お出かけスポット/毎年訪れたい、春を告げる大好きな場所/紀州石神田辺梅林|AGARA子育て応援ひろば

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お出かけスポット/毎年訪れたい、春を告げる大好きな場所/紀州石神田辺梅林

2025/7/7
地域リポーター

春の気配を感じられるようになったころ、訪れたい大好きな場所があります。紀州石神田辺梅林です。
「天空の梅林」と称される標高300mの梅林は、眼下に一面の梅畑とその先に海が見渡せます。

大好きな梅の花咲く春の訪れ

一昨年和歌山県に引越してきて、初めて迎えた梅の季節。道行くだけで、あちこちで咲く梅の花を見て、これが「和歌山の春なんだ」と感動していました。せっかくなので梅の特産地を見てみたいと思い、紀州石神田辺梅林の開園期間最終日の前日に訪園。昨年は暖冬の影響で梅の花が早く咲き、訪れたときには花が全て散っていました。「残念だな」と思いながらも、梅林で暖かな春のお散歩を楽しませてもらいました。

梅の実の歴史的大不作であったということを知ったのは、収穫時期の初夏のこと。花が早く咲き、散った後に訪れた寒波やひょうの影響で、例年の約3割の収穫であったことを知りました。梅は暖冬だと不作になりやすいと聞き、今年は「梅が元気に育ってくれますように」と、祈るような気持ちで梅の季節を迎えました。

寒さが厳しく長かった今年の冬。梅の花が咲くのを「まだかな」と楽しみにしていました。今年こそは、「一目30万本」とうたわれる景色を見てみたいと思いながら、訪れたのは昨年と同じ閉園予定日の前日。しかし、今年は寒さの影響で、まだ2割ほどしか咲いていませんでした。田辺梅林の公式ホームぺージで開花状況を確認できるのですが、どうしてもはやる気持ちを抑えられずに先走ってしまい、また失敗。「まだ寒さが残る季節に、梅の花が咲くということは、特別なことなんだな」と改めて実感させてもらいました。

坂道を登って梅公園へ

昨年は子どもがまだ小さく、遊歩道を一緒に歩ける自信がなかったので、駐車場近くから梅林を楽しみました。今年は子どももたくさん歩けるようになったので、上り坂約10分と書かれた「梅公園」まで挑戦。遊歩道入り口に貸出用の木の杖があり、「大丈夫かな…」とちょっと心配になりましたが、子どもは「行く~!」とスタスタ坂道を上ってくれました。途中少し急な坂道もあり、「落ちないでね~」と言いながら手をつないで歩きました。

梅は水はけのよい急斜面に植えられると聞いていましたが、実際ここに立つと思わず足がすくみます。立っているだけでも精いっぱいなのに、この状態で落ち梅(樹上で完熟し、自然に落下した梅)を腰を屈めて拾うとは。梅農家さんへの敬意と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

子どもと一緒に20分ほどかけて坂道を上り(私が一番ゆっくり…そして軽く息切れ…)、梅公園に到着しました。駐車場より少し標高が高い梅公園は、さらに絶景が広がっています。梅の花は少ししかありませんでしたが、菜の花がきれいに咲いていました。

梅公園では、「梅酒テラス」と書かれたかわいい看板を発見。田辺市ではなんと、「梅酒で乾杯条例」が制定され、観光スポットなどで梅酒や梅ジュースの普及を目指しているとのこと。絶景のなか、梅ジュースが大好きな子どもと一緒に「乾杯!」。たくさん歩いたので、梅の甘酸っぱさが喉に心地よかったです。

今年もまた降ったひょうの被害が相次いでいるというニュースに、心が痛みます。私には何ができるわけでもないですが、ここで見せてもらった景色を子どもと一緒に思い出にしながら、今年もまた梅ジュースと梅干し作りに励みたいと思います。

来年、紀州石神田辺梅林を訪れたときには、子どもはまた少し成長し、私よりはるか先を歩いているでしょう。子どもに置いていかれながら見る梅景色もまた、今からとても楽しみです。

基本情報

所在地(住所):和歌山県田辺市上芳養5057-2
開園時間:毎年2月上旬〜3月上旬頃
開園時間:9:00~17:00頃
駐車場(台数):梅林屋上駐車場 約20台、臨時駐車場 約50台(無料)
利用料金:無料
トイレの有無:有り

地域リポーター・渡辺