お出かけスポット/私が選ぶ3大目玉展示/和歌山県立自然博物館(海南市)|AGARA子育て応援ひろば

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お出かけスポット/私が選ぶ3大目玉展示/和歌山県立自然博物館(海南市)

2024/2/1
地域リポーター

 

お薦めしたい3大目玉展示

海南市にある、和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」にスポットを当ててご紹介します。

今回、あえてこのエリアに絞った理由は、私が小さい頃から何回も訪れ親しんだ、大好きな場所だからです。

実は、この施設は建物の老朽化や南海トラフ地震による被災の可能性から、県と海南市の間で移転建て替えが協議されてきました。

県は移転をした場合、水族館設備を外して展示内容を刷新することを提案しました。しかし、市は水族館の展示も続けたいと訴えたため、協議は仕切り直しになっています。

私は、水族館をなくして欲しくないと思っています。

今の子どもは、泳ぐ魚の姿を知らないという話を耳にしました。
実際にいろいろな魚を見て、触れることにより、本来魚はどういう形をしていてどのように泳いでいるのかを知り、理解を深めるきっかけになるのではないでしょうか。

では、この水族館で私がお薦めしたい3大展示をご紹介していきましょう。

水族館の1番の目玉といえば大水槽!

水族館の1番の目玉といえば、「大水槽」ではないでしょうか?
ここの大水槽には、約450トンの海水が入っています。

テーマは「黒潮で暮らす大型の魚や黒潮の沿岸に暮らす魚たち」です。
エイ、サメ、タイ、そして高級魚のクエなど、紀伊半島沿岸を泳ぐ魚たちが、優雅に泳いでいる姿を見ることができます。

クリスマスには、サンタさんが魚たちと一緒に泳ぐ姿も見られます。

私が訪れたときには、小さなお子さんたちが大水槽の台に上がり、間近で見る大きな魚に興奮し、目を輝かせていました。

とても珍しいシロコバンを見に行こう!

私が今回展示を見て初めて知った「シロコバン」は、とても珍しい魚です。
和歌山県では戦前の1924(大正13)年、「紀州魚類図譜」に記録されて以来、報告例はありませんでした。

現在展示されているのは、2021年8月に水深250〜280mの紀伊水道で採集された個体だそうです。この種は主にイトマキエイ(マンタ)の仲間に付着している例が多く、今回も同様に採取されたとのこと。

シロコバンの体長は、最大でも20cmほどです。
小さくてかわいらしいフォルムに思わず目がハートに。

背びれが変化した小判型の吸盤により、このように張りつくことができます。そのため、私たちが見られるのはシロコバンの腹側というのも注目ポイントなのです!

状態が良い間は展示予定とのこと。
シロコバンをぜひ見に行ってみてください。

成長とともに変化する和歌山県指定天然記念物の生物!

皆さんは「県指定の天然記念物」があることを知っていますか?

この生物は、和歌山県指定天然記念物の両生類「オオダイガハラサンショウウオ」。上が大人で下が子どもです。

私は今回初めて、県指定の天然記念物があることを知りました。
調べてみると、自然環境の中でも、貴重な学術資料として文化財の指定を受けている動物、植物およびこれらの生息、自生地、地質、鉱物を指すそうです。

オオダイガハラサンショウウオは、標高の高い山地の渓流の源流部周辺に生息し九州、四国、近畿のみに分布する固有種。奈良県、和歌山県、三重県、四国、大分県、鹿児島県それぞれの県で天然記念物かつ絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

生体展示はなんと、世界でここだけとのこと。

子どもと大人の両方が展示されていることにより、違いがよく分かります。
子どもの頃の姿は白く、愛らしいです。

この自然博物館を訪れた際には、私がご紹介した3大目玉展示のポイントを参考に楽しんでみてください。

家に帰ってからお子さんとどの生き物に興味をもったかを話すのも楽しいのではないでしょうか?

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ