をテークアウトしました。家族への、遅めのお昼ご飯用です。

野菜いっぱい、大満足のピザ

ナス、ズッキーニ、アスパラ、ピーマン、トマト、オクラ、ルッコラ、シメジ、長ネギ・・・。

sorrisoさんの「季節野菜のピザ」は、野菜が盛りだくさんです。
季節ごとに使われる野菜が変わるので、その時々で新しい味と食感を楽しめるのもうれしいポイント。

今回、ピザの味を引き締めてくれているのは、長ネギとルッコラだなと感じました。後味ピリッと、大人が楽しめる味。ビールのあてにも合いそうです。

生地には、自家製米粉が使われているそうです。焼き目のついたところはサクッと、厚みのあるところはモチッとした食感。さらにぜいたくに味わいたい方は、生ハムのトッピングもお願いできます。

野菜も購入できます

sorrisoさんは、近くの畑で野菜を育てています。お店で提供する料理に自家製野菜を使っているのはもちろん、たくさん実った野菜は玄関脇に並べて販売もしています。

この日、私の目に止まったのは白色のナス。
「天ぷらにすると、トロットロになりますよ〜」という言葉に引かれて、買ってみることにしました。

後日、教えていただいた通り天ぷらにしてみると、ナスとは思えないクリーミーさ!揚げたての天ぷらは、衣がサクッとしていて、とろりとしたナスの食感が新鮮でした。天ぷらがお薦めという言葉に納得です。ナスが苦手な方でも、ナスだと思わずに食べられるかもしれないなと思う味でした。

みんなを笑顔に

家族へのお土産に買ったピザ。1ピースだけ味見するつもりが、ついつい止まらなくなり、「食べてきたんやろ?すごいな〜」と感心されるほど食べてしまいました。おなかがいっぱいだったはず。でも、おいしかったんです。

「sorriso」は、イタリア語で「笑顔」という意味だそうです。友達としゃべりながらのランチ、家族と食べたピザ、初めて口にした野菜。sorrisoさん、いつも楽しい時間をありがとうございます。

【基本情報】
農家イタリアンsorriso
「季節野菜のピザ」1,510円(生ハムのせ +430円)
※マイお皿持参でピザ箱代を割り引いてくれます。
住所:和歌山県上富田町市ノ瀬1722-9
電話:0739-34-2846
営業時間:11:00〜14:00
定休日:火曜日/第1水曜日
駐車場:5台ほど
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地域リポーター・福井栄利子

お出かけスポット/森の妖精「光るキノコ」を見に行こう/シイノトモシビタケ観察会(那智勝浦町宇久井)

シイノトモシビタケという光るキノコを見たことがありますか?

傘の直径が1.5~2cm程度の小さなキノコで、昼間は小さくて目立ちませんが(シメジのような色をしています)夜になると、淡い緑色に発光します。5月から梅雨の時期、そして9月頃まで、黒潮流域の沿岸部で見られるそうです。

スダジイの朽木のある湿った森で夕方から観察していると、エノキダケのような感じから段々と緑がかりながら光ってきて、思わず「かわいい」とつぶやいてしまうほどその姿はかれんで幻想的。

子どもはもちろん、大人もこの不思議なキノコにぜひ出合ってください。体験を通して自然の不思議やパワーを感じられると思います。

個人ではなかなか見つけることが難しいキノコですので、那智勝浦町の宇久井海と森の自然塾が開催している「シイノトモシビタケ観察会」に参加することをお勧めします。

地元ボランティアの案内で、普段は入れない旧宇久井フェリーターミナル内の森で観察できます。対象は小学生以上の健脚の方で、集合場所から観察場所までは徒歩になります。

なお、観察会ではシイノトモシビタケの写真撮影はできませんので、あらかじめご了承ください。

環境省宇久井ビジターセンターは、那智勝浦町の宇久井半島にあり、吉野熊野国立公園内の自然とふれあい、自然を理解してその大切さを学べる施設です。

自然観察会や自然をテーマにしたイベントや写真展も開催されているそうなので、興味のある方はホームページをチェックしてみてください。

宇久井半島に生息する昆虫や粘菌なども展示されているので、夏休みの自由研究のヒントが見つかるかもしれませんよ。

基本情報
環境省宇久井ビジターセンター
住所:和歌山県那智勝浦町宇久井830
電話番号:0735-54-2510
定休日:毎週水曜日(祝日除く)年末年始
営業時間:9:00~17:00
入場料:無料
駐車場:無料
ホームページ:環境省宇久井ビジターセンター
「シイノトモシビタケ観察会」他、各体験については宇久井海と森の自然塾運営協議会ホームページをご覧ください。

地域リポーター・山﨑千恵

ササユリが見頃に

熊野古道沿いで、ササユリが見頃を迎えています。

はるばる熊野を目指した巡礼が、初めて熊野本宮大社の姿を見て伏して拝んだという伏拝王子。数輪のササユリが泉式部供養塔に寄り添うように咲いていました。

梅雨に入りぐずついた天気が続きますが、雨にぬれたササユリも風情があります。