熊野古道ギャラリー

箸折峠の秋

2020/11/24

平安時代、皇位を追われて失意のうち熊野に向かった花山法王(968~1008年)が昼食をとる際に、箸がかなかったことからお供の者が茅を折って箸代わりにしました。それからその場所が箸折峠と呼ばれるようになり、茅から赤い汁がしたたったことから法王が「これは血か露か」と聞いたこため、眼前の里は近露となったそうです。

峠から下る途中には東屋があり、近露の集落を見渡すことができます。秋のススキ(茅)とカエデが古道を彩ります。