イベントリポート/なるほど!科学体験フェアで和高専を楽しもう/県勤労福祉会館プラザホープ(和歌山市)|AGARA子育て応援ひろば

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イベントリポート/なるほど!科学体験フェアで和高専を楽しもう/県勤労福祉会館プラザホープ(和歌山市)

「高専ってどんな学校?」「理系の学校だよね」「女子学生っているのかな」。
このイベントに参加するまで、私は高専についての知識がほとんどありませんでした。

高専は、高等専門学校の略称で技術者を養成する学校です。
国立高専は全国に51校設置されています。
和歌山県には御坊市に和歌山工業高等専門学校があり、「和高専(わこうせん)」と呼ばれています。

何も知らなければ、進路の選択肢にも挙がりませんよね。
子どもたちが知るきっかけを作りたいと思い、和高専主催の「なるほど!科学体験フェア」に参加してきました。

このイベントは和歌山市の県勤労福祉会館プラザホープで行われました。

子どもが興味のあるコースを選んで体験

事前に、3つのコースから選んで予約をしておきます。

・Aコース「電気工作体験」「中和反応」「防災ゲームを体験してみよう」「マインクラフトでコーディング」

・Bコース「インタラクティブ・サウンドアート」「液晶温度計」「水質測定をたいけんしてみよう」「3Dウッドパズルーウミガメー」

・Cコース「機械工作体験」「水と油は混ざらない?オイルモーションを作ろう!」「ロボット展示と操縦体験」

わが家は、息子の希望でロボット操縦のできるCコースを予約しました。

ロボットを操縦できる

まず、「ロボット展示と操縦体験のコーナー」に行きました。

高専ロボットコンテストで、全国4位に輝いたロボット「とば~す君」がありました。

しかし残念なことに、体験の時間には不具合で動かすことができず。
代わりに、ロボコンの地区大会の試合映像を見ることができました。
紙飛行機をより多く台に載せることを競うもので、このロボットの圧倒的な強さが分かる映像でした。

息子は「同じようなものを家でも作れないかな」と創作意欲を刺激されたようです。

コーナーには有線、無線のロボットが置いてあり、自由に操作できます。
前に後ろにと操作するのが面白く、息子は終了時間になっても「もうちょっとロボットをやりたい」と話すほどでした。

機械を使ってモノづくりを体験

次は「機械工作体験」でキーホルダーを作ります。
始めに、学生さんが高温で溶かした金属を型で固める作業を実演してくれました。

キーホルダーはパンダ、猫、お化け、校章の4種類から選べます。
息子は「これが格好いい」と校章を選んでいました。

子どもは固まった金属に機械で穴を開けて、やすりで突起物を削る作業をします。
最後にチェーンを付けてキーホルダーの完成。
どの行程の作業にも学生さんが一人ずつ付いて、やり方を教えてくれました。

和高専の校章は下に「W」とみかんの木の若枝があしらわれています。

息子は気に入って早速かばんにつけていました。確かに格好がいい。

オイルモーションで科学を体感

こちらは、水と油は混ざらないという科学の現象を「オイルモーション」を作って体感するコーナー。
教えてくれるのは生物応用化学科の学生さんです。
女の子のスタッフさんもいました。

始めに食用色素で水に色を付けます。
「ちょっと入れるだけですごく色が付くから、少しずつ入れてね」と丁寧に教えてくれました。
次にオイルも着色します。
最後にキラキラのパーツを入れて完成。

娘は、思っていたような色合いで作れたことに満足です。
「お家でもできますよ」と材料を教えてもらい、「夏休みの自由研究にできる」と喜んでいました。

生物応用化学科では、「週に1回は実験をしていて、いろんな分野の先生がいるので自分がどんな実験をしたいか希望を出せば授業以外でも実験をすることができる」と学生さんが話してくれました。

やりたいことが決まっている人には、素晴らしい環境なんですね。

「なるほど!科学体験フェア」は和高専を知ることができるいい機会

こどもたちは、作ったキーホルダーとオイルモーションを手にして大満足。
「息子はもっとロボットを操縦したかったな」と話していました。

私は、スタッフとして参加している学生さんから直接話を聞くことができてよかったです。

今回フェアに参加してみて、和高専は「好きなことをどんどんやっていける学校」という印象に変わりました。

和高専を知ることのできるこの機会、次回は違うテーマのコースで参加したいと思います。

基本情報
和歌山工業高等専門学校
所在地(住所):和歌山県御坊市名田町野島77
連絡先電話番号:0738-29-8211
営業時間:
定休日:
駐車場(台数):
利用料金:
(公衆)トイレの有無:

地域リポーター・神林 真衣

お出かけリポート/歴史と素晴らしい景観が楽しめるため池の公園/「生石高原県立自然公園 亀池」(海南市)

コロナ禍もようやく落ち着いた今年の春。
桜の景勝地として親しまれている「亀池公園」を初めて訪れました。
正式名称は「生石高原県立自然公園 亀池」で、阪和自動車道・海南東インターチェンジから約10分の距離にあります。

「亀池」と呼ばれるため池があり、農林水産省により「水と景観が美しく、春先には桜祭りで親しまれているため池」として「全国ため池100選」に選ばれています。
それほど満開の景色は素晴らしいです。

それ以来、花々や森そして橋からの風景に癒やしを求め、何度も訪れる場所となりました。

紀州徳川家とつながる、ため池と建物

亀池は、和歌山県内最大級の「灌漑用池」です。

この大きなため池は、8代将軍徳川吉宗に仕えた井澤弥惣兵衛(いざわ やそべえ)により約3カ月で完成し、そのおかげでこの周辺の田畑が潤ったと伝えられています。

池にはコイが悠々と泳ぎ、ほとりには弥惣兵衛の石碑が建てられていました。

また池の中島には、「双青閣(そうせいかく)」という建物があります。

1871年の廃藩置県により、当時の紀州藩主徳川頼倫は和歌山城を明け渡し、和歌山市和歌浦の紀州東照宮の一部に新居を移築しました。
そして、徳川300年を記念して1917年に増築されたのが双青閣です。
1968年に亀池に移築され、現在は登録有形文化財となっています。
歴史的な学びも多い公園です。

まるでアトラクション 怖いけれど景色は最高!

双青閣がある池の中島には、吊り橋で渡ります。

橋の入り口には、看板が立てられ、注意書きも掲示されています。

「渡り切れるかなぁ」とちょっとドキドキ。
「しっかりワイヤーが張られているし、大丈夫!」と意を決して足を進めました。

橋には私一人だけ。
中央に近づくにつれ、揺れが大きくなってきます。
縦にバウンドするような揺れ方です。
また揺れるたび、ギシギシ、ミシミシとなんとも言い難い音が鳴るので、自然と静かな歩みになっていました。

「渡る人が多いと、もっと揺れるよね。一人でよかった」
思わず心の声が漏れます。

足元を見ると、池の上を歩いていることを実感。
一瞬力が抜けそうになりました。

しかし、慣れてくると周りの景色を見る余裕ができました。
橋からの眺めは、とても新鮮で壮観です。

ようやく橋を渡り切り、双青閣を見学。
再び吊り橋を渡って戻ります。
その途中で人とすれ違ったのは、その日一番ドキドキした瞬間でした。
吊り橋は少し怖いけれど面白い、アトラクションのような体験です。

生命力を感じる森と季節の花々にうっとり

満開の桜の花は本当に見事でした。
特に池のほとりは、お花見のシーズン中でもゆったりしていて、ゆっくりお花見が楽しめます。

同じ時期にチューリップも咲いていて、桜とのコラボレーションはとても華やかでした。

6月はアジサイが見頃で、水辺に咲く風景は涼しげで趣きがあります。

森を歩いていると鳥の声、虫が鳴く音、木々が風に吹かれる音など、日頃は気付かないいろいろな音が耳に入ってきます。
その中にいると、ざわざわした頭の中がスッキリとし、気持ちが癒されます。

整備された道から外れ、山道に入りました。
道の脇には大きな木が立ち並び、地面には木の根がでこぼこと出ているところもあります。

注意しながら歩いていると、ひときわ目立つ大きな木に出合いました。木の根がむき出しになり、力強く地面をつかんでいる様子に感動です。

森の生命力を感じながら散歩を楽しみました。


私が歩くコースはいつも石碑までですが、その奥には池を一周できる遊歩道があります。

和歌山の歴史にも触れ合える亀池公園。
次回は紅葉の季節に訪れる予定です。
色づいた景色もきっと素晴らしいことでしょう。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市阪井452
連絡先電話番号:海南市産業振興課:073-483-8461
営業時間:24時間
定休日:無休
駐車場(台数):有り
利用料金:入園無料、駐車料金無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おでかけスポット/こどもが達成感を味わえるハイキングコース/和歌浦・たこずしやま(和歌山市)

来春小学校入学を控えている三番目の息子。

入学は楽しみですが、息子は同年代の中でも身長が低いので、ランドセルを背負って登校できるのかと心配しています。

「来年からの登校に備えて体力をつけたい」「息子だけに向き合う時間を作りたい」と思って、ハイキングをすることにしました。

今回は大人ひとりで連れて行っても安全で、少し頑張れば年長児の息子でも登頂できる山であることを条件に、ハイキング場所を探しました。

向かった先は和歌山市の和歌浦にある「たこずしやま」です。
たこずしやまは「高津子山」あるいは「章魚頭姿山」とも表記される山で、標高は137mです。

 

幼稚園児でも登りやすいハイキングコースで達成感を味わえる

ハイキングコースの入り口に近い、「紀州東照宮」の駐車場に車を停めて出発です。途中の山道や山頂にトイレはないので、登り始める前に近くの「御手洗池公園」でトイレを済ませます。

私たちは、「和歌公園横」のバス停近くから登り始めました。山道は落ち葉が堆積して滑りやすかったり、石がごろごろしたりと、考えて歩かないといけません。

またベビーカーを押して歩けないので、抱っこ紐は必須です。とはいえ、一部舗装されているところもあって、自分で歩くことができる子どもには歩きやすい山道です。

親の私にとっては適度な負荷で、快適に歩くことができました。

しかし、息子は普段長距離を歩くことがないので、スタートして30分ほどすると「疲れた」とぐずりだしました。

この展開は想定の範囲内。
虫がいないかと探してみたり、落ち葉や松ぼっくりを拾ってみたりして、気を紛らわせながら歩きました。

途中で、息子が虫を捕まえました。

落ち葉も拾いました。
「グー」「チョキ」「パー」の形をコンプリート!

集めたものを入れるビニール袋は必須です。

高津子山は6月でもすでに蚊がたくさん。
虫対策のため長袖長ズボンを着用していましたが、服から出ているところを数か所刺されました。
ハイキングをする時は、虫よけスプレーも必要だったなと反省です。

息子のペースに合わせて、ゆっくりと休憩を多めにとって歩くと、登り始めてから約1時間10分ほどで山頂に着きました。

到着した時にぐずっていた息子も、山頂から見えるマリーナシティ方面の海を見て、「ゴールや、めっちゃ海きれいやん」と興奮して疲れは吹き飛んだようでした。

しんどい思いをして山頂まで登り切った達成感は、ハイキングの醍醐味ですね。
「頑張って山頂まで来たんだ」と喜んでいる息子の姿を見ると、私もうれしくなりました。

親子でゆっくりとした時間を過ごせる

高津子山は昭和の時代、多くの人が訪れる観光地でした。
山頂に小さな遊園地、回転する展望台、頂上から滑り降りるスライダー、ロープウエーなどがあったそうです。

現在はその痕跡はなく、回転しない展望台があるのみ。
遊具もないので、他のお友達との取り合いもなく、好きなことをして遊べます。

お弁当とおやつを食べて、元気が回復した息子は再び虫を探し始めました。
私は虫取りに夢中な息子を見守りつつ、きれいな景色に癒されていました。

子どもの体力に合わせてコースが選べる

子どもの体力に合わせてハイキングコースを選べるのは、高津子山のいいところです。

行きは元気があっても帰りは疲れて歩かないということは、子どもにはよくあることです。

下りは息子も疲れていたので、登りよりも短い距離で済むように、山頂から和歌浦天満宮横の登山口までのコースで下山しました。息子のペースでゴールまでの所要時間は30分ほど。

2人で安全にハイキングを終えることができて、私も一安心です。

車を停めている紀州東照宮まではすぐ。疲れたのか、車に乗り込むと息子は眠ってしまいました。

こどもも親も無理なく楽しめるハイキングコース・たこずしやま

和歌山市にある「たこずしやま」は家族でゆったりと楽しめる場所でした。
実際に登頂してみて魅力的だと思ったのは、以下の3点です。

・こどもの体力に合わせてハイキングコースを選択できて、子どもも親も無理なく楽しめる

・子どもが歩きやすい山道で少し頑張れば登頂できるので、登り切ったという達成感を味わえる

・山頂に、子どもが走り回ったり大きな声を出したりできる広い空間があるため、親もゆったりと見守りできる

雑賀崎に抜けるコースもあるので、息子の体力がついたら違うコースに挑戦したいと思います。

「たこずしやま」で子どもとハイキングを楽しみましょう。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市西浜 高津子山展望台
連絡先電話番号:なし
営業時間:なし
定休日:なし
駐車場(台数):なし
利用料金:なし
(公衆)トイレの有無:なし

地域リポーター・神林 真衣

お出かけスポット/海に行きたい子どもを連れて行ける穴場の海水浴場/扇ヶ浜(田辺市)

「夏は海に行きたい!」と言う子どもたち。

しかし、人の多い場所に子どもを連れて行くのは、少し不安を感じてちゅうちょすることがありませんか?
そんな不安を解消してくれる穴場の海水浴場を紹介します。

駅から徒歩で行ける「扇ヶ浜海水浴場」

青い海と白く美しい砂浜。

扇ヶ浜海水浴場は、紀伊田辺駅から徒歩15分ほどの場所にあります。

海水浴場までの道は1本道。
駅の改札を出て、15分歩くと到着するので、日ごろ車を使う方も、たまには電車を使って行くのもいいかもしれません。

行き帰りに立ち寄れるスポットとして、世界遺産の「闘雞神社」、和菓子の「二宮」のお茶処などがあります。

海水浴場周辺には、ウォーキングコースや公園、スケートボード場などがあり、老若男女問わず、普段から利用される人が多いです。

さらに、夏休み期間中は毎年、土日やお盆を中心にイベントが開催されています。日によってイベント内容はさまざま。

例えば2023年7月29日、30日と8月12日、13日には「梅の天日干し」というイベントが開催されました。

田辺市は梅の生産が盛んで、隣りのみなべ町に次いで、生産量全国第2位の実績を持っています。

そんな田辺市のことや、梅干しの魅力を知ってもらいたいということで、海水浴客に梅干しが振舞われました。

扇ヶ浜水浴場が穴場の理由

扇ヶ浜海水浴場がある隣町の白浜町には、真っ白なビーチで大人気の「白良浜」があります。

また温泉や「アドベンチャーワールド」などもあり、特に夏は人でごった返します。

それに比べると、扇ヶ浜海水浴場は人が少ないため、子どもにも目が届きやすく、安心して遊ばせることができます。

その日の空模様が、海面に映し出されるくらいきれいなのは、透明度が高い証拠。
ビーチの砂は白良浜ほど白くありませんが、薄いベージュ色で美しい。

更衣室やトイレももちろん完備されています。

人気の海水浴場が隣町にあるからこそ、訪れる人も少なく、この美しさであればもっと人が来てもよいのではと思えるような穴場のスポットです。

なお、例年7月1日から8月31日の間、海の家が10:00~21:00まで(17:00~18:00を除く)オープンしています。

広々とした市営の駐車場は料金もリーズナブル

扇ヶ浜海水浴場の駐車場は400台ほどが駐車可能のため、車で行く場合も安心です。

とてもありがたいのは1時間まで無料で、その後は1時間毎に100円ずつ加算という良心的な料金。駐車場が広いためせかせかすることなく、穏やかな気持ちで荷物の整理ができます。

また、海水浴をせずに海が見たい場合、ここに少しだけ駐車して眺めることもできます。お昼ご飯などの小休憩ができるスポットとしても、とても便利な駐車場です。

駐車場から海に向かって左側が海水浴場で、右側には釣り場があります。

この釣り場も1つのスポットで、海水浴場から徒歩5分の場所にあるので、海水浴と釣りの両方楽しみたい人にもお薦めできる場所です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市扇ヶ浜
連絡先電話番号:田辺観光協会 0739-26-9929
駐車場(台数):約400台
利用料金:有(普通自動車1時間無料・以降100円/1時間単位)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・福積 加穂

おすすめスポット/砂浜と岩場があって小さな子どもでも楽しめる/江津良海水浴場(白浜町)

わが家には毎年遊びに行く海水浴場があります。
それは和歌山県白浜町の「江津良(えづら)海水浴場」です。
きれいな海で砂浜と岩場があるビーチです。
海がきれいなのはもちろん、小さな子がいても楽しめる海水浴場です。

海水浴場と駐車場が近くて楽々

海水浴の荷物といえばテント、タオル、お弁当、ライフジャケット、遊び道具などたくさんになります。
砂浜まで距離があった場合、子どもを見ながら重たい荷物を運ぶのはなかなか大変。

こちらの海水浴場は駐車場の前の道を渡るとすぐにビーチです。
特に遊んで疲れた後、車への移動距離が短いのはうれしいですよね。

海がきれいでゆったりと遊べる

江津良の海はきれいで穏やかです。
白良浜より人が少ないため、テントも余裕をもって張れます。

泳いでいても混雑を感じたことがありません。
家族で来ている人が多く、小さな子どももゆったりと遊べます。

魚と一緒に泳げる

砂浜だけの海水浴場は水が濁りやすく、泳いでいる魚を見つけることは難しいですよね。
この海水浴場の岩場にはいろんな種類の魚が集まっています。

「水族館にいるような魚がいた」と子どもは夢中です。
泳げる子はシュノーケルで、泳げない子は水中眼鏡と浮き輪で海中観察。
魚が近くで泳いでいるのを見るのは楽しいですよね。

海に入らなくても楽しめる

海で遊ぶのは楽しいですが、長時間になると体が冷えてしまいます。
特に小さな子どもは体が冷えやすく疲れやすいです。
体調の変化には注意してあげたいですよね。

体が冷えた、あるいは疲れた時には海から上がってお砂場遊びもできます。

私のお薦めは磯遊び。
岩場の潮だまりに残った小さな生き物たちの観察は、大人も夢中になります。

「やった!捕まえた」「こんな生き物もいる」と時間を忘れて遊ぶ子どもたち。

遊んでいるうちに夏の日差しでしっかり体は温まります。
元気を回復した子どもたちは、再び海に入って遊びました。

更衣室や無料のシャワーがあってうれしい

遊び終わると身体は海水でべとべと、砂でざらざら。
帰る前にはきれいにしたいですよね。
江津良浜には更衣室とシャワーがあるので、汚れを落としてから帰ることができます。
しかも無料でお財布に優しい。

また、「体もきれいになったし、さあ帰ろう」と思っても車に戻るまでにまた体が汚れることはよくありますよね。
ちょっとした汚れは、駐車場の水道で落とすことができます。
海水浴場の水道まで戻る必要がないのは便利でいいですよね。

泳いでいる魚の観察ができて、磯遊びもできる江津良海水浴場。
来年も遊びに行きたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町江津良
連絡先電話番号:0739-43-6588 (白浜町観光課)
利用料金:無料(更衣室、シャワーの利用は8月31日まで)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・神林 真衣

お出かけスポット/和歌浦の絶景を眺めながらパワースポットに行ってみよう/和歌浦観光遊歩道と蓬莱岩

「絶景の宝庫」として日本遺産に認定されている「和歌の浦」にある「和歌浦観光遊歩道」が2023年4月にリニューアルされました。

その遊歩道の途中に「蓬莱岩(ほうらいいわ)」という奇岩があるそうです。
息子が小学校の校外学習でそこに行き、「楽しかったから一緒に行こう」と言うので調べてみました。

遊歩道は、和歌浦漁港から田ノ浦漁港までのおよそ900m。和歌浦の景色を間近に眺めながら歩くことができます。磯の香りときれいな海が見えてくると、とてもワクワクしてきました。

 

変わった形の岩「蓬莱岩」

遊歩道を和歌浦漁港から歩き始めると、真ん中にぽっかりと穴があいた不思議な岩が見えてきました。これが蓬莱岩です。

蓬萊(ほうらい)とは、古代中国で東の海上(海中)にある仙人が住むといわれていた仙境の一つ。道教の流れをくむ神仙思想の中で説かれるものであるということから、縁起がいい名前と言われています。

今ではパワースポットとして訪れたり写真を撮ったりする人が多く、和歌浦観光名所の一つになっています。

岩には自然に開いた穴があり、その向こうの景色をレンズ越しにのぞいてみたら、思いがけず迫力のある写真が撮れました。

遊歩道を歩きながら浜辺を散策

整備された遊歩道は道幅が広く、リニューアル工事でライト付きの柵が設置されていました。

夜間はライトアップされ、幻想的な海の風景を楽しめます。
対岸の和歌山マリーナシティの夜景も見えそうですね。

コースは途中で砂浜に降りたり、また遊歩道に戻ったりしていて、浜辺を散策しながら進むことができます。

砂浜に降りた息子はシーグラスを探し始めました。
いつまでも探しているので、「そろそろ行こう」と声をかけたぐらい、夢中になって遊んでいました。

遊歩道に戻って道なりに歩いていると、ごつごつとした岩肌が見えてきました。
地層の折り重なる模様が、長い年月を感じさせます。

もうひとつのパワースポット⁉「夢の鐘」

さらに歩いていくと「夢の鐘」がありました。
万葉の歌人、山部赤人(やまべのあかひと)が詠んだ和歌をモチーフに造られた鐘です。

「若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺を指して 鶴鳴き渡る」山部赤人(万葉集巻6九一九)
(意訳)和歌の浦に潮が満ちると、干潟が無くなるので、葦辺を目指して、鶴が鳴きながら飛んでゆくよ

この鐘を鳴らすと夢がかなうとのことだったので、息子と鳴らしてみました。

ロープを引っ張ると、カンカンカンと思っていたより大きな音が鳴ったので、少しビックリしました。

鐘の音を聞きながら、遠い昔の人もこの海を眺めていたのかなと思いました。
和歌浦の歴史を感じながら、遊歩道を歩いてみませんか?

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市新和歌浦2
連絡先電話番号:
営業時間:24時間営業
定休日:なし
駐車場(台数):新和歌浦 有料駐車場
利用料金:400円
(公衆)トイレの有無:あり

地域リポーター・南出 陽子

お出かけリポート/ママワーカーも安心!飛行機に子どもたちも喜ぶ公園横のコワーキングスペース/空港公園とOfficeCloud9(白浜町)

子どもがお休みなのにどうしてもデスクワークしなきゃいけない!でも子どもたちは「どこかに連れてって!」と騒がしい・・・家では集中できない・・・
というママテレワーカーさんにお薦めの場所を見つけました。

公園が隣にあるコワーキングスペース

Office Cloud9は白浜空港近くにあります。空港施設の向かいの道を上がっていくと、空港公園という場所があるんですね。今回初めて訪れました。

Office Cloud9は、2022年10月に開業したばかりの施設です。オフィスとして借りるスペースと、コワーキングスペースとして一般利用できるスペースがあります。

なんといってもママワーカーにうれしいのは公園が隣にあること。しかも、1人から借りられる個室はガラス張りで公園から見え、公園側から行き来できるドアがあるのです。

子どもと一緒に出かけて子どもたちは公園で遊び、ママはオフィスで仕事、ということが可能なすてきな施設です。小さな子どもの場合には、パパやおじいちゃん、おばあちゃんなど付き添いの人と一緒に訪れるといいですね。

コワーキングスペースの使い心地は…?

コワーキングスペースは、みんなで一つの場所を共有するオープンスペースと、1人から利用できる個室に分かれています。

1人から借りられる個室はなかなかないので、とてもありがたい場所です。個室は6つあり、1時間から借りることができます。

今回は4人まで入れる個室を2人で借りて、オンラインのミーティングに参加してみました。ガラス張りで開放的、狭さを全く感じない環境。個室なので周りの視線も気にならず、静かで集中できます。防音もばっちりということでうれしいですね。

コワーキングスペースを利用する層のことをとてもよく考えているな〜と感心しました。

人気が出ることは必至。Office Cloud9のwebサイトから予約ができるので、使う時間が決まっているのであれば予約した方が安心です。

支払いは現金以外にも電子マネーや交通系ICカードなどの決済方法が用意されています。

空港から飛行機やヘリコプターが見える

「空港公園」という名前だけあって、公園からは空港の滑走路がよく見えます。飛行機やヘリコプターがちょこちょこ来るので、その度に大人でもワクワク。もちろん、乗り物が好きな子どもたちは大興奮です。

公園に遊具はありません。大きな芝生が広がっていますので、遊び道具を持ってきた方がいいかもしれません。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町才野1622番1086(空港公園内)
連絡先電話番号:0739-33-2330
営業時間:平日8:30〜18:30
定休日:土・日・祝 年末年始
駐車場(台数):あり
利用料金:オープンスペース 600円/1人・1時間
個室 800円/1人・1時間

地域リポーター・森脇 碌

おすすめスポット/ フォトジェニックな写真が撮れるスポット 和歌山県植物公園 緑花センター

今では本格的なカメラがなくても、スマートフォンがあればきれいな写真が簡単に撮れるようになりました。

私はきれいな風景を撮るのが好きで、インターネットなどの情報をもとにいろいろな場所を訪れます。

今回ご紹介するのは、「和歌山県植物公園 緑花センター」。
岩出市にあり、写真好きや植物好きの人にお薦めです。

また子どもが遊べる大きな遊具や芝の大広場があり、家族でピクニックも楽しめるスポットです。

パッチワークのような「パノラマ花壇」

駐車場に車を止め、入園口である本館を通り抜けると、真っ先に見えたのはかわいい花々。
さらに進むと、パッチワークのような「パノラマ花壇」が現れました。

広い敷地に、色とりどりの花々が整然と咲いている景色は圧巻です。
あまりのきれいさに、思わず「すごーい!」と声が出ました。
花は美しく、パワフルですね。
一瞬で気持ちが明るくなります。

一つ一つ丁寧に見ながら一周しました。
段差を利用して造られた花壇は、花の種類や植え方、配色などのデザインもすてきです。

華やかさが際立っている場所や、落ち着いたかわいらしさを感じる場所など、どこから見ても絵になります。

「さあ撮ろう!」とスマートフォンを取り出し、一人で始めた撮影会。
他の来場者の方もいろいろなポイントで、私と同じように花だけを撮ったり、花をバックに自撮りをしたり、パートナーと撮り合ったりと思い思いに楽しんでいました。

お母さんのカメラの先で、子どもがモデルのようにポーズを決めている姿もあちらこちらで見かけました。

このエリアだけでどれだけ写真を撮ったでしょう。
あまりにきれいだったので、ついつい撮り過ぎてしまいました。

迫力ある温室の植物たち

緑花センターには温室があり、大きな建物ごとにテーマが分かれています。
どんな植物と出合えるのでしょう。ワクワクします。

最初に入ったのは、サボテンと多肉植物の建物です。

こんなに大きなサボテンを見たのは初めてです。
写真に写っている人と比べると、大きさが分かってもらえるのではないでしょうか。

建物の通路がつながっていて熱帯、亜熱帯植物の部屋へと続いています。
天井に届くほどの大きな木々は迫力満点です。

カラフルな植物や食虫植物があったり、熱帯地域の果樹が実っていたり。じっくり見るといろんな発見があり、思った以上に楽しめました。

最後の建物には、たくさんのランの花が咲いていました。

入ったとたん、一気に華やかな世界に引き込まれます。
こちらでも多くの写真を撮りました。

遊具遊びやピクニックにもお薦め!

芝の「大広場」や遊具がある「わんぱく広場」も、お薦めポイントです。


大きな遊具やアスレチックなどが充実していて、外遊びが存分に楽しめます。


お弁当を持ってピクニックも気持ちがいいですね。
広々としているので、ゆったりとくつろぎたい人にピッタリです。
ただしバーベキューは禁止されているので、ご注意ください。

「和歌山県植物公園 緑花センター」は、季節を問わずいろいろな植物の観賞ができ、外遊びも楽しめる施設です。

今回ご紹介したエリア以外にも、ハス池やあじさい園など見どころが盛りだくさんです。
また、季節に応じた植物の展示会や親子で参加できる各種教室など、さまざまなイベントも実施されています。

次回はお弁当を持って、またフォトグラファー気分を味わいたいです。

基本情報
所在地(住所):和歌山県岩出市東坂本672
連絡先電話番号:0736-62-4029
営業時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)年末年始他
ただし、7・8・9月、12・1月は毎週火曜日・水曜日
駐車場(台数):約500台
利用料金:入園料無料、駐車場無料
トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけリポート/あなたはどこまで耐えられるかな?/足ツボロード(白浜町)

白浜町の志原海岸に面白いものがあると聞き、早速行ってみました。
その名も「足つぼロード」。

親と遊びに出かけることを嫌がる娘と息子が珍しく「行きたい!」と食いついてきました。

あれ?余裕で歩けるのでは?

白浜町日置にある、道の駅志原海岸のすぐそばに大きな足の形の看板があります。

石が真っすぐ敷き詰められた、長さ約50mの足つぼロード。
靴を脱いで足を踏み出したところにあるのは、一見滑らかで大きな石です。

「これは行ける!」と子どもに豪語した瞬間、後悔。
「あかーん!」と絶叫しました。

激痛に耐えながら動けずにいる私の横を、10歳の娘はスイスイ歩いて行きます。
「負けていられない」とフラフラ進んでいく私。

地獄の絶叫エリア

足つぼロードは、石の種類によって5つのエリアに分けられています。
同じ種類の石を使っていても、平らな面を上にしているちょっとした優しさが感じられるエリアと、石の横や縦の鋭い面を上にして敷き詰められている厳しいエリアが。しかも進むにつれて敷き詰められた石が小さく、鋭くなっていきます。

どんどん歩いていた娘も、一番小さい石から2番目のエリアでは歩いていられなくなりました。
石が一番小さい最後のエリアでは、息子もギブアップしました。

あなたは健康?それとも…

私たちが絶叫しながら足つぼロードを歩いていると、観光客がやってきました。

若い女性や年配の女性が試しましたが、同じように「痛い〜!」と言いながらも楽しそうに歩いています。
痛いと分かっていても歩いてみたくなる気持ち、分かります。

足つぼロードの横には、道路沿いにある足の看板と同じ足の絵が書いてあり、足つぼの場所を示しています。

汗を拭いながら足つぼを指差し、「私はここが一番痛かった」「ここは痛くなかった」と親子で言いつつ、まるで絶叫アトラクションに乗ったかのような高揚した気分になりました。

志原海岸は親子連れにお薦め

志原海岸は、和歌山夕日100選に選ばれている風光明媚な観光スポットでもあります。

足つぼロードで楽しんだ後は海岸で遊んでみてはいかがでしょうか。
波打ち際を散歩したり、きれいな貝やシーグラスを探してみるのも楽しいです。

この海岸のシンボル、「ベアーズロック」の方へ行くと磯になっていて、引き潮の時は潮だまりの生き物を観察できますよ。
道の駅には多目的トイレや授乳室があるので、小さいお子さん連れでも安心です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町日置2039-73
連絡先電話番号:0739-52-2300(白浜町日置川事務所 産業建設係)
営業時間:なし
定休日:なし
駐車場(台数):道の駅志原海岸
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有(道の駅志原海岸)

地域リポーター・中嶋知子

おすすめスポット(公園編)/ 和歌山の食を満喫しよう! 道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK 

四季の郷公園リポート、4回目の最後にご案内するのはレストランと産地直売所です。
レストランでは友だちと食事をすることが多く、その後は必ずショッピングに行く流れになります。

木の温かみを感じられるレストラン「火の食堂」

エントランスから見て、右手の建物がレストラン「火の食堂」です。
入口では、3頭のかわいらしいウシがお出迎えしてくれました。

店内はとても広々としていて、中央の大きな木のテーブルと天井に向かってそびえ立つ木のオブジェが印象的です。

木のぬくもりを感じ、そこにいるだけでゆったりとした気分になります。
ベビーカーがあっても、気兼ねなく食事を楽しめそうです。

私たちは店内の一番奥、本棚のすぐそばのテーブルに落ち着きました。

メニューはたくさんあり、どれもおいしそう!
迷った末、私は「チキン南蛮定食」を注文しました。

「お料理ができるまで店内を探索してみよう」と思い、本棚に向かいました。

本棚には絵本や食に関する図書、木のおもちゃなどが飾られていて、自由に手に取ることができます。

またテーブルに添えられているのは、小学校で使った子ども用の椅子。とても懐かしく温かみも感じます。大人が座っても不思議としっくりくるんですよね。

さあ、お料理ができました。
チキン南蛮と豚汁、カボチャの煮物、じゃことピーマンのおひたし、そしてごはんとお漬物。
ボリュームたっぷりで、見るだけでおいしさが伝わります。

チキン南蛮の唐揚げはサクッとした衣をまとい、優しい甘さのタレが染みていました。
その上のほんのりピンク色のタルタルソースは、爽やかなお味です。タルタルソースには梅酢とレモン、柴漬けや青じそが入っていて、唐揚げとの相性は抜群です。

ごはんは薪を使ったかまどで炊いているそうで、私が好きなもちもちの食感でした。
定食は、2回までおかわりができます。

和歌山産のこだわった調味料と旬の素材を使ったお料理をいただき、おなかと心が満たされました。

炊く、焙る、焼く 3つの炎が詰まった「火の食堂」

「火の食堂」と呼ばれるこのレストランは、炎にまつわる3つの部門が一つにまとまっています。

一つは、「炊所(かしぎしょ)」と呼ばれる食堂部門。
ごはんを炊くことを「炊ぐ(かしぐ)」ともいうそうです。

二つ目は、「焙所(あぶりしょ)」のカフェ部門。
自家焙煎したコーヒー、紅茶やジュースなどのドリンク、魅力的なスイーツ、そしてサンドイッチなどの軽食もいただけます。

三つ目は、「焼所(くべしょ)」であるベーカリー部門。
国産の小麦粉と天然酵母を使用し、薪窯で焼いているパンは、パリッとした皮にしっとりもっちりとした食感です。パン好きの私は必ず買って帰ります。

和歌山の名産、特産が詰まった「水の市場」

公園内を満喫した後は、レストランの向かいの建物「水の市場」産地直売所に立ち寄るのがお決まりです。

建物から見える池や、雨の日には水の流れを 楽しめるガーゴイルがあることから「水の市場」と呼ばれているようです。

ここには、地域で採れた旬の野菜や果物をはじめ、和歌山県の名産品や特産品がきれいに陳列されていて、見ているだけでも楽しく時間がたつのを忘れます。

店内のほとんどの商品が、和歌山県の企業が作ったものです。
たわしや四季の郷公園オリジナルの雑貨、ペット用の食べ物までそろっていました。

店内を一周し、今回はトマトやシイタケ、ミカンの一種「はるみ」を買い、和歌山の食を満喫した一日でした。

さて、4回にわたり四季の郷公園の魅力をご案内してきました。
訪れる季節によって表情が変わるこの公園を、是非体験してみてくださいね。

基本情報
所在地(住所):和歌山市明王寺479-1
連絡先電話番号:073-499-4370
営業時間:平日 10:00~17:00/土日祝 9:00~17:00
定休日:年中無休
*営業時間、休日等は状況により変更になる場合があり、HPでお知らせあり
公式HP
Instagram
駐車場(台数):7カ所(普通車約350台、大型車13台、障がい者11台)
利用料金:入園無料、駐車場無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけリポート/家族みんなで楽しめる複合施設/印南町・カエルの港

かえるの港は、2022年4月にオープンした観光交流施設。印南町のシンボルである「かえる橋」にちなんで「かえるの港」と名付けられました。漁師さんたちの休憩所を建て直して作ったとあって、海はすぐそこ。テーブルや椅子が並ぶ広場を囲んで、産直のショップと食事処、お弁当屋さん、カフェ、レンタルスペースが並ぶ複合施設です。

Instagramアカウント
@kaerunominato

広々とした広場は購入したものを食べるのにも最適

まず目に入ってくるのは広々とした広場。自由に利用できます。
芝生なので、小さいお子さんも安心して過ごせます。
多少騒いでも全然気になりません。
車通りの多い道からも、海べりからも離れているので安心です。

さらに広場はワンちゃん歓迎なので、家族みんなで楽しめます。

家族の食べたいものがバラバラでも、それぞれお店で買って広場に集まれますね。

悪天候でも、イートインスペースがあるので安心です。
春にはバーベキューも始まり、さらに楽しみ方が増えました。

海鮮丼やサバの生姜焼きが味わえる食事処ではお子様メニューも

産直市場なごみの横にある「EPOCH」は定食などが味わえる食事処。
天井に飾られたドライフラワーが優しい雰囲気を醸し出しています。
窓から眺める海も気持ちいい!

海鮮丼など海の幸が楽しめるのがうれしい。
珍しいサバの生姜焼きがお薦めとのこと!

お子様メニューもあります。子どもたちが何より喜ぶポテトフライがあるのもポイントが高いです。

ワンちゃんと同席OKのテラスからは、漁港の景色がよく見えて良い気分。

EPOCHの情報はInstagramから
@cafe_epoch

充実メニューのお弁当屋さん。小さいお子さんにうれしい「うどん」も

テイクアウトができるお弁当屋さん「2525屋(にこにこや)」もあります。お弁当の種類はとても豊富で、注文すると出来立てを提供してくれます。
子連れでうれしいのは「うどん」もあるところ!

お惣菜も並んでいて、地元の人も買いに来るそうです。
夕飯の一品を買って帰れるのもありがたい!

営業日などはInstagramアカウント(@takeout2525ya)から。
ご注文はお電話でも受けてくださるそう!

2525やさんTEL:050-8887-2508

シフォンケーキは材料にこだわった優しい味

お弁当屋さんの横にスイーツのケースが。こちらはsheep mamさんのシフォンケーキ。
ベーシックの他に、フルーツがいっぱい載ったものや季節限定のケーキもあります。

材料にこだわったシフォンケーキはふわっとしっとり。
クリームが入ったシフォンケーキをいただきましたが、甘さもちょうどよく、フルーツをしっかりと楽しめるケーキでした。

お電話でシフォンケーキの注文も受けてくださいます。お誕生日のケーキも予約できるそう!

シープマムさん TEL:090-6962-1819

美浜町の建材メーカーさんがリノベーションし運営する落ち着いた雰囲気のカフェ&雑貨「Wood Park+」

お弁当やシフォンケーキの売り場の横にカフェがあります。

カフェに入るとクリームやあんこなどを挟んだ「クロッフル」たちがお出迎え。早速迷います。昼食を取った後だったのに、どうしても食べたくなって、あんことバターのクロッフルを注文。店員さんが「半分にお切りしましょうか?」と声をかけてくださり、子どもたちとシェアしていただきました。

その名の通り、クロワッサンとワッフルが融合したスイーツで、食べ応えがあります。一緒に注文したカフェオレも本格的な味わいです。

子どもたちが席でのんびり食べている間に雑貨をゆっくり見て回りました。席がゆったりと作られていて子どもたちもリラックスしていますし、横に雑貨が並んでいるので、さっと見て回れるのが気に入りました。にぎやかでセンスの良い雑貨の間に木の製品が目立ちます。

それもそのはず。このカフェは、美浜町の建材メーカー「株式会社丸紀」さんが運営されているとのこと。自社の製品だけでなく、コンセプトに合うものをセレクトされているそうです。

鰹節発祥の地らしいラインアップの産直市場

地元のものを中心としたお野菜、果物、お魚、パンなどが売られています。置かれている商品はしっかりとセレクトされていると感じる品ぞろえで、好感が持てます。もちろんカエルグッズもあって、子どもたちは大はしゃぎ。

特に目立つのは、鰹節発祥の地・印南町らしい鰹節関連商品です。鰹節を復興させようとしていると聞いたことがあります。大半は地域外の商品でしたが、今後地元の鰹節がラインアップされることを期待しています。

アイディア広がる!コワーキングスペースも!

Nagomi lab.というコワーキングスペースも併設。お仕事での利用はもちろん、ワークショップの開催もできるそうです。飲食や屋外の利用と組み合わせて、どんなイベントができるか、考えるだけでもわくわくしますね!

コワーキングスペースのお問い合わせはお電話で。
080‐1419‐3966

小さな公園も隣にあり、子どもたちもご機嫌なお出かけに

向かいには小さな公園もあり、少し遊んで帰りました。遊具に上ると海がよく見えます。子どもたちも大満足のお出かけになったようです。

車通りの少ない道沿いの駐車場で子どもたちも安心

子ども連れだと往来の多い道沿いの駐車場は気を使います。見通しの良い広い駐車場だと安心するのですが、かえるの港の駐車場は広く、ストレスなく車を止めることができました。

基本情報
<共通>
所在地(住所): 和歌山県印南町印南4485−38
連絡先電話番号:073-488-1321
駐車場(台数):あり
利用料金:入場無料
(公衆)トイレの有無:あり

<産直市場なごみ>
営業時間:
冬季 9:00~17:00
春〜秋:9:00~ 18:00
定休日:なし

<2525や>
営業時間 10:00〜19:00
連絡先電話番号:050-8887-2508

<sheep mam>
営業時間 10:00〜19:00(2525やの営業時間に準ずる)
連絡先電話番号:090-696-21819

<Wood Park+(株式会社丸紀/美浜町)>
連絡先電話番号:090-8504-1518
営業時間:10:00-16:30
定休日:毎週月曜日(連休日の際は振り替えあり)

<Nagomi Lab.>
営業時間:
連絡先電話番号:080‐1419‐3966

メモ
Wood Park

地域リポーター・森脇 碌

 

おすすめスポット/天気に悩まない新施設がオープン/ゆめはぐ館(みなべ町)

1月にオープンしたみなべ町の新施設を見学してきました。
旧南部幼稚園の園舎を活用したフリースペース「みなべ町子育て交流施設ゆめはぐ館」です。

子どもも大人も自由に利用できます。

子ども用のボルダリングの壁がありビックリ

まずは、1階の大きなスペース。

明るいスペースには、なんと子ども用のボルダリングの壁があります。
大人の背丈よりも少し高い本格的な壁。足元には分厚いマットが敷いてあり、気軽にチャレンジできそう。

小さい子どもなら、マットの上でゴロゴロして遊べそうです。
ピアノや事務机なども置いてあるので、子どもを遊ばせながらママ友とおしゃべりするのも楽しいですね。

天気や外気温にも左右されずにいつでも遊べる

1階のもう一つの乳児スペースには、室内で遊べる遊具があります。かわいらしい家の滑り台で遊んでいた子どもも、体を使って段差の上り下りや小さい滑り台を楽しんでいました。

また、紀州材を使った木のプールもあります。
丸く加工されたヒノキの玉がたくさん入っていて、木の香りや感触を存分に楽しめそうです。

おむつ替えスペースや授乳スペースもあり、お湯なども必要なら事務所に声をかけると対応してもらえるそうです。

柵や人工芝で外遊びも安心


外にも遊具があり、地面が人工芝なので小さい子どもでも安心です。

元幼稚園ということもあり、外周が柵などで囲われた施設なので、ある程度の距離を取っても見守ることができます。

中・高学年の子どもも


こちらの施設は、主に小さな子ども連れのお母さんにおすすめの施設ですが、隣に図書館「ゆめよみ館」があるので、中・高学年の子どもも本を借りてきて読むことができます。

図書館は子ども連れだと気を使う場合もあるので、他の子どもも遊んでいるこちらの施設ならお母さんもゆったりと読書ができそうです。

2階には個別の机や会議ができる学習室もあるので、じっくりと読書や勉強したい方はそちらで過ごすのもよいでしょう。

ちなみに、第一学習室を貸し切り利用もできます。
事務所に申し出ると、みなべ町内の方は無料で、町外の方は1時間1,000円で利用できるそうです。

事前に予約するのがよいでしょう。
無料Wi-Fiもあり、飲食物を持ち込めるスペースがあるのもうれしいです。

火・水・金曜日の10時から12時には、保育士が在駐しています。日頃、気になっていることなども聞いてもらえます。子育ては、毎日小さな悩みの連続。少しでも解決できると余裕が持てます。

ちょうどお会いしたお母さんは、オープン以来何回も訪れていて、「寒い時期でも室内の遊具で身体を動かして遊ぶので、お昼寝もよくしてくれる。その間に家事ができてありがたい」と話してくれました。

天候にも左右されずに、子ども連れで無料で遊べる施設が近くにあるのは、すごくうらやましいです。

このような施設があちこちにできると、子育てをもっと楽しめそうですね。

基本情報
所在地(住所):和歌山県みなべ町芝503-1
連絡先電話番号:0739-72-2358
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日(祝日の場合は次の日) 年末年始(12月28日~1月4日)
駐車場(台数):あり
利用料金:無料 第一学習室を貸切利用したい場合みなべ町内の人は無料、町外の人。は1時間/1,000円
(公衆)トイレの有無:あり

地域レポーター 山﨑千恵

道湯川の新緑を訪ねる

久しぶりに、熊野古道・中辺路ルート、小広峠~三越峠間にある道湯川(どうゆかわ)を訪ねました。

今はちょうどサツキの季節。湯川川に架かる橋のそばには赤いサツキが咲き、新緑に映えます。

今回は写真撮影のためずるをして、蛇形地蔵の参道(林道)をバイクで走りました。あらぬ方向から下りてきた来訪者に、古道を歩いていた人は少々驚いていました。

林道の途中にはコアジサイが咲いていました。同じ野生のアジサイでも、ヤマアジサイのような装飾花がないのが特長です。

おすすめスポット/キッズスペースあり!一人でも半日過ごせる居心地のいいカフェ/bookcafe KUJU(新宮市熊野川町)

ずっと訪れたかったお店、bookcafe KUJU(ブックカフェ クジュウ)。
カフェ、本屋さん、パン屋さん、廃校利用、木造校舎というキーワードが気になりつつ、営業日にうまく予定が合わせられなかったり、おしゃれ過ぎたらドキドキするなと思ったり、いろんな理由で行けずじまいでした。

「よしっ!今日は天気もいいしドライブのつもりで行ってみよう」と思い立ち、11時のオープンをめがけて出発しました。

教室が心地よいカフェスペースに

元校庭とおぼしき駐車場に車を止めました。建物に入ると学校の雰囲気が広がり、カフェ「bookcafe KUJU」と、パン屋「むぎとし」があります。

「こんにちは、いらっしゃいませ〜」という店員さんの明るい声に誘われるようにカフェへ。カウンターで注文を済ませてから、ゆっくりと店内を見せてもらいました。教室として使われていた面影があちらこちらに残っています。

 

カフェに併設された本屋さんコーナーには、店員さんセレクトのいろんなジャンルの本が。さらっと眺めただけですが、気になる本をいくつか見つけ心くすぐられます。

廊下を歩いて行くと、「授乳スペース・キッズスペース」と掲げられた部屋があります。

壁で仕切られているし、靴を脱いでゆっくりできるし、こういう部屋があるのがうれしい!グループでの利用も小さな子どもと一緒でも、周りのお客さんに気兼ねなく過ごせそうです。

ランチのセットメニューは、サンドイッチかカレー

店内の見学が終わり、席について間もなくランチが運ばれてきました。
私が注文したのは、サンドイッチとキッシュのドリンクセットです。カウンターの横に座られた方が注文したカレーのいい香りに、ついチラリと横目で確認。こちらもおいしそうでした。

 

甘夏ミカンのジュースは、きちんと酸味があって体がシャキッとします。ドレッシングがおいしいサラダ、具だくさんトマトベースのスープ、ジャガイモのキッシュにチキンのサンドイッチ。サンドイッチにちょこっと入っているスモークサーモンが味を引き締めてくれます。それぞれの具材の味がしっかりしていて、ボリューム満点でした。

コーヒーと本、外の景色と暖かい部屋

ランチの後はコーヒーをいただきながら本でも読んでみようかと、古本を一冊買いました。

少し視線を上げると陽をあびた山の景色。コーヒーの豆を挽く音、お客さんたちの楽しそうな会話。優しく背中を温めてくれる薪ストーブ。

時にはこんなふうに一人で出かけて、自分だけの時間を過ごすことが私には必要なんだなとしみじみ思います。ゆったりとしたぜいたくな時間に満たされました。

また訪れるのが楽しみです!

bookcafe KUJUには、県外からの一見さんも、ご近所の方も、ふらりと立ち寄られている様子でした。ランチ、本のセレクト、そしてお店の雰囲気も私好みで、お気に入りのカフェがまた一つ増えました。

気が付いたら15時半。
あまりにもゆっくりし過ぎて、「むぎとし」さんのパンは売り切れに。パンを買うこととカレーを食べること、そして友達を誘ってくるのを次回のお楽しみとします。

今日は思い立って出かけてよかった。また明日からご機嫌に過ごせそうです。

基本情報
所在地:和歌山県新宮市熊野川町九重315
連絡先電話番号:0735-30-4862(「パンむぎとし」と共有)
営業時間:11:00〜17:00
営業日:土・日
駐車場:有
トイレ:有
wifi:有
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地域リポーター・福井えりこ

おすすめスポット(公園編)/ ウォーキングや自然観察を楽しもう!四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK

関西最大級の道の駅「四季の郷公園」は、和歌山市の南に位置し、この地域ののどかでゆったりとした景色に溶け込んでいます。

公園内には里山があり、四季を感じ、植物や生き物に触れ合える場所としても親しまれています。

里山を歩いてみよう!

私は、静かに過ごしたい時や季節を感じたい時に、この公園を訪れます。
今回は友達と一緒にウォーキングをしてみました。

公園内には、いくつかのウォーキングコースがあります。
おしゃべりしながら歩くのにちょうど良い「ふれあいコース」を歩くことにしました。

エントランスからレストラン、バーベキューエリア、そして「土の農園」を左手に見ながら、坂道に入ります。

ふれあいコースは道幅もゆったりし、ほどよいアップダウンがある歩きやすい道路です。

わが家の子どもたちが幼稚園に通っていたころ遠足で訪れ、ここでスタンプラリーをしたことを思い出しました。

道の脇に、近くの小学生が考えたクイズを見つけました。このクイズラリーでウォーキングがより楽しく、足取りが軽くなります。

コースの途中には分岐点があり、植物や生き物が観察できる場所に通じています。

また所々にベンチが設置されていて、山の空気を感じながらゆったり過ごすのもいいなぁ〜と思いました。

四季の郷公園がある地域はタケノコの産地で、コース内ではきれいな竹林を見ることができます。


山道も終盤。野鳥の森を抜け、ヒシの池に沿って歩き「さとの道」に出ました。

ウォーキングの楽しみ方は、人それぞれ

この日は、ジョギングをしている男性やポールウォーキングをされているご夫婦とすれ違いました。先日は、バードウォッチングをされている人にも出会いました。

春から秋にかけて、公園内は緑の木々や四季折々の花で彩られます。


フォトグラファー気分で写真を撮るのも楽しいです。

上の写真は公園内にある看板です。
今回はこれを元にコースを歩いたのですが、のちに公園のスタッフから看板が古くて、実際と異なる場所があるということを聞きました。

ウォーキングに行く際は、地図が載っている冊子を持っていくといいですよ。冊子は産地直売所などに置いてあります。公園の全容が載っていて、いろいろな観察場所に連れていってくれることでしょう。

 

全周コースには、草木に覆われた細い道や険しい所があるので、天候のチェックやしっかりと装備をしておくことをお薦めします。

また山道にはトイレはないので、注意してくださいね。

自然を学ぼう!

四季の郷公園には植物や生き物のことを学べるエリアがあります。
四季の広場に隣接している建物「四季さい館」。

館内には、植物や昆虫そして野鳥の写真や標本などの資料がたくさん展示されています。

虫が苦手な私ですが、今回初めて入ってみました。

恐る恐る昆虫の標本などを見始めましたが、生き物の生態がとても分かりやすく説明されていて、面白くなり思わず見入ってしまいました。

自然観察に関する本のコーナーもあり、植物や生き物が好きな人が存分に楽しめる空間です。

四季さい館には、トイレやおむつ替え、授乳のスペースがあります。小さなお子さんを連れている家族にもうれしい場所なのです。

この施設を後にし、「四季の道」を通り抜け、エントランスに到着。
リフレッシュができ、とても気持ちがいい時間を過ごせました。

次回は「四季の郷公園」最終回。
私がよく利用するレストランと産地直売所をご案内します。

基本情報
所在地(住所):和歌山市明王寺479-1
連絡先電話番号:073-499-4370
営業時間:平日 10:00~17:00/土日祝 9:00~17:00
定休日:年中無休
*営業時間、休日等は状況により変更になる場合があり、HPでお知らせあり
公式HP
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駐車場(台数):7カ所(普通車約350台、大型車13台、障がい者11台)
利用料金:入園無料、駐車場無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おすすめスポット(公園編)/ 秘密基地がある!?/道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK(和歌山市)

休日の四季の郷公園は、他府県からの来園者も多く、季節を問わずとてもにぎわっています。

何度も訪れている私は、大人と子どもが土の地面に触れ合いながら遊べる場所であることが、魅力の一つだと感じています。

「 Be Wild.野生を楽しもう」

これが、四季の郷公園のコンセプトです。
今回は、このコンセプトがふんだんに盛り込まれた遊びのエリアをご案内します。

「見晴らしの丘」の大きな遊具は秘密基地

公園内の「見晴らしの丘」には、ひときわ目立つ大きな遊具があります。
遊びに来た子どもたちは、「見晴らしの丘」の看板から階段、そして坂道の先の大きな遊具を目指して駆け上がっていきます。

 

わが家の子どもたちが幼稚園や小学生だったころ、この大きな遊具が大好きでした。

当時は長いローラースライダーが付いていましたが、今は撤去されています。

「子どもたちについて行くの、しんどかったなぁ」
そんなことを思いながら、階段と坂道を上がり、遊具の下にたどりつきました。

この場所で、子どもたちに「一緒に上がろう」と誘われたことを思い出し、私も遊具に上がってみることにしました。

1段目と2段目は、階段で上がります。
2段目には、そこから上に行けない小さな子どもでも遊べるようないろいろな仕掛けがあります。

糸電話のような緑色のラッパ

 

円を回して迷路の中の銀色のボールを動かすゲーム

 

湾曲した鏡

3段目と4段目に行くためには、下の写真のリングネットを上がります。

2段目から3段目のリングネット

 

3段目から4段目のリングネット

 

リングネットは、大人の私でも余裕で入れる広さです。
金属製のリングは寒い時期にはとても冷たいので、滑らないように注意が必要です。

身軽な子どもたちはひょいひょいと上がって行きますが、私は体中の筋肉を使い、やっとのことで4段目にたどりつきました。
ちょっとした達成感。

4段目は、秘密基地に来たような気分になれるスペースです。


大きな遊具のすぐ横には、パラソル付きのテーブルが設置されていて、くつろぎながら子どもを見守ることができそうです。

遊具がいっぱいの「見晴らしの丘」

「見晴らしの丘」には、大きな遊具が設置されているだけではありません。

頂上から伸びる長い滑り台
カラフルなホールドがついたボルダリング
ターザンの気分になれるターザンロープ

このエリアはアップダウンがある地形を生かして造られています。子どもたちには、土の感触を楽しみながら遊んでもらえることでしょう。

地面に埋まったトンネルや斜面に取り付けられたロープ、梅園に沿った道に設置された健康遊具など、まだまだいろんな遊具があります。「ここにも遊べる場所があった!」という発見も楽しみの一つですね。

また、遊具で楽しんでいる大人の人をよく見かけます。楽しそうな子どもたちを見ると、一緒にやってみたくなるのでしょうね。

遊具には適用年齢が表記されているものや、一部使用禁止のものがあります。また高低差がある場所なので、お子さんが安全に遊べるように必ず大人の人が付き添ってあげましょう。

 

遊んでいるときに気になるのがトイレです。

見晴らしの丘に近いトイレは2カ所あり、ひとつは「四季の広場」近くにあります。

もうひとつは「さとの道」沿いの「バラの温室」の手前にあります。


遊ぶ前には、トイレの場所をチェックしておきましょう。

今回は、遊びのエリアをたっぷりお伝えしました。
次回は、自然を身近に感じられるウォーキングコース、そして学びのエリアをご案内します。

基本情報
所在地(住所):和歌山市明王寺479-1
連絡先電話番号:073-499-4370
営業時間:平日 10:00~17:00/土日祝 9:00~17:00
定休日:年中無休
*営業時間、休日等は状況により変更になる場合があり、HPでお知らせあり
公式HP
Instagram
駐車場(台数):7カ所(普通車350台、大型車13台、障がい者11台)
利用料金:入園無料、駐車場無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけリポート/子どもも楽しめる龍の世界/ドラゴンミュージアム(田辺市龍神村)

龍神村に2022年7月にオープンしたドラゴンミュージアム。オープンしたことは新聞で知っていましたが、龍のいかついイメージが大きくて、楽しめるのかな…と不安も感じていました。実際に行ってみると「龍」の世界が広がって、龍のことが好きになりました!

いろんな個性のある龍が見られて楽しい!

受け付けを済ませてミュージアムに入ると、所狭しと並ぶ龍をモチーフにした作品が目に飛び込んできます。その数に圧倒されます。どれも力作で細かく作り込まれており、じっと見入ってしまいます。本当に龍が好きなんだなぁ、特別な存在なんだなぁと感じる作品ばかり。

作品の間隔が狭く、目移りしてしまうのが少し残念ですが、そう感じるほど作品が力を持っているのだと思います。

龍というと男性的で力強いイメージ。女の子でも楽しめるかなと心配していましたが、かわいらしい作品もたくさんあり、小学2年生の長女が一番楽しんでいました。

普通の美術館ではじっとしていられない4歳児も、気になる作品に見入っていました。迷子になる心配もないので、安心して観覧できます。

同じモチーフの作品が並ぶことで違いを感じやすく、何かを感じとりやすいと思いました。誰も見たことがない伝説の生き物でありながら、世界中の誰もが知っている龍だからこそ、自由な表現で作られた作品は見る者にさまざまなことを感じさせます。子どもたちの「アートを見る」という体験にはぴったりです。

館内は撮影可能なので、子どもたちにカメラを持たせ、気に入った作品を撮らせてもらうとさらに楽しめるかも。

龍のマークが入った肉まんもおいしい!

作品をひととおり見た後、子どもたちの「お腹すいた〜」という声に応えてショップで販売している龍の肉まんをいただきました。

しっかりとボリュームがあり小さな子どもたちには1人1個は食べ切れない大きさ。ふっくらと蒸されていて、まるで中華街の肉まんのように本格的なお味です。「龍」のマークも特別感があってなんだかうれしい。

龍神村で作られているケーキやみかんのアイス、飲料の自動販売機などもあります。

建物の裏手には、テーブルと椅子がいくつも用意されており、屋外で過ごしやすい時期なら、カフェ代わりにここで一息つくこともできます。

駐車場から河原に降りることもできます。さすがに龍神の川は水がとてもきれい。夏は川遊びの用意もしてくると、さらに楽しめそうです。

ドラゴンミュージアムのアクセス

初めての場所ですぐに分かるか不安でしたが、大きな看板があるので迷いませんでした。川沿いに広い駐車場があり、ストレスなく駐車もできます。

ドラゴンミュージアムの入り口に回ると、元気に泳ぐ「龍のぼり」がお出迎え。(雨の日、風の強い日、天候が悪い日など上げていない場合があります)

郵便局脇の入り口から入ると、受付とショップがあります。
受付で入場料を支払い、奥のミュージアムスペースへ。ショップの利用のみなら入場料も不要です。

ドラゴンミュージアムは、子どもたちとも龍神×アートを気軽に楽しめる場所でした。

ワークショップやイベントが開催されることもあるそうです。またぜひ訪れて、気になる作品を見つけたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市龍神村柳瀬908番地
連絡先電話番号:0739-78-0072
営業時間:9:00~16:00
定休日:年中無休
駐車場(台数):あり
入館料:中学生以上500円・小学生250円・小学生未満無料
(団体割引20名~中学生以上100円引き・小学生50円引き)
(公衆)トイレの有無:あり(館内・駐車場内)

おでかけリポート/家族で運動不足を解消!/みやまの里森林公園(日高川町)

日本一長い藤棚が有名な、みやまの里森林公園。藤の花のシーズンを前に、家族5人で訪ねてみました。

暖かくなり、椿山ダムの周辺も春の優しい日差しの反射がキラキラと美しく、ドライブだけでも気持ちいい季節。日高川に沿って走る国道424号線から側道を少し入ったところにある、「道のほっとステーションみやまの里」に車を停めました。

ここで公園に入るチケットを購入し、道を渡ってすぐのみやまの里森林公園に向かいます。

公園へ入るとすぐに藤棚ロードが始まります。公園をぐるっと一周するルートで、時計回り・反時計回りのどちらからでも回ることが可能です。

時計回りは、健康階段という名前のついた500段ほどの急な階段があり、反時計回りは緩やかだけれど長い坂道が続きます。

「5歳の子どもには急な階段はきびしいかも」と思い、反時計回りの坂道からスタートしました。

グネグネとした道に子どもたちは大はしゃぎ

グネグネと曲がりながら上る坂道。子どもたちは元気に走りながら進みます。舗装はされていますが、「山の中を歩いている」という雰囲気も感じられ、探検気分が味わえます。子どもたちは大はしゃぎでどんどん進んでいきます。

ついていけない大人はゆっくりペース。一本道なので迷う心配がなく、安心して子どもたちと歩けます。

まずは「ミステリーハウス」を目指そう!と意気込んでスタートです。

最初の目的地、ミステリーハウスへ

植物などを見ながら20分ほど進むと、お目当ての建物が目に飛び込んできました。転げ落ちそうな角度の建物で、すぐにミステリーハウスだと分かります。

「こわーい」と言いつつも、子どもたちはおおはしゃぎ。おなじみの上に向かって転がる(ように見える)ボールや、傾斜で上がりにくい階段もありました。

斜めになっているというだけですが、子ども心がくすぐられるようで、しばらくこの不思議な空間を楽しんでいました。

次の目的地、展望台へ!

ミステリーハウスを堪能したあとは、今度は上にある展望台を目指します。また藤棚の下を歩いていきました。子どもたちもやや疲れた印象ですが、途中で咲いている八重桜や、貯水槽にいたウシガエルなど、自然を楽しみながら展望台へ到着!

展望台はシンプルな造りで、「階段から向こう側が見えて怖い」と高いところがあまり好きでない長男と、まだ小さい5歳の次男は手をつないで一気に上がりました。

椿山ダムと里山の風景が気持ちよかったです。

展望台からは健康階段を下って一直線に駐車場まで降りられます。急な階段ですが、5歳の子どもでも一人で降りられました。

みやまの里森林公園は、ミステリーハウスや展望台など目標になる場所があるので、子どもたちでも楽しんで歩けます。約1.6kmの行程を歩き切った後のアイスクリームは格別でした。

4月下旬には藤棚が見頃!

今年(2023年)は例年より早く、早咲きの藤が開花したそうです。
例年は5月上旬まで楽しめますが、今年は4月中に行った方がよさそうです。

藤が見頃の時季には展望台からこんな景色が望めます
満開になると紫色の壁のようです

十分気持ちよかったですが、藤の花の下を歩くのはさらに楽しいだろうと思います。

森林公園内には飲み物や食べ物の販売はありませんので、飲み物を持って上がることをお薦めします。もちろん歩きやすい靴で行きましょう。

基本情報
所在地(住所):和歌山県日高川町初湯川202
連絡先電話番号:0738-57-0180
営業時間:8:30-17:00
定休日:不定休
駐車場(台数):あり
利用料金:大人700円/小・中学生200円
(公衆)トイレの有無:あり

地域リポーター・森脇 碌

イベントリポート/「知るだけ」でも役に立てる/さとおやほっとCafe

「里親」という言葉を聞いたことはあるけれど、あんまり考えたことがない・・・
自分の子どもだけで手いっぱいで、そこまで余裕もない・・・
でも子どもたちがかわいいだけに、家庭に恵まれない子どもたちのことも気になります。
何もできないことにもやもや。

思い切ってさとおやCafeほっとに行ってみることにしました。

毎月1回開催、「さとおやCafeほっと」

さとおやCafeほっとは、毎月1回の催しです。2023年は2〜7月まで和歌山県立情報交流センターBig・Uで開催されています。

イベント会場に到着するとガラス張りの室内が見えます。アクセサリーや絵本などが並べてあり、小さなマルシェのような雰囲気。

里親について気になることを聞いてみると、「どうぞ」と席に案内してくれました。優しく教えてくれたのはセンター長の川口則光さんです。

里親制度のことは知るだけでOK?

「里親は足りていないのだろう」と、当初私は勝手に想像していました。しかし希望者の数は実際の預かり数を上回っているそうです。里親制度を活用するには実の親の許可が必要で、そこがハードルだといいます。「子どもは自分で育てるべき」という思い込みが、他の家庭へ預けることへの抵抗を生んでいるのかもしれません。世間の考え方が影響しているとしたら、私たちは「子どもを育てる」ということについて何度でも考えてみる必要がありそうだと思いました。

「経済的な余裕がないと里親になるのは難しいのでは…」と考えていましたが、養育費などの経費は国から出ます。手厚くサポートされるのだな、と思いました。

また、里親にも種類があって、週末里親など一時的に預かることもできるそうです。児童養護施設にボランティアに行く、というサポートの仕方もあるそうです。

聞いてみないと分からないことがたくさんあって驚きました。
それに「知るだけでもサポートになる」ということも分かって、自分でもできることがあるのだと思いました。

気軽に絵本やお菓子を買いに行くだけでも!

私が滞在する間、お菓子を買いに来る方がちらほらやってきては少しお話しして出ていきました。会場に並べられている物の中では、古絵本が特に人気だそうです。
子ども連れでも大丈夫とのこと。短い滞在時間でも、パンフレットをもらうだけ、本を借りるだけでもOKです。

Big・Uには図書館もありますし、広い芝生や屋上庭園もあります。
子どもと一緒に遊びに行った際に、ぜひさとおやCafeほっとにも寄ってみてくださいね!

基本情報
開催地:和歌山県立情報交流センターBig・U (田辺市新庄町3353-9)
連絡先電話番号:さとおや支援センターほっと 0739-34-2735
開催日:2023年4月15日(土)、5月19日(金)、6月3日(土)、7月25日(火)、8月22日(火)
営業時間:10:00-16:00
駐車場(台数):あり
利用料金:無料

那智山の桜が見頃に

那智山で早咲きのしだれ桜が見頃を迎えています。

ソメイヨシノなどその他の桜もつぼみを膨らませており、これから4月上旬まで楽しめそうです。

那智山は雨の日には霧が立ち込め、とても風情があります。

雨の世界遺産を楽しんでください。

テークアウト特集/身体がほぐれる野菜たっぷりの温かいスープ/stellato

友人と共にふらりと立ち寄ったJR白浜駅近くのカフェ、stellato(ステラート)。

コーヒーをいただくつもりでいたのですが、メニュー表の「お野菜たっぷり本日のスープ」に目が止まりました。

ショウガ、ニンジン、タマネギ、セロリなどが入っているとのこと。
どんな味か興味がわき注文してみました。

野菜たっぷり、ショウガが利いているスープ

いい香りが店内に漂い始め、しばらくすると温かいスープが運ばれてきました。

口にした瞬間は優しいタマネギの味、その後、パンチが効いたショウガの味が口いっぱいに広がります。

ほっとする〜。寒さに耐えながら外にいたので、知らず知らず身体に力が入っていたようです。ふわっと身体がほどけていきました。

スプーンでかき混ぜてみると、ゴロゴロとたくさんの野菜が現れます。
これは身体に良さそう。こんなスープを作ってくれる人が家族にいたら最高だなぁと思いました。

手作りの日替わり弁当もおいしい

それから数日、いとことランチをすることに。

ゆっくりしゃべりたいけど赤ちゃんがいるので外食は気を使うとのこと。それなら、お弁当を買って家で食べようということになりました。

衝撃的なスープのおいしさにお弁当も気になっていた私。調達係を名乗り出て、stellatoに予約を入れました。

その日のメインはチキンカツ。
卵サラダは細かく切られたピクルスの隠し味があり、タルタルソースとしても使えます。

他には、ダイコンと厚揚げのあんかけ、スティックセニョール(茎まで食べられるブロッコリー)のソテー、レンコンステーキ。

そして、私のお気に入りの野菜スープも付けてもらいました。

stellatoの日替わり弁当は、母が作ってくれたお弁当を思い出して懐かしい気持ちになります。

料理好きないとこと共に、卵サラダのピクルスや白米に混ぜられたもち麦に喜びながらおいしくいただきました。

stellatoでしか味わえない品々

stellatoは、白浜駅からとれとれ市場方面に徒歩約2分のところにあります。
道沿いに張られた大きなタープが目印です。
イートイン、テイクアウトのどちらも可能。

小麦粉、卵、バター不使用のお菓子、米粉のマフィンも人気です。
ピンクグレープフルーツやレモンなど、果物を使用したミネラル発酵ドリンクのシロップがカウンターを彩っていました。旬のフルーツで作られたジュースも季節ごとに楽しめそうです。

 

あれもこれもと迷ったら、まずは「お野菜たっぷり本日のスープ」。
お薦めです!

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町堅田1399-4
連絡先電話番号:0739-20-6422
営業時間:11:00〜18:00
定休日:日・月・火曜日
駐車場:有(12台)
トイレの有無:有
Instagram:stellato2017

地域リポーター・福井えりこ

 おでかけリポート/安産・生まれ変わりの胎内くぐりと乳岩/熊野古道滝尻(田辺市中辺路町)

熊野古道・中辺路ルートにある胎内くぐりと乳岩に行ってきました。

熊野古道は、京都や伊勢と熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を結ぶ参詣道で、紀伊路、中辺路、伊勢路など5つのルートがあります。

長距離の山道を歩く自信がなかったのですが、片道20分と聞いて体験してきました。

スタート地点は滝尻王子

古来、熊野三山の聖域の入り口とされている滝尻王子。
熊野の神域がここからはじまります。
滝尻王子宮十郷神社の脇の道が熊野古道に続いています。

スタートから急な登り坂が続きますが、石段や木の根の道、落ち葉の踏む音を楽しみながら焦らずにのんびり登って行きます。
短時間だからと気軽に考えていましたが運動靴を履いてきて正解でした。

無理せず途中3回ほど休憩。
木や岩に触れて自然を満喫できます。
山のすがすがしい空気に包まれてとても気持ちが良かったです。

そして「胎内くぐり」に到着。
岩の隙間をくぐると安産でき、また生まれ変わるといわれています。

胎内くぐりにチャレンジ

岩の中に入ると薄暗く、斜め上に穴が開いています。
穴の大きさは予想より小さく感じましたが、簡単にくぐれそうと思ったのもつかの間。踏ん張れる足場がなくスルリとはいきません。

最初は戸惑いましたが、肘と手を使って四苦八苦しながらなんとかはいずってくぐり抜けました。
赤ちゃんが産道を通り苦労して産まれて来る時はこんな感じでしょうか。

くぐり抜けると、暗いところから明るいところに出た安心感と、抜けたぁ!という達成感があり、確かに生まれ変わった気がしました。

ここは大人も子どもも楽しめる大自然のアトラクション。
ただし、汚れてもいい服でチャレンジしてくださいね。

伝説が残る乳岩

近くにある乳岩(ちちいわ)にも行ってみました。

奥州の武将藤原秀衡夫妻が熊野詣での途中、夫人が急に産気づきここで出産したとの伝説が残っています。

赤子を残して熊野に向かったのですが、戻ってみると岩から滴る乳を飲み、オオカミに守られて無事だったと伝えられています。

土地の人から、乳岩の奥にある丸い岩をさすりながら、「乳がよく出ますように」「乳の病(乳がん)になりませんように」と祈ると良いと聞きました。

滝尻からの古道は岩が階段状になっているところもあります。
小さな子どもにはちょっと厳しいかもしれませんが、小学生なら十分チャレンジできそうです。

滝尻王子周辺もいろいろ楽しめます

下山したのがお昼時だったので、ベジタブルバーガーのお店「滝尻茶屋」でランチをすることにしました。

ベジタブルというのがどんなものか興味津々で、玄米と漬物の滝尻バーガーを注文。
とってもおいしかったです。
漬物も地元のものを使っていて、こだわりを感じました。

また、無料休憩所でお弁当を食べるのも楽しいですね。

ユニークな12角形の熊野古道館では、古道や周辺の歴史を学べます。

そして富田川の河原に下りて、水垢離(みずごり)気分で清らかな水を眺めながら休憩するのもお勧めです。

よみがえりの地といわれる熊野。
約1時間ほどのプチ登山でしたが、楽しい古道体験ができました。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市中辺路町栗栖川(滝尻王子)
連絡先電話番号:0739-64-1470(熊野古道館)
駐車場:滝尻王子から石船川を上流に約200m右側
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:熊野古道館または滝尻王子から石船川を上流に約100m

地域リポーター・岡田江津子

おでかけリポート/千里の浜で非日常体験・電車好きにはたまらないスポット/みなべ町・千里の浜と千里梅林

公園に小さい子どもを連れて行くと、人が多くてヒヤヒヤすることはありませんか?

走っていく子どもを追いかけて、他の子どもとぶつかったり危ないことをしたりしないかどうか見守っていないといけませんので、親は休む暇もありません。

そんな時はみなべ町にある千里の浜がお薦めです。

とにかくひろーい砂浜!

千里の浜は延長1.3km。

この浜はとにかく広くて人が少ないので、子どもが走り回っても他の人を気にすることがありません。遊具から落ちないかといった心配も要りません。

砂は細かくて砂遊びにぴったり。ゆったり遊ぶことができます。
また、聞こえてくるのは波の音だけ。無人島にいるような非日常を味わえます。

ちょっと気持ちをリセットしたいときに訪れるといいかもしれません。
リラックスタイムのお薦めは夕日が沈む頃です。

 

電車の写真を撮る穴場スポット!?


浜のすぐ側にはJR紀勢本線が走っています。
道路と線路が隣接していれば、その間に柵が設置されていますが、ここではそれがありません。

ガタンゴトンと音を立てて走る電車がよく見え、電車好きのお子さんは喜ぶのではないでしょうか。

また千里の浜へ行く途中には千里梅林があります。場所によっては梅林越しにカーブを曲がって走る電車を見ることができます。

白い梅の花、緑の山、奥には青い海が見え、そこに山の向こうから電車が走って来る……そんなシチュエーションを撮影すると、カレンダーやポスターのような写真になりそうですね。

実は見どころがたくさん!

千里の浜へは国道42号に案内の看板が立っています。案内に従って脇道に入り、みなべで人気の小目津公園へは左折せず、道なりにまっすぐ行くと広い駐車場に出ます。

そこから階段を下りると「千里観音」という厄除けのお寺があり、山門をくぐってさらに階段を下りると視界が開け、そこはもう千里の浜。
浜には「王子神社」と「千里王子」があり、この砂浜が熊野古道の一部であることが分かります。

またこの海岸はウミガメの産卵地です。5月下旬から8月上旬までが産卵のシーズンに当たり、この時期には申し込みをすれば産卵の様子を観察できるそうなので、親子で観察会に参加するのもいいですね。

他の浜ではできない貴重な体験ができます。

基本情報
所在地(住所):和歌山県日高郡みなべ町山内
連絡先電話番号:0739-74-8787 みなべ町観光協会
ウミガメ産卵の観察に関しての問い合わせ窓口:0739-74-3134 みなべ町教育学習課
営業時間:なし
定休日:なし
駐車場(台数):千里観音駐車場
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有(千里観音境内)

地域リポーター・中嶋知子

おすすめスポット(公園編)/ 3世代そして愛犬も楽しめる道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK(和歌山市)

和歌山市明王寺の四季の郷公園は、わが家の子どもたちが幼稚園や小学生だったころによく遊びに連れて行った施設です。

2020年にレストランや産地直売所、BBQ(バーベキュー)エリアなどが増設され「道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK」としてリニューアル。

さらに公園全体が整備されてドッグパークも造られ、2022年にグランドオープンしました。これにより、幅広い世代、そしてペットに親しまれる公園に生まれ変わりました。

和歌山南ICから車で5分ほどの距離ということもあり、他府県からも多くの人が来園します。何よりうれしいのが入園や駐車場が無料だということ。

愛犬を遊ばせたり、友だちとランチに来たり、一人でのんびり散歩をしたりと、頻繁に訪れる私のお気に入りの場所です。

見どころ遊びどころいっぱいの公園を連載でご案内します。

新年初のドッグパーク

2023年1月4日、年明け早々に愛犬の運動不足を解消するため、主人と共に四季の郷公園を訪れました。
駐車場に着くと予想以上の車の多さにビックリ。
寒い中、お子さんからご年配の方、また愛犬を連れて多くの人が来られていました。

リードをつけ、さあ出発!

エントランス左手の「さとの道」というペット同伴可能な道路から、ドッグパークを目指します。

 

わが家の犬は途中で何度も立ち止まってクンクンにおいを嗅いだり、出くわしたワンちゃんとコミュニケーションを取ったりしながら、長い坂道を上がって行きます。

私も少し息切れしそうになりながら5分ほど歩くと、右手に広場が現れ、藤棚を過ぎるとドッグパークに到着。

ドッグパーク内は大型犬、小型犬とも同じスペースで遊びます。
着いたときは遊んでいる犬がいなかったので、広い公園を独り占め。

うちの犬は脚が細くすばやく走るので、凹凸がほとんどなく脚に優しい土の地面は、とても安心です。

最初は寒さで震えていましたが、思い切り走り回り体が温まったようです。

ひとしきり遊んだ後は、クールダウン。
さとの道を通ってバラの温室までお散歩し、公園を満喫しました。

四季の広場は憩いの場

四季の広場はドッグパークの隣りにあります。
残念ながらペットの同伴はできませんが、私にとっては子どもたちと一緒にボールを蹴ったり鬼ごっこをしたりした、思い出いっぱいの広場です。

ベビーカーを押したりお子さんと手をつないだりして四季の広場に向かうには、水の市場(産地直売所)と火の食堂(レストラン)の間の広い道路「四季の道」から行くのがお薦めです。

広場では、お正月らしくご家族で凧揚げをしていました。凧は海にいるタコの形です。

面白い!

広場の近くにはアスレチックやすべり台、小さいお子さん用の遊具などがあり、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんに見守られて遊びに熱中している光景に、思わず笑みがこぼれました。

広場の近くには2カ所のトイレがあります。
一つはドッグパークからも近いこちらのトイレ。

もう一つは広場から見える建物「四季さい館」内にあり、おむつ替えや授乳のスペースも完備されています。

こちらが四季さい館

 

広場の周囲は少し高くなっていて、全体が見渡せます。
ベンチの近くには、ペットをつないでおけるドッグポールが設置されていました。
暖かくなったら、お弁当を持ってお花見に来よう!桜の時期が楽しみです。

まだまだ見どころ遊びどころ満載の「四季の郷公園」。
次回は秘密基地のような大きな遊具と、たくさんの遊具があるワイルドなエリアをご案内します。

基本情報
所在地(住所):和歌山市明王寺479-1
連絡先電話番号:073-499-4370
営業時間:平日 10:00~17:00/土日祝 9:00~17:00
定休日:年中無休
*営業時間、休日等は状況により変更になる場合があり、HPでお知らせあり
公式HP
Instagram
駐車場(台数):7カ所(普通車約350台、大型車13台、障がい者11台)
利用料金:入園無料、駐車場無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おでかけリポート/秘密基地や遊具も⁉遊べる図書館/海南nobinos

季節や天気を気にせず、子どもとのんびり過ごせる場所を探して、海南nobinos(ノビノス)に行ってきました。
JR海南駅から歩いて7分、車でもアクセスしやすい立地にあります。

1階にある広い駐車場に車を止めて施設の中に入ってみると、今までの自分の図書館のイメージが変わりました。

明るくて開放的な空間

エントランスのある2階のライブラリーは、柔らかい本棚で作られた迷路のような空間が広がっています。5万冊の絵本が取りそろえられていました。
外からの自然光が入って明るく、優しい色合いの内装で、本を選んでいるだけでワクワクしてきます。

同じフロアの奥にある、スターバックスコーヒーの香りが漂ってきて、私も本を読みながらゆっくりとコーヒーが飲みたいと思いました。
託児室(有料)もあり、子どもを預けてほっと一息、お母さんも自分の時間を過ごせます。

3階のこどものライブラリーは、ゴロゴロしながら本を読める読書の森や、本を読んだり友だちとカードゲームができたりする「秘密基地」というスペースがあります。

うちの子は、以前絵本をよく読んでいたのに、最近あまり読まなくなりました。でもここなら遊びながらでも本に親しんでくれるかも、と思います。

からだを動かしたくなったら


屋外に、アリの巣をイメージした遊具と、鳥の巣のようなネット遊具があります。
ノビノスルーフには、元気に遊ぶ子どもたちを見守ることができる、保護者待機室があります。冷暖房完備なのがうれしいですね。

夏には、ノビノスルーフの壁からミストシャワーが出るので、子どもたちが大はしゃぎしそうです。

他にも充実した設備がいっぱい


授乳室や、子どもの感性を伸ばす珍しい玩具など、赤ちゃんや小さな子ども連れの方に便利な設備がそろっています。持ち込み可能なランチスペースもあり、ラウンジではボードゲームも借りられるなど、楽しみ方もいろいろ。

また、学習席やBGMが流れる閲覧ラウンジなど大人が利用できる設備が充実しているのもうれしい点です。


海南nobinosは子どもと親が一緒に本に触れ合うことも、子どもと親が思い思いに過ごすこともできる場所でした。

基本情報
所在地(住所):海南市日方1525-6
連絡先電話番号:073-483-8739
営業時間:9:00~21:30
定休日:図書館機能と託児室は毎週木曜日が休止日となります。休止日であっても図書の閲覧、貸し出し返却、授乳室、子どもトイレなどは利用できます。
休館日:12月29日~1月3日
駐車場(台数):100台(2時間無料)
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・南出陽子

テークアウト特集/親子でシェアできるランチボックス/田辺市・イタリア料理ZUCCA

子ども用のお弁当をお店で買う時に困ったことはありませんか?

おかずの内容が大人向けで子どもが食べられるものがなかったり、子ども用のものを買っても全部食べ切れなかったりすることもあります。

家でお弁当を作るのは面倒だし、コンビニのおにぎりやパンは飽きてしまう。

たまには温かい出来たてのお弁当を食べたいし、ラクをしたいですよね。
そんな時はイタリア料理ZUCCA(ズッカ)さんのランチボックスがお薦めです。

大人も子どもも大好きな味!

ランチボックスの内容は、パニーニとペンネのトマトソースあえ、自家製ドレッシング付きのサラダ。

イタリアのホットサンド、パニーニにはトマトソース、チーズ、ロースハム、ゆで卵、たまねぎが入っています。子どもが好きなものばかりですね。

食べるとパンはパリッ、チーズがトローっと出てきます。
コクのあるチーズやハム、ゆで卵と酸味のあるトマトソースのバランスが良く、ボリューム満点。

半分に切ってあるので、親子で分けやすく、一つずつでもおなかいっぱいになります。
パニーニは単品でもテークアウトできますので、足りないと感じたら追加するのもいいですね。

ペンネは子どもにも食べやすいペン先のような形のショートパスタ。
優しい酸味とうまみたっぷりの自家製トマトソースであえられていて、これだけでも食べ応え十分です。

パニーニとペンネは小さな子どもでも食べられる味なのがうれしいですね。

サラダにはミニボトルに入れられた自家製のドレッシングが付いてきます。
このドレッシングはお店がオープンした当初から人気だそうで、お店で販売もされています。

かいじゅう公園で食べるのはいかが?

テークアウトしたらせっかくなので温かいうちに食べたいですよね!
お店のすぐ近くにある「かいじゅう公園」で食べてみるのはいかがでしょうか?

かいじゅうのような形の大きな遊具が二つと芝生の広場がある公園です。
近所に幼稚園があり、たまに園児たちが先生に連れられて遊びに来ます。
小さい子どもでも走ったり遊具で遊んだりできるので、ランチを食べた後は体を動かすことができますよ。

この公園にはトイレがあるので、食べる前後に手を洗えて便利です。

ZUCCAのテークアウトはどれも魅力的

外で食べるのに最適なランチボックスやパニーニ以外にも家で食べたいテークアウトメニューがたくさんあります。

定番のトマトソースやミートソース、クリームソースのスパゲティのほかに、日替わりの「本日のスパゲティ」もお薦めです。

どのスパゲティも麺とソースが別の容器に入っていて、食べる時に自分であえるスタイルです。レンジ調理可能な容器なので、家のお皿に入れ替えなくても手軽に温かい料理を食べられます。

「チーズいっぱい おぼれるオムライス リゾット風」は、付いているスープとチーズをかければリゾットにすることも。
最初はオムライスとして、後半はリゾットとして食べることができ、一度に二つの味を楽しめます。

子どもが小さいうちはお店に入って食事するのは大変です。
それでもたまには親だって温かいお店の味を楽しみたいし、子どもも一緒に楽しみたい。

そんな時にはズッカのランチボックスやスパゲティは味方になってくれますよ。
子どもが大きくなったら一緒にお店で食事したいですね。

基本情報
イタリア料理ZUCCA(ズッカ)
所在地(住所):和歌山県田辺市朝日ケ丘21-1ハートビル1F
連絡先電話番号:0739-25-6068
営業時間:ランチ10:00~16:00(L.o.15:30頃) ディナー16:30~20:30(L.o.19:30頃)
テークアウト10:00〜19:00(店内混雑時は注文受付できない場合あり。電話にて注文)
定休日:日曜日・月曜日のディナータイム
駐車場(台数):10台
利用料金:ランチボックス 756円

かいじゅう公園
所在地(住所):和歌山県田辺市朝日ケ丘13-26
駐車場(台数):なし
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・中嶋知子

おでかけリポート/子どもにも大人にも優しいスペース/WOOD STOCK CAFE

龍神に来たら必ず立ち寄りたいお店の一つが田辺市龍神村福井、「道の駅 水の郷日高川 龍游(りゅうゆう)」内のG.WORKS(ジーワークス)。木の家具やクラフト作家さんの作品がたくさん並べられ、一つ一つ見ているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

そのG.WORKSの右端にあるのが、WOOD STOCK CAFE。
飲み物をいただきながら一息つける、子どもにも大人にも優しい穴場的カフェです。

個室のように使えるカフェ

開放的なオープンデッキから中をのぞくと、大きな木のテーブルと椅子、チェーンソーアートの作品、そして、たくさんの絵本が目に入ってきます。
WOOD STOCK CAFEはG.WORKSが運営しています。

少々にぎやかになっても、個室のように使えるので周りの人に気兼ねすることはありません。ママたちがお茶をしながらおしゃべりする横で子どもたちが絵本を広げて遊ぶもよし、ちょっと気分を変えて仕事の打ち合わせもよし。他のお客さんが来られても、お客さん同士で会話が生まれ、自然と席の譲り合いができる空気感があります。

本棚に置かれている本は、龍神村の人たちから寄贈されたもの。G.WORKSの店員さんに声を掛ければ貸し出しもしてくれます。

持ち込みOK!がうれしい

WOOD STOCK CAFEで注文できるのは、中辺路町近露(ちかつゆ)のCABELO(カベロ)さんが焙煎したコーヒーと、地元の柚子や梅を使ったソフトドリンクです。飲み物と一緒に龍神村の作業所で作られたクッキーなども販売されています。

特にうれしいポイントは、持ち込みがOKなこと。家にあるお菓子でも、お弁当でも大丈夫!小さな子どもが一緒の時には、持参したものを食べたり飲んだりできるのはとってもありがたいですね。

こんな部屋があったらいいな…

いつもは友人と来ることが多いのですが、今日は1人で立ち寄りました。温かいゆずジュースを注文し、本棚に飾られていた「ねずてん」を読み始めると、するするっと絵本の世界に没入。思いがけず気分転換をすることができました。

子どもと一緒でも、大人同士でも、そして、1人でも、その時々の楽しい時間を過ごすことができそうです。我が家にこんな部屋があったらいいなぁと毎回思います。

WOOD STOCK CAFEは、いろんなシーンで使えるみんなに優しいスペースです。龍神村に行く際には、ぜひ立ち寄りください。

【基本情報】
WOOD STOCK CAFE
住所: 〒645-0301 和歌山県田辺市龍神村福井493
電話番号:0739-77-0785
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日
駐車場:あり

地域リポーター・福井えりこ

おでかけリポート/カエルが迎えてくれるミニ図書室/JR印南駅

子どもたちは電車が大好き。電車を見かけるとテンションが上がります。日常では車での移動がほとんどで、電車に乗ることはまずありません。「電車に乗りたい!」という子どもたちのリクエストに応えて、お出掛けしてきました。

小学5年生、2年生、4歳の子どもたち3人との短い旅。

乗車した区間はJR紀伊田辺駅からJR印南駅までの片道約25分。乗車料金は大人420円、子ども210円(2022年12月現在)です。

美しい海の景色に癒される

今回私が楽しみにしていたのは、岩代駅から切目駅までの海の風景です。紀伊田辺駅からしばらく走ると、急に視界が開けて大きな海が見えてきました。晴れた日の車窓はとても気持ちが良くて、日頃の疲れが吹き飛ぶよう。子どもたちも海は見慣れているはずですが、電車からの景色が珍しいのか「海だー!」と大喜びしていました。

カエルと一緒に本が読める小さな図書館

JR印南駅に到着すると、カエルが出迎えてくれます。待合室のベンチに座って電車が来るのを待っているようです。自分たちと同じくらいの大きさのカエルくんに大興奮。

ベンチの横には小さな本棚があります。絵本がたくさん並べられていて、自由に読むことができます。その横にはストリートピアノも。電車を待つ時間だけでなく、子どもたちとゆったりと過ごす場所にもぴったりです。

駅から少し歩けばスーパーやドラッグストアもありますので、お菓子やちょっとした軽食を買えそうです。この日は持参したお弁当を駅の外のベンチでいただきました。シンプルなおかずでしたが、たまに走ってくる電車を見ながら食べる昼食はいつもと違い遠足気分です。雨が降っていたら待合室でも食べることができそうです。

かえる橋までお散歩しよう

印南のシンボルといえばかえる橋。駅から3分ほどで歩いて橋を渡ることができます。お昼を食べてからかえる橋までお散歩することにしました。車が少なく歩道もあるので、お散歩しやすかったです。橋に到着するとカエルの像がお出迎え。他にもカエルを見つけるたびに「カエルだー!」とうれしそうな子どもたち。それぞれがカメラで思い思いに撮影しながら歩きました。短い距離ですが、あまり活発でないうちの子にはちょうど良い散歩道です。

帰りの電車の時間より少し早めにホームに入りました。ホームを渡る跨線橋からかえる大橋を撮影するためです。青い空に赤い橋が映えます。

正直、かえる橋を初めて見た時には「なぜカエル?」と思いました。調べると「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかる」「栄える」という5つの”かえる”に願いを込めてつくられたと出てきましたが、まだしっくりはきていません。

ただ、地域のひとたちに親しまれている様子を見ていると、時間と共に地域に馴染んでいきシンボルとなっていくんだなと感じました。何より子どもたちはかわいいものが大好きですし、それだけで訪れる理由にもなりました。

いつでも移動できる車も便利で欠かせませんが、ゆったりとした時間を過ごせる電車もたまにはいいな、と思いました。3時間ほどの短い電車の旅、子どもも私も大満足の時間でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山県印南町印南2645-2
連絡先電話番号:印南町役場 0738-42-0120
定休日:なし
利用料金:JR乗車料金
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・森脇 碌

おでかけリポート/家族で120%楽しもう!和歌山マリーナシティのイルミネーション/フェスタ・ルーチェin和歌山マリーナシティ

冬の風物詩であるイルミネーション。
紀南では白良浜で毎年開催されていますよね。
和歌山市内に住む筆者は、「フェスタ・ルーチェ in和歌山マリーナシティ」へ先日遊びに行ってきました。

今シーズンの会期は2月12日(日)まで。
毎週末(土・日曜日)に開催しています。

私が訪れたのは昨年12月25日(日)。
息子が生まれた年からクリスマスに行くことが恒例となり、今年でもう5回目です。

まさかこんなにもリピートするとは思っていませんでした。
というのも、楽しいのは子どもだけじゃないからです。
幻想的な光の世界に、思わず大人もワクワク。
寒さが苦手でも、このイベントだけは特別です。

 

ヨーロッパへ家族でタイムトリップ

「こんなにも鮮やかな色彩を普段目にすることがあるのだろうか」と思うくらい、ポルトヨーロッパの街並みを活かした美しい光の輝きに、思わずため息がこぼれます。

フェスタ・ルーチェは2017年から開催されており、年ごとにテーマや装飾が変わります。

これこそ、我が家が毎年訪れる最大の理由です。
正直にいうと、入場料や乗り物などを合わせると1日だけで結構な出費になります。

それでも、「来年も財布の紐を緩めて行くぞー!」と思えるほど、私たち家族にとって価値あるイベントなのです。

 

クリスマスムードを存分に感じて

クリスマス時期には、クリスマスマーケットの出店や楽器の演奏、ライブ、ダンス、パフォーマンスなどのイベントが、雰囲気をさらに盛り上げてくれます。

また、土日祝は遊園地の乗り物が運行していて、うちの息子はこれを一番の楽しみにしているようです。

このメリーゴーラウンドは、初めて訪れた赤ちゃんの頃から乗っています。
抱っこして馬車に乗ったあの頃が懐かしい…。

4歳の今年はついに「乗り放題パス」を初めて購入し、ジェットコースターを2回も楽しんでいました。

※アトラクションについて…小学生以下の子どもは保護者と同伴で乗車ができます(一部制限あり、詳しくは公式ホームページで確認してください)。

 

■赤ちゃんや愛犬を連れた方も大丈夫、スムーズに楽しむコツ

園内には、赤ちゃんや幼児を連れた家族も多くいました。

授乳室やおむつ替えベッドもあり、ベビーカー(有料)や車椅子(無料)を貸し出しているのも子ども連れにはうれしいポイントですね(台数に限りあり)。

ペットを連れて入ることもできるので、クリスマスコスチュームを着たかわいらしいワンちゃんの姿もありました。

お子さん連れの方は、早い時間帯から行くことをお薦めします。
夜になるにつれて寒さが厳しくなるためです。

また、クリスマスマーケットや園内の飲食店で離乳食は販売していません。
食事ができる場所も野外だったので(一部除く)、しっかりと寒さ対策をしてお出掛けください。

さらに、今回はクリスマスに行ったということもあり、入園開始時間の午後5時頃には、チケットを求めて50mほどの行列ができていました。

事前にネットで前売り券を購入しておくと、お得&スムーズに入場できます。

会場へのアクセスは、南紀田辺ICから海南ICまで高速道路を利用すると1時間ほどで到着します。

それにしても、家族みんなで存分に遊びました。

冬休み期間だったので、帰宅が多少遅くなっても、次の日の心配をしなくてもいいのもありがたかったです。

来年のフェスタ・ルーチェも楽しみにしつつ、次回はお盆に開催される花火を見に行こうと思います。

【基本情報】(2022年度)
所在地(住所):和歌山県和歌山市毛見1527
連絡先電話番号:0570-064-358

フェスタ・ルーチェ開催期間:2022年11月3日(木・祝)~2023年2月12日(日)
※2022年11月3日(木・祝)~12/31(土)は毎日営業
2023年1月2日(月)、1月3日(火)、2月12日(日)までの土日祝
定休日:2023年1月1日(日)、1月4日(水)以降の平日

営業時間:17:00~21:00(最終入場20時半)
※2022年12月1日(木)~12月24日(土)までの金・土と
12月25日(日)は17時~22時(最終入場21時半)
駐車場(台数):有り(3,500台)

利用料金:【入場料】
・大人(高校生以上)当日1,500円、前売り1,300円
・小人(3歳以上中学生以下)当日800円、前売り700円
※ポルトヨーロッパの通常営業は入園無料
アトラクションナイトパス
大人・学生・小人共通(3歳以上) 当日1,600円、前売り1,400円
※アトラクションは単体でも利用可能
※平日はアトラクションの運行なし

トイレの有無:ポルトヨーロッパ内、もしくは黒潮市場内にあり
車椅子利用の方のための専用トイレあり、ベビーベッドあり
授乳室:あり、調乳用のお湯はポルトヨーロッパ内「アドベンチャーキッズランド」の受付まで
※上記の情報は2022年度の場合、年度によって開催期間等異なるため、詳しくは公式HPへ
公式HPフェスタルーチェ in 和歌山マリーナシティ | 本当のクリスマスに出逢える場所 (festaluce.jp)

地域リポーター・土岐文

とがの木茶屋の紅葉

熊野古道の紅葉の名所、とがの木茶屋の紅葉は来週が見頃になりそうです。これは夕方の写真。一方杉の側から定番の写真を撮るのは午前中の日差しが適しています。

茶屋と秀衡桜の間にあるモミジは20日現在、紅葉真っ盛りでした。

湯の峯温泉でハギが見頃に

田辺市本宮町の湯の峯温泉で旅館「あずまや」のハギが見頃を迎えました。

湯の峯温泉の秋の風物詩。白と紅のハギが幾重にも重なって垂れ下がる様は見事です。

敬老の日の3連休は、台風の接近であいにくの天候。それでも、雨に濡れるハギも情緒があります。

テークアウト特集/楽しみをお持ちかえり!/農家イタリアンsorriso(ソリッソ)

今回は、友人と農家イタリアンsorriso(ソリッソ)さんに行きました。自分だけランチに行くという後ろめたさをちょっぴり解消したくて、「季節野菜のピザ」をテークアウトしました。家族への、遅めのお昼ご飯用です。

野菜いっぱい、大満足のピザ

ナス、ズッキーニ、アスパラ、ピーマン、トマト、オクラ、ルッコラ、シメジ、長ネギ・・・。

sorrisoさんの「季節野菜のピザ」は、野菜が盛りだくさんです。
季節ごとに使われる野菜が変わるので、その時々で新しい味と食感を楽しめるのもうれしいポイント。

今回、ピザの味を引き締めてくれているのは、長ネギとルッコラだなと感じました。後味ピリッと、大人が楽しめる味。ビールのあてにも合いそうです。

生地には、自家製米粉が使われているそうです。焼き目のついたところはサクッと、厚みのあるところはモチッとした食感。さらにぜいたくに味わいたい方は、生ハムのトッピングもお願いできます。

野菜も購入できます

sorrisoさんは、近くの畑で野菜を育てています。お店で提供する料理に自家製野菜を使っているのはもちろん、たくさん実った野菜は玄関脇に並べて販売もしています。

この日、私の目に止まったのは白色のナス。
「天ぷらにすると、トロットロになりますよ〜」という言葉に引かれて、買ってみることにしました。

後日、教えていただいた通り天ぷらにしてみると、ナスとは思えないクリーミーさ!揚げたての天ぷらは、衣がサクッとしていて、とろりとしたナスの食感が新鮮でした。天ぷらがお薦めという言葉に納得です。ナスが苦手な方でも、ナスだと思わずに食べられるかもしれないなと思う味でした。

みんなを笑顔に

家族へのお土産に買ったピザ。1ピースだけ味見するつもりが、ついつい止まらなくなり、「食べてきたんやろ?すごいな〜」と感心されるほど食べてしまいました。おなかがいっぱいだったはず。でも、おいしかったんです。

「sorriso」は、イタリア語で「笑顔」という意味だそうです。友達としゃべりながらのランチ、家族と食べたピザ、初めて口にした野菜。sorrisoさん、いつも楽しい時間をありがとうございます。

【基本情報】
農家イタリアンsorriso
「季節野菜のピザ」1,510円(生ハムのせ +430円)
※マイお皿持参でピザ箱代を割り引いてくれます。
住所:和歌山県上富田町市ノ瀬1722-9
電話:0739-34-2846
営業時間:11:00〜14:00
定休日:火曜日/第1水曜日
駐車場:5台ほど
Instagram

地域リポーター・福井栄利子

お出かけスポット/森の妖精「光るキノコ」を見に行こう/シイノトモシビタケ観察会(那智勝浦町宇久井)

シイノトモシビタケという光るキノコを見たことがありますか?

傘の直径が1.5~2cm程度の小さなキノコで、昼間は小さくて目立ちませんが(シメジのような色をしています)夜になると、淡い緑色に発光します。5月から梅雨の時期、そして9月頃まで、黒潮流域の沿岸部で見られるそうです。

スダジイの朽木のある湿った森で夕方から観察していると、エノキダケのような感じから段々と緑がかりながら光ってきて、思わず「かわいい」とつぶやいてしまうほどその姿はかれんで幻想的。

子どもはもちろん、大人もこの不思議なキノコにぜひ出合ってください。体験を通して自然の不思議やパワーを感じられると思います。

個人ではなかなか見つけることが難しいキノコですので、那智勝浦町の宇久井海と森の自然塾が開催している「シイノトモシビタケ観察会」に参加することをお勧めします。

地元ボランティアの案内で、普段は入れない旧宇久井フェリーターミナル内の森で観察できます。対象は小学生以上の健脚の方で、集合場所から観察場所までは徒歩になります。

なお、観察会ではシイノトモシビタケの写真撮影はできませんので、あらかじめご了承ください。

環境省宇久井ビジターセンターは、那智勝浦町の宇久井半島にあり、吉野熊野国立公園内の自然とふれあい、自然を理解してその大切さを学べる施設です。

自然観察会や自然をテーマにしたイベントや写真展も開催されているそうなので、興味のある方はホームページをチェックしてみてください。

宇久井半島に生息する昆虫や粘菌なども展示されているので、夏休みの自由研究のヒントが見つかるかもしれませんよ。

基本情報
環境省宇久井ビジターセンター
住所:和歌山県那智勝浦町宇久井830
電話番号:0735-54-2510
定休日:毎週水曜日(祝日除く)年末年始
営業時間:9:00~17:00
入場料:無料
駐車場:無料
ホームページ:環境省宇久井ビジターセンター
「シイノトモシビタケ観察会」他、各体験については宇久井海と森の自然塾運営協議会ホームページをご覧ください。

地域リポーター・山﨑千恵

ササユリが見頃に

熊野古道沿いで、ササユリが見頃を迎えています。

はるばる熊野を目指した巡礼が、初めて熊野本宮大社の姿を見て伏して拝んだという伏拝王子。数輪のササユリが泉式部供養塔に寄り添うように咲いていました。

梅雨に入りぐずついた天気が続きますが、雨にぬれたササユリも風情があります。

 

おすすめスポット/和歌山県にも牧場があります/黒沢牧場(海南市)

和歌山県民なら一度は耳にしたことのある「黒沢牧場」。

海南市にあり、紀南からは少し遠いのですが、牧場自体が県内では珍しいので、一度出かけてみてはいかがでしょうか?

体験プログラムや名物のソフトクリーム、遊具、犬を連れて遊べるドッグランなどを紹介します。

本物そっくり


まずは、牛の乳搾り体験。

本物の牛ではないのですが、大きさも形も牛そのもののレプリカの体内に水タンクが入っていて、ゴム製の乳首から水を搾り出せるようになっています。

ゴム製ですが、本物の乳搾りのように指を順番に握って行かないとうまく水が出ないようになっているので、子どもと工夫してみるのも楽しい経験です。

ソフトクリーム

そして、黒沢牧場といえば、搾りたて牛乳とソフトクリーム!

ここでは、牛たちのストレスを少なくするために一年中放牧飼育しているのだとか。

年中放牧は全国でも珍しく、出合う牛たちがみんなおっとりしていたのはそういうことだったのか、と妙に納得しました。

「やさしい牛乳」は、そんなストレスフリーな牛たちから搾乳される生乳の風味と栄養をできるだけ残す低温殺菌で仕上げられていて、さっぱりした納得のお味でした。

そして牧場内の「ミルク工房」で、みんなが並んで購入するのがソフトクリーム。

来たからには絶対に牧場で食べたい!

濃厚だけどしつこくなくて、意外にあっさりした印象。

愛犬と一緒に遊べます

小型犬エリアとフリーエリアに分けられている本格的なドッグランがあり、しかも無料なのにはちょっとビックリしました。

ランで愛犬を遊ばせていた方に聞いたら、和歌山市から頻繫に来るということでした。

飼い主も愛犬も子どもさんも、ここに来れば一日中ゆっくりと遊んで過ごせるのだとか。

もちろん牧場内は、ドッグラン以外のエリアでもリード付きでワンコ同伴OKです。

バーベキュー広場にもニコニコ笑顔のワンコがいて、家族と一緒に過ごせて楽しそうでした。

ここは直火禁止ですが、コンロや食材を持ち込んでバーベキューが楽しめます。

遊具も充実

牧場内は遊具も充実しています。

体を思い切り使って遊べる大きな滑り台や雲ていもあります。

また、展望台付近の小さい丘ではそり滑りも楽しめます。

そりを引っ張って上まで行っては滑り降りる--。大人は少し覚悟を決めて挑みましょう!

そりは貸し出し無料です。

竹馬やボールなどもあります。

基本情報
黒沢牧場

住所:和歌山県海南市上谷603
電話番号:073-487-1677
定休日:悪天候を除いて年中無休
営業時間:9:00~17:00
入場料:
大人400円・子ども200円
団体割引(20名以上)2割引
障害者割引(手帳提示で本人と介護者1名まで半額)
※各種割引の併用不可
駐車場:無料

黒沢牧場ホームページ

地域リポーター・山﨑千恵

おでかけリポート/バス×熊野古道でプチ旅行!

バスや電車に乗るとワクワク感が倍増して、いつもと違ったお出かけ気分が楽しめます。

せっかくなら熊野古道歩きもプラスして、子どもと一緒に楽しめるバス×熊野古道のプランを紹介します。

さあ、出発進行!

「滝尻」のバス停からプチ旅行が始まります

田辺方面から国道311号を行くと「栗栖川」の交差点を右折。右手に熊野古道館駐車場があります。

プチ旅行では、牛馬童子口から近露王子までの熊野古道を歩きます。

古道を歩くのに便利な路線バスは田辺市の「紀伊田辺駅前」から出ていますが、ちょこっとバス、ちょこっと古道を楽しみたいので、今回は同市中辺路町の「滝尻」からバスの旅。古道の情報拠点である「熊野古道館」の奥にある大きな駐車場に車を停めました。

駐車場から「滝尻」バス停までは歩いて数分。バス停は国道311号の向かい側なので、横断の際は気を付けてくださいね。「滝尻」でバスに乗り、15〜20分すると「牛馬童子口」に到着です。バスを降りたらすぐに登りの階段があります。

古道歩きの始まりです。

牛馬童子口から近露王子までは、子どもも歩けるコース

熊野古道のシンボル的存在「牛馬童子」

「熊野古道歩いたことがないんだけど・・・」「山道、大変じゃない?」と心配されている方でも大丈夫です。上りも下りも穏やかなコースなので、小学生ぐらいの子どもでしたら十分に歩けます。距離は約1.5km。ゆっくり歩いても1時間ほどでゴールできます。

歩き始めて20〜30分したころ、峠で待ってくれているのが「牛馬童子像」。牛と馬にまたがるのは乗り心地としてどうだろね〜、などと想像するのも楽しいものです。

歩きやすいコースといっても山道。子どもだけでどんどん行ってしまい、道に迷うと大変です。しっかり目の届く範囲で、一緒に歩いてあげてくださいね。

帰りは「なかへち美術館」のバス停がおすすめ

穏やかに流れる日置川でひと休み

牛馬童子像からは下り坂が続きます。東屋のある見晴らし台から近露(ちかつゆ)の集落を見渡し、石の階段を降りていくとゴールの近露王子に到着です。

子どもは川遊び、私は、近くのお店で買ったコーヒーでホッと一息。ゆっくりと流れる日置川に癒されます。

奥に見える三角屋根の建物が公衆トイレ

近露王子の周辺にある3つのバス停のうち、「なかへち美術館前」のバス停には座ってバスを待つことができるベンチがあります。ここから乗るのがお薦めです。

紀伊田辺駅行きのバスに乗車し、「滝尻」バス停まで約30分。

「今日1番何が楽しかった?」
「バスを降りる時に、ボタンを押したこと!」

少しだけいつもと違う旅を満喫できたようです。

バス×熊野古道を楽しむためのポイント


「滝尻」からバスに乗り、熊野古道を歩いて、「滝尻」に帰ってくる今回の行程は、半日で遊べるプランです。午前中から出かけて、近露の河原でお弁当を食べ、ゆっくり散策する1日プランもいいですね。もっと長くバスに乗りたいということでしたら、「紀伊田辺駅前」からの往復で。

動きやすい服と、履き慣れたウォーキングシューズで、日よけの帽子も持って出かけましょう。水分補給のための飲み物もお忘れなく。虫刺されや怪我の防止に、夏場でも薄手の長袖や長ズボンがお薦めです。

「滝尻」「牛馬童子口」「なかへち美術館」、それぞれのバス停近くに公衆トイレがあります。

バスの時間、歩く時間、遊ぶ時間に余裕を持って計画を立て、プチ旅行を楽しんでくださいね。

【基本情報】
◇明光バス
時刻表
料金表(現金支払い)

◇龍神バス
時刻表
料金表(現金支払い/PayPay決済)

和歌山県街道マップ(滝尻王子~継桜王子)

地域リポーター・福井 栄利子

野長瀬家のシダレザクラが見頃に

 

田辺市中辺路町近露にあるサクラの名木「野長瀬家のしだれ桜」が見頃を迎えています。

樹齢300年近いこのサクラは熊野古道沿いにあり、江戸時代から多くの参詣者を見守ってきました。

今年はつぼみの数が少なめで、枝先にはやや元気がありません。

それでも、熊野古道沿い屈指の名木は見る者を圧倒します。

この季節は、野長瀬邸の庭からも見学することができます。

枝に触れたりせずに、大切にしてください。

 

おすすめスポット/自然の中の絶叫アトラクション!?/スリル満点のつり橋(田辺市龍神村)

田辺市龍神村を訪れたら温泉だけではもったいない。龍神温泉郷からほど近い場所に、絶叫アトラクション顔負けのスポットがあるのをご存じでしょうか?

野々垣内のつり橋

「通行定員1名 つり橋をゆらすなど危険行為はやめてください」

橋のたもとに設置してある看板に思わずおののきます。橋そのものは細いワイヤーに薄い板が重なっているだけのように見えます。

定員1名ということは、橋を渡り始めたらどんなに怖くても自力で帰って来ないといけません。「真ん中で腰を抜かしたら」「もし落ちたら」などと想像すればするほど怖さが増します。

実際に渡ってみると、意外としっかりした作りで多少揺れる程度です。最初は怖がっていた小学生の子どもでも、一人で渡って帰ってくることができました。

とはいえ、橋を進むにつれてそれなりに揺れ、板の隙間から川が見えるのでスリル満点。私は奈良県十津川村にある谷瀬のつり橋より怖いと感じました。

でも怖いだけではありません。ゆっくり足元を確認しながら歩き、揺れにも慣れると周りを見渡す余裕が出てきます。そこはまさに絶景。

橋の下は川底が見えるほどの清流、周りは豊かな緑。橋に柵や欄干がなく自分しかいないので、360度の見晴らしは最高。渡った人だけへのご褒美です。

新緑や紅葉の時季が特にお薦めです。

龍神の駅のつり橋

野々垣内のつり橋はちょっと怖すぎて無理、という方には道の駅「龍神」の隣にある「ウッディプラザ木族館」の裏にあるつり橋はいかがでしょうか。

しっかり太いワイヤーに太い丸太、欄干と柵も付いています。

ただやはりつり橋、歩く板には隙間があり下が見えるようになっているので、それなりのスリルを楽しむことができます。

しかもここの橋は距離が長く、道の駅を訪れた観光客が何人も歩いているので、自分の歩くタイミングとは違う揺れが起きるのです。グラグラします。ある意味、野々垣内のつり橋より怖いと感じるかもしれませんね。

龍神温泉

つり橋で冷や汗をかいた後は、やはり龍神温泉で温まるのがお薦め。
龍神温泉元湯では日帰り入浴ができます。

「日本三大美人の湯」の一つと言われるだけあり、お湯に入った後はお肌がツルツルになります。
また、元湯や温泉宿が並ぶ通りは若い人たちに「エモい」と言われて人気なんだとか。

上御殿、下御殿という紀州徳川家ゆかりのお宿が並び、上御殿は有形文化財に指定されています。日が暮れた後には、それぞれのお宿の玄関にある行燈や提灯に明かりが灯されます。障子を通して中の明かりが建物を照らし、何とも言えないノスタルジックな雰囲気を醸し出します。

つり橋での興奮を落ち着かせるにはピッタリの場所ですよ。

※注意
冬の龍神地区は道路に積雪や凍結の恐れがあります。車で訪れる際は冬用タイヤで行くことをお薦めします。
また、冬につり橋を渡るのは足を滑らせる恐れがあるのでお薦めできません。

基本情報
野々垣内のつり橋
所在地:和歌山県田辺市龍神村龍神 野々垣内
アクセス:紀伊田辺駅から車で約1時間。
道の駅龍神から国道371号沿いを護摩壇山方面へ車で数分
駐車場:なし

龍神の駅の吊り橋(道の駅「龍神」)
所在地:和歌山県田辺市龍神村龍神170−3
電話: 0739-79-0567
アクセス:紀伊田辺駅から車で約1時間
駐車場:大型:3台 普通車:25(身障者用1)台

龍神温泉(元湯)
所在地:和歌山県田辺市龍神村龍神37
電話: 0739-79-0726
アクセス:紀伊田辺駅から車で約1時間
JRきのくに線紀伊田辺駅からバスで1時間30分、龍神温泉バス停下車すぐ
利用料金:大人(中学生以上)800円 小学生 400円 幼児 無料

地域リポーター:中嶋 知子

おすすめスポット/道の駅で温泉を楽しもう/つばき温泉椿はなの湯(白浜町椿)

道の駅に温泉!?

温泉をメインにした白浜町内の道の駅「つばき温泉椿はなの湯」に行ってきました。つばき温泉は南紀白浜温泉から少し離れた国道42号沿いにありますが、かつて湯治湯として栄えただけあって、泉質には定評があります。

入口は和風で、いかにも温泉施設という感じがします。

館内に入ると右手に入湯券の券売機があり、浴室へと続きます。

シャンプー、リンス、ボディーソープやドライヤーなどを完備していて、鍵付きのロッカーは無料。タオルは100円、バスタオルは400円で購入できるので、ふらっと手ぶらで立ち寄っても気軽に入浴できます。子ども連れにはうれしい家族風呂もあり、空いていればすぐに入浴できます。待ち時間が心配な場合は電話での予約も可能とのこと。

泉質は「単純硫黄温泉」「ph9.9のアルカリ性」で天然かけ流し。お肌に良いそうで、入浴後にはツルツルしていました。

 

お家ごはん”まんま”

館内左手には、海鮮丼を中心にした食事所”まんま”さんがあります。

お店の一番人気はマグロと釜揚げシラスの両方が味わえる「コンビ丼」(1,150円)。何を食べるか迷ったら、お薦めはこちらです。

このほかにカレーライスや日替り定食(日曜祝日を除く)もあり、700~1,200円で味わえます。

テーブル席は4人掛け2テーブル、2人掛け1テーブル、カウンター席は5~6人が座れます。

幼児用イスも1脚あります。全てセルフ方式のお店です。

子ども用の食器も用意されてます。

 

足湯でポカポカに

入浴する時間がないという方には、足湯がお薦め。

屋外にありますが、風よけの囲いがしてあるので寒い日でも大丈夫です。足をつけるだけでも体がポカポカになるのは温泉ならではです。

足湯で出会ったご婦人は近所の方で、買い物の時によく利用するとのことでした。「足の疲れが取れるから助かる」と話していました。

温泉の持ち帰りも

敷地内には、温泉を50リットル100円で買うことができる「温泉販売機」もあります。

購入されているご夫婦にうかがうと、100リットルを買って帰って追いだきするのだそうです。次に訪れるときには、容器を持って行くのもいいかな、と思いました。

基本情報

道の駅 つばき温泉椿はなの湯
住所:和歌山県白浜町椿1058-1
電話:0739-46-0617
休館日:火曜日
営業時間:9:00~20:00
入浴は11:00~20:00
家族風呂は10:00~予約のみ
足湯10:00~17:00(7月、8月は19時まで)
”まんま”11:30~15:00(ラストオーダー14:30)
屋外トイレ:24時間利用可能
女子用トイレにオムツ交換台あり、紙オムツ用ダストボックスあり
ホームページ
http://www.tsubaki-hananoyu.com/

地域リポーター・山﨑千恵

 

おすすめスポット/海辺でスムージーと癒しを堪能/「musubi kitchen/salila」(那智勝浦町下里)

那智勝浦町下里(しもさと)の海辺に、ヘルシーなスムージーが楽しめるすてきなお店があります。

スムージーカフェ「musubi kitchen(ムスビキッチン)」を経営されているのは表木八尋(おもてぎやひろ)さん。学生時代までを大阪府で過ごし、那智勝浦町に移住してからは、米作りや料理のケータリングなどの仕事を経験してきました。

musubi kitchenをオープンしてからもベジタリアン、ヴィーガン料理のケータリングのほか、ヨガ教室の講師やゲストハウス経営など、多岐にわたってエネルギッシュな活動をしています。

「米作りやサーフィン、ヨガをする中で、心身の健康や環境に配慮した生活スタイルを意識するようになりました」と語る八尋さん。いつもすてきな彼女の笑顔に元気をもらうというお客さんも多いようです。

musubi kitchenのスムージーはほぼ全てが火を通さない、生の食材のみを使って作る「ローフード」です。季節の果物や野菜を使った8種類ほどが常時用意されています。金額は550円〜1000円ほど。食べるタイプのスムージーボウルも好評です。

 

食材にはできるだけオーガニックや減農薬のものを使用。「友人や知人など、実際につながりのある生産者が愛情込めて育てたものを使っています」と八尋さん。

 

八尋さん自らが知人らと協力して建物をリフォーム。1階がカフェスペース。2階は予約制のリラクゼーションサロン「salila(サリラ)」になっています。

 

salilaではアクセスバーズのセラピーなどを子ども連れで受けられます。アクセスバーズは頭部の32カ所のポイントを優しくタッチすることで脳の疲れを取るセラピー。「脳デトックス」などとも呼ばれ、近年注目を集めています。

 

下里の海辺のすぐそばにある白いお家がmusubi kitchenです。

 

すぐ目の前はサーフポイント。子どもたちの遊び場にもぴったりの浜辺です。

 

たまには自分へのご褒美にサロンで癒されておいしいスムージーを飲み、そして海辺の風景でエネルギーを充填!なんて休日も良いかもしれませんね。

【基本情報】
musubi kitchen/salila
住所:和歌山県那智勝浦下里2339-3
電話:080-6126-8126
営業日:夏季・・・金・土・日曜日 10:00〜17:00
冬季・・・金・土曜日 10:00〜16:00
(イベントの実施などで臨時休業になる場合もあり)
駐車場 : あり(店の前に約5台)
トイレ : あり(オムツ替え・授乳スペースあり)

地域リポーター・金谷 真以子

 

テークアウト特集/キラキラ“宝箱弁当”/むしやしない

なんとも華やかなお弁当!
何種類の素材を使ってるんだろうと思わず数えてみたくなりました。

驚きとワクワクがいっぱい

むしやしないさんの宝箱弁当は、目にした途端に気持ちが高まります。素材の色が生かされていて、ため息が出るほど美しい。私が作るご飯は、見た目よりも量を重視。なかなかこんな彩りにはなりません。

これだけの品数なので、それぞれが一口限りのお楽しみ。でも、そこが魅力なのです。「カボチャ、おいしかったなぁ。もうちょっと食べたかったなぁ」と、一つ一つの味を思い出して余韻に浸れるから。

味付けは、本当にさまざまです。煮物を想像して食べたニンジンは、ピクルスでした。黄色いトマトだと思って口にしたら、なんと、キンカンの甘煮!煮物は口の中でとろけるくらい柔らかく、しっかり味が染み込んでいます。ボリュームたっぷりで、おなかも心も十分に満たされました。

驚きとワクワクがいっぱい詰め合わさった、本当に宝箱のようなお弁当。これだけの手間と時間をかけて作られているのに、600円という価格はありがたいです。

家のご飯にも取り入れてみよう!

せっかくなので、具材に注目。

ニンジン、パプリカ、紅芯大根、トマト、カボチャ、紫キャベツなど、赤と黄が鮮やかさのもと。あえて緑のものを買わなくても、野菜の葉っぱも彩に使えます。ゴボウのごまあえの上にちょこっと載っているのは、ニンジンの葉っぱ。こうしてみてみると、わが家の食卓も、たまには華やかにしてみようかなと思えてきます。

こんなお料理が作れるってすてきです。普段からいろんなメニュー考えてるのかなぁ、イメージノートなんかあったらすてきな記録になるだろうな、と思いをはせてみました。
次の機会には、オードブルを注文したいなと思っています。

【基本情報】
むしやしない
住所:和歌山県田辺市秋津町183-5 秋津野ハイツ
電話番号:0739-25-6408
定休日:水曜日
営業時間:宝箱ランチ 1350円 11:30〜14:00<要予約>
宝箱弁当 600円、オードブル 3240円(3人前)〜 応相談 <要予約>
(価格は全て税込です。)
駐車場:3〜4台
Facebook:むしやしない
Instagram:_musiyasinai_

地域リポーター・福井 栄利子

おすすめスポット/誰でも映え写真が撮れる!海の絶景写真スポット/天神崎(田辺市)

田辺市に絶景写真スポットがあるのをご存知ですか?

その場所は天神崎。SNSなどで、とてもきれいな写真がアップされています。
天神崎について地元の人に聞いても「釣りに行くぐらいじゃない?」「行ったことないな」という答えが返ってきます。

本当に映え写真が撮れるのか、半信半疑で行ってみました。

和歌山のウユニ塩湖!?

駐車場に近い堤防の階段を降りると、目の前には広い岩礁と大きな潮だまり。
さらにその向こうに海と空がつながっているように見えます。
潮だまりが浅く平らなため、海水がまるで大きな鏡のように空を映します。
南米ボリビアにある「ウユニ塩湖」のようだと最近話題になっているようです。

潮だまりの水深は1~3㎝ほど。場所によってはもう少し深い所もあります。靴や靴下が少し濡れてしまうかもしれませんが、替えのものを用意しておけば安心。いろいろなポーズの写真を撮ってみてください。
スマートフォンのカメラでもきれいに撮影できます。

ちなみに、低いアングルで撮影した方がより美しい写真になるそうです。

ベストなタイミングは?

天神崎が「和歌山のウユニ塩湖」となるのは干潮の時だけです。
満潮の時には岩礁は海に沈んでいます。干潮の時間を調べてから訪れましょう。

田辺観光協会のホームページに潮見表やお薦めの日時を一覧にしたカレンダーが掲載されているので参考にしてください。

私が訪れた時期は9月の夕方3時ごろ。
一番美しい時間帯は夕方から日没後すぐと言われています。
空が青、茜、紺と美しいグラデーションを描きます。
また海に太陽が沈むため逆光になるので、人物や水面に映る影の黒がより濃く映し出されます。

しかし干潮の時に訪れたからといって、毎回鏡のような潮だまりが出来るとは限りません。
雨や曇りの日はもちろん、天気が良くても風が吹いて水面が乱れると、水の鏡が曇ったようになります(上記写真)。

晴れた無風の夕暮れ時に干潮である-。こんな難しい条件に出合うことができた人は、本当に幸運ですね。

思いのほか道が、、、

天神崎は初めて行く場所だったので、カーナビゲーションを使って向かいました。
その案内に従って進むと「こんなところ行くの?大丈夫?」というような狭い道に差し掛かりました。
片側は山の斜面、もう片方は防波堤。対向車が来た時は退避場所で待ってゆっくりすれ違うような道幅です。

しばらく進んでいくと車が20台ほど止められる広場(丸山公衆便所横広場)がありました。
ほかにも駐車場はありますが、ここは岩礁に降りる階段に近く、公衆トイレもあるので一番お薦めです。
天神崎周辺は釣りスポットであり、休日には観光客も訪れるので、狭い道を車が行き交ったり、駐車場がいっぱいになったりすることがあります。

ここに車を止めるなら、撮影予定時刻よりも早めに訪れるのがベストです。

天神崎とは?

天神崎は田辺湾北部に突き出た岬で、緑豊かな日和山周辺の陸地と、大鼻と呼ばれる岩礁の周辺を指します。ナショナル・トラスト運動を通じて、地元の人々によって自然環境が守られてきました。

岩礁の潮だまりには小魚やウニ、ウミウシ、カメノテなど、たくさんの小さな生き物たちが住んでいます。写真を撮る合間に磯の生き物を観察するのも楽しいですね。

※ナショナル・トラスト運動とは
かけがえのない地球環境を無秩序な都市化や野放図な開発から守り、自然環境や貴重な歴史的建造物を後世に残していこうとする市民運動。森、海岸林、雑木林、湿原、などの自然環境を守ることで、多様な生態系が維持される。それにより、絶滅が危惧される稀少な動植物の住みかを守ることができる。
出典:公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会

基本情報
天神崎
所在地:和歌山県田辺市天神崎
アクセス:JRきのくに線「紀伊田辺駅」から車で約10分
駐車場:天神崎 丸山公衆便所横広場(約20台)
天神崎 元島駐車場
お問合せ:田辺観光協会
和歌山県田辺市新屋敷町1番地(田辺市役所観光振興課内)
TEL:0739-26-9929

地域リポーター:中嶋 知子

おでかけリポート/時にはゆっくりするのもいいものです/五郎地蔵寺坐禅会(田辺市下三栖)

田辺市下三栖にある五郎地蔵寺の本堂で開催される坐禅会に参加しました。剣道をしていたからか、お寺の修行をちょっと体験してみたいからなのか、自分でも理由はよくわからないのですが、以前から坐禅に興味があったんです。

人生初の坐禅会

ワクワク感が募り、10分ほど前に到着しました。テレビやCMなどで見ていたのでイメージトレーニングは完璧ですが、実際に体験するとなると自信がありません。

「坐禅するのは初めてなんです」と潔く宣言すると、住職さんが、お尻に敷く丸いクッションのような坐蒲(ざふ)の使い方や座り方、手の組み方などを丁寧に教えてくれました。なるほどなるほど、手の組み方は剣道の黙想と同じなんだ、などと思ってるうちに、参加者が続々と集まってきました。

14時半、坐禅会が始まりました。経本を頼りに般若心経を唱え、少しずつ心の準備を整えます。ゴーン、ゴーン、ゴーンという鐘の合図と共に、いよいよ坐禅の時間です。

「風が吹いて揺れる木も、風が止んだら元の姿」

住職の心地よい声が本堂に響きます。心がざわざわすることがあっても、ざわざわの原因が過ぎ去れば、また穏やかな自分に戻れるはず。いつまでも風が吹き続けることはないんです。ありがたい言葉が心に染み入りつつ、「この無音の時間、皆さんは何も考えずに過ごせるのかな」「住職さん、絶対に歌上手そう」「坐禅とヨガは似てるかも」「今日のお昼ご飯は食べすぎたな」など、いろんなことを考えているうちに、なんと、うたた寝をしてしまうという始末。

ちなみに、五郎地蔵寺の坐禅会では、肩を平らな棒でたたいていただく警策(きょうさく)は基本的にはありません。「お願いされたときだけ、愛を込めてたたきます」とのことです。

坐禅のあとは、まったりコーヒータイム

お寺の境内には、住職ご夫婦が営まれているカフェ「五郎庵」があります。一番人気はおはぎ。優しい甘さの粒あんと柔らかな餅米の相性がぴったり。お餅の部分だけほんのりと温めてくれていてほっこりします。コーヒーにも合います。

時間的には、カフェメニューのみでしたが、お昼時には精進料理がいただけます。一つ一つ丁寧に作られたお料理をぜひ味わってみてください。

今日もいい日でした

今回は、高齢のご夫婦から小学生くらいの女の子まで、総勢10人が参加。うたた寝したことを明かしても、「それだけリラックスしていたということですね」と優しい言葉をいただきました。初めての坐禅会。帰り際、夕日に染まる本堂がとてもきれいでした。

【基本情報】
五郎地蔵寺
住所:和歌山県田辺市下三栖514

五郎庵
住所:和歌山県田辺市下三栖514 五郎地蔵寺内
電話番号:0739-34-2896
定休日:木・金曜日 臨時休業あり
営業時間:11:00〜18:00(ランチは11:00〜14:00)
駐車場:7〜8台
Facebook:五郎庵
Instagram:goroan421

地域リポーター・福井 栄利子