熊野古道コンシェルジュ

古道歩きにお薦めの靴

2020/7/20
nagase

熊野古道の魅力の一つは苔むした美しい石畳ですが、いざ歩くとなるとこれがかなり滑ります。特に雨で濡れた下り坂の石畳はスケートリンクのようにつるつる滑り、転倒の危険もあります。

運動靴でもトレッキングシューズでも登山靴でも、滑りやすい靴と、あまり滑らない靴があります。底がごつごつした登山靴は一見滑りにくいように思いますが、堅い靴底(ソール)は石畳ではかなり滑ります。手持ちの靴が滑りやすいかどうかは、タイル貼りの床や金属の溝蓋などをぬらして、足を押し付けてぎゅっと滑らせてみると分かります。

悩ましいのは、靴底が滑りにくいかどうかは、購入してから実際に歩いてみなければ分からないことです。店頭で靴底をなで回したり、試し履きをして店内を歩いたりしても、ぬれた石畳で滑るのか滑らないのかは分かりません。

前置きが長くなりましたが、私のお薦めは登山用品メーカーのモンベルが販売している「トレールグリッパー」というソールを使った靴です。運動靴の形をしたローカットのモデルから、足首のサポートに優れたミドルカット、ハイカットのモデルまで幅広くそろえています。発売当初は採用モデルが限られていましたが、現在は、モンベルの靴のほとんどがトレールグリッパーに切り替わっています。

▼モンベルの公式サイト

https://www.montbell.jp/generalpage/disp.php?id=369

この靴と出合う前は「ステルスラバー」というロッククライミング用の柔らかいソールを採用したトレッキングシューズを履いていました。こちらもとても滑りにくいのですが、モデルが少ないこと、価格が高いこと、減りが早いことなどからモンベルに切り替えました。今はタイプの違う3足を使い分けています。

古道歩きには、ローカットかミドルカットが適しています。古道は雨が降るとぬかるむので、ゴアテックスを採用した防水タイプがお薦めです。モデルによって足型や履き心地、堅さが違うので、お店で試し履きをして購入してください。雨の日も積極的に歩くのでしたら、水が入りにくいミドルカットが安心です。

フィールドの取材が多い記者も、何人かがモンベルの靴を愛用し「滑りにくいので、特に下り坂を安心して歩ける」と話しています。私の知る限りでは、古道を歩くのに一押しの靴です。