おでかけリポート/親子で学んで楽しむ水族館/京都大学白浜水族館(白浜町) 2024/3/8
以前JR白浜駅を訪れた際、駅構内に「京都大学白浜水族館」の水槽があるのを見つけました。
魚を見ることが大好きなわが家の子どもたちは、水槽にいる魚やエビを見て大喜び!
実際の京都大学白浜水族館にも訪れてみたいと思い、先日親子で行ってみました。
水族館は円月島の対岸にあり、砂浜は多くのダイバーでにぎわっていました。
「ダイバーたちは、海の中でどんな生き物に出合うんだろうね」と子どもたちと話しながら、水族館へ。
紀南の海の豊かさを、観て、学ぶ
京都大学白浜水族館は、「観て、学べる水族館」として京都大学が運営しています。
展示されている約500種の生き物はすべて、白浜周辺で暮らす生き物だそうです。
水族館の最初の扉が開くと、目の前には水量240トンもの大きな水槽がお出迎えです。
大きな魚やサメ、たくさんの魚が泳ぐ様子を見て、子どもたちは大興奮。
ヒトデを見つけて「お星さま~!」と言ったり、
エイを見つけて「お顔ニコニコ!」と言ったり、
目の前で見る海の生き物たちをとても楽しんでいました。
小さな子どもと一緒に楽しむ水族館
高い位置にある水槽は、このように、どうしても水槽を見るたびに抱っこになってしまいます。
しかし、こちらでは「子ども用踏み台」の無料貸し出しがあり、小さな子どもも自分で上って、水槽を見て楽しむことができます。
おむつの交換台が2カ所あるのも、小さな子ども連れにはうれしいですね。
館内に階段や段差はなく、車いすやベビーカーでもスムーズに移動できます。
一時間ほどで、子どもたちと館内をゆっくり見て楽しみました。
おうちで楽しむ水族館の思い出
水族館の入り口には、来館記念スタンプがあります。
かわいいタコのイラストに、魚や円月島、飛行機が描かれたスタンプカードを、子どもたちは大切に家に持って帰りました。
塗り絵の無料配布もあり、一冊ずついただいてきました。
帰宅後も水族館で見た魚たちを思い出しながら、子どもたちは塗り絵を楽しんでいました。
新しい発見を求めて
今回初めて京都大学白浜水族館を訪れてみて、心に残ったことがあります。
それは、「身近な生き物にも、まだまだ分からないことがたくさんあり、それらを一つずつ解明するために、多くの研究が進められている」という言葉です。
「大学が運営する水族館はどんなところかな」と思っていましたが、一つ一つの水槽に生き物の特徴などの解説があり、子どもと一緒に私も多くのことを学ぶことができました。
また、館内の至るところに水槽観察・スケッチ用の机付きの椅子がありました。
水槽の前まで運んで使用できるとのことです。
いつか子どもたちと一緒に、海の生き物を目の前でスケッチしながら、私もまた新しい発見をしてみたいと思います。
基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町459
連絡先電話番号:0739-42-3515
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:なし(年中無休)
駐車場(台数):40台 無料
利用料金:大人(高校生以上)600円 小人(小・中学生)200円
(公衆)トイレの有無:有
車いす・ベビーカー各2台が貸出可能
地域リポーター・渡辺なぎ子
お出かけスポット/大きな虫眼鏡でたくさんの生物を観察してみよう!/和歌山県立自然博物館(海南市) 2024/3/1
大きな虫眼鏡で観察しよう!
ご紹介するのは、海南市にある「和歌山県立自然博物館」です。
この場所は、私が小さい頃から何度も訪れた思い出の場所。
おいっ子が生まれた後も、度々連れて行った場所でもあります。
3歳頃に彼を連れて行った時には、水槽ごとに「なに?なに?」を連発しながら走っていました。
そして、高校生以下は入館料が無料のため、小さな子どもを連れて気軽に行ける水族館となっています。
私がお薦めしたいのは、「いろいろな生物」エリアです。
ここには小型水槽が40個あり、大きな虫眼鏡で観察できるようになっています。
肉眼では気づかない細部まで生き物を知ることができるのが魅力。
ダイビングを趣味とする私が、今回お薦めする生物は3種類です。
よちよち歩きがたまらなくかわいいイロカエルアンコウに会いに行こう
トップバッターは、イロカエルアンコウ。
イロカエルアンコウの餌は、小魚やえびです。
小魚やえびはプランクトンや藻を食べています。
この魚の一番の特徴は、背びれのとげの先にある餌に似せた
「エスカ」をピロピロさせて獲物をおびき寄せることです。
大きな虫眼鏡で、鼻先にある「エスカ」を観察してみてください。
しかし、いつでも「エスカ」をピロピロ動かしているわけではありません。
もし見られたら、あなたはラッキーです!
「エスカ」をピロピロさせているかわいい動画がこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=I04D4a372Jo
(提供:長崎ペンギン水族館様)
この生物のかわいいところは、なんといっても胸ビレ・腹ビレをまるで手足のように使って海底をよちよちと歩く!?姿。
ダイバーの間でも人気の魚です。
展示されていたのは黄色い個体でしたが、赤や茶などいろいろな色の種類がいます。
この魚は和歌山県の海でも見ることができます。
この日は、観察しているとよちよち歩いていたイロカエルアンコウが、運よく目の前で立ち止まりました。
そして、胸ビレをあげて、まるで「よっ!元気?」とあいさつしてくれているような最高の場面に出合えました。
とても愛くるしかったです。
海の妖精アオウミウシを観察してみよう
アオウミウシは、日本で最も有名なウミウシの一種で、和歌山県の海でも見ることができます。
体長3㎝と小さい生物です。
殻を消失することで進化した、巻貝(軟体動物)の仲間といわれています。
全身がきれいな青色をしており、黄色の縦線が1本と、その両側にも黄色の斑紋が入っています。
赤い触角と、身体の後方に花のような物(えら)がついているのが特徴です。
ウミウシは、色鮮やかな種類がたくさん!
ウデフリツノザヤウミウシという種類は、お子さんに人気のポケットモンスター「ピカチュウ」に似ていて、ダイバーの間でも「ピカチュウ」の愛称で親しまれています。
とってもかわいいウミウシです。
興味を持たれた方は、お子さんと図鑑で調べてみてください。
2024年の干支、タツノオトシゴを見てみよう
このフォルムに見覚えありませんか?
そうです!今年の干支の「タツノオトシゴ」です。
タカクラタツは中型のタツノオトシゴ。
全長が15〜22cmほどの大きさになると言われており、和歌山県の海でも見ることができます。
下を向いているこの表情、かわいいと思いませんか?
きれいな黄色い身体に、伸びた口が特徴です。
虫眼鏡で見ると口の先だけ透明で、背面に3対の黒色の斑点があるのが分かります。
大きな虫眼鏡のおかげで、肉眼では分からない細部まで観察でき感動しました。
ぜひ、お子さんといろいろな生物を観察して、たくさんの発見をしてください。
*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。
基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)
駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り
地域リポーター・大畑 いずみ
イベントリポート/川の始まりはどんなところ?/和歌山市民の森・源流体験学習会(奈良県川上村) 2024/2/22
最近、息子と「紀の川」について学ぶ機会がありました。
紀の川は全長約136キロメートル。
「大台ケ原」を源流として奈良県では「吉野川」、和歌山県に入ると「紀の川」と名前が変わり海へとつながっています。
川について学ぶ中で、息子に「山に雨が降って川となり、海に流れて、また雨になることを繰り返す」と水の循環について説明しました。
すると息子から「川の始まりってどんなところなの?」と質問が。
この質問にうまく答えられず、私自身も川の始まりを見たことがないと気づきました。
そんな時に和歌山市報で知ったのが、「和歌山市民の森づくり・源流体験学習会」です。
紀の川・吉野川上流の奈良県川上村にある「水源地の森」を散策するイベントで、私は「川について学べるよい機会だ」と思い、早速申し込みました。
危険生物対策は必須
学習会が開催されたのは10月。
わが家は9月下旬に、学習会に参加できるという通知を受け取りました。
資料には当日のスケジュールとともに、散策ルートには危険箇所があることや、危険生物についての注意を促す説明文がありました。
「ニホンマムシ」「オオスズメバチ」「ダニ類」「ヤマビル」と、よく耳にする危険生物たちです。
小学生たちに人気の高いサバイバルについて書かれた本を読むのが好きな息子は、「リアル、サバイバルだ!」と大喜び。
野外活動が苦手な私は、「危険なイベントに申し込んでしまった」と不安になりました。
でも源流の森に行くのは「手つかずの森に行く」ということ。
自然には危険がつきものですよね。
案内文を読み自分たちでできる対策をして、当日に備えました。
なぜ奈良に「和歌山市民の森」があるの?車内でお勉強
当日午前7時30分、和歌山市役所前からバスに乗って川上村へ出発。
到着するまで、和歌山市環境政策課の職員さんからのお話とビデオ鑑賞があり、川上村と和歌山市民の森について学びました。
・川上村は、「下流にはいつもきれいな水を流します」という思いのもと、1996年に「川上宣言」を発信して天然林の管理保全をしてきた。
・和歌山市は、川上村と「吉野川・紀の川水源地保護に関する協定」を結んで、水環境の保全、創出を図っている。
・市民の森は、伐採により荒廃が進んだ森を和歌山市が借り受け、和歌山市民が伐採などの山の仕事が体験できる場として活用しながら、森を守ってきた。
・かつて荒廃していた場所は、和歌山市民の森として約20年間整備してきたことで森が育ってきている。
どれも知らないことばかり。
紀の川の恩恵を受けているにもかかわらず、自分が不勉強であったことを知りました。
普段は入ることのできない水源地の森へ出発
出発から約2時間で、奈良県吉野郡にある「森と水の源流館」に到着しました。
源流館からはマイクロバス2台に分かれ、目的地に向かいます。
ガイドさんのおすすめ紅葉ポイントや、大台ケ原が望める場所などを通過して、森へと進んでいきます。
約1時間で、水源地の森の手前にある管理棟に到着しました。
ここでお手洗いを済ませます。
こちらのトイレは水を使いません。
便槽の中におがくずが敷き詰められていて、排泄後にボタンを押すと攪拌(かくはん)し微生物の力で分解、処理する仕組みになっています。
汚染水が、土壌や水をできるだけ汚さないようにするための仕組みです。
管理棟から再びバスに乗り、5分足らずで森の入り口に到着です。
ここから森に入るための準備をしました。
「ヤマビル」対策で、ズボンの裾を靴下の中に入れます。
これはヒルが衣類の中へ侵入するのを防ぐのではなく、ヒルが足元から上がってくるのをすぐに見つけるためだそうです。
次にヒル忌避剤を靴に振りかけます。
全員で体操をし、準備は万全です。
森に入る前に、神様にあいさつをします。
この水源地の森は、無断での入山は禁止です。
森と水の源流館が主催するガイドツアーを通じてのみ、入ることが許されています。
早速、森に入っていきます。
丸太の橋を渡って奥へ進んだ先に、500年以上前から手つかずの天然林がありました。
ここでは、森と森をつくる生き物たちを守ることを目的に、動植物の採取は禁止されています。
遊歩道として整備されたコースはありませんが、ガイドさんが安全に歩ける場所を案内してくれます。
森の奥には、川に近づくことができる場所がありました。
スタッフさんから「よどんでいない、きちんと流れている水」をくむように説明を受け、息子が持参していたペットボトルに水をくみました。
「この川が紀の川までつながってるの?」
「たどったら和歌山に帰れるってこと?」と話す息子。
私は「そうだよ」と答えながら、実感が湧きません。
しかしこの流れが吉野川、紀の川流域の多くの人たちの生活を潤していると考えると、改めてこの森を荒らすことや流れる水を汚してはいけないと思いました。
当日は午後から雨の予報であったため、予定よりも散策時間は短くなり、昼食を食べた後は森と水の源流館に戻ることになりました。
川上村が守っているもの
森と水の源流館に戻ってからは、再びガイドさんの案内で施設内を見学しました。
こちらでは、川上村の自然や歴史を知ることができます。
川上村は、日本の林業の発祥の地。
この地では、人工林を育てることで天然林を守ってきた歴史があります。
森を守るからこそ、水や周辺で暮らす生物たちも守れるのだそうです。
こちらは、川の周辺で見られる生物の展示です。
上流、中流、下流に生息している生き物の違いを知ることができました。
江戸時代中ごろの暮らしを再現しているブースもあり、川上村の人たちが森とともに生活してきた様子が分かります。
そのほか、施設内にあるシアターでは、四季を通した森の変化を記録した映像を見ることができました。
生き物の展示では、子どもが興味を持つように工夫がされていて、また訪れたいと思える施設でした。
施設見学後は近くの道の駅までバスで移動してお土産を買い、再びバスに乗車して午後6時ごろに和歌山市に戻りました。
水について子どもと話すきっかけ
帰宅後、森でくんだ水を煮沸して、留守番をしていた子どもたちと一緒に飲みました。
今回の学習会の内容は、小学生の息子には難しいところもあり、全ては理解できなかったと思います。
しかし、子どもたちと水や自然環境について話すきっかけができました。
学習会参加者には、和歌山市から「水切りゴミ袋」と「天ぷら油の吸収剤」「アクリルたわし」のお土産がありました。
お土産を参考に、自分の家から出す水についても考えていこうと思います。
このイベントに参加して、自分が住んでいる市が環境問題にきちんと取り組んでいることが分かり、誇らしい気持ちになりました。
学習会をきっかけに知ることができた、自然豊かな川上村。
ここでは、自然を生かした「氷瀑(ひょうばく)トレッキング」や「レイカヤック」などのアクティビティが体験できるそうです。
次回は、家族みんなで遊びに行きたいと思います。
基本情報
所在地(住所):「森と水の源流館」奈良県吉野郡川上村宮の平
連絡先電話番号:0746-52-0888
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌平日)
駐車場(台数):有り(20台)
利用料金:一般(高校生以上)400円
小・中学生200円
学校・教育機関100円
トイレの有無:有り
地域リポーター・神林 真衣
おでかけリポート/親子で初めてのミカン狩り/秋津野直売所「きてら」(田辺市) 2024/2/16
ミカンが大好きなわが家の子どもたち。
県外で生まれ育った私たち家族にとって、和歌山県で食べるミカンのおいしさは格別です。
せっかくなので、ミカン狩りも体験してみたいと思い、家族で初めてミカン狩りに行きました。
(実施期間は、温州ミカンの収穫期である11月上旬から下旬が目安です)
いざミカン畑へ
秋津野直売所「きてら」では、特産の柑橘類や地元で採れた新鮮な野菜などが売られています。
秋津野はミカンの産地、そして紀州南高梅の里としても有名です。
「きてら」とは、田辺地方の方言で「来てください」という意味です。
農村の真ん中にある直売所に、「どうか誘い合わせてきてら」という住民の願いが込められています。
料金は、小学生以上1,700円(ミカン一袋お土産付き)、3歳以上の未就学児は1,050円です(今季は11月末で終了でした)。
早速、農家の方に直売所向かいにあるミカン畑に案内していただき、いざミカン狩りへ。
取りたてのミカンに親子で感動
大好きなミカンが鈴なりになっている様子を見て、「ミカンミカンミカン!」と大興奮の子どもたち。
はさみでチョッキン。
初めて自分で収穫したミカンです。
ミカンは、その場で食べ放題でいただけます。
自分で取ったばかりのミカンを頬張り、子どもたちは「おいし~!」「あま~い!」と叫んでいました。
「早生温州(わせうんしゅう)ミカン」という種類で、袋が薄くてみずみずしく、甘味たっぷりでした。
ミカン狩りをした畑のミカンはすべて同じ種類です。
けれども、木の樹齢やミカンの大きさによって少しずつ味も違っていて、食べ比べをするのも楽しかったです。
一人一袋、自分たちで採ったミカンを持って帰ることができます。
子どもたちはおうちに帰っても、「ミカンとった!」と言って、喜んでお土産のミカンの山を眺めていました。
農家の方が大切に育ててこられたミカン畑にお邪魔し、樹上熟成されたミカンをその場でいただく、とても貴重な機会でした。
そして、「ミカンは木に実るのだ」という、当たり前だけれど大切なことを、体験を通して子どもと一緒に学ぶことができました。
親子でおいしく楽しい、大満足の体験でした。
基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市上秋津1487-1
連絡先電話番号:0739-35-1177
営業時間:午前9:00~午後4:30
定休日:年中無休(年末年始はお休み)
駐車場(台数):有
利用料金:ミカン狩り*季節限定《1名:小学生以上1,700円 未就学児(3歳以上)1,050円》
(公衆)トイレの有無:有
地域リポーター・渡辺なぎ子
イベントリポート/和歌山で世界を楽しむ/国際協力の日いんWAKAYAMAだよ~(和歌山市) 2024/2/13
「国際協力」と聞くと、ちょっと身構えてしまいます。しかし先日、「むずかしいことは考えない!学ぼう!海外とつながろう! 国際協力の日いんWAKAYAMAだよ~」という気になるタイトルに引かれ、親子でイベントに参加してきました。
会場は和歌山ビッグ愛(和歌山市)8階にある「和歌山県国際交流センター」です。
エレベーターの扉が開いた瞬間、「こんにちは~!」と、カラフルな民族衣装を着たスタッフの方がお出迎え。
緊張する子どもたちを見て、「こっちでアクセサリーが作れるよ!」と声をかけてもらいました。
早速向かったのは、「世界の生地を使ってブレスレットや髪飾りを作ろう」というワークショップです。
布で世界を楽しむ
「好きな生地を選んでね」と言ってもらい、布が大好きな私は「わーかわい~!」と思わずのぞき込んでしまいました。
日本ではなかなか手に入らないアフリカの布。カラフルな色合いと、独特なデザインがなんとも魅力的です。
「これはどこの国の布かな」と、見ているだけでもワクワク。娘に「これいいんじゃない?」「こっちもかわいいよ?」と言いたくなるものの、気持ちをぐっと抑えて我慢。娘は大好きなゾウさんの生地を選びました。
スタッフの方に教えていただき、くるみボタンを作ります。布を丸く切り、型にはめて手でぎゅっと押すと、世界に一つだけのボタンができました。
端切れで簡単に作れるのはうれしいですね。自分で作ったボタンのブレスレットを手に着けて、娘はとても喜んでいました。
世界のことを身近に学ぶ
ブース会場では、国際協力に関わる8つの団体がブースを出展していました。
「飲みくらべてみよう 世界のコーヒー」というワークショップもあり、会場はコーヒーのいい香りが漂っていました。
セミナー会場では、「お買い物でできる国際協力」や「ASEANの国と和歌山」など身近に感じられる話から、「雄大なザンビア」や、「セネガルの学校」など、なかなか聞くことのできないお話会が開催されていました。
各団体から出されるクイズに答えると、先着でプレゼントがもらえました。
私も子どもと一緒にクイズに挑戦。キルギス共和国で作られた、かわいい手作りのフェルトクラフトをいただきました。子どもの宝物の仲間入りです。
世界に少し目を向けてみる
2月17日(土)にはおはなし会
和歌山県国際交流センターでは、子ども対象のイベントもよく開催されています。
2024年2月17日(土)には、「ナフィアさんにきいてみよう、ナイジェリアのこと」というお話会があります。ナイジェリア出身の方が子どもを対象に自国の文化をお話ししてくれるそうです。
このイベントに関連したせかいのぬりえ「ナイジェリアの人々」をいただいてきました。和歌山の名所などを塗り絵にして無料配布しているパパチカと和歌山県国際交流センターが協力して作成しています。
「塗り絵を通して、子どもたちが、新しい刺激を受け、視野を大きく広げるきっかけになれば」との願いが込められています。
塗り絵や、実際のお話を通して、ナイジェリアという国のことを想像してみること。和歌山と世界とのつながりを考えてみること。まだ小さな子どもたちには、難しいことかもしれません。
しかし、子どもたちと一緒に私も塗り絵を楽しみながら、日常生活の中で、ほんの少し世界にも目を向けてみたいと思いました。
「ちょっと海外に行ってくる」ということはなかなかできないし、イベントに参加するのも少し勇気がいります。けれども、クイズや塗り絵を楽しんでみたり、世界のかわいい布を見たり、子どもはいつも絵本で見る文字とは違う文字を発見したり。
時には、親子で少しだけ、「世界」に飛び込んでみることもいい経験だと感じた一日でした。
基本情報
所在地(住所):和歌山市手平2-1-2 県民交流プラザ和歌山ビッグ愛8F
連絡先電話番号:073-435-5240
営業時間:10:00 ~ 18:30
休館日:水曜日・祝日・12月29日~1月3日
駐車場(台数):有(50分100円)
利用料金:無
(公衆)トイレの有無:有
地域リポーター・渡辺なぎ子
お出かけスポット/私が選ぶ3大目玉展示/和歌山県立自然博物館(海南市) 2024/2/1
お薦めしたい3大目玉展示
海南市にある、和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」にスポットを当ててご紹介します。
今回、あえてこのエリアに絞った理由は、私が小さい頃から何回も訪れ親しんだ、大好きな場所だからです。
実は、この施設は建物の老朽化や南海トラフ地震による被災の可能性から、県と海南市の間で移転建て替えが協議されてきました。
県は移転をした場合、水族館設備を外して展示内容を刷新することを提案しました。しかし、市は水族館の展示も続けたいと訴えたため、協議は仕切り直しになっています。
私は、水族館をなくして欲しくないと思っています。
今の子どもは、泳ぐ魚の姿を知らないという話を耳にしました。
実際にいろいろな魚を見て、触れることにより、本来魚はどういう形をしていてどのように泳いでいるのかを知り、理解を深めるきっかけになるのではないでしょうか。
では、この水族館で私がお薦めしたい3大展示をご紹介していきましょう。
水族館の1番の目玉といえば大水槽!
水族館の1番の目玉といえば、「大水槽」ではないでしょうか?
ここの大水槽には、約450トンの海水が入っています。
テーマは「黒潮で暮らす大型の魚や黒潮の沿岸に暮らす魚たち」です。
エイ、サメ、タイ、そして高級魚のクエなど、紀伊半島沿岸を泳ぐ魚たちが、優雅に泳いでいる姿を見ることができます。
クリスマスには、サンタさんが魚たちと一緒に泳ぐ姿も見られます。
私が訪れたときには、小さなお子さんたちが大水槽の台に上がり、間近で見る大きな魚に興奮し、目を輝かせていました。
とても珍しいシロコバンを見に行こう!
私が今回展示を見て初めて知った「シロコバン」は、とても珍しい魚です。
和歌山県では戦前の1924(大正13)年、「紀州魚類図譜」に記録されて以来、報告例はありませんでした。
現在展示されているのは、2021年8月に水深250〜280mの紀伊水道で採集された個体だそうです。この種は主にイトマキエイ(マンタ)の仲間に付着している例が多く、今回も同様に採取されたとのこと。
シロコバンの体長は、最大でも20cmほどです。
小さくてかわいらしいフォルムに思わず目がハートに。
背びれが変化した小判型の吸盤により、このように張りつくことができます。そのため、私たちが見られるのはシロコバンの腹側というのも注目ポイントなのです!
状態が良い間は展示予定とのこと。
シロコバンをぜひ見に行ってみてください。
成長とともに変化する和歌山県指定天然記念物の生物!
皆さんは「県指定の天然記念物」があることを知っていますか?
この生物は、和歌山県指定天然記念物の両生類「オオダイガハラサンショウウオ」。上が大人で下が子どもです。
私は今回初めて、県指定の天然記念物があることを知りました。
調べてみると、自然環境の中でも、貴重な学術資料として文化財の指定を受けている動物、植物およびこれらの生息、自生地、地質、鉱物を指すそうです。
オオダイガハラサンショウウオは、標高の高い山地の渓流の源流部周辺に生息し九州、四国、近畿のみに分布する固有種。奈良県、和歌山県、三重県、四国、大分県、鹿児島県それぞれの県で天然記念物かつ絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
生体展示はなんと、世界でここだけとのこと。
子どもと大人の両方が展示されていることにより、違いがよく分かります。
子どもの頃の姿は白く、愛らしいです。
この自然博物館を訪れた際には、私がご紹介した3大目玉展示のポイントを参考に楽しんでみてください。
家に帰ってからお子さんとどの生き物に興味をもったかを話すのも楽しいのではないでしょうか?
*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。
基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)
駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り
地域リポーター・大畑 いずみ
おすすめスポット/飛行機の発着が間近で見えるおすすめ3スポット/空港公園、南紀白浜空港展望デッキ、スカイパーク(白浜町) 2024/1/18
空を見上げては、小さな点のように飛ぶ飛行機でさえも喜ぶわが家の子どもたち。大きな飛行機を近くで見せてあげたいと思い、南紀白浜空港に発着便を見に行ってきました。
今回は、白浜町で飛行機を間近に見られるスポットを3カ所ご紹介します。
1.空港と滑走路を一望できる「空港公園」
まず向かったのは、南紀白浜空港前の坂道を真っすぐ上った先にある空港公園。空港と滑走路、そして滑走路の先にはアドベンチャーワールドが見えます。
この日は、東京からの午前の到着便を見ることができました。
「ゴォー」という音がしたと思ったら、空から大きな飛行機が着陸。その様子をポカンと口を開けながら見守る子どもたち。
初めて見る大きな飛行機に、静かに大興奮していました。
2.プチ旅気分を味わえる「南紀白浜空港展望デッキ」
先ほど見た便が35分後に折り返し出発だったので、その間に南紀白浜空港展望デッキに移動しました。
屋上にある展望デッキには台があり、上に立って滑走路を見ることができます。柵には所々に小さな窓があり、子どもが背伸びをしてのぞき込んでいました。
出発便ということで、デッキには見送りの方や観光客、子ども連れのご家族もいて、飛行機が離陸したときには拍手が湧いていました。
久々に空港に来ると、ちょっとした旅気分も味わえてウキウキしますね。
帰りに空港2階のカフェでジェラートを買いました。
さすが白浜、かわいいパンダの最中がサクサクしていておいしかったです。
3.空と海と街の絶景が美しい「スカイパーク」
白良浜から南紀白浜空港へと続く「白浜スカイロード」の途中に、田辺湾と白浜の街、そして滑走路を一望できる「スカイパーク」があります。
飛行機到着までの待ち時間は、シャボン玉をしました。
遊具はありませんが、目の前はパノラマ大絶景。
子どもたちはシャボン玉を追いかけ、広場を走り回り楽しんでいました。
スカイパークからは、南紀白浜空港の滑走路が右手に小さく見えます。
天候や風向きによりますが、運がよければ田辺湾から滑走路、滑走路から田辺湾への飛行機の離発着を目の前で見ることができます。
今回、白浜で飛行機が見える3カ所を実際に巡りました。
初めて間近で見る飛行機を体感して、「こんなに大きな音がするんだね」「あっという間に空に上がっていくんだね」と子どもたちも喜んでいました。
私自身も改めて、飛行機の迫力と、発着するまでのドキドキ感を味わうことができました。
海と山に囲まれた、のどかで美しい南紀白浜空港。子どもも大人も夢中になれる飛行機の発着を、ぜひ間近で体感してみてください。
南紀白浜空港発着便は1日に3往復のため、発着時間を事前に調べて行くのがお薦めです。
基本情報
〈空港公園〉
所在地(住所):和歌山県白浜町才野1622番1086
駐車場:あり(無料)
利用料金:入場無料
定休日:年中無休
(公衆)トイレの有無:なし
〈南紀白浜空港展望デッキ〉
所在地(住所):和歌山県白浜町才野1622-125
駐車場:あり(一時間無料)
利用料金:入場無料
定休日:年中無休
利用時間:8:10~最終便離陸時まで ※荒天候時は閉鎖
〈スカイパーク〉
所在地(住所):和歌山県白浜町
駐車場:あり(無料)
利用料金:入場無料
(公衆)トイレの有無:なし
定休日:年中無休
地域リポーター・渡辺なぎ子
お出かけリポート/地理の勉強にも!?/白崎海岸展望台(由良町・白崎海岸) 2024/1/11
「どこかに連れてって〜」毎週子どもたちから発せられる声に、いつもお出かけ先で悩みます。晴れた日はやっぱりドライブが最高。今回は白崎海岸に行ってきました。
冬は絶対防寒対策!
白崎海岸は和歌山県由良町にある、名前の通りの白い海岸です。白い岩はサンゴや貝殻が長い時間かけて固まった石灰岩でできているそうです。
子どもを寒い季節に連れて行くときにはとにかく防寒対策が必須。訪れた1月のこの日は、帽子をかぶっていたら飛ばされそうなくらいの冷たい風が吹いていて、ダウンを着ていた子どもたちも「さむーい!」と震えていました。使い捨てカイロやマフラーもあるとうれしいですね。階段を登るのですが、手すりも冷たいので手袋を持っていくのもお勧めです。
向こう側に見える四国にびっくり
風は強いものの、よく晴れていて、展望台からは徳島県がよく見えました。
あれは「徳島だよ」「淡路島だよ」と教えると、小学生の息子と娘は「え〜!」と驚いていました。これまで田辺や白浜の海で何度も見ているはずですが、毎回新鮮に感じるようです。
展望台には案内図があり、それを見ながら説明しました。「こんなに近いんだ!」と地理にも興味を持ってくれたようです。
化石も見つけたい!
訪れる前はじっくりと石をみて、化石を探したいと思っていました。2億年以上前にできたこの辺りの石からは植物や動物の化石が見つかることもあるそうです。
ですが、あまりの寒さに今回は退散!暖かくなったらもう一度トライしたいと思います。
今回は寄りませんでしたが、道の駅白崎海岸には、食事処や売店、トイレなどの施設もありますので、お食事や休憩をしても良いですね。
基本情報
白崎海岸展望台
所在地(住所):和歌山県由良町大引960−1
連絡先電話番号:0738-65-0125
営業時間:24時間
定休日:なし
駐車場(台数):あり
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:あり(道の駅横)
地域リポーター・森脇 碌
お出かけリポート/初めての「美術館」/白良浜deひらひらTシャツアート展(白浜町) 2024/1/10小さな子どもたちと一緒に美術館なんて、まだ先のことかなと思っていました。しかし、「白良浜が美術館に変身します」という魅力的な言葉を見かけ、「白良浜deひらひらTシャツアート展」に親子で出掛けてみました。
「福祉×アート×観光」のバリアフリーアートイベント
さまざまな方が描いた絵や写真が印刷されたTシャツを、洗濯物を干すように砂浜いっぱいに並べたTシャツアート展。
福祉や観光関係者で組織する「しらひらバリアフリーアート実行委員会」が主催し、2023年11月3日(祝・金)〜6日(月)に開催されました。
はだしで「美術館」デビュー
わが家の子どもたちにとって、初めての白良浜。
そして初めての「美術館」。
真っ白な砂浜と青い海、たくさんのTシャツがひらひらと風になびく様子を見て、思わず「わー!」と歓声を上げました。
この日は11月とは思えないほど暑い三連休。
砂浜に着いた途端、子どもたちはもちろんはだしになりました。
一つ一つに想いが込められたイベント
アート展では、ステージでのコンサートや青空マーケット、ワークショップも開催され、多くの人でにぎわっていました。
砂浜には一部ビーチマットが敷かれ、バリアフリーに整備されていました。
車いすやベビーカーでも砂浜を楽しめるのはうれしいですね。
環境にも配慮され、和歌山県産にこだわったオーガニックコットン100%のTシャツ、そして柱には間伐材が活用されていました。
イベント当日に参加が難しい障害者の方々も、Tシャツの製造を通じてイベントに参加できるため、安定した仕事や給与につながっているとのこと。
一つ一つの取り組みに、大切な意味が込められていることを知りました。
また、このアート展は砂浜美術館の「ひらひらフレンドシップ」に参加していました。
砂浜美術館とは、町のありのままの風景そのものを美術館と考え、そこにある豊かな自然や人びとの営みを「作品」として楽しむ美術館です。
今までに日本各地、そして海を越えてモンゴルの草原や、パラオの小学校でもTシャツアート展が開催されてきたそうです。
世界のどこかで、Tシャツアートがひらひらとしている光景を想像するだけで、頭の中でも美術館ができそうですね。
このイベントも、白良浜の自然ときれいに並んだTシャツ、そしてここに集う人々の温かな表情もすべてが美しい作品だと思えます。
白良浜の豊かな「美術館」を、心の中で感じることができました。
会場には、ステージからの心地よい音楽と波音が聴こえてきます。
自分の作品をうれしそうに眺める方や、まぶしそうにも目を細めながらじっくり鑑賞する方、そしてTシャツがひらひらする様子を写真に撮る方。
それぞれが、思い思いにここでの時間を過ごしていました。
わが家の子どもたちにとって初めての「美術館」。
さまざまな方が、さまざまな思いで創り上げた温かな場。
芸術の秋を、親子で五感いっぱいに感じることができた一日となりました。
また来年も開催されるようであれば、今度はぜひ子どもたちと一緒にTシャツ作品を応募してみたいと思います。
基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町864
駐車場(台数):白良浜駐車場 60台(※時期によって有料の場合有)
(公衆)トイレの有無:有
地域リポーター・渡辺なぎ子
イベントリポート/ろうそくとイルミネーションの灯りが美しい/ 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜(和歌山市) 2023/12/18
「竹燈夜」。
和歌山城公園で毎年10月から11月中に行われている、灯りのイベントです。
和歌山市の中心地の夜景がとてもきれいで、灯りの移り変わりを感じながら、秋の夜のひとときを過ごしました。
和歌山城公園の秋の風物詩
イベントのタイトルは「第18回 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜」。
2006年から始まったイベントで、毎年10月から11月中に2日間開催しています。
2023年は11月3日(金)と4日(土)、開催時間は18時から21時でした。
今回のコンセプトは「時間(じかん・とき)」。
竹と人が関わってきた歴史を感じ、夜の和歌山城で過ごす時間をいろいろな年代の人に楽しんでほしい、という思いが込められているようです。
お花見の頃の華やかでにぎやかな「桜祭り」には行ったことがありますが、この時期に夜の和歌山城公園を訪れるのは初めてでした。
気持ちが落ち着く温かなろうそくの灯り
開催時間に合わせて、和歌山城公園に到着しました。
もうすでに暗い時間です。
和歌山城の正門「大手門」をくぐると、「WELCOME」の文字が出迎えてくれました。
スヌーピーやアニメ「ワンピース」のロゴマーク、ミッキーマウスなどの文字や絵が、アルミカップに入ったろうそくを並べて描かれています。
この日は風がほとんどなく、少し揺らめく炎がかわいらしく見えました。
それに周辺には街灯が少なく、文字や絵が地面に浮き出てとてもきれいです。
その近くには、ろうそくが入った竹筒が灯っています。
竹筒の灯りは、竹の内側で反射をしていて、思いのほか明るく感じました。
しばらく歩くと、お城のシンボル「伏虎像(ふっこぞう)」の前に出ます。
そこには和歌山の「W」と日の丸が描かれた竹筒、その近くにはろうそくが入った多くの紙コップが並べられていました。
紙コップには絵や文字が描かれていて、ろうそくの炎に照らされています。
ろうそくの灯りは見ているだけでホッとします。
私は、しばらくぼーっと見ていました。
多くのボランティアで作られているイベント
「竹燈夜」は、和歌山市観光課を事務局とする実行委員会が運営しているイベントです。
開催が近づくと和歌山市民のボランティアを募集し、竹灯篭の搬入や設置、ろうそくの点火と消火、そして片づけを依頼しています。
会場では、ボランティアの方が消えたろうそくに点火していました。
子どもも大人の付き添いの元で参加しています。
竹灯篭やキャンドルアートは大手門から始まり、二の丸や西の丸の広場、「紅葉渓庭園」がある山吹渓まで続きます。
また、砂の丸広場前の通路や天守閣に通じる「新裏坂」、イベントの2日目には天守閣の前にも美しく模様が描かれていました。
竹灯篭は、毎年8千本使っているそうです。
美しいキャンドルアートは、ボランティアの方の協力で描かれています。
アルミカップのろうそくの数は、竹灯篭を合わせるとかなりの数。
ボランティアの方に尋ねると「1万個はあるかも」と話してくれました。
ろうそくで描くのも点火するのも、また安全に消火するのも根気が要りそう。
多くの人でこのイベントが作られていることを知ると、ろうそくの灯りがよりいとおしく感じられました。
和歌山の美しい夜景に感動
二の丸広場では、「いけばな野外アート展」が開かれていました。
西の丸広場では、竹灯篭やキャンドル作りのワークショップ、スイーツや雑貨などのお店が出ていてとてもにぎやかです。
来場者は写真を撮ったりお茶を飲んだり、思い思いにその場を楽しんでいました。
広場からは、2年前に完成した「和歌山城ホール」が見えます。
和歌山城公園の「暗」とは対照的。
カラフルなイルミネーションと屋上のライトアップが際立ちます。
「和歌山にもこんなにきれいな夜景があるんだ」。
ちょっと誇らしく感じました。
来年の開催が楽しみです!
開催されているイベントは、他にもいろいろありました。
忍者になり切る「こども忍者衣装体験」や、生演奏を聞きながら過ごせる「カフェスペース」。
「わかやま歴史館歴史展示室」は、竹燈夜開催中は特別に夜でも観覧できます。
砂の丸広場では、県内最大級のグルメイベント「全肉祭」が同時開催されていました。
1日を通して和歌山城公園で過ごすのもお薦めです。
今回いろんな催しがあることを知らずに訪れたので、「調べておけば、もっと楽しめたかも」と反省。
「来年は、もう少し早い時間から参加しよう!」と思っています。
基本情報
所在地(住所):和歌山城公園 和歌山県和歌山市一番丁3番地
連絡先電話番号:和歌山市役所観光課 (073)435-1234
イベント開催日時:2023年11月3日、4日 18:00~21:00
駐車場(台数):和歌山城公園駐車場
(公衆)トイレの有無:有り
地域リポーター・渡邉千穂
おすすめスポット/チョコレート工場のカフェでチョコ尽くし/K型チョコレートカンパニー(白浜町) 2023/12/7
大人も子どもも大好きなチョコレート。
何気なくスマホで白浜の地図を見ていたとき、「K型チョコレートカンパニー」という変わった名前の飲食店を発見しました。
どことなくおいしそうな雰囲気がして、この名前は何なのか、画面を拡大して見ると、「チョコレートの工場とカフェ」とありました。
「白浜にあるチョコレート工場とはどんな施設なのだろうか」「行ってみるとただのチョコレート屋さんだというケースもあるかもしれない」という不安を少し感じつつ、興味本位で行ってみることに。
ディープスポット「桟橋」にチョコレートペイントの建物
K型チョコレートカンパニーは、白浜のディープスポットと呼ばれている桟橋エリアにあります。
桟橋前の信号を渡って徒歩30秒、お店の正面はガラス張りになっていて、チョコレートを作っている様子が見えます。
入り口を一旦通り過ぎ、建物を横側から見ると、チョコレートがかかっているイメージのペイントになっていました。ここもワクワクするポイントです。
店の前の通りは御幸通りと呼び、白良浜につながっています。
この道を白良浜の方向へ少し進むと駐車場があります。
目印は「K型ちょこれーとカンパニー」の小さな看板です。
味の違いがはっきり分かって楽しい!チョコレートの試食で食べ比べ
店内に入ると、広い空間の奥にレジカウンターがあり、ここで作っているチョコレートの試食ができるようになっています。
ここでは、6カ国からカカオ豆を取り寄せ、それぞれの豆を使ってチョコレートを作っています。
ボリビア、ガーナ、タンザニア、トリニダード、ハイチ、そして10月から新たにベトナムが加わりました。各豆で作ったシンプルなチョコレートを試食、食べ比べができます(画像は9月時点の試食)。
酸味や甘さ、深みなど、それぞれ味わいが違い、個性があって面白いです。
また、和歌山県はこれからみかんの収穫が盛んになるため、毎年この時期限定でみかんのチョコレートを販売しています。
レジカウンターから見える大きなキッチンではチョコレート作りをしていて、その様子を見ているとワクワクします。
子ども連れのお客さんも多いそうで、チョコレートを食べることができる子は、大人と一緒に試食して楽しんでいるそうです。
またレジ横のショーケースでは、試食したチョコレートのほか、バトンショコラやチョコチップクッキーなどを販売しています。
私はバトンショコラという「焼き込み用チョコレート」を使った焼き菓子をお土産に購入し、家でいただきました。
チョコレート味のビスコッティーが柔らかくなったようなイメージの焼き菓子で、口に入れた瞬間に幸せな香りが広がり、ザクっとした食感が香ばしくおいしい逸品です。
チョコレートドリンクでカフェタイム
K型チョコレートカンパニーはチョコレート工場にカフェが併設されています。
店内はテーブルがL字に配置され、広く感じる空間となっていて、ゆったりと過ごすことができます。
カフェにはどのようなメニューがあるのでしょうか。
ホットチョコレート、アイスチョコドリンク、チョコバナナジュース。
そして、カカオフルーツソーダ、カカオフルーツミルク、カカオスパイスミルク、自家製カカオコーラ。
チョコレート工場だからこそできる、興味深いカフェメニューがそろっています。
このように、チョコ尽くしのK型チョコレートカンパニーは、チョコレート好きにはたまらない空間。
白浜で遊んだ帰りに立ち寄るのが定番になりそうな、珍しくておいしい経験ができる場所でした。
基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町1197−18 1階
連絡先電話番号:070-8474-7361
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
駐車場:あり
地域リポーター・福積 加穂
お出かけスポット/見るだけでなく、生き物に触れる水族館/和歌山県立自然博物館(海南市) 2023/11/27
見て、触って体験できるスポット
海南市にある和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」にスポットを当て紹介します。
小さい頃から何回も訪れた、ダイビングが趣味の私の大好きな場所です。
この水族館は海の生き物に触れるコーナーがあったり、おもしろい展示の仕方があったりと何度も訪れたくなります。
あなたは見分けられますか?
博物館の目玉である大水槽エリアには、黒潮の海で生息するエイや高級魚のクエなどが悠々と泳いでいます。
大水槽エリアを真っすぐ進むと、右手に中水槽エリアが見えてきます。
一番手前の水槽にいるのは、カタボシイワシ、マサバ、マルアジ、マアジ。
あなたはこの4種類の魚を見分けられますか?
お子さんに魚の名前を聞かれたときのために見分け方のヒントをお教えします。
カタボシイワシ…4種の中では一番体が細長い。
マサバ…尾ひれの付け根がとても細い。
マルアジ…尾ひれ近くの体側に”ぜいご”という硬いうろこがついており、体が細長い。
マアジ…尾ひれ近くの体側に”ぜいご”という硬いうろこがついており、体がやや太短い。
ぜひ、お子さんと当てっこしてみてください。
この水槽を見ているときに、後ろから「おいしそう」と聞こえてきたのには思わず「くすっ」としてしまいました。
*注「あなたは見分けられますか?」のコーナーに展示されている魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。
実際に触ることで初めて分かる~手でみる魚の国~
こちらのエリアでは、魚やカメなどの模型やはく製を、手で触りながら観察することができます。
一般的な博物館では「触らないでください」と書かれていることが多い展示物ですが、このコーナーでは気にせず触ることができます。
お子さんにたくさん触らせてあげてください。
いろいろな発見が得られるいい機会になるでしょう。
わたしのお薦めは、タイマイというカメです。
実際に触ってみて、甲羅の縁がギザギザしていることを初めて知りました。
タイマイは、別名「べっ甲かめ」と言われており、見事な甲羅はかつてメガネやかんざしに利用されていました。
1975年に発効した「ワシントン条約」により国際的に保護されているものの、タイマイの卵や成体の肉は、いまだに世界各地で食用とされているのが実情です。
甲羅も高価で売買されるため、乱獲の対象になり絶滅危惧種になっているとのことです。
人間と自然界とが、うまく共存していける世界になればいいなと感じました。
生物に直接触れる~タッチングプール~
生きたウニ、ヒトデ、ナマコなどの生きものに触れるエリアもあります。
わたしのおいっ子は、ヤドカリをゲットしてハイポーズ。
どの生き物に触ろうかと、真剣に考えている姿がかわいらしかったです。
手をすぐに洗えるよう、近くに手洗い場を設置してくれているのもうれしいポイント。
触るだけでなく、干潮(左写真)・満潮時(右写真)に生物たちがどのように過ごしているのかも観察できます。
この展示スペースは、海に入らずともたくさんの生物に触れながら観察ができるので面白い展示方法だなと思いました。
お子さんに、たくさんの生物に触ってもらって、いろいろな発見をしてほしいエリアです。
こちらの博物館は、高校生以下の方や65歳以上の方の入館料が無料です。
そのため、3世代で来られている方を多く見かけました。
家族みんなで楽しめる場所ってうれしいですよね。
館内は、小さなお子さんでも1~2時間程度で回れる広さなので、おでかけにお薦めしたい場所です。
基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)
駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証等年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り
地域リポーター・大畑 いずみ
おすすめスポット/隠れ家のようなお店でちょっと息抜き/Orange Cafe オレンジカフェ(和歌山市) 2023/11/16子どもの頃、大人に内緒で「秘密基地」を作りませんでしたか?
内緒ってことにドキドキしたり、秘密基地ってだけでワクワクしたり。
そんなことを思い出させてくれるお店を見つけたのでご紹介します。
「レンタルスペース」の案内が気になる六十谷のオレンジカフェ
和歌山市六十谷にある「OrengeCafe/オレンジカフェ」さんは、2020年にオープンしたまだ新しいお店です。
以前から、どんなお店なのか気になっていたのですが、通勤の車からでは店内は見えないし、開いているのか、閉まっているのか分かりませんでした。
けれども、レンタルスペースの案内が気になっていたため、「パソコン作業をしながらお茶をしよう!」と、思い切って入ってみました。
落ち着いた雰囲気で居心地のいい店内
ドアを開けたら「おかえりなさい」の手書きの文字と、かわいらしい豚さんたちがお出迎えしてくれました。
オーナーさんは気さくで話しやすく親しみやすいので、初めて行った日からお友だち気分になれました。
営業時間は11:00〜15:00で遅めのランチも可能です。
子育てしているパパママさんなら、子どもを学校に送り出してからゆったりくつろげますよね。
営業時間外は、不定期で夜カフェやイベント・ライブ開催もあります。
オレンジカフェの看板メニューでもある「ミネラルランチ」やジュースは、食材にもこだわっているため、とてもおいしいです。
私が食べたメニューの中では、木曜日限定のカツサンドがお肉も柔らかく甘みもあり絶品でした。
また、一人の時間を確保したい人は、レンタルスペースでじっくり過ごすこともできます。
レンタルスペースでは、講座やコーチング、アロマトリートメントなどもやってるので、普段は交流のない人や共通の趣味の人との出会いもあります。
イベントも気軽にさせてくれる
店内奥には、一段高いステージスペースがあり、私もランチコンサートをさせてもらっています。
そこに、上富田町から洋服屋さんが出張で来ていました。
服を販売されているかと思いきや、普段は「rer_lenteアーエルレンテ」というエステサロンを、2人で経営されているそうです。
お客さまへの還元イベントとして、このように月3日程度臨時的に洋服店をオープンされているとのことでした。
とても笑顔の似合うスタッフの方々で、今度は私が上富田町へ出張して取材したいなと思いました。
このように、すてきな出会いがあるのもオレンジカフェのオーナーさんの人柄が魅力的だからでしょう。
忙しい日々の中で、少し息抜きをしたり、趣味の時間を過ごしたり、意外な出会いがあったりすると、いい気分転換にもなりますよね。
ぜひ一度、オレンジカフェへお立ち寄りください。
基本情報
所在地(住所):和歌山市六十谷7-4
連絡先電話番号:073-488-5908
営業時間:11:00~15:00
定休日:日曜日.月曜日.祝日
駐車場(台数):有り(10台)
利用料金:ミネラルランチ 1,100円~
レンタルスペース1,100円/1時間~
(公衆)トイレの有無:有り
地域リポーター・新家 令子
おでかけリポート/子どものお昼寝促進活動に最適!/和歌山市民図書館(和歌山市) 2023/11/9「たくさんお昼寝してほしい」
これは、私が毎日子どもに願っていることです。
一日中、小さいお子さんと一緒に過ごしている親御さんは、同じような思いがあるのではないでしょうか。
子どもがお昼寝している間は、ホッと一息つけるとても大切な自由時間。
その時間を確保するために、「子どものお昼寝促進活動」をしています。
そして、天候に左右されず、親の体力的にもちょうどいい、お薦めスポットを発見しました。
それは、和歌山市民図書館。
図書館は、キーノ和歌山の中にあります。
キーノ和歌山には図書館以外にも、スーパーマーケットやドラッグストアなどの便利なお店がずらり!
ここには、子どものお昼寝を促進するための最高の条件がそろっています。
子どもと思いっきり遊ぼう!午前中に図書館へGO
図書館の4階は「こどもとしょかん」です。
このフロアには、「えほんの山」や「本のどうくつ」「プレイスペース」「もぐもぐスペース」などがあります。
えほんの山と本のどうくつは、子どもがお気に入りの絵本を探せる場所。
階段を上ったり下りたりできるため、子どもがアクティブに動けるところがポイントです。
さらに、ここでは「おはなし会」や「むかしばなし・わらべうた」などのイベントが定期的に行われています。このようなイベントに参加するのも、子どもにとって刺激になりますよね。
また、プレイスペースで子どもは、木のボールプール、キッチン道具、ブロックなどに夢中。
中には長椅子が設置されていて、親はそこから子どもを見守ることもできます。
おなかがすいたらLet`s eat
もぐもぐスペースには、机と椅子が設置されています。窓から外をのぞくと車やバスが走っていて子どもは大喜び。
ベビーチェアや手洗い場、ゴミ箱が設置されているのもうれしいポイントです。
ちなみに、キーノ和歌山内にあるスーパーで、お昼のお弁当が買えます。その向かいにあるドラッグストアには、離乳食も売っていてとても便利。
食事のあとは…
さぁ、いよいよお昼寝へのラストスパート。
こどもとしょかんのトイレは、海の生き物たちが出迎えてくれます。おむつ替え台、授乳室、こども用トイレと設備も整っています。
子どもも大人もすっきりしたところで、お昼寝への最後の追い込み。
気候がよければ、屋上の芝生で遊ぶのがお薦めです。広い屋外でハイハイをしたり、駆け回る姿を眺めていると、毎回私のほうが先に眠くなります。
こうなるとゴールはもう目の前。
たくさん遊んで、おなかもいっぱいのお子さんは、帰宅後に深い眠りにつくでしょう。
そして、私たちのつかの間の自由が待っています。
子どもと一緒にお昼寝をしてもよし、おやつを食べて気分転換してもよし。
子育ては一人でかかえて無理をせず、いろいろな人や場所に頼ることも必要ですよね。
ちなみに私の場合、この作戦の勝率はほぼ100%です。
基本情報
所在地(住所):和歌山市屏風丁17番地 南海電鉄「和歌山市駅」改札を出て左手すぐ
連絡先電話番号:073-423-0010
営業時間:9:00~21:00
休館日:年中無休
駐車場(台数):南海和歌山市駅に隣接する南海和歌山市駅駐車場を利用(279台)
利用料金:図書館利用者は60分無料(駐車券を持っていけば2階のカウンターで手続き可能)
(公衆)トイレの有無:有
地域リポーター:佐々木春奈
お出かけリポート/集団での活動が苦手でも運動の習い事!/修斗ジムASH(白浜町) 2023/11/3
うちの子は集団での活動が苦手。
スポーツに親しんでもらいたいという気持ちもあるけれど、サッカーや野球のように協調性が必要なものは難しい.・・。
そのような特性をもった子どもでも参加しやすい習い事を見つけました。
総合格闘技「修斗」のジム「ASH(アッシュ)」
「修斗」とは、初代タイガーマスク佐山聡が創設した総合格闘技だそうです。
「格闘技」と聞くと怖いイメージがありましたが、エクササイズ目的で通っている女性もいると聞き、体験に参加してきました。
修斗ジムASH(アッシュ)さんは、プロ格闘家の方達もトレーニングしているジムですが、水曜日は女性や親子、土曜日はキッズにも開放しています。
建物に入ると、想像していた以上に大きなリングがありました。
試合などにも使用されるサイズだそうです。
正方形のリングではなく、六角形のリングが総合格闘技の特徴です。
ASHさんのロゴがばっちり入っていて、格好いいリングに子どもたちも目を輝かせていました。
小さい子でも先生が柔軟に対応してくれます
小学生はもちろんですが、5歳児でも参加させてもらえました。
また大人も体験させてもらうことに。
グローブをはめると自然とテンションが上がります。
先生がストレート、フック、アッパー、キックなどの基本動作を教えてくれるので、それを繰り返します。
単に手足を動かすだけでなく、ひねりや体重移動をする必要があるので、普段使わない体の部分を使います。
30分ほど体を動かしているだけで、日ごろ運動しない私はへとへとになりました。
子どもたちはそれでも元気でさらに30分、サンドバックを相手に打ち込んだり、2人1組みになってミットに打ち込んだり。
1時間みっちり体験させていただきました。
エクササイズのクラスは戦う必要がないので、あくまでも運動として参加できます。
続けていくうちに、体をどう使えば力が入るのかを覚えていけそうだと感じました。体を動かすことが苦手な子どもでも、じっくり取り組めると思います。
幼児〜低学年には難しそうなところもありましたが、先生が小さい子にも慣れていて柔軟に対応してくださるので、子どもたちは終始リラックスしていました。
ビジター料金の設定もあり、好きなときに参加できるのもポイント
毎週あるといっても、毎回必ず参加する必要はないそうです。
こちらに勧誘などの連絡が入らないのもうれしい。
しかもビジター料金の設定もあるので、「たまに参加する」ということもできそうです。
慣れるまでビジターで参加して、やる気が出てきたら毎週参加することもできます。
臆病なところがある子どもにはとてもありがたいです。
何か運動の習い事をさせたいと考えているけれど、集団行動が苦手で悩んでいる方にぜひともお薦めしたいと思いました。
基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町2787−1
連絡先電話番号:090-1072-3387
営業時間:月曜〜金曜 19:00~
火曜・金曜 6:00〜6:45(朝練)
土曜 10:00〜12:00(※10:00〜11:00 キッズクラス)
定休日:日曜日
駐車場(台数):あり(10台程度)
料金:詳細はwebサイトにて
https://peraichi.com/landing_pages/view/ash/
地域リポーター・森脇 碌
イベントリポート/子どもも大人も思いっきり磯遊び/天神崎で「熊楠塾」(田辺市) 2023/10/27
「子どもを思い切り自然の中で遊ばせたい」。
そう思う親御さんは少なくないと思います。
わたしもその一人。
でも「子連れで自然の中で遊ぶなんて大変そう」という気持ちが勝り、なかなか実現しませんでした。
勝手に遠くに行く子どもたちに「そっちいっちゃだめ〜!」と叫び、「もう帰りたい」「まだ遊びたい!」と意見の食い違う子どもたちをなだめ、へとへとになる姿しか思い浮かびません。
とはいえ、やっぱりアウトドア派のパパママがうらやましい。
専門家とインストラクターが見守ってくれる
そんな私にぴったりのイベントが開催されました。
NPO南紀こどもステーションが開催する自然体験「熊楠塾(くまぐすじゅく)」です。
年に数回開催されており、今回は田辺市「天神崎での磯遊び」に参加しました。
「岩場で遊ぶのは危険が多いのでは・・」とおっくうになる気持ちもありましたが、楽しく学びにもなる体験をさせたい!と気合いを入れ直しました。
参加した感想は、最高。
磯遊びを堪能した子どもたちにとってすてきな機会であったのはもちろん、
子どもの面倒を見る必要がないほどのサポートで、私もずっとハゼ釣りを楽しめました。
熊楠塾には自然遊びの専門家や、子どもの見守りの専門家、そして地域の有志のインストラクターが参加しています。
子ども1人につき、最低1人の親以外の大人が付き添う、というシステム。
なんというぜいたくな仕組みでしょうか。
そのおかげで、子どもも私もリラックスしながら天神崎を堪能することができました。
事前学習と事後学習で学びを深める
現地に向かう前に、天神崎の近くにある天神児童館で事前学習会が開催されました。
教えていただいたのは、天神崎の魅力や遊び方、起こりうる危険について。
和歌山県環境学習アドバイザーの弓塲(ゆば)武夫先生にもお越しいただき、大人にとっても学びの多い学習会でした。
地図や写真いっぱいの資料などもたくさんいただき、これから向かう天神崎への期待が自然と膨らみます。
生き物とたっぷりと触れ合う時間
そこから天神崎に移動。
お天気にも恵まれ、青い空と海が広がっていました。
前日の雨のせいか波が少し強めでしたが、岩礁が広く、波打ち際まで遠いのでそれも気になりません。
どうやって生き物を探せばいいのか全く想像できていませんでしたが、くぼみに水がたまった「潮だまり」を見てみると生き物がいっぱい!
教えてもらう暇もなく、どんどん生き物が見つかります。
用意していただいたタモやバケツ、笹で作った釣り竿で捕まえていきました。
すぐに子どもたちも夢中になり、インストラクターさんたちと生き物探しに没頭していました。
初対面の大人に子どもたちが懐くのかと、直前まで感じていた不安は一気に吹き飛びました。
普段は人見知りが激しいのでびっくり。
子どもの成長を感じられたようで、とてもうれしかったです。
ニセクロナマコ、ウニ、ヒロメ、カサゴ、スベスベマンジュウガニ、ヤドカリなど、いろいろな生き物がたくさん見つかり、みんなで大興奮です。
最後は、見つかった生き物を一つずつ弓塲先生にレクチャーしてもらいました。
弓塲先生のお話がとても面白く、子どもたちも集中して聞いていました。
実際の生き物に触れ合うことで、「かわいい」「かわいそう」「怖い」など生き物に対してさまざまな感情が生まれたことと思います。
そこに、学びがプラスされることで、自然や生き物に対しての興味は強くなり、記憶にも結びついたと思います。
生き物たちにはお礼を言って、元の場所に戻しました。
いつもと違うお友達や大人と触れ合う時間
自然を体験できただけでなく、いろいろな人との触れ合いも貴重な機会でした。
特に、普段会うことのない大人たちと活動すること自体が、子どもたちにとって大事な体験になったと思います。
生き物を捕まえると大いに褒めてもらい、安全に過ごせるように優しく声をかけてもらい、親以外に大切にしてもらう体験は得難いもの。
親としても、危険な場所に焦ることなく、ゆったりと子どもたちを眺め、また自分も自然を堪能できる息抜きの時間でもありました。
今回の参加記念に、天神崎のバッジをもらいました。
このバッジが増えるごとに自然と体験した思い出が増えていくことが楽しみです。
基本情報
熊楠塾(くまぐすじゅく)
主催者:NPO南紀こどもステーション
開催日:不定期開催
問い合わせ:電話 0739-25-0523
地域リポーター・森脇 碌
おでかけリポート/超ハッピーになれるラッピング電車に乗ってみよう!/ 和歌山電鐵 貴志川線 2023/10/19
日常の移動はほぼ車ですが、必要に応じて電車に乗ることもあります。
電車に乗ってみると、見慣れた景色も新鮮に感じられるものです。
自宅の近くの「和歌山電鐵 貴志川線」には、かわいい電車が走っています。
しかし、自宅から最寄りの駅まで少し距離があるので、これまでなかなか利用する機会がありませんでした。
ずっと乗ってみたいと思っていた電車に、「ちょっと旅行気分」で乗ってみることにしました。
どこを見ても「たま」だらけ!かわいすぎる「たま電車」
今回は片道約30分、和歌山市の和歌山駅から、紀の川市の貴志駅までの往復の旅です。
貴志川線はJR和歌山駅構内の9番線にあり、乗車券は構内の切符売り場で買えます。
私は、JRの路線から貴志川線に乗り換えをしました。
乗車券は9番線の窓口でも買うことができ、お得な「1日乗車券」を購入しました。
ホームには、「たま電車」が待機!
「たま」は貴志駅の名誉永久駅長を務めるネコの名前です。
側面にはたまのモチーフが施され、電車を正面から見るとネコの顔になっています。
ワクワクしながら車両に入ると、壁紙や窓など至る所に「たま」がいました。
そして三毛猫の色で統一された床やいろいろな形のイス、またネコ型の車内灯もおしゃれです。
壁に設置された本棚には、小説や絵本、漫画などがぎっしり並んでいて、自由に手に取ることができます。
そして、過去に貴志駅の1日駅長を務めたドラえもんのフィギュアが展示されていました。
車内が想像以上にかわいくて、私のテンションはMAXに。
発車時間になり「まりと殿様」のメロディーで出発!
終点までの約30分、とても楽しい旅になりそうです。
全部コンプリートしたい!ご当地電車&スタンプラリー
貴志川線は、大正5年に沿線三社(日前宮、竈山神社、伊太祁曽神社)の参詣客をはじめとした貨客輸送を目的に開業しました。
走っているのは、すべて改装されたデザイン電車やラッピング電車です。
途中で、「うめ星電車」と「いちご電車」に出合いました。
電車の種類、気になりますよね。
「貴志川線の時刻表」で調べると、乗れる電車が分かります。
こちらは、「たま駅長 重ね捺しスタンプラリー」。
和歌山駅9番線と伊太祈曽駅、貴志駅のいずれかでスタンプラリーの台紙をもらい、4種類のスタンプを重ね捺しすると完成です。
スタンプは上記の3駅に1種類ずつと、あと1つはいちご電車、たま電車、うめ星電車の車内に設置されています。ぜひコンプリートしてみましょう。
上記の3駅には、違うスタンプもありました。
沿線周辺には、遊びながら交通が学べる「和歌山交通公園」や、ボートに乗れる「大池遊園」、アニメ「鬼滅の刃」で話題になった「甘露寺」などがあります。
また、熊野古道が通っているなど多くの観光スポットがあり、途中下車しながら巡るのもお薦めです。
さらに、電車と公共交通について学ぶ「子ども電車教室」や「謎解きゲーム」など、いろいろなイベントが開催されています。
詳細は、和歌山電鐵のホームページでチェックしてみてくださいね。
勤続年数はなんと11年!「二タマ駅長」がいる貴志駅
車内には、乗車を楽しんでいる親子がいました。
片道30分は、小さな子どもと一緒に過ごすのにちょうどよい時間です。
また電車の写真を撮る人や、海外の観光客も乗っていました。
ついに、貴志駅に到着。
駅のホームから駅舎に入ると、「二タマ駅長」がちょこんと座ってお出迎えしてくれました。
この日は出勤日でしたが、休みの日もあります。
駅舎は「檜皮葺き(ひわだぶき)屋根」で、とてもシックな色使いです。
また、駅の正面から見るとネコの顔にデザインされていて、それがとてもかわいらしい。
屋根裏には、梁を渡るネコがいるような雰囲気を感じます。
ホームのわきには、たま大明神をお祀りした「たま神社」、その横には貴志川線を利用する人への感謝と安全安心の祈りが込められた「いちご神社」と「おもちゃ神社」が並んでいたのでお詣りしました。
駅の構内にはカフェやショップもあり、ゆったりとくつろげます。
帰りは豪華な「ミュージアム号」でゴージャスな気分に
帰りの電車は、「たま電車 ミュージアム号」に乗ると決めていました。
貴志川線の電車は、クルーズトレイン「ななつ星in九州」と同じ水戸岡鋭治さんがデザインしています。
その中でもミュージアム号は、ひときわきらびやかです。
重厚感がある中にかわいさと華やかさがあって、少しゴージャスな気分になるのは私だけでしょうか?
その一方で、乗車している地元の人は「乗り慣れている感」があって、装飾とのギャップが面白いなと思いました。
車内を隅々まで見渡していると、あっという間に終点の和歌山駅に到着です。
いろいろな電車を体験し、多くの観光名所があることも知ることができ、とても充実した旅でした。
和歌山駅の周辺と伊太祈曽駅には有料の駐車場がありますが、他の駅には駐車場はありません。
ぜひ「和歌山電鐵 貴志川線」で電車の旅、そして沿線のスポットを訪れてみてください。
基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市伊太祈曽73番地
連絡先電話番号:和歌山電鐵株式会社 073-478-0110
営業時間:9:00~17:30
定休日:なし
駐車場(台数):伊太祈曽駅に有料の駐車場有り
利用料金:貴志川線乗車料金
(公衆)トイレの有無:和歌山駅、伊太祈曽駅、貴志駅に有り
地域リポーター・渡邉千穂
お出かけスポット/自由な遊び場・梅原プレーパーク/梅原児童公園近く(和歌山市) 2023/11/5
「近くの公園もいいけれど、もっと自由に遊んでほしい」。
とはいえ、「自然遊びをさせよう!」と意気込むと準備だけで疲れてしまいます。
今回は気軽に行くことができて、自由に遊べる里山のような場所、「梅原プレーパーク」を紹介します。
プレーパークは子どもが自由に遊ぶことができる場所
プレーパークは、子どもが自分の責任で自由に遊ぶことができる場所です。
危険なこと以外、やってはいけないことはありません。
梅原プレーパークは、和歌山市・梅原児童遊園の近くで開かれています。
「きのくに子どもNPO」がこの場所で20年以上前から開催しています。
年長の息子と6月に遊びに行きました。
プレーパークまでは、児童遊園横の階段を上ります。
階段を上り切ると開けた場所があります。
広場の奥には山があります。
梅雨の晴れ間で気温が高い日でしたが、山に木が生い茂っていて日差しを遮ってくれました。
こちらはブランコです。
木の枝にロープをかけているので、いろいろな方向に揺れます。
こちらは、ターザンロープです。
高いところからスタートできるので、浮遊感がたまりません。
次々に新しい遊びが始まる
わが家が遊びに行った6月は、ヤマモモがなる時季です。
スタッフさんが、落ちているきれいなヤマモモを集めてくれていました。
子どもたちのうちの一人が「木になっているヤマモモはあるか、探してみる」と言い出すと、他の子どもたちも次々に山の斜面を登り始めました。
息子も付いて行こうとしますが、急な斜面に悪戦苦闘。
一緒に探していた子どもたちが、「ここにもある」と次々に落ちているヤマモモを発見します。
残念ながら、枝になっているものは見つけられず。
しかし、そのうちまた別の遊びが始まります。
息子はキノコを探し始めました。
木の根元にキノコを発見。
高学年のお兄ちゃんたちは、木とツタで弓矢作りに挑戦中。
二人で協力して作り上げ完成です。
他の子は、落ちている木をのこぎりで切り始めました。
その様子を見て息子も挑戦。
のこぎりで木を切るとおがくずが出てくるのを見て、「粉が出てくる!」と初めての経験に驚いていました。
新しい発見があったようです。
懐かしい遊びに子どもたちは大はしゃぎ
スタッフさんが、コマやけん玉を用意してくれていました。
コマ遊びは、順番待ちができるほど人気がありました。
初めての息子はひもを巻きつけることにも苦戦。
参加している子どものお父さんに、コマ名人のような人がいました。
苦戦している子どもたちにコツを伝授してくれます。
しかし、コマはできるようになるまで時間がかかるものですよね。
飽きて別のことをする子もいれば、できるようになるまで練習する子もいる。
子どもの個性が現れて面白いです。
「みんなで何かしよう」ではなく、それぞれがしたいことをする場所。
それがプレーパークです。
何もない場所だと退屈になりがちですが、少しの道具と友達がいると、どんどん遊びが広がります。
親は子どもを見守るだけで、いつ来ても、いつ帰ってもいい自由な集まりです。
これなら気軽に参加できますね。
プレーパークが行われている場所には、トイレや水はありません。
気になるようであれば、ウェットティッシュや水を持参すると安心です。
虫もいますので、長袖長ズボンと虫除けは必須です。
また、けが予防のため軍手と汚れた時のため着替えの持参をお薦めします。
7月から9月の夏の間、プレーパークはお休み。
秋の少し涼しくなった時季から再開です。
周辺には駐車場はなく、初めて行く方は、道が分かりにくいと思います。
事前に「きのくにこどもNPO」さんにお問い合わせください。
基本情報
所在地(住所):和歌山市梅原483 梅原児童遊園近く
連絡先電話番号:きのくに子どもNPO 073- 452-7710
営業時間:毎月第4土曜日13:00~16:00
定休日:
駐車場(台数):無
利用料金:無
(公衆)トイレの有無:無
地域リポーター・神林 真衣
おすすめスポット(施設編)/あの大きな施設の正体は?紀の川のことを子どもと一緒に学ぼう/水ときらめき紀の川館(和歌山市) 2023/10/4
これは、紀の川にかかる「紀の川大堰(おおぜき)」です。
「洪水の時に役に立つものだよね」としか思っていなかった私。
いつもこの横の道路を車で通っているのにもかかわらず、実は名前さえも知らなかったのです。
先日、このせきにある人工河川で行われた「鮎のつかみ取り」体験に子どもたちと参加しました。
その時に、人工的に造られた魚の遡上(そじょう)を邪魔しない魚道があることや、せきの役割について学びました。
ほかにどんな役割があるのかもっと知りたくなり、子どもたちと和歌山市有本にある「水ときらめき紀の川館」に出かけてきました。
意外なところでダムカードをゲット
入り口にはインターフォンが設置され、「ダムカードの配布について」の説明が記載されています。
ダムカードとは国土交通省などが発行してるもので、日本各地にあるダムの特徴を記しています。
ダムの訪問時にのみにもらえるもので、郵送で取り寄せることはできないものです(紀の川大堰では休館日でも配布しています)。
子どもたちは、山奥にあるダムに行かないともらえないと思っていたため、「ここでダムカードがもらえる!」とテンションが上がっていました。
配布名簿に氏名を記入して、1人1枚ずつゲット。
とっても得した気分です。
楽しみながら学べる施設内!みんなで紀の川博士になろう
施設内には紀の川に関する情報が盛りだくさん。
たくさんのコーナーがあり見応えがあります。
まず館内に入ると、モニターがお出迎え。
このモニターでは、春ごろのせきの様子を記録した映像を見ることができます。
たくさんの魚が遡上し、それを食べる鳥。
身近に行われている自然の営みを知ることができます。
進んでいくとパソコンが設置されていて、紀の川マップ、紀の川ものしり辞典、紀の川クイズの3つ項目が楽しめます。
さっそく息子がクイズにチャレンジ。
かなり難しい問題もあり、大人の私でも悩む問題もちらほら。
満点を取ると自分の名前を登録できます。
息子は何度も挑戦していました。
足元には、紀の川の河口から源流までをたどれる写真があります。
写真の中で川をさかのぼり始めた子どもたち。
「すごく遠くから川が始まっている!」と、川が隣の奈良県までつながっていることが分かり、その長さを実感していました。
また、紀の川大堰の「治水」「利水」「環境」の3つの役割について、図や映像を交えて説明されたパネルが展示されています。
さらに川を利用して生活をしてきた歴史や水害の様子が紹介されていて、川の流域ではその恩恵を受けながらも、常に災害と隣り合わせだった歴史を勉強できます。
こちらは2階にあるせきの監視と操作をする操作室で、窓越しから見学できます。
見学している間もずっと職員の方がモニターを観察されていました。
水族館に行った気分に!魚道観察室をのぞいてみよう
次は、施設外のせきにある「魚道観察室」に移動し、「人工河川式魚道」を見学しました。
階段を下りていくと魚道に沿って通路があります。
想像していたよりも立派な施設で驚きました。
まるで水族館に来たようです。
ガラス越しに川の流れを見ることができます。
この日はあいにく魚を見つけられませんでしたが、近くで魚を見られることが分かりました。
「ここを魚がたくさん通るのだね、飛び越えていくのかな」と想像して楽しむ子どもたち。
「次回は絶対に見たい」と来春の訪問を子どもたちと約束しました。
紀の川大堰から防災を学ぶ
この施設の日曜日の管理をされている「NPO法人きらめき紀の川」の藤上和男理事長にお話を伺いました。
「せきのおかげで支流の川があふれる『内水氾濫』が減って、安心して生活できるようになりました」と話される藤上さん。
この可動式のせきは珍しいことから、今でも他県から見学者が多く訪れるそうです。
大堰が私たちの生活に役に立っていることを地域の方に知ってもらいたいと、水ときらめき紀の川館を拠点にして、藤上さんはじめ多くの方が活動されています。
このような施設は、月日がたつとその恩恵を忘れてしまいがちです。
しかし、なるべく災害を減らせるように「せき」を造り、今でもそれを維持管理してくれている人がいるからこそ、紀の川の近くで生活できている。
お話を聞けて、子どもと一緒に、川の恩恵とせきの役割について学ぶことができました。
今年は「紀の川直轄改修100周年と紀の川大堰完成20周年」ということで、10月7日にイベントが行われます。
普段入ることができない、せき施設の内にある機械室の見学やライトアップ、完成20周年アニバーサリーカードの配布など特別なイベントが予定されています。
藤上さんたちもそのイベントのお手伝いをされるそうです。
機械室の見学は、「秘密基地に潜入するようで面白そう」と行く気満々の子どもたち。
大堰を知ることのできるこの機会に、ぜひお出かけしてみてください。
基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市有本462
連絡先電話番号:073-423-2080
営業時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
定休日:土曜日、祝日、年末年始(12月28日~1月4日)
駐車場:有
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有
「水ときらめき紀の川館」
地域リポーター・神林 真衣
イベントリポート/夢中になって鮎をつかみ取り!/紀の川直轄改修100周年記念鮎つかみ取り(和歌山市) 2023/10/4
先日、鮎の一生についてのテレビ番組を子どもたちと見ました。
鮎は川で生まれて、幼魚の頃に栄養豊富な海で暮らし、遡上(そじょう)して川に戻ってくるなど知らないことがあって、「鮎って面白いね」と話していた子どもたち。
そんな時に息子のママ友から、「鮎のつかみ取り体験」のイベントがあると教えてもらいました。
子どもたちは「魚を捕まえてみたい!」とやる気満々。
私も「番組の記憶が新しいうちの鮎に触れられて面白そう!」と思い、家族で参加してきました。
このイベントは国土交通省の「紀の川直轄改修100周年記念」の一環で、紀ノ川漁業協同組合が開催したものです。
体験会は9月17日(日)午前9時から正午の間に5回行われ、わが家は事前申し込みをして9時30分からの回に参加しました。
お楽しみの前のお勉強で紀の川大堰について学ぶ
始めに、和歌山市有本にある「水ときらめき紀の川館」の中に案内されました。
こちらの施設は「紀の川大堰(おおぜき)」の役割を学ぶための施設で、子どもたちも私も初めて施設の中に入りました。
会場は子どもと保護者で満席です。
ここでは国土交通省の方から説明があり、国が行う紀ノ川の改修が始まって100年になることや、せきの役割について教えてもらいました。
現在の紀の川大堰は完成から20年を迎えます。
改修以前、川の水位が低い時には魚の遡上が難しい構造でした。
そのため、人が実際に川に入って、せきより下流にいる魚を上流にすくい上げる「すくいごし」をしていたそうです。
現在は両岸に魚が通る「魚道」が3種類設置されて、遡上できるような構造に改善されています。
「説明はこのあたりで終わらせて、お楽しみの鮎のつかみ取りに行きましょう!」
職員の方が子どもたちのはやる気持ちをくみ取り、簡単に説明を終わらせて次の案内をしてくれました。
鮎のつかみ取りに挑戦!
いよいよ施設を出て、近くの河川敷に歩いて移動。
制限時間は30分で、1人3匹まで捕まえることができます。
仮設プールの中で鮎が泳いでいます。
幼児はこの中に入ってつかみ取りをします。
魚が泳いでいる姿を見て泣き出す子もいました。
わが家の末息子は、生きた魚を手で直接触ったことがほとんどありません。
嫌がると思い、軍手を用意していましたが取り越し苦労でした。
プールに入ると狩猟本能が発揮され、夢中になって鮎を追いかけました。
すぐに1匹目をゲット。
これに気を良くした息子は、ずぶぬれになりながらあっという間に3匹捕まえました。
小学生の子どもたち2人は、「人工河川式魚道」に移動して挑戦。
仮設プールよりも広い場所でのつかみ取りです。
小学生たちは網を使ったり、端に追い込んだり工夫している姿が見られました。
ほどなく鮎をゲット。
弟たちに付き合って参加した娘でしたが「楽しかったわ、もっとしたい!」と喜んでくれました。
持ち帰り用に氷も用意してあり、袋に入れてもらいました。
皮まで柔らかい鮎をがぶり!
1人3匹捕まえた後は、鮎の試食です。
紀ノ川漁業協同組合の増殖研究センターで、養殖した「香り鮎」をいただきます。
魚を取り終えた参加者に1匹ずつ配られました。
スタッフの方が汗だくになりながら、たくさんの参加者のために鮎を次々と焼いてくれました。
漁師が昔からしている焼き方で、「この焼き方が余分な水分と油が適度に落ちて、一番おいしいのよ」と教えてくれました。
末の息子はあまり魚を食べません。
しかしこの鮎は「おいしい」とほぼ一人で食べてしまいました。
私も少し試食。
身も皮も柔らかく、とてもおいしかったです。
お土産の鮎も塩焼きにしておいしくいただきました。
紀ノ川漁業協同組合では、紀の川大堰の人工河川で鮎を自然産卵・ふ化させて放流し、天然ものが増えるような取り組みをされています。
人の力と魚の遡上を邪魔しないせきのおかげで、紀ノ川には天然の鮎が生息できているのですね。
天然のものも食べたくなりました。
今回は「水ときらめき紀の川館」を見学する時間がありませんでした。
このイベントで紀の川改修の歴史やせきのことをもっと知りたいと思ったので、次回はゆっくりと訪問したいと思います。
基本情報
紀ノ川漁業協同組合
所在地(住所):和歌山県紀の川市桃山町市場547-4
連絡先電話番号:0736-66-9111
地域リポーター・神林 真衣
小さな子どもも安心して遊べる水場/御坊総合運動公園(御坊市) 2023/9/29
残暑が厳しくて、公園で子どもたちを遊ばせるのも大変ですよね。
今回は、小さいお子さんでも安全に水遊びができる「御坊総合運動公園」をご紹介したいと思います。
小さい子でも安心して遊べる浅い水場
川のようにつくられた水場は浅く、流れも緩やかで、小さい子でも遊びやすい場所です。今回遊びに行ったときには水着は用意していませんでしたが、ズボンの裾をまくれば十分遊ぶことができました(タオルも持っていきませんでしたが、自然に乾くのを待ちました)。
ぐるぐる周りを回るだけでも楽しい噴水
川の上流には、大きな石積みの噴水がありました。
この周りもプールのようになっていて、ぐるぐる回って遊ぶこともできます。
上から水流が流れ落ちてくるからか、周りにいるだけでも涼しさを感じることができます。
大人も縁に座って、足だけ漬けていられるのがうれしいポイント。
お弁当を持ってGO!
御坊総合公園には飲料の自動販売機はありますが、食品の販売はありません。
たまに屋台が出ていることもありますが、近くにお店もないので、食事やおやつの準備はして行った方がよさそうです。
水場以外にも遊具や芝生の広場もありますので、長時間楽しめる公園です。
基本情報
住所:和歌山県御坊市塩屋町南塩屋1123
駐車場:あり(無料)
電話番号:0738-23-5669
定休日:年中無休
遊具は点検のため第2、第4水曜(祝日の場合は翌日)は利用不可
料金:入場無料 サイクルモノレール(2人乗り)200円
地域リポーター・森脇 碌
イベントリポート/なるほど!科学体験フェアで和高専を楽しもう/県勤労福祉会館プラザホープ(和歌山市) 2023/9/21「高専ってどんな学校?」「理系の学校だよね」「女子学生っているのかな」。
このイベントに参加するまで、私は高専についての知識がほとんどありませんでした。
高専は、高等専門学校の略称で技術者を養成する学校です。
国立高専は全国に51校設置されています。
和歌山県には御坊市に和歌山工業高等専門学校があり、「和高専(わこうせん)」と呼ばれています。
何も知らなければ、進路の選択肢にも挙がりませんよね。
子どもたちが知るきっかけを作りたいと思い、和高専主催の「なるほど!科学体験フェア」に参加してきました。
このイベントは和歌山市の県勤労福祉会館プラザホープで行われました。
子どもが興味のあるコースを選んで体験
事前に、3つのコースから選んで予約をしておきます。
・Aコース「電気工作体験」「中和反応」「防災ゲームを体験してみよう」「マインクラフトでコーディング」
・Bコース「インタラクティブ・サウンドアート」「液晶温度計」「水質測定をたいけんしてみよう」「3Dウッドパズルーウミガメー」
・Cコース「機械工作体験」「水と油は混ざらない?オイルモーションを作ろう!」「ロボット展示と操縦体験」
わが家は、息子の希望でロボット操縦のできるCコースを予約しました。
ロボットを操縦できる
まず、「ロボット展示と操縦体験のコーナー」に行きました。
高専ロボットコンテストで、全国4位に輝いたロボット「とば~す君」がありました。
しかし残念なことに、体験の時間には不具合で動かすことができず。
代わりに、ロボコンの地区大会の試合映像を見ることができました。
紙飛行機をより多く台に載せることを競うもので、このロボットの圧倒的な強さが分かる映像でした。
息子は「同じようなものを家でも作れないかな」と創作意欲を刺激されたようです。
コーナーには有線、無線のロボットが置いてあり、自由に操作できます。
前に後ろにと操作するのが面白く、息子は終了時間になっても「もうちょっとロボットをやりたい」と話すほどでした。
機械を使ってモノづくりを体験
次は「機械工作体験」でキーホルダーを作ります。
始めに、学生さんが高温で溶かした金属を型で固める作業を実演してくれました。
キーホルダーはパンダ、猫、お化け、校章の4種類から選べます。
息子は「これが格好いい」と校章を選んでいました。
子どもは固まった金属に機械で穴を開けて、やすりで突起物を削る作業をします。
最後にチェーンを付けてキーホルダーの完成。
どの行程の作業にも学生さんが一人ずつ付いて、やり方を教えてくれました。
和高専の校章は下に「W」とみかんの木の若枝があしらわれています。
息子は気に入って早速かばんにつけていました。確かに格好がいい。
オイルモーションで科学を体感
こちらは、水と油は混ざらないという科学の現象を「オイルモーション」を作って体感するコーナー。
教えてくれるのは生物応用化学科の学生さんです。
女の子のスタッフさんもいました。
始めに食用色素で水に色を付けます。
「ちょっと入れるだけですごく色が付くから、少しずつ入れてね」と丁寧に教えてくれました。
次にオイルも着色します。
最後にキラキラのパーツを入れて完成。
娘は、思っていたような色合いで作れたことに満足です。
「お家でもできますよ」と材料を教えてもらい、「夏休みの自由研究にできる」と喜んでいました。
生物応用化学科では、「週に1回は実験をしていて、いろんな分野の先生がいるので自分がどんな実験をしたいか希望を出せば授業以外でも実験をすることができる」と学生さんが話してくれました。
やりたいことが決まっている人には、素晴らしい環境なんですね。
「なるほど!科学体験フェア」は和高専を知ることができるいい機会
こどもたちは、作ったキーホルダーとオイルモーションを手にして大満足。
「息子はもっとロボットを操縦したかったな」と話していました。
私は、スタッフとして参加している学生さんから直接話を聞くことができてよかったです。
今回フェアに参加してみて、和高専は「好きなことをどんどんやっていける学校」という印象に変わりました。
和高専を知ることのできるこの機会、次回は違うテーマのコースで参加したいと思います。
基本情報
和歌山工業高等専門学校
所在地(住所):和歌山県御坊市名田町野島77
連絡先電話番号:0738-29-8211
営業時間:
定休日:
駐車場(台数):
利用料金:
(公衆)トイレの有無:
地域リポーター・神林 真衣
お出かけリポート/歴史と素晴らしい景観が楽しめるため池の公園/「生石高原県立自然公園 亀池」(海南市) 2023/9/13
コロナ禍もようやく落ち着いた今年の春。
桜の景勝地として親しまれている「亀池公園」を初めて訪れました。
正式名称は「生石高原県立自然公園 亀池」で、阪和自動車道・海南東インターチェンジから約10分の距離にあります。
「亀池」と呼ばれるため池があり、農林水産省により「水と景観が美しく、春先には桜祭りで親しまれているため池」として「全国ため池100選」に選ばれています。
それほど満開の景色は素晴らしいです。
それ以来、花々や森そして橋からの風景に癒やしを求め、何度も訪れる場所となりました。
紀州徳川家とつながる、ため池と建物
亀池は、和歌山県内最大級の「灌漑用池」です。
この大きなため池は、8代将軍徳川吉宗に仕えた井澤弥惣兵衛(いざわ やそべえ)により約3カ月で完成し、そのおかげでこの周辺の田畑が潤ったと伝えられています。
池にはコイが悠々と泳ぎ、ほとりには弥惣兵衛の石碑が建てられていました。
また池の中島には、「双青閣(そうせいかく)」という建物があります。
1871年の廃藩置県により、当時の紀州藩主徳川頼倫は和歌山城を明け渡し、和歌山市和歌浦の紀州東照宮の一部に新居を移築しました。
そして、徳川300年を記念して1917年に増築されたのが双青閣です。
1968年に亀池に移築され、現在は登録有形文化財となっています。
歴史的な学びも多い公園です。
まるでアトラクション 怖いけれど景色は最高!
双青閣がある池の中島には、吊り橋で渡ります。
橋の入り口には、看板が立てられ、注意書きも掲示されています。
「渡り切れるかなぁ」とちょっとドキドキ。
「しっかりワイヤーが張られているし、大丈夫!」と意を決して足を進めました。
橋には私一人だけ。
中央に近づくにつれ、揺れが大きくなってきます。
縦にバウンドするような揺れ方です。
また揺れるたび、ギシギシ、ミシミシとなんとも言い難い音が鳴るので、自然と静かな歩みになっていました。
「渡る人が多いと、もっと揺れるよね。一人でよかった」
思わず心の声が漏れます。
足元を見ると、池の上を歩いていることを実感。
一瞬力が抜けそうになりました。
しかし、慣れてくると周りの景色を見る余裕ができました。
橋からの眺めは、とても新鮮で壮観です。
ようやく橋を渡り切り、双青閣を見学。
再び吊り橋を渡って戻ります。
その途中で人とすれ違ったのは、その日一番ドキドキした瞬間でした。
吊り橋は少し怖いけれど面白い、アトラクションのような体験です。
生命力を感じる森と季節の花々にうっとり
満開の桜の花は本当に見事でした。
特に池のほとりは、お花見のシーズン中でもゆったりしていて、ゆっくりお花見が楽しめます。
同じ時期にチューリップも咲いていて、桜とのコラボレーションはとても華やかでした。
6月はアジサイが見頃で、水辺に咲く風景は涼しげで趣きがあります。
森を歩いていると鳥の声、虫が鳴く音、木々が風に吹かれる音など、日頃は気付かないいろいろな音が耳に入ってきます。
その中にいると、ざわざわした頭の中がスッキリとし、気持ちが癒されます。
整備された道から外れ、山道に入りました。
道の脇には大きな木が立ち並び、地面には木の根がでこぼこと出ているところもあります。
注意しながら歩いていると、ひときわ目立つ大きな木に出合いました。木の根がむき出しになり、力強く地面をつかんでいる様子に感動です。
森の生命力を感じながら散歩を楽しみました。
私が歩くコースはいつも石碑までですが、その奥には池を一周できる遊歩道があります。
和歌山の歴史にも触れ合える亀池公園。
次回は紅葉の季節に訪れる予定です。
色づいた景色もきっと素晴らしいことでしょう。
基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市阪井452
連絡先電話番号:海南市産業振興課:073-483-8461
営業時間:24時間
定休日:無休
駐車場(台数):有り
利用料金:入園無料、駐車料金無料
(公衆)トイレの有無:有り
地域リポーター・渡邉千穂
おでかけスポット/こどもが達成感を味わえるハイキングコース/和歌浦・たこずしやま(和歌山市) 2023/9/1
来春小学校入学を控えている三番目の息子。
入学は楽しみですが、息子は同年代の中でも身長が低いので、ランドセルを背負って登校できるのかと心配しています。
「来年からの登校に備えて体力をつけたい」「息子だけに向き合う時間を作りたい」と思って、ハイキングをすることにしました。
今回は大人ひとりで連れて行っても安全で、少し頑張れば年長児の息子でも登頂できる山であることを条件に、ハイキング場所を探しました。
向かった先は和歌山市の和歌浦にある「たこずしやま」です。
たこずしやまは「高津子山」あるいは「章魚頭姿山」とも表記される山で、標高は137mです。
幼稚園児でも登りやすいハイキングコースで達成感を味わえる
ハイキングコースの入り口に近い、「紀州東照宮」の駐車場に車を停めて出発です。途中の山道や山頂にトイレはないので、登り始める前に近くの「御手洗池公園」でトイレを済ませます。
私たちは、「和歌公園横」のバス停近くから登り始めました。山道は落ち葉が堆積して滑りやすかったり、石がごろごろしたりと、考えて歩かないといけません。
またベビーカーを押して歩けないので、抱っこ紐は必須です。とはいえ、一部舗装されているところもあって、自分で歩くことができる子どもには歩きやすい山道です。
親の私にとっては適度な負荷で、快適に歩くことができました。
しかし、息子は普段長距離を歩くことがないので、スタートして30分ほどすると「疲れた」とぐずりだしました。
この展開は想定の範囲内。
虫がいないかと探してみたり、落ち葉や松ぼっくりを拾ってみたりして、気を紛らわせながら歩きました。
途中で、息子が虫を捕まえました。
落ち葉も拾いました。
「グー」「チョキ」「パー」の形をコンプリート!
集めたものを入れるビニール袋は必須です。
高津子山は6月でもすでに蚊がたくさん。
虫対策のため長袖長ズボンを着用していましたが、服から出ているところを数か所刺されました。
ハイキングをする時は、虫よけスプレーも必要だったなと反省です。
息子のペースに合わせて、ゆっくりと休憩を多めにとって歩くと、登り始めてから約1時間10分ほどで山頂に着きました。
到着した時にぐずっていた息子も、山頂から見えるマリーナシティ方面の海を見て、「ゴールや、めっちゃ海きれいやん」と興奮して疲れは吹き飛んだようでした。
しんどい思いをして山頂まで登り切った達成感は、ハイキングの醍醐味ですね。
「頑張って山頂まで来たんだ」と喜んでいる息子の姿を見ると、私もうれしくなりました。
親子でゆっくりとした時間を過ごせる
高津子山は昭和の時代、多くの人が訪れる観光地でした。
山頂に小さな遊園地、回転する展望台、頂上から滑り降りるスライダー、ロープウエーなどがあったそうです。
現在はその痕跡はなく、回転しない展望台があるのみ。
遊具もないので、他のお友達との取り合いもなく、好きなことをして遊べます。
お弁当とおやつを食べて、元気が回復した息子は再び虫を探し始めました。
私は虫取りに夢中な息子を見守りつつ、きれいな景色に癒されていました。
子どもの体力に合わせてコースが選べる
子どもの体力に合わせてハイキングコースを選べるのは、高津子山のいいところです。
行きは元気があっても帰りは疲れて歩かないということは、子どもにはよくあることです。
下りは息子も疲れていたので、登りよりも短い距離で済むように、山頂から和歌浦天満宮横の登山口までのコースで下山しました。息子のペースでゴールまでの所要時間は30分ほど。
2人で安全にハイキングを終えることができて、私も一安心です。
車を停めている紀州東照宮まではすぐ。疲れたのか、車に乗り込むと息子は眠ってしまいました。
こどもも親も無理なく楽しめるハイキングコース・たこずしやま
和歌山市にある「たこずしやま」は家族でゆったりと楽しめる場所でした。
実際に登頂してみて魅力的だと思ったのは、以下の3点です。
・こどもの体力に合わせてハイキングコースを選択できて、子どもも親も無理なく楽しめる
・子どもが歩きやすい山道で少し頑張れば登頂できるので、登り切ったという達成感を味わえる
・山頂に、子どもが走り回ったり大きな声を出したりできる広い空間があるため、親もゆったりと見守りできる
雑賀崎に抜けるコースもあるので、息子の体力がついたら違うコースに挑戦したいと思います。
「たこずしやま」で子どもとハイキングを楽しみましょう。
基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市西浜 高津子山展望台
連絡先電話番号:なし
営業時間:なし
定休日:なし
駐車場(台数):なし
利用料金:なし
(公衆)トイレの有無:なし
地域リポーター・神林 真衣