子育て応援団ブログ
おでかけリポート/親子で一緒に訪れたい神社/廣八幡宮(広川町)
神社に行くといつも、私はとても緊張してしまいます。
手水の作法、二拝二拍手一拝、参道の真ん中を歩かないように。
何度行っても「大丈夫かな」「こうだったかな」といろいろと頭で考えてしまいます。
安産祈願、お宮参り、七五三のときにはもう大変です。
ネットで初穂料の封筒の書き方、服装やマナーをいろいろ調べても、やっぱり不安。
本来の目的がなんだったかも忘れてしまうほどに、肩に力が入ってしまいます。
しかし先日、広川町の廣八幡宮にお伺いする機会があり、家族でとても楽しい時間を過ごしました。
事前に廣八幡宮のインスタグラムで、朱色の本殿や季節行事の美しい写真に見入っていたため、少し緊張はしつつも、観光気分で出かけました。
「津波があったら八幡さんへ」
廣八幡宮は、約1,500年前の6世紀中ごろに建立されました。
室町時代に造営された本殿をはじめ拝殿、楼門などが国の重要文化財に指定されています。
1854年に広川町を襲った大津波の際、濱口梧陵が稲むらに火を放ち、多くの村人が廣八幡宮に避難しました。
現在も津波の避難場所に指定され、近隣の子どもたちは「津波があったら八幡さんへ」の合言葉のもと、毎年11月5日の「世界津波の日」には、避難訓練が実施されています。
改めて、「神社」とは?
今回訪れた廣八幡宮では、宮司さんご一家にお話を聞く機会がありました。
「宮司さんになりたくてなったのですか?」
「神職に就くための学校があるのですか?」
「祝詞の役割ってなんですか?」
「神社はどのように経営されているのですか?」
「神様ってなんぼおるんですか?」
普段は聞くことのできないようなことも、一つ一つ丁寧に答えてくれました。
「うちにはサンタさんもいましたよ~」と、ご家族で楽しそうに話してくれた姿がとても印象的でした。
少子化が進み、地域の氏子さんも年々減ってきているとのこと。
後継者不足や、資金面での問題など、神社が抱える課題も数多くあることを知りました。
「神社」に行ってみよう
3月17日(日)には境内で「わ。マルシェ」が開催されます。
広川町産小麦を使用したピザづくり体験や、地元の食材を使ったお店、ワークショップなどが展開されます。
これまでにも、舞殿で神様に奉納するライブやフラメンコなど、さまざまなイベントが開催されてきました。
地域とのつながりを大切にする廣八幡宮。
「まずは神社に足を運んでみてほしい」との言葉に、「神社ってこんなにも気軽に訪れていいところなんだ」と、少し気持ちが軽くなりました。
子どもたちは、ぬれると文字が浮かび上がってくる「みずみくじ」や、足元のどんぐりを見つけては大喜び。
秋には近所の子どもたちも訪れる、どんぐりスポットだそうです。
「神社ってどんなところなんだろう」と、普段の暮らしの中で改めて考えてみることはなかなかありません。
しかし、このように、神社の歴史や地域とのつながりについて、ときには思いをはせてみることも楽しいな、大切だな、と感じました。
なにか特別なことがなくても、難しいことを考えなくても、地域の神社を訪れ、子どもと一緒に、また穏やかな時間を過ごしてみたいと思います。
基本情報
所在地(住所):和歌山県広川町上中野206
連絡先電話番号:0737-63-5731
駐車場:有
(公衆)トイレの有無:有
地域リポーター・渡辺なぎ子
AGARA子育てニュース
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