熊野古道ギャラリー

円座石

2020/10/16

円座石(わろうだいし)は、熊野古道・中辺路の最大の難所、大雲取越(おおくもとりごえ)の途中にある巨石。昔、熊野の神々がその上で談笑したと伝わります。表面には、熊野三山の本地仏を表す三つの梵字(ぼんじ)が刻まれています。

円座(わろうだ)は、わらで編んだ円形の座布団「藁蓋」(わらふだ)が語源。和歌山県の方言では、「ざ」がなまって「だ」になるので、「わろうだ」ではなく「わろうざ」が正しいのではないかと誤解する人がありますが、そうではありません。