おすすめスポット/道の駅で温泉を楽しもう/つばき温泉椿はなの湯(白浜町椿) 2022/3/18道の駅に温泉!?
温泉をメインにした白浜町内の道の駅「つばき温泉椿はなの湯」に行ってきました。つばき温泉は南紀白浜温泉から少し離れた国道42号沿いにありますが、かつて湯治湯として栄えただけあって、泉質には定評があります。
入口は和風で、いかにも温泉施設という感じがします。
館内に入ると右手に入湯券の券売機があり、浴室へと続きます。
シャンプー、リンス、ボディーソープやドライヤーなどを完備していて、鍵付きのロッカーは無料。タオルは100円、バスタオルは400円で購入できるので、ふらっと手ぶらで立ち寄っても気軽に入浴できます。子ども連れにはうれしい家族風呂もあり、空いていればすぐに入浴できます。待ち時間が心配な場合は電話での予約も可能とのこと。
泉質は「単純硫黄温泉」「ph9.9のアルカリ性」で天然かけ流し。お肌に良いそうで、入浴後にはツルツルしていました。
お家ごはん”まんま”
館内左手には、海鮮丼を中心にした食事所”まんま”さんがあります。
お店の一番人気はマグロと釜揚げシラスの両方が味わえる「コンビ丼」(1,150円)。何を食べるか迷ったら、お薦めはこちらです。
このほかにカレーライスや日替り定食(日曜祝日を除く)もあり、700~1,200円で味わえます。
テーブル席は4人掛け2テーブル、2人掛け1テーブル、カウンター席は5~6人が座れます。
幼児用イスも1脚あります。全てセルフ方式のお店です。
足湯でポカポカに
入浴する時間がないという方には、足湯がお薦め。
屋外にありますが、風よけの囲いがしてあるので寒い日でも大丈夫です。足をつけるだけでも体がポカポカになるのは温泉ならではです。
足湯で出会ったご婦人は近所の方で、買い物の時によく利用するとのことでした。「足の疲れが取れるから助かる」と話していました。
温泉の持ち帰りも
敷地内には、温泉を50リットル100円で買うことができる「温泉販売機」もあります。
購入されているご夫婦にうかがうと、100リットルを買って帰って追いだきするのだそうです。次に訪れるときには、容器を持って行くのもいいかな、と思いました。
基本情報
道の駅 つばき温泉椿はなの湯
住所:和歌山県白浜町椿1058-1
電話:0739-46-0617
休館日:火曜日
営業時間:9:00~20:00
入浴は11:00~20:00
家族風呂は10:00~予約のみ
足湯10:00~17:00(7月、8月は19時まで)
”まんま”11:30~15:00(ラストオーダー14:30)
屋外トイレ:24時間利用可能
女子用トイレにオムツ交換台あり、紙オムツ用ダストボックスあり
ホームページ
http://www.tsubaki-hananoyu.com/
地域リポーター・山﨑千恵
おすすめスポット/海辺でスムージーと癒しを堪能/「musubi kitchen/salila」(那智勝浦町下里) 2022/2/15
那智勝浦町下里(しもさと)の海辺に、ヘルシーなスムージーが楽しめるすてきなお店があります。
スムージーカフェ「musubi kitchen(ムスビキッチン)」を経営されているのは表木八尋(おもてぎやひろ)さん。学生時代までを大阪府で過ごし、那智勝浦町に移住してからは、米作りや料理のケータリングなどの仕事を経験してきました。
musubi kitchenをオープンしてからもベジタリアン、ヴィーガン料理のケータリングのほか、ヨガ教室の講師やゲストハウス経営など、多岐にわたってエネルギッシュな活動をしています。
musubi kitchenのスムージーはほぼ全てが火を通さない、生の食材のみを使って作る「ローフード」です。季節の果物や野菜を使った8種類ほどが常時用意されています。金額は550円〜1000円ほど。食べるタイプのスムージーボウルも好評です。
たまには自分へのご褒美にサロンで癒されておいしいスムージーを飲み、そして海辺の風景でエネルギーを充填!なんて休日も良いかもしれませんね。
【基本情報】
musubi kitchen/salila
住所:和歌山県那智勝浦下里2339-3
電話:080-6126-8126
営業日:夏季・・・金・土・日曜日 10:00〜17:00
冬季・・・金・土曜日 10:00〜16:00
(イベントの実施などで臨時休業になる場合もあり)
駐車場 : あり(店の前に約5台)
トイレ : あり(オムツ替え・授乳スペースあり)
地域リポーター・金谷 真以子
テークアウト特集/キラキラ“宝箱弁当”/むしやしない 2022/2/9
なんとも華やかなお弁当!
何種類の素材を使ってるんだろうと思わず数えてみたくなりました。
驚きとワクワクがいっぱい
むしやしないさんの宝箱弁当は、目にした途端に気持ちが高まります。素材の色が生かされていて、ため息が出るほど美しい。私が作るご飯は、見た目よりも量を重視。なかなかこんな彩りにはなりません。
これだけの品数なので、それぞれが一口限りのお楽しみ。でも、そこが魅力なのです。「カボチャ、おいしかったなぁ。もうちょっと食べたかったなぁ」と、一つ一つの味を思い出して余韻に浸れるから。
味付けは、本当にさまざまです。煮物を想像して食べたニンジンは、ピクルスでした。黄色いトマトだと思って口にしたら、なんと、キンカンの甘煮!煮物は口の中でとろけるくらい柔らかく、しっかり味が染み込んでいます。ボリュームたっぷりで、おなかも心も十分に満たされました。
驚きとワクワクがいっぱい詰め合わさった、本当に宝箱のようなお弁当。これだけの手間と時間をかけて作られているのに、600円という価格はありがたいです。
家のご飯にも取り入れてみよう!
せっかくなので、具材に注目。
ニンジン、パプリカ、紅芯大根、トマト、カボチャ、紫キャベツなど、赤と黄が鮮やかさのもと。あえて緑のものを買わなくても、野菜の葉っぱも彩に使えます。ゴボウのごまあえの上にちょこっと載っているのは、ニンジンの葉っぱ。こうしてみてみると、わが家の食卓も、たまには華やかにしてみようかなと思えてきます。
こんなお料理が作れるってすてきです。普段からいろんなメニュー考えてるのかなぁ、イメージノートなんかあったらすてきな記録になるだろうな、と思いをはせてみました。
次の機会には、オードブルを注文したいなと思っています。
【基本情報】
むしやしない
住所:和歌山県田辺市秋津町183-5 秋津野ハイツ
電話番号:0739-25-6408
定休日:水曜日
営業時間:宝箱ランチ 1350円 11:30〜14:00<要予約>
宝箱弁当 600円、オードブル 3240円(3人前)〜 応相談 <要予約>
(価格は全て税込です。)
駐車場:3〜4台
Facebook:むしやしない
Instagram:_musiyasinai_
地域リポーター・福井 栄利子
おすすめスポット/誰でも映え写真が撮れる!海の絶景写真スポット/天神崎(田辺市) 2022/1/25田辺市に絶景写真スポットがあるのをご存知ですか?
その場所は天神崎。SNSなどで、とてもきれいな写真がアップされています。
天神崎について地元の人に聞いても「釣りに行くぐらいじゃない?」「行ったことないな」という答えが返ってきます。
本当に映え写真が撮れるのか、半信半疑で行ってみました。
和歌山のウユニ塩湖!?
駐車場に近い堤防の階段を降りると、目の前には広い岩礁と大きな潮だまり。
さらにその向こうに海と空がつながっているように見えます。
潮だまりが浅く平らなため、海水がまるで大きな鏡のように空を映します。
南米ボリビアにある「ウユニ塩湖」のようだと最近話題になっているようです。
潮だまりの水深は1~3㎝ほど。場所によってはもう少し深い所もあります。靴や靴下が少し濡れてしまうかもしれませんが、替えのものを用意しておけば安心。いろいろなポーズの写真を撮ってみてください。
スマートフォンのカメラでもきれいに撮影できます。
ちなみに、低いアングルで撮影した方がより美しい写真になるそうです。
ベストなタイミングは?
天神崎が「和歌山のウユニ塩湖」となるのは干潮の時だけです。
満潮の時には岩礁は海に沈んでいます。干潮の時間を調べてから訪れましょう。
田辺観光協会のホームページに潮見表やお薦めの日時を一覧にしたカレンダーが掲載されているので参考にしてください。
私が訪れた時期は9月の夕方3時ごろ。
一番美しい時間帯は夕方から日没後すぐと言われています。
空が青、茜、紺と美しいグラデーションを描きます。
また海に太陽が沈むため逆光になるので、人物や水面に映る影の黒がより濃く映し出されます。
しかし干潮の時に訪れたからといって、毎回鏡のような潮だまりが出来るとは限りません。
雨や曇りの日はもちろん、天気が良くても風が吹いて水面が乱れると、水の鏡が曇ったようになります(上記写真)。
晴れた無風の夕暮れ時に干潮である-。こんな難しい条件に出合うことができた人は、本当に幸運ですね。
思いのほか道が、、、
天神崎は初めて行く場所だったので、カーナビゲーションを使って向かいました。
その案内に従って進むと「こんなところ行くの?大丈夫?」というような狭い道に差し掛かりました。
片側は山の斜面、もう片方は防波堤。対向車が来た時は退避場所で待ってゆっくりすれ違うような道幅です。
しばらく進んでいくと車が20台ほど止められる広場(丸山公衆便所横広場)がありました。
ほかにも駐車場はありますが、ここは岩礁に降りる階段に近く、公衆トイレもあるので一番お薦めです。
天神崎周辺は釣りスポットであり、休日には観光客も訪れるので、狭い道を車が行き交ったり、駐車場がいっぱいになったりすることがあります。
ここに車を止めるなら、撮影予定時刻よりも早めに訪れるのがベストです。
天神崎とは?
天神崎は田辺湾北部に突き出た岬で、緑豊かな日和山周辺の陸地と、大鼻と呼ばれる岩礁の周辺を指します。ナショナル・トラスト運動を通じて、地元の人々によって自然環境が守られてきました。
岩礁の潮だまりには小魚やウニ、ウミウシ、カメノテなど、たくさんの小さな生き物たちが住んでいます。写真を撮る合間に磯の生き物を観察するのも楽しいですね。
※ナショナル・トラスト運動とは
かけがえのない地球環境を無秩序な都市化や野放図な開発から守り、自然環境や貴重な歴史的建造物を後世に残していこうとする市民運動。森、海岸林、雑木林、湿原、などの自然環境を守ることで、多様な生態系が維持される。それにより、絶滅が危惧される稀少な動植物の住みかを守ることができる。
出典:公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会
基本情報
天神崎
所在地:和歌山県田辺市天神崎
アクセス:JRきのくに線「紀伊田辺駅」から車で約10分
駐車場:天神崎 丸山公衆便所横広場(約20台)
天神崎 元島駐車場
お問合せ:田辺観光協会
和歌山県田辺市新屋敷町1番地(田辺市役所観光振興課内)
TEL:0739-26-9929
地域リポーター:中嶋 知子
おでかけリポート/時にはゆっくりするのもいいものです/五郎地蔵寺坐禅会(田辺市下三栖) 2021/12/3
田辺市下三栖にある五郎地蔵寺の本堂で開催される坐禅会に参加しました。剣道をしていたからか、お寺の修行をちょっと体験してみたいからなのか、自分でも理由はよくわからないのですが、以前から坐禅に興味があったんです。
人生初の坐禅会
ワクワク感が募り、10分ほど前に到着しました。テレビやCMなどで見ていたのでイメージトレーニングは完璧ですが、実際に体験するとなると自信がありません。
「坐禅するのは初めてなんです」と潔く宣言すると、住職さんが、お尻に敷く丸いクッションのような坐蒲(ざふ)の使い方や座り方、手の組み方などを丁寧に教えてくれました。なるほどなるほど、手の組み方は剣道の黙想と同じなんだ、などと思ってるうちに、参加者が続々と集まってきました。
14時半、坐禅会が始まりました。経本を頼りに般若心経を唱え、少しずつ心の準備を整えます。ゴーン、ゴーン、ゴーンという鐘の合図と共に、いよいよ坐禅の時間です。
「風が吹いて揺れる木も、風が止んだら元の姿」
住職の心地よい声が本堂に響きます。心がざわざわすることがあっても、ざわざわの原因が過ぎ去れば、また穏やかな自分に戻れるはず。いつまでも風が吹き続けることはないんです。ありがたい言葉が心に染み入りつつ、「この無音の時間、皆さんは何も考えずに過ごせるのかな」「住職さん、絶対に歌上手そう」「坐禅とヨガは似てるかも」「今日のお昼ご飯は食べすぎたな」など、いろんなことを考えているうちに、なんと、うたた寝をしてしまうという始末。
ちなみに、五郎地蔵寺の坐禅会では、肩を平らな棒でたたいていただく警策(きょうさく)は基本的にはありません。「お願いされたときだけ、愛を込めてたたきます」とのことです。
坐禅のあとは、まったりコーヒータイム
お寺の境内には、住職ご夫婦が営まれているカフェ「五郎庵」があります。一番人気はおはぎ。優しい甘さの粒あんと柔らかな餅米の相性がぴったり。お餅の部分だけほんのりと温めてくれていてほっこりします。コーヒーにも合います。
時間的には、カフェメニューのみでしたが、お昼時には精進料理がいただけます。一つ一つ丁寧に作られたお料理をぜひ味わってみてください。
今日もいい日でした
今回は、高齢のご夫婦から小学生くらいの女の子まで、総勢10人が参加。うたた寝したことを明かしても、「それだけリラックスしていたということですね」と優しい言葉をいただきました。初めての坐禅会。帰り際、夕日に染まる本堂がとてもきれいでした。
【基本情報】
五郎地蔵寺
住所:和歌山県田辺市下三栖514
五郎庵
住所:和歌山県田辺市下三栖514 五郎地蔵寺内
電話番号:0739-34-2896
定休日:木・金曜日 臨時休業あり
営業時間:11:00〜18:00(ランチは11:00〜14:00)
駐車場:7〜8台
Facebook:五郎庵
Instagram:goroan421
地域リポーター・福井 栄利子
おすすめスポット/芝滑りで子どもと遊ぼう!/わらべの里公園 2021/9/13
厳しい残暑が続きますが、少しずつお外遊びも楽しめる季節になってきました。
芝滑りができる公園があるということで、ダンボールを持って遊びに行ってきました。
童心に帰って芝滑りを楽しめる
その公園は、田辺市新庄町の田辺市周辺衛生施設組合「清浄館」に隣接する「わらべの里公園」です。
駐車場に車を停めるとまず、やぐらのような遊具が見えます。
上まで登ると鐘があり、子どもたちはカーンカーンと鳴らして遊んでいました。
奥まで進んで行くと公園があります。
そこに小高い丘があり、それを見つけた子どもはさっそく、ダンボールを持って駆け上がって行きました。
よほど楽しいのか、何度も丘を登っては滑り、登っては滑りを繰り返していました。
同じように、ダンボールやソリを持って来ている家族も多くいました。
丘の横には小さめの砂場があり、小さな子どもも遊べそうでした。
景色も楽しめる
ほかに。滑り台などの遊具もあります。
さらに奥へ進むと、長い滑り台があり、その横から遊歩道を歩いてぐるっと山を回れます。
大人もいい運動になるでしょう。
公園の池には、施設内で浄化した水を流しているそうです。
中に入って遊ぶことはできませんが、魚が泳いでいました。
ベンチやテーブルもあり、春は桜を見ながらお弁当を食べることもできます。
自動販売機はありませんが、水飲み場はあります。
トイレは和式のみ2つあり、清潔感があり使いやすです。
【基本情報】
わらべの里公園
住所:和歌山県田辺市新庄町1177-3
料金:無料
駐車場:有
トイレ:有
地域リポーター・百合 綾子
おすすめスポット/コーヒーを飲みながら読書OK!魅力的な図書館を初体験/有田川町地域交流センター (ALEC) 2021/9/10本と絵本を通じたまちづくりとして、地域の中に4つの図書施設を展開している有田川町。
その中でも、一番大きな図書施設であるという有田川町地域交流センター(ALEC)は、町のランドマークになっているそうです。
カフェの中に図書館?!
ALECの一番の特徴は、図書スペースの中にカフェがあることです。
驚いたのは、借りる前の本を読みながら、カフェで購入した飲み物や料理を食べてもOKということでした。
これまで、“図書館で借りた本を帰りに立ち寄ったカフェで読む”ということはありましたが、ALECのように“お茶をしながら借りたい本を選ぶ”という図書館のスタイルは初めての体験です。
飲食の持ち込みはできませんが、カフェで購入した商品であれば、館内のテーブルやテラス席で飲食を楽しむことができます。
子ども専用の椅子も用意されているので、お母さんも安心してカフェが利用できるのではないでしょうか。
私も、カフェで注文したコーヒーを飲みながら、ゆっくりと読書をすることができました。
人気漫画が図書館で借りられる!コミックも充実!
図書館では珍しいと思われるコミックの種類も充実しています。「キングダム」や「のだめカンタービレ」、「カイジ」などの人気コミックを含め、約4万冊を取りそろえているそうです。
倉庫のようなスペースにびっしりと並んだコミックの中からは、懐かしい作品や読みたかった作品が次々と見つかり、あっという間に時間が過ぎていきました。
気になる感染症対策は?
新型コロナウイルス感染症が流行している現在では、施設内の感染症対策も気になるかと思います。
ALECでは、使用するテーブルを除菌できるよう、アルコールスプレーとクロスが用意されていました。
また、本を除菌することができる図書消毒機も設置されています。
菌やほこりを取り除くことがでる図書消毒機は、誰もが安心して図書館を利用できる心強い感染対策となっているようです。
今回、ALECに訪れたことで本を借りるだけという図書館のイメージが大きく変わりました。
次に行くときは、たくさん時間を作って一日中過ごしたいと思います。
【基本情報】
有田川町地域交流センター
所在地:和歌山県有田川町下津野704
開館時間:午前10時~午後7時(現在カフェの利用は午後5時まで)
問い合わせ:0737-52-4730
休館日:月曜・年末年始
※月曜日が祝日・振替休日にあたる場合、翌日の火曜日が休館日。
連休等の場合、翌日以降の最も近い平日が休館日です。
臨時休館など詳細はウェブサイトで
地域レポーター・中村 美穂
おすすめスポット/熊野地域に残る熊野カルデラの痕跡/色川のボウズ岩(那智勝浦町) 2021/9/6巨大な熊野カルデラ
約1500万年前、熊野地域には巨大な火山が存在していました。
その火山は1400万年前に多量の火砕流を噴出、地下が空洞化して東西約23km、南北約40kmにわたって地面が陥没、巨大なカルデラを形成し、カルデラ火山となりました。
カルデラの周辺や内側に噴出したマグマは、地表や地中で冷え固まって火成岩となりました。
熊野の巨岩や奇岩の多くは、その時にできた火成岩であることが成分分析などから分かっています。その後、長い年月をかけて大地の隆起や浸食、風化が起き、それぞれの岩が変化を重ねて今、地表に姿を見せています。
*参考 南紀熊野ジオパークHP
熊野カルデラ火山の火山活動の痕跡としては、次のようなものがあります。
■聖地
那智の滝 (那智勝浦町)
神倉神社 (新宮市)
御船島 (新宮市)
河内島 (古座川町)
■景勝地
橋杭岩 (串本町)
一枚岩 (古座川町)
虫喰岩 (古座川町)
天柱岩 (古座川町)
聖地や景勝地にはなっていませんが、熊野カルデラの痕跡として一度見ておきたいのが、那智勝浦町色川地域にある「ボウズ岩」と呼ばれる奇岩です。
展望所から見えます
那智勝浦町小匠から高野林道を坂足に向かって進むと前方遠くに頭からかぶる高い帽子のような形の岩塔が見えてきます。これが熊野カルデラ火山から噴出・流動した大量の火砕流からできた岩石の一部が現在まで残ったボウズ岩です。
ボウズ岩は近くに行っても見えません。そばまで行くには獣道のような急な斜面を20分ほど登らなければならず、大変危険です。
しかし、ボウズ岩がよく見える展望所があります。
案内看板に従って、県道43号那智勝浦古座川線で坂足地区を目指します。うっそうと緑が茂る山道は、車1台分の幅しかない箇所が続くので運転に注意してください。集落に到着すると展望所の看板があり、遠くにボウズ岩が見えます。
見学に行かれる際は天気の良い昼間の時間帯をお勧めします。
1500万年も前に存在していた火山の痕跡をぜひお子さんとご覧になってください。
【基本情報】
色川のボウズ岩(展望所)
所在地:和歌山県那智勝浦町坂足
地域リポーター・定山 里奈
おすすめスポット/心と体に優しい料理とお菓子/「カフェなんたん屋」(串本町潮岬) 2021/8/31
「カフェなんたん屋」は、地元の生活を長年支えた小売店「イサブロ商店」だった建物をセルフリノベーションしてオープンしたカフェです。
兵庫県出身の柴田香衣さんと、大阪府出身の 谷田部徳子さんの女性2人が経営しています。
柴田さんは串本町特産のサツマイモ「なんたん蜜姫」の生産者です。2017年から潮岬で栽培を始めました。その翌年になんたん蜜姫を使ったタルトやマフィンなどを作る加工場「なんたん屋」をスタートさせました。次に加工場経営と並行し、お菓子や料理を直接お客さんに提供できる場を潮岬で探し始めます。そして2020年、使われなくなって数年が経っていた旧・イサブロ商店の建物に出合いました。
さっそく家主さんに会いに行くととんとん拍子に話が進み、賃貸契約が成立。そして、当時北海道で看護師をしていた友人・谷田部さんにカフェの共同経営を持ち掛けます。すると「いいよー」と即答してくれ、こちらもとんとん拍子でコンビ結成が決まりました。
柴田さんはまずは1人で、店に残っていた陳列棚や不用品などの片付けをコツコツと始めます。2020年9月には谷田部さんが串本町に移住。その後は2人で壁や天井の補修などを行います。そして串本町・田並の「田並劇場」オーナー林憲昭さんと澄蓮さんの2人も工事に加わり、2021年2月4日にカフェ・なんたん屋がオープンしました。
柴田さんたちは地元の人に愛されたイサブロ商店の面影を残すべく、時代を感じさせる字体の「イサブロ」の看板は掲げたままにしておくことにしました。
なんたん屋のカフェメニューは全てテークアウトが可能です。
ランチメニューは、地元の野菜や平飼い卵、無添加調味料などを使った優しい味の主菜とお惣菜に6分づきのご飯、自家製味噌のお味噌汁がつく日替わりのプレートを用意。ホットサンドやピタサンド などの軽食もあります。お菓子は焼き菓子やドーナツ、夏期は冷たいデザートをメニューに入れています。
12月〜5月のフードメニューにはなんたん蜜姫を使い、7月〜10月は季節の野菜中心の献立となります(6月と11月は農作業のためお休み)。木曜日はベジタリアンランチの日で、肉・魚不使用のメニューを用意しています。
ある日のベジタリアンメニュー。高野豆腐と野菜の餃子、長芋のソテー、豆腐の塩麹漬け、ニンジンのビーガンバターグラッセ、コンニャクの味噌煮、なんたん蜜姫のホットサンド、ミネストローネなど盛りだくさん。これで900円はお手頃!(テークアウトは800円)
ドリンクメニューは自家焙煎のフェアトレードコーヒーや紅茶、チャイ、100%ストレート果汁のリンゴジュース、無農薬レモンの酵素スカッシュ、自家製ジンジャーエールなどです。
カフェなんたん屋の広々とした店内は子ども連れの食事にもぴったりです。
店内には谷田部さんデザインのバッグや手拭いなどの雑貨販売コーナーもあります。
安心して外食が楽しめる状況になったら、子どもと一緒になんたん屋のランチに出掛けてみてはいかがでしょうか。もちろんテークアウトは常時可能です。天気の良い日にはカフェなんたん屋でテークアウト、その後望楼の芝でピクニックというコースがお薦めですよ!
【基本情報】
カフェなんたん屋
住所:和歌山県串本町潮岬3135
電話:090-9278-3686
営業時間:11:30〜16:00
定休日:日・月・火曜日
駐車場 : あり(カフェ裏)
トイレ : あり(オムツ替え・授乳スペースあり)
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地域リポーター・金谷 真以子
おすすめスポット/ワクワク空中散歩/御坊総合運動公園 2021/8/25親子で楽しめるサイクルモノレール
御坊総合運動公園は、日高港を一望できる高台にあります。
特にお薦めなのは、県内でも珍しいサイクルモノレール。
2人乗りで、小さい子どもでも大人と一緒に楽しめます。
もちろん120㎝以上の身長があれば子どもたちだけでも大丈夫。
料金も1台200円なので、写真を撮らせていただいた子どもさんは3回以上も乗ったそうです。
1周5~10分、ゆっくりとペダルをこいで眺望を楽しみながらの空中散歩ができます。
芝生広場
公園内の芝生広場は管理が行き届いていて、思い切り走り回って遊ぶことができます。
大きな恐竜の滑り台も楽しそうですね。
遊具や休憩所も充実
小さい子ども向けの遊具も充実しています。
遊具のエリア近くには屋根付きの休憩所があり、パパ・ママも子どもさんから目を離すことなく休憩できそうです。
【基本情報】
御坊総合運動公園
住所:和歌山県御坊市塩屋町南塩屋1123
駐車場:あり(無料)
電話番号:0738-23-5669
定休日:年中無休
遊具は点検のため第2、第4水曜(祝日の場合は翌日)は利用不可
料金:入場無料 サイクルモノレール(2人乗り)200円
ホームページ
*次の施設の利用は直接問い合わせてください=多目的グラウンド、野球場
地域リポーター・山崎千恵
おすすめスポット/迷った時はここ!/あれもこれもできる「扇ヶ浜」(田辺市) 2021/8/24
親子で遊びに行こう!となっても、兄弟でやりたいことが違うと行き先がなかなか決まらないことがありませんか?
そんなときにお薦めしたいのが扇ヶ浜です。
ちょうどいい広さの公園
扇ヶ浜公園は、田辺市の扇ヶ浜に隣接しています。
まず目を引くのは滑り台やうんてい、登り棒などがある遊具です。
滑り台は大海原をイメージしているらしく、滑り面は下に行くほど広がり、波のような模様があります。その模様には凹凸があり、滑ると身体が飛び跳ねるので、子どもたちは大喜びしていました。
ブランコは一般的なものと、小さい子どもが乗れるようなバスケット型のものがあります。
鉄棒は低いものから、大人も手が届かないほど高いものまで。
少し歳の離れた兄弟や親子でもそれぞれに合わせて遊べますね。
付き添いの大人にとってうれしいのは、遊具が目の届く範囲にあること。
広い公園では少し目を離した隙に「あれ?どこに行った?」とヒヤッとすることがあります。
この公園ではベンチに座っていても、見渡せる範囲で子どもが遊んでくれるので安心です。
ひろーい交流広場で
扇ヶ浜交流広場も扇ヶ浜と隣接しています。
浜に沿ってバスケットコート、スケートボード場、小さい子どもが遊べる木馬のような遊具、運動ができる遊具などがあります。
また舗装された遊歩道や芝生も整備されています。
紀南地方では山あいの公園が多ので、広場が坂や斜面になっていることがあります。
しかしこの広場は平らで広く、人が密集することがあまりないので、コロナ下でも安心です。
舗装された広場は自転車、スケートボードの練習をするのにぴったり。
ほかにも縄跳びやボール遊びなど、思い思いの遊びができます。
その際は周りの人と接触しないよう、十分に気を付けてくださいね。
波打ち際で水遊び
扇ヶ浜は波も穏やかなので、小さいお子さんと一緒に波打ち際で水遊びをすることができます。
バケツやスコップを持って砂のお城を作ったり、穴を掘ったり。
公園の砂場ではできないような大作も作れます。
手足が砂で汚れても大丈夫!
砂浜のすぐそばにあるトイレに足洗い場があるので、汚れを気にせず遊べますよ。
扇ヶ浜では海水浴だけではなく公園、広場、浜と、遊ぶスポットがたくさんあります。
トイレやベンチもあるので、お弁当を持って一日中過ごすこともできます。
行き先に迷ったときやいろいろな遊びを満喫したいときはぜひ扇ヶ浜へ!
【基本情報】
田辺市扇ヶ浜
所在地:和歌山県田辺市扇ケ浜
アクセス:JR紀伊田辺駅から徒歩10分、
阪和自動車道「南紀田辺IC」から車で約10分。
駐車場:400台 最初の1時間は無料、超えると1時間ごとに¥100(普通車)
問い合わせ:0739-26-9966(田辺市管理課)
地域リポーター:中嶋 知子
おすすめスポット/恐竜のオブジェに大興奮!/和歌山市森林公園(恐竜公園) 2021/8/11和歌山市に行く予定があり、せっかく足を延ばすのならと公園を探していたら、恐竜のオブジェがあるという施設を発見!
恐竜好きの子どもたちがきっと喜ぶだろうと思って連れて行きました。
子どもが大喜びの巨大恐竜オブジェ
公園の駐車場から恐竜のオブジェがある場所までは散歩道になっており、5分ほど歩きます。
それでも、車の窓から見えた恐竜に大喜びの子どもたちは足取りが軽やかでした。
恐竜にたどり着くまでにも動物のオブジェがあり、上に乗って楽しみました。
さらに進んで行くと、目の前に見えた恐竜に子どもたちは猛ダッシュ!!
「わー!ステゴサウルスだ!!」
「トリケラトプスだ!!」と大興奮でした。
そして恐竜に乗ったり、滑り台のようにしっぽにまたがったりと夢をかなえていました。
ただ暑い日で恐竜が熱くなっていたので、すぐに降りていました。
それでも恐竜がある場所からは離れずに遊んでいました。
川遊びやアジサイもおすすめ
アジサイでも有名な公園だそうで、散歩道には花がたくさん植えてありました。私たちが行った時は満開のシーズンを過ぎていましたが、見頃の時季はとてもキレイだろうなと思いました。
川も流れており、そこにはカバやワニのオブジェがありました。
自然に近い形の公園なので、川の周りには虫かごや網を持っている家族が多く、虫などを捕まえて観察していました。
子どもが川に足をつけて遊んでいると、ヘビが泳いできました。
観察していると、「あ!ヤマカガシ!危ないよ!それ毒ヘビだからかまれたら血液がゼリーみたいになって死んじゃうから!」と小学生の男の子が声を掛けてくれました。あわてて子どもを川から出して、ヘビが通り過ぎるのを見ていました。
その子は生物が好きなようで「わーやまかざしだ・・・初めて見たー」ととてもうれしそうな顔をしていました。
私たちは毒ヘビと知らなかったので、その子に感謝の言葉を掛けて帰路に着きました。
珍しいヘビだったようで、今思うと貴重な体験ができました。
川があることを知らずに行ったので、次回は虫かごや網、そして着替えを持って行こうと思いました。
生物好きにも恐竜好きにもオススメの公園です。
【基本情報】
和歌山市森林公園
住所:和歌山県和歌山市深山600-1
営業時間:入園自由
料金:無料
駐車場:有
トイレ:有
地域リポーター・百合 綾子
おすすめスポット/子どもと一緒に訪れたいお店/ヒコゴロン(上富田生馬) 2021/8/5
上富田町生馬の彦五郎公園横に、子どもと一緒に訪れたいお店がオープンしました。雑貨が数百種類並んでいます。どれもセンスがよくて、ついつい欲しくなるものばかり。工作スペースやおもちゃで遊べるスペース、文房具の持ち帰りサービスなど、楽しさ盛りだくさんのスペースです。
ついつい欲しくなっちゃう雑貨がいっぱい
店舗の裏にある駐車場に車を止めると、明るく入りやすい入り口がすぐそこです。お店に入るとたくさんの雑貨が並んでいます。カラフルでかわいらしい雑貨たちに目移りしますが、つい目が行く値札。数十円から並んでいてその安さに驚きます。クオリティが高いのに、リーズナブルなお値段はついつい買いすぎてしまいそう。小さなお子さんがお小遣いを持って買い物するのも楽しそうです。
私は、ヘアゴムとマスク、しおりなどを買いました。どれも手作りの温かみがありつつ、しっかりと作られています。
集中しちゃって帰れない??工作スペースと図書館
窓際の明るい子どもサイズのカウンターには、色鉛筆や折り紙が並んでいます。ここは子どもたちが自由にお絵かきや工作ができるスペース。
背中側には目にすることが少ない珍しい絵本がたくさん並んでいます。点字がついている本もたくさんありますし、拡大鏡も準備されていて、誰でも楽しく利用できるスペースになっています。登録すれば貸し出しもしてくれるそうです。「子どもたちが破ってしまうことも前提」というのも、親として安心ですね。
もちろん利用は無料。子どもたちが集中したら、「帰りたくない」と言われてしまいそうな、居心地の良いスペースです。
気に入ったら借りられる。おもちゃ図書館
カウンターの横には小上がりのスペースがあります。ここでは棚に並んだ「木のおもちゃ」で遊ぶことができます。見たことがないおもちゃに子どもたちは興味津々。温かみのある木の製品は安心して遊ばせることができます。
店内では田辺の「お茶と珈琲の店 モリカワ」さんで製造されたころんオリジナルコーヒーも販売していますので、遊ばせながらゆったりした時間を持つこともできるかも。
NPOころんさんが運営するスペース
ヒコゴロンは、NPO法人ころんさんが運営するスペース。ころんさんが目指すのは、「みんなが大切に思い合える社会」。だから「だれもが居心地のいい空間」なんですね。
他にも、不要な文房具を寄付し、子どもたちが必要なものを持ち帰ることができる文房具プロジェクトや楽しいワークショップも開催されていますので、ぜひ情報をチェックしてみてください。
【基本情報】
ひこごろん
住所:和歌山県上富田町生馬523−3
駐車場:有
トイレ:有
飲み物の販売:有(店内・自動販売機)
地域リポーター・森脇碌
おすすめスポット/隠れ家的なおしゃれカフェ/パラダイス・カフェ(田辺市中辺路町温川) 2021/7/30パラダイス・カフェをご存じですか?
自分へのご褒美に、田辺市中辺路町温川(ぬるみがわ)にあるおしゃれなカフェでゆっくりした時間を過ごすのはいかがでしょうか?
温川について
温川は古くからある農村で、田辺市に合併する前は中辺路町温川でした。中辺路は熊野古道の主要部分(滝尻、近露、大坂峠)を含む地域です。2009年5月には国道371号線(串本~高野龍神スカイライン~大阪河内長野)の温川バイパスが開通しました。
温川の地名は温川が流れているのかと思ったのですが、流れているのは富田川の支流中川(なかがわ)です。
「紀伊続風土記」に「此地皆山高く渓流湍急なるに此所地やや平坦にして川流れ急疾ならす因りて努留美川の称あり」とあります。
難しい言葉が並んでいますが、「このあたりは高い山に囲まれていて渓流は流れが急ですが、この場所は平坦なので川の流れが早くならず、よって努留美川(ぬるみかわ)と呼ばれています」と私は解釈しました。
地名の温川は村内の春日神社の1498(明応7)年11月吉日付銘の棟札に「栗栖河庄温川里」とみえるのが早いようです。(参考:和歌山県の地名 日本歴史地名大系31=平凡社編・刊)
温川は東京から650km、大阪からでも200km離れています。住民は100人足らず(令和2年田辺市役所統計住民数報より)で、田んぼが一面に広がるのどかな所です。
パラダイス・カフェは、田辺市街地にあった広告企画会社が小学校の跡地にできた織物工場と7000坪余りの土地を委託され、この地に本社を移すことから始めた「グリーンスペース温川プロジェクト」の一環で作られたものです。(参考:グリーンスペース温川プロジェクトサイト)
土日に営業
パラダイス・カフェは2021年6月時点では土日のみの営業になっています。伺った日は土曜日で、お昼頃にはたくさんの来店客でにぎわっていましたが、店内が広くてテラス席もありますので密にはなりませんでした。
食事とデザート
それでは、食事の紹介です。
ブルーベリーが大粒、ジューシーでした。
食事とデザートを満喫した後はギャラリー室で展示・販売を楽しみました。
【基本情報】
パラダイス・カフェ
住所:和歌山県田辺市中辺路町温川170
TEL :0739-64-0888
営業時間:11:00~黄昏時まで
開店日:現在、土日のみ
facebook: 温川の 風太日記
地域レポーター・松岡正彦
おすすめスポット/住宅地にぽつんと存在する前方後円墳/ 下里古墳(那智勝浦町) 2021/7/29和歌山県で古墳といえば、和歌山市にある紀伊風土記の丘を思い浮かべる方が多いと思いますが、那智勝浦町にも古墳があることをご存じですか?
下里中学校にほど近い静かな住宅地の一角にぽつんと存在する前方後円墳、それが下里古墳です。
古墳時代中期の4世紀末から5世紀初頭頃の築造と推定される紀南地方唯一の前方後円墳で、本州最南端に位置します。全長は約50m、後円部の直径は25m。竪穴式の石室は長さ5.35m、内法4.75m、東壁幅0.95m、西壁幅0.65mあります。
古墳が造られた当時は近くまで海岸が迫り、ここは小高い砂丘の上だったそうで、平安時代から明治までここに神社がありました。
石室からは碧玉製大型管玉などの出土品が発見されており、また墳丘からは築造当時のものと見られる二重口縁壺のほか、縄文土器、弥生土器、平安時代の製塩土器が出土しています。
古墳域は1976年に国の史跡に指定されており、2012年には那智勝浦町指定有形文化財に指定されています。
この古墳はいったい誰が作って、誰が埋葬されていたんでしょうね。どうしてぽつんと一つだけあるんでしょうか?研究者の間でも謎だそうです。
もしかしたらまだ発見されていない古墳が近くにあるのかもしれませんね。
古代のロマンを感じます。
【基本情報】
下里古墳
・所在地:和歌山県那智勝浦町下里351
・アクセス:JR西日本紀勢本線(きのくに線)下里駅から徒歩9分
那智勝浦町内路線バス(町営バス・熊野交通)太田線 下里出張所から徒歩6分
●周囲に駐車場はありません。必ず公共交通機関を利用してください。
●住宅地のため見学の際は静かにお願いします。
地域リポーター・定山里奈
テークアウト特集/創業昭和34年の温泉宿「さきのや」が始めたデリバリー・テークアウト!/お家でも本格的な味が楽しめます 2021/7/27いまだに新型コロナウィルスの影響が続く中、テークアウトやデリバリーのサービスが増えてきました。
今回は、お家で本格的な温泉宿の味を楽しめる「さきのや」さんのメニューを紹介します。
うどんはいつでも温かく食べられるうれしい工夫
私が注文したのは山盛り天ぷらうどん(800円)
天ぷらうどんとおだしが別々になっています。
食べる際におだしの袋をレンジで温めるので、温かいうどんが麺も伸びずにおいしく食べられます。
次に紹介するのは、昔ながらのオムライス(650円)やたっぷり野菜の自家製カレー(650円)に小かけうどん(+250円)が付いた満腹セット。
3歳の子どもがいるので、小さいうどんがセットで付けられるのはうれしいです。
どの丼にも小かけうどんが付けられます。
カレーはスパイスの効いた味でスプーンが進みます。
オムライスは名前のとおり、昔ながらの玉子が固めのしっかりとした一品です。
子どもも好きな味で、パクパクと食べていました。
そして、なんとご飯の大盛りが無料です。
男性や食べ盛りの子どもにはうれしいサービスですね。
うどんには炊き込みご飯or梅しそご飯が+250円で付けられるうどん満腹セットもあります。
配達料無料のサービス
配達可能エリアは白浜町、田辺市、上富田町、みなべ町、すさみ町(一部地域を除く)です。
旧白浜町内だと、少ない注文でも届けてくれます。
他の地域は、お店に相談してください。
受付時間は7:00~20:00となっていますが、公式LINEがあり、LINEからだと24時間予約が可能です。
LINEの場合は返信が届けば予約完了となります。返信がない場合は1度電話連絡が必要になるので、注意してください。
仕出し、オードブルなども
お弁当以外にもおまかせオードブル(5,000円~)、御膳(1,250円~)などメニューが豊富なので、お昼に困ったときやお祝いなどでも利用できます。
気になる方はぜひ1度サイトをのぞいてみてください。
【基本情報】
仕出し料理・お弁当さきのや
住所:和歌山県白浜町2996-4
電話:0739-42-2023
電話受付時間:7:00~20:00
配達可能時間:11:00~18:00
ホームページ: https://td.e-town.shop/project/166/
地域リポーター・百合 綾子
おすすめスポット/親子で自然との触れ合いを楽しもう/磯遊びポイント「対の浦」(白浜町富田) 2021/7/23日中の外遊びが楽しい季節になってきました。
海の生物が好きな子どもを磯遊びへ連れて行ったのでご紹介します。
対の浦(ついのうら)
白浜町富田の「対の浦」へ行ってきました。
岩が2つ並んで対になっているので、対の浦というそうです。
ここにはシーグラスが落ちていたり、カニがたくさんいたりします。
比較的岩場も少ないので、低年齢の子どもでも遊べるポイントです。
干潮時間の30分前に到着しました。
潮が引くと、対の岩場まで歩いて行くことができます。
少しずつ潮が引いてきてたので、遊びながら対の岩まで進んでいくことにしました。
満潮の時は、海から出ている岩を登って遊ぶし、干潮のときには潮だまりに残された魚を観察します。
少し海の中をのぞいた気分になりますよ。
近年、和歌山県内で生息域を広げているという南方系の「ベニトンボ」が飛んでいたので捕まえようと奮闘しましたが、捕まえられずじっと観察していました。
このような体験も自然の中で遊ぶ醍醐味なのかもしれません。
磯遊びの時期
磯遊びは1年中楽しめますが、海の透明度が高まる11月~春頃までがベストシーズンです。
磯遊びの準備
準備の基本は満潮・干潮の時間を調べることです。
磯遊びができるのは干潮の時、潮が引いている時です。
なのでまずは潮見表などで干潮の時間を調べてください。
気象庁の潮位表(http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/)
こちらで簡単に調べることができます。
要る物
着替え、長袖、長ズボンなどの濡れてもいい服(夏場はラッシュガード)、マリンシューズなどの滑りにくくてぬれてもいい靴、帽子、タオル、水筒。
海の生き物を採って観察しようと思えば、網やバケツも用意してください。。
親は両手が使えるように、必要な物はリュックサックなどに入れて行きましょう。
磯遊びの注意点
海には触ってはいけない生物もいます。
例えばゴンズイという魚は背びれと胸びれに毒があるので気を付けましょう。
ウニなどは触っても毒はありませんが、トゲが刺さる危険があります。
転んだ時や磯を歩いてる時にウニのトゲが刺さることもあるので、足元を確認しながら歩きましょう。
岩場のぬれている部分は滑りやすくなっているので、なるべく乾いている所を通るようにしてください。
滑らないように歩くポイントは、石と石の間の隙間に足を置くこと。
小さい子どもを立たせたりする場合も一緒です。
大きな石や岩場などがあれば、その間に立たせてください。
万が一よろけたりしても、岩に引っかかれば転落を防ぐことができます。
生物や貝は、観察が終わったら逃がしてあげましょう。
貝などは持って帰ると密漁になる場合があります。
貝殻は大丈夫なので、子どもが気に入った物があれば持って帰ってください。
通称ペコペコ貝といって、こすると「ペコペコ」と音がする貝もあります。
これが今でも子どものお気に入りです。
まとめ
海の生物を手に取って観察できて、子どもの好奇心が刺激されるのが磯遊びです。
生物をじっと見つめる真剣なまなざし。
必死に岩場を登り切った達成感に満ちた顔。
それを見ていると、何か得るものあったかな?と思います。
岩場を登ったりするのは、親もいい運動になりました。
ケガには十分気を付けながら楽しんでください。
【基本情報】
対の浦
・所在地:和歌山県白浜町富田1384
・駐車場 :あり(無料)
・トイレ :あり
自由に使える水道があります。
ここで足についた砂などが洗えます。
地域リポーター・百合 綾子
おすすめスポット/「原画の絵本見つけた!」絵本がもっと好きになる?!外遊びも充実!/有田川町「ポッポ絵本館」 2021/7/23JRきのくに線・藤並駅の2階に開館していた「小さな駅美術館 Ponte del Sogno(ポンテ・デル・ソーニョ)」。そこでは、かこさとしさんや長谷川義史さん、かがくいひろしさんなど多くの人気絵本作家が原画展を開催してきました。
たくさんの絵本ファンを魅了した「小さな駅美術館」でしたが、2021年3月に閉館。その後は、有田川町地域交流センター「ALEC(アレック)」の敷地内に新たにオープンしたポッポ絵本館の一室へ移転しました。
生まれ変わった美術館を「見てみたい!」と、子どもを連れて行ってきました。
まるで絵本の世界!「ポッポ絵本館」
ポッポ絵本館のデザインはとてもかわいらしく、入り口には絵本作家・tupera tupera(ツペラ ツペラ)さんがデザインしたロゴが飾られ、まるで絵本の世界から飛び出してきたような雰囲気です。
中に入ってみると、絵本ルームと絵本作家さんが原画を展示しているギャラリーがありました。
「原画の絵本見つけた!」ギャラリーと絵本ルームで絵本がもっと身近な存在に!
ギャラリーでは月交代で絵本作家さんが原画展を行っているそうです。
取材時は、絵本作者のあおきひろえさんが原画展を開催。あおきさんの絵本を読んだことがなかったのですが、絵本ルームで作品を読むことができました。
子どもたちも「これ、さっきの人の本?!」と、原画を見たことで絵本がより身近なものとなり、これまでにない興味を示していました。
ゆったりとくつろぎながら絵本の読み聞かせができる絵本ルームは、まだ歩くことができない小さな子ども連れでも利用しやすいかと思います。
絵本を楽しんだ後はふわふわドームで思い切り跳ねて、外遊び!
ポッポ絵本館の隣には山の形をしたトランポリン「ふわふわドーム」があり、絵本をたっぷり楽しんだ子どもたちは大はしゃぎで遊んでいました。
ふわふわドームの近くには噴水が出てくるエリアもあり、水遊びも楽しめるそうです。
夏は水遊び用に着替えを持ってくるとよいのかもしれません。(噴水遊びができる日:5月、6月、9月は土日祝、GW、7月、8月は毎日)
ポッポ絵本館で絵本にたっぷりと触れ、外遊びも楽しむことができたことから、子どもたちからは「また行きたい!」と充実した感想が聞けました。
【基本情報】
ポッポ絵本館
・所在地:和歌山県有田川町下津野704
・開館時間:午前10時~午後4時
・問い合わせ先:0737-52-4730
・休館日:月曜、年末年始
※月曜日が祝日・振替休日にあたる場合、翌日の火曜日が休館日。
連休等の場合、翌日以降の最も近い平日が休館日。
詳細はウェブサイトで:https://www.town.aridagawa.lg.jp/aridagawalibrary/
地域レポーター・中村 美穂
おすすめスポット/白良浜も楽しめる/白浜海岸公園(たこ公園) 2021/7/19白浜町の白良浜には、地元で「たこ公園」の愛称で親しまれている公園があります。
場所は白良荘グランドホテルの裏側。
平日の昼間は比較的人が少なく、
夕方になると、地元の小学生たちでにぎわうこともあります。
白浜海岸公園の特徴
何といっても白良浜に隣接しているので、海の景色を楽しみながら遊ぶことができます。
たこの口の部分の滑り台は急なので、小さい子どもは気をつけてくださいね。
その他にも、みんなで乗ったら回る遊具や、イルカやフグの置物に座ることもできます。
そして海辺でも、水に足をつけたり砂浜を駆け回ったりできます。
お弁当を持って来て海を見ながら食べてもいいですし、近くに自動販売機やコンビニエンスストア、スーパーがあるので、買って食べることもできて便利です。
利用の際に気をつけた方がいいこと
白良浜の向かいに「しららはまゆう公園駐車場」という無料駐車場があります。
ここはゴールデンウイークや海水浴シーズンは有料駐車場になります。
また、海水浴場ということもあって日除けがありません。
日差しが強い日は、テントを持参したり帽子を忘れずに被るようにしましょう。
冬の12月~2月、春の3月頃は北風が強く吹くことが多くなります。
そんな日は、あまり遊ぶのには適してないかもしれません。
天気予報などを見て、北西の風5m以上のときは避けた方がベストです。
まとめ
普段、海の近くに住んでいながらもあわただしい日々を過ごし、海を眺める機会は少ないのですが、子どもが遊んでる少しの間、潮風と波の音を聞きながら海を見るのがこの公園に来たときの好きな時間です。
【基本情報】
白浜海岸公園
・和歌山県白浜町864
・駐車場:有
・トイレ:有
・コンビニ:有
・自動販売機:有
地域リポーター・百合 綾子
おすすめスポット/知る人ぞ知る!? 志原海岸でプチアドベンチャー!/鳥毛洞窟と千畳敷 2021/7/19白浜町日置にある志原海岸。
太平洋を見渡せる道の駅があり、観光客や地元の人の憩いの場になっています。
そこから歩いて30分ほどで、干潮の時にしか行けない穴場スポットがあるのをご存じですか?
今回は雄大な自然を独り占めできるスポット「鳥毛洞窟(とりけどうくつ)」を紹介します。
鳥毛洞窟と志原の千畳敷
岸壁にぽっかり開いた二つの穴。これが鳥毛洞窟です。
洞窟と言っても、山口県の秋芳洞のような、石灰岩が地下水などにより浸食された「鍾乳洞」ではなく「海食洞(かいしょくどう)」です。
海食洞とは、岸壁に波の浸食によりできる洞窟のことで、同じ白浜町の観光スポット「三段壁洞窟」もこの海食洞です。
洞窟の高さは約10m、奥行きは約25mあり、奥まで入ることができます。
しかし整備された観光地ではありませんので、足元には十分気を付けてください。
中に入ると、四角い柱状の岩を積み上げたような壁や天井を見ることができます。
子どもが洞窟の中で声を出すと「すごい響いて面白い!」と不思議な様子。
「波の力でここまで大きな洞窟になるには、どれほどの年月がかかるのだろう」と感動しました。
最大の見所はこの洞窟ですが、そこに至るまで歩く平らな岩場も興味深いものです。
この岩場は「波食棚(はしょくだな)」と言い、これも波の力によって自然に形作られたもの。
この辺りは「志原の千畳敷」と言われ、白浜の千畳敷に負けないくらい壮大な景観です。
遠くに志原海岸の名所、ベアーズロックも望むことができました。
志原海岸周辺は南紀熊野ジオパークに認定されています。
磯遊びも楽しい
子どもは、あちらこちらにある潮だまりを観察するのが楽しいようです。
小魚、カニ、ヤドカリ、ウニ、イソギンチャク、カメノテ--。夢中になって磯の生き物を探していました。
また、岩場ではなく小さな浜のようになっている場所があり、そこでは砂や小石に混じってシーグラスをたくさん見つけることができました。
子どもが5分ほど探しただけで、さまざまな色と形のシーグラスを10個くらい集めることができましたよ。これも穴場スポットならではです。
冒険心をくすぐる秘密の場所!?
志原の千畳敷と鳥毛洞窟へ行くには、志原海岸・道の駅がスタート地点。
そこから海岸の堤防沿いに、青いラインが目印の自転車道を北の方向へ歩いて行きます。
しばらく歩くと山道に入り「本当に海岸にたどり着けるの?」と思うぐらい、木々の中を歩きます。
道なりに登り坂を歩いて行くと道が二手に分かれますが、登りの車道ではなく下へ降りる道を進みます。
木々で覆われた薄暗い道を抜けると突然視界が開け、青い海が美しい入り江が見えてきます。
道の駅からここまで約15分。ここまでの道のりとのギャップに、秘密の場所を見つけたような気分になりました。
入り江に向かって右側に少し整備された道があるので、そちらの方向へさらに15分ほど歩くと鳥毛洞窟に到着します。
干潮の時だけ行ける、知る人ぞ知る穴場スポット。
大人も子どもも関係なく冒険心をくすぐる穴場スポットです。
※注意
満潮の時は洞窟に行くことはできません。
また、洞窟から帰る時に潮が満ちると帰れなくなるので注意が必要です。
事前に干潮の時間を調べて、余裕を持って訪れるようにしてください。
【基本情報】
志原海岸
・所在地:和歌山県白浜町日置
・アクセス:JR紀勢本線「紀伊日置駅」から車で約10分
紀勢自動車道「日置IC」から車で約5分
・問い合わせ:0739-52-2300(白浜町日置川事務所産業建設係)
0739-52-4100(道の駅・志原海岸)
・営業時間:9:00~20:00(道の駅・志原海岸)
※休憩室には無料wifiがあります。
南紀熊野ジオパーク推進協議会
和歌山県和歌山市小松原通1-1 (和歌山県 自然環境室内)
TEL:073-441-2690
FAX:073-433-3590
http://nankikumanogeo.jp/
地域リポーター:中嶋 知子
おすすめスポット/この時期だから気になる…公園の手洗い場、トイレ事情!/内之浦干潟親水公園の状況は? 2021/7/9公園で遊んでいて、子どもから「ママ、おしっこ」と声を掛けられ、ドキッとしたことはありませんか。
新型コロナへの感染予防意識の高まりから、「ここの公園のトイレってきれいだったかな…」とためらうなど、公園や公衆トイレの衛生状態に不安を抱える方が多くなっているそうです。
そこで、公園の手洗い場やトイレ事情にスポットを当て、現状を紹介したいと思います。
「内之浦干潟親水公園」とは
まずは、トイレがきれいな公園として注目される「内之浦干潟親水公園」です。
ここはその名の通り、干潟の地に設置された公園です。
満ち潮の時には辺り一面が海となり、引き潮の時には干潟へと変化する様子が見られます。
干潟にはカニやトビハゼなどが顔を出し、生き物たちを間近で観察することができます。
また、芝生がきれいな公園内には、ピクニックなどが楽しめる広場や小さな子どもが遊べる遊具エリアもあります。
公園とは思えない豪華な作りのトイレ!
トイレは公園から道路を挟んだ向かい側にあり、まるで美術館のようなたたずまいが特徴です。
建物内も、公園のトイレとは思えない豪華な造りで、大人用トイレが2室と子ども用トイレが1つ、オムツ替えができる障害者用トイレが設けられています。
感染症対策としては、手洗い場の石鹸とともにアルコール消毒液が備えられていました。
また、造りが豪華なだけではなく、清潔に保つよう定期的な清掃も行われているそうです。
取材で訪問した際も、壁や床を磨いた跡が見られ、清掃したばかりの様子が感じられました。
公園内の手洗い場も充実!
手洗い場はトイレだけではなく、公園内の各所にも設置されています。
そのため、遊んだ後はわざわざトイレに手を洗いに行かなくても、その場で洗って帰ることができます。
公園内の手洗い場にはせっけんなどは置いていないため、持参することをお勧めします。
感染症対策をしながら、子どもとのんびりと遊ぶことができました。
【基本情報】
内之浦干潟親水公園
住所:和歌山県田辺市新庄町3486
電話番号: 0739-22-5300(田辺市役所代表)
営業時間:終日
駐車場:あり
トイレ:あり
授乳室:なし
自動販売機:公園内には無し、敷地近くにあり
地域リポーター・中村 美穂
おでかけリポート/新鮮野菜と手作りおやつ/お外ショップ 麦畑(白浜町才野) 2021/7/5お楽しみをギュッと詰め込んだ朝市があります。
毎月第2土曜日、白浜町才野(さいの)で開催される「お外ショップ 麦畑」。
大人も子どもも、ゆったりとした時間を過ごせる心地よい空間です。
開放的な広場でのんびりと
麦畑は、新鮮野菜、豆腐などの加工品、さらには焼き菓子やプリンも購入できる、月に1度開かれるお店です。その場ですぐに食べられるように、ベンチやテーブルが用意されています。
何よりうれしいポイントは、作り手さんと直接話をしながら買い物ができるところ。
「今日のおすすめ野菜は何ですか?」「どうやって食べるのが簡単?」「材料は何を使っていますか?」など、珍しい野菜は食べ方を教えてもらえ、食品アレルギーがあっても素材が分かるので安心です。
お客さん同士も顔見知りになっていくようで、和気あいあいとした雰囲気で会話が弾んでいました。
季節の野菜を届けて10年目
小さな手にお金を握りしめ、お母さんの代わりに支払いに挑む男の子。
どのタイミングでお金を渡そうか、ドキドキ感が伝わってきます。
お店の方にやさしく声を掛けてもらい、買い物ができたときの満足そうな顔は、その場にいるみんなを笑顔にしてくれました。
麦畑を主催しているのは、才野で農家をされている山中さん。
レタスを中心に季節折々の野菜から小麦・大麦まで、年間通じてさまざまな作物を栽培されています。
「顔の見えるやり取りがうれしい。お母さんに抱っこされていた赤ちゃんが、こんなにお兄ちゃんになって。お客さんの子どもたちが成長していく姿を見ると、長く続けてこられてありがたいな、としみじみ思います」
麦畑は、今年で10年目になるそうです。
そこに並べられている野菜を見ると、季節の移り変わりも実感できます。
秋には、山中さんの畑で採れたサツマイモで作る石焼き芋の販売も!
青空の下、焼きたてホクホクの芋を食べられると想像するだけで、自然とほほが緩んできます。
第2土曜日のお出かけに
麦畑から歩いて5分のところには海が広がっています。
買い物を満喫した後は、波打ち際で遊んだり、貝殻を探したり、流木を拾ったりー。
月に1度のお出掛けに計画してみるのもいいですね。
場所は、白浜駅から堅田の信号を左折し、県道214号線を南へ。
才野バス停を右折し、踏切を越え、道なりに車を走らせると赤い看板が見えてきます。
「お外ショップ」なので、天気によってお休みになることも。
開催情報など、詳しくはフェイスブックで確認してください。
【基本情報】
お外ショップ 麦畑
開催日時:毎月第2土曜日 10:30〜12:00
住所:和歌山県白浜町才野1545
駐車場:道沿いに10台ほど可
トイレ:なし(山中さんの家のトイレを借りられます)
Facebook
地域リポーター・福井 栄利子
おすすめスポット/熊野灘を一望できる絶景スポット /那智山見晴台 2021/7/2
那智勝浦町の那智山には熊野三山の一つ熊野那智大社・那智山青岸渡寺や、那智大社のご神体である那智の滝があり、観光客に人気の名所です。
那智山の土産物店が立ち並ぶ一角を通り過ぎて、さらに奥に進む道路があるのをご存じでしょうか。
土産物店・那智山観光センターを通り越し、那智山勝浦線(和歌山県道46号線)を車で10分ほど進むと左側に那智山見晴台が見えてきます。
ここの標高は397m
訪れる観光客は少ないのですが、和歌山県の朝日・夕陽百選に選ばれた絶景スポットです。
見晴台の近くには高さ4.5m、重さ11トンもの阿弥陀如来像が祀られており、熊野灘を見下ろしています。
春から初夏にかけては桜やツツジ、秋には朝日に輝くススキの穂や山野草の花々が楽しめます。その先にある妙法山阿弥陀寺は「亡者のひとつ鐘」で知られる名刹で、世界遺産に登録されています。
那智山見晴台
和歌山県那智勝浦町井関
地域リポーター・定山 里奈
おすすめスポット/磯遊びやお散歩の穴場/ 那智勝浦町・弁天島とお蛇浦 2021/6/28
コロナ禍が続く中、子ども連れでお出掛けとなると、なかなか人の多い場所に行くのは難しいですね。
そこで、あまり観光客には知られていない那智勝浦町の穴場スポット「弁天島とお蛇浦(おじゃうら)」を紹介します。子どもとの磯遊びや散歩にぴったりです。
JR紀伊勝浦駅から徒歩約15分の所にあり、南紀熊野ジオパークのジオサイトの一つとして紹介されています。
弁天島とお蛇浦
弁天島は大潮の干潮時には陸続きになり、歩いて渡れます。天気のいい日には遠くに那智の滝が見えます。
お蛇浦には海岸に沿って整備された遊歩道があります。
夕暮れ時は地元の方が散歩道として利用されています。磯に降りることもでき、夏場は磯遊びにぴったりの場所です。
遊歩道から見える海は、奇礁奇岩を巡る「紀の松島めぐり遊覧船」の運航コースとなっています。時間が合えば運航している遊覧船を見ることもできます。
歩いて往復するのに程よい距離で、小さなお子さんやワンコとのお散歩にも最高の遊歩道ですよ。
弁天島・お蛇浦
和歌山県那智勝浦町勝浦1069-1
地域リポーター・定山 里奈