■雨の古道を楽しもう (6)雨の日にお薦めの場所|AGARA熊野古道コンシェルジュ

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■雨の古道を楽しもう (6)雨の日にお薦めの場所

2020/12/25
c.nagase

雨の日の古道歩きは、正直、うっとうしくもあります。雨具を着込んで急坂を登れば冬でも蒸れるし、足元の石畳は滑るし、カメラがぬれて壊れたこともありました。それでも、晴れた日とは違う古道の景色は印象深いものです。雨で出合った景色をいくつか紹介します。

○大雲取越・亡者の出会い

大雲取越ルートの舟見峠に近い「亡者の出会い」は霧が立ち込めやすく、雨の日には1人で歩くのが怖いほど雰囲気があります。一方で、新緑の季節のツツジははっとする美しさ。霧が立ち込めた日に写真を撮ったら、偶然ハイカーが写っていました。

 ○霧の里 高原

かつて熊野古道の宿場として栄えた田辺市中辺路町高原は棚田が広がり、季節を問わず雨が似合います。車で休憩所まで上がることができるので、写真撮影も楽です。

高原熊野神社の社殿は古道沿いに現存する神社建築としては最も古く、こちらも雨の日には趣があります。

 

○近露王子の落葉

雨の王子社では時に、思いがけない光景に出合うことがあります。晩秋の近露王子。落葉が木のベンチを彩っていました。

 

○那智大滝

那智の滝は、雨の日には霧が立ち込めます。霧の流れによって変化する景色を楽しみながらシャッターを切ります。

○霧のかけぬけ道

熊野那智大社・那智山青岸渡寺と妙法山阿弥陀寺を結ぶ古道が、世界遺産に登録されている「かけぬけ道」です。那智高原を経由する周遊コースがあるので、那智山または阿弥陀寺、那智高原に車を置いてぐるっと歩くことができます。