子育て応援団ブログ
お出かけスポット/個性豊かな甲殻類たち/和歌山県立自然博物館(海南市)
個性豊かな甲殻類を観察しよう
海南市にある、和歌山県立博物館の「水族館エリア」にスポットを当てていきます。
ここでは、約550種類6000点もの水の生き物を展示中。
その日によって展示されている生物が成魚から幼魚に変わっていたり、個体数が違ったり、同じ仲間の異なった生物が展示されているのです。
行くたびに、違う生物が見られるので何回も訪れたくなります。
その中から、個性豊かな甲殻類3選をご紹介します。
思わず「かわいい」と声が出てしまうトラフカラッパ
トラフカラッパは、「いろいろな生物エリア」に展示されています。
左右で異なる大きなハサミを持っていて、丸い見た目をしているのが特徴です。
しかし、どこがハサミで目なのかすぐにはわかりにくいですよね。
この形は、どこかヤシの実に似ていると思いませんか?
この生物の名前の由来は、カラッパ。
インドネシア語でヤシの実という意味です。
私が1回目に訪れた時は、成体(写真上)のトラフカラッパを展示しており、2回目には幼体(写真下)がいました。
幼体は、小さいだけでなく虎柄模様がまだ不明瞭で、小さくコロンとしたフォルムが愛らしく感じます。
この生物は、和歌山県の海にも生息しています。
長い脚が魅力のタカアシガニ
タカアシガニは、「和歌山の海・魚と棲み家」エリアに展示されています。
特徴は、何と言ってもこの迫力のある長い脚。
ここで展示されているタカアシガニの右脚の全長は、127cmもあります。
体も含めると、約4mにも及ぶ大きなものまでおり、世界最大のカニです。
ここでは、カニの脚の大きさを手にとって体感できるように、標本が展示されています。レバーをゆっくりと動かすと、カニのハサミが動くのです。
「レバーを下げた時にこわれても、おこられることはありません」と書いてくれているのが安心ポイント!
ぜひ、お子さんに触れさせてあげてください。
モクズガニは爪にファーをつけたおしゃれさん
モクズガニは、「池や川」コーナーに展示されています。
成体の最大平均甲幅は、5~6cm。
オスは、こげ茶色の毛がふさふさと生えたハサミを持つのが特徴です。
それがまるで、藻葛が絡んだように見えることからその名がつきました。
胴体に細いふんどしをつけているように見えるのがオスで、広い帯をつけているように見えるのがメスです。
モクズガニは、9月になると交尾・卵をかえすために川を下って海に出ます。
塩分の濃い水域から薄い水域まで、幅広く生息することができるのです。
このカニは非常においしいカニとして、日本では古来より重宝されてきました。
日本各地で食べられており、モクズガニをまるごと使ったお味噌汁が有名です。
ゆでガニ、蒸しガニに、カニみそをつける食べ方も人気ですよね。
私も、いつか食べてみたいです。
学芸員さんによる分かりやすい解説やコメントがあるのが、この水族館の魅力です。
大人から子どもまで飽きることなく楽しめます。
お子さんと一緒に行った時に、この記事に書かれている内容を話してあげてくださいね。
*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。
基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)
駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り
地域リポーター・大畑 いずみ
AGARA子育てニュース
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