イベントリポート/ろうそくとイルミネーションの灯りが美しい/ 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜(和歌山市)|AGARA子育て応援ひろば

子育て応援団ブログ

イベントリポート/ろうそくとイルミネーションの灯りが美しい/ 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜(和歌山市)

2023/12/18
地域リポーター

「竹燈夜」。
和歌山城公園で毎年10月から11月中に行われている、灯りのイベントです。
和歌山市の中心地の夜景がとてもきれいで、灯りの移り変わりを感じながら、秋の夜のひとときを過ごしました。

和歌山城公園の秋の風物詩

イベントのタイトルは「第18回 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜」。
2006年から始まったイベントで、毎年10月から11月中に2日間開催しています。
2023年は11月3日(金)と4日(土)、開催時間は18時から21時でした。

今回のコンセプトは「時間(じかん・とき)」。
竹と人が関わってきた歴史を感じ、夜の和歌山城で過ごす時間をいろいろな年代の人に楽しんでほしい、という思いが込められているようです。

お花見の頃の華やかでにぎやかな「桜祭り」には行ったことがありますが、この時期に夜の和歌山城公園を訪れるのは初めてでした。

気持ちが落ち着く温かなろうそくの灯り


開催時間に合わせて、和歌山城公園に到着しました。
もうすでに暗い時間です。

和歌山城の正門「大手門」をくぐると、「WELCOME」の文字が出迎えてくれました。

 


スヌーピーやアニメ「ワンピース」のロゴマーク、ミッキーマウスなどの文字や絵が、アルミカップに入ったろうそくを並べて描かれています。

この日は風がほとんどなく、少し揺らめく炎がかわいらしく見えました。
それに周辺には街灯が少なく、文字や絵が地面に浮き出てとてもきれいです。

その近くには、ろうそくが入った竹筒が灯っています。
竹筒の灯りは、竹の内側で反射をしていて、思いのほか明るく感じました。

しばらく歩くと、お城のシンボル「伏虎像(ふっこぞう)」の前に出ます。
そこには和歌山の「W」と日の丸が描かれた竹筒、その近くにはろうそくが入った多くの紙コップが並べられていました。
紙コップには絵や文字が描かれていて、ろうそくの炎に照らされています。

ろうそくの灯りは見ているだけでホッとします。
私は、しばらくぼーっと見ていました。

多くのボランティアで作られているイベント

「竹燈夜」は、和歌山市観光課を事務局とする実行委員会が運営しているイベントです。
開催が近づくと和歌山市民のボランティアを募集し、竹灯篭の搬入や設置、ろうそくの点火と消火、そして片づけを依頼しています。

会場では、ボランティアの方が消えたろうそくに点火していました。
子どもも大人の付き添いの元で参加しています。

竹灯篭やキャンドルアートは大手門から始まり、二の丸や西の丸の広場、「紅葉渓庭園」がある山吹渓まで続きます。
また、砂の丸広場前の通路や天守閣に通じる「新裏坂」、イベントの2日目には天守閣の前にも美しく模様が描かれていました。

竹灯篭は、毎年8千本使っているそうです。

美しいキャンドルアートは、ボランティアの方の協力で描かれています。
アルミカップのろうそくの数は、竹灯篭を合わせるとかなりの数。
ボランティアの方に尋ねると「1万個はあるかも」と話してくれました。

ろうそくで描くのも点火するのも、また安全に消火するのも根気が要りそう。

多くの人でこのイベントが作られていることを知ると、ろうそくの灯りがよりいとおしく感じられました。

和歌山の美しい夜景に感動

二の丸広場では、「いけばな野外アート展」が開かれていました。

西の丸広場では、竹灯篭やキャンドル作りのワークショップ、スイーツや雑貨などのお店が出ていてとてもにぎやかです。

来場者は写真を撮ったりお茶を飲んだり、思い思いにその場を楽しんでいました。

広場からは、2年前に完成した「和歌山城ホール」が見えます。

和歌山城公園の「暗」とは対照的。
カラフルなイルミネーションと屋上のライトアップが際立ちます。
「和歌山にもこんなにきれいな夜景があるんだ」。
ちょっと誇らしく感じました。

来年の開催が楽しみです!

開催されているイベントは、他にもいろいろありました。
忍者になり切る「こども忍者衣装体験」や、生演奏を聞きながら過ごせる「カフェスペース」。
「わかやま歴史館歴史展示室」は、竹燈夜開催中は特別に夜でも観覧できます。
砂の丸広場では、県内最大級のグルメイベント「全肉祭」が同時開催されていました。
1日を通して和歌山城公園で過ごすのもお薦めです。

今回いろんな催しがあることを知らずに訪れたので、「調べておけば、もっと楽しめたかも」と反省。
「来年は、もう少し早い時間から参加しよう!」と思っています。

基本情報
所在地(住所):和歌山城公園 和歌山県和歌山市一番丁3番地
連絡先電話番号:和歌山市役所観光課 (073)435-1234
イベント開催日時:2023年11月3日、4日 18:00~21:00
駐車場(台数):和歌山城公園駐車場
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂