お出かけスポット/個性豊かな「海の中」を散歩してみよう!加太大壁画/和歌山市|AGARA子育て応援ひろば

Currently Viewing Posts in ブログ(AGARA子育て)

お出かけスポット/個性豊かな「海の中」を散歩してみよう!加太大壁画/和歌山市

和歌山市の北西部に位置する加太(かだ)。
そこには、防波堤に描かれた大壁画があります。
描かれているのは、地元愛に溢れたカラフルで楽しい「海の中」。
遠く長く続く海の中の絵画。「この先にはどんな景色が広がっているの?」と、ワクワクする防波堤を散歩してみました。

心を掴まれた大壁画

加太は海と山に囲まれた漁師町で、万葉時代には「形見の浦」と詠まれた景勝地です。
この町の防波堤の一つに、総延長110mを超える壁画が描かれています。

和歌山市に住みながらこの壁画のことは知りませんでした。
SNSに多くの画像がアップされているのを見て、実物を見るために加太を訪れました。

次々と展開されるシーンが面白い

加太は、和歌山ICから40分ほどの距離です。
壁画がある防波堤は、流しびなや針供養で知られている「淡嶋神社」のすぐ近くにあります。周辺の駐車場に止めて、防波堤に向かいました。

壁画は防波堤の入り口付近から遠く延びていて、絵の先端がずっと奥に小さく見えます。
「絵の先まで遠いなー」
そう思いながら歩き始めました。

防波堤は、白と水色に塗られた大きなキャンバスです。水色の部分は海の中のようで、きれいに彩られた海中の景色にウキウキします。
そして、表れた「KADA」と書かれた大きな文字。「加太=かだ」とは、なかなか読めません。ローマ字で表記されていると、読み方がわかりますね。

一つ一つゆっくりと足を止めながら見学しました。いろいろな種類の魚、タコやイカ、サンゴや海藻など多くの生き物、恵比寿さまと思しき人物や竜、船や空を飛ぶ鳥まで登場します。

場面が切り替わるように、絵が変わることに気づきました。まるで絵画を一つ見終わり、新たな絵に移ったような感じ。画風や色使いが変わります。急に違う場面になり「なぜ?」とも思うのですが、統一制がないところもユニークだなと感じました。

絵の後ろから波の音が聞こえ、より臨場感を感じます。とても遠いと思った距離があっという間。カラフルで楽しい絵に癒やされながら、壁画の先端に到着しました。

加太への思いが形になった作品

帰宅後、壁画ができた経緯を調べてみました。

2021年の秋「紀の国わかやま文化祭2021」が開催され、その一環で「カダハク」が行われました。歴史と文化、自然の豊かな資源を生かして、加太の魅力を発信するイベントです。
さまざまな取り組みがある中、加太に在住するアーティストが中心となり、防波堤に絵を描くワークショップが開かれました。テーマは「海の中」。そこに参加した人たちが思い思いに表現し、大壁画が完成したそうです。場面が急展開する謎が、やっと分かりました。

場面によって絵の感じが違うのは、描く人の個性の表れ。
「加太を盛り上げたい、豊かな海を守りたい」。
経緯がわかると、地元の人や参加した人の加太への思いが一層伝わってきます。

近年、海に漂流するごみが問題になっています。それによって海の生き物の安全や環境が脅かされている。
「私は、海や地域の環境を守る意識できてるかな?」と振り返るきっかけにもなりました。

多くの人にこの大壁画を知ってもらいたいと思います。
海水浴や釣り、神社の行事などでにぎわい、時期によっては大変混み合う場所です。ルールを守って訪れることも、地域への環境を守ることにつながりますね。

壁画付近に、トイレはありません。
防波堤は、外洋の波を穏やかにし港に侵入するのを防ぐ建造物ですが、歩く際には注意が必要です。お天気や波の状況、気温などを事前に調べ、安全に気をつけて訪れてください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市加太141-5

駐車場(台数):有料駐車場
トイレの有無:なし

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけスポット/雨の日のお出かけはいなむらの杜へ!乳幼児も見守りやすい図書館 /広川町

平屋でワンフロアだから安心!子どもを見守りやすい空間

「どこに子どもを連れて行こうか」と悩んだことはありませんか?
広川町にある「いなむらの杜」は「観光・地域交流センター」という名称ですが、メインは図書コーナーで乳幼児連れでもゆったりと過ごせます。

この施設の最大のメリットは、平屋かつワンフロアであること。
大人も子どももお互いの居場所を確認しやすいので、安心感があります。

カラフルなカーペットが敷かれている「おはなしコーナー」は、靴を脱いでリラックスしながら絵本を読めるスペースです。
さすがに、落ち着きのない1歳の娘のそばを離れることはできませんでしたが、4〜5歳のお子さんたちは、少し遠くで雑誌を読んでいるママに見守られながら、自由に過ごしていました。

館内はバリアフリーなので、ベビーカーでも問題なく移動が可能です。
また、授乳室にはおむつ替えスペースやごみ箱まで設置されているので、赤ちゃん連れの方も快適でしょう。

高い天井からは柔らかな自然光が降り注ぎ、木の香りがふんわり漂っていました。
「図書館だけれど開放感があって心地いいな」と感じる空間で、学生から年配の方までみんなの憩いの場になっていました。

絵本に飽きても大丈夫!心ゆくまで遊ぼう

絵本を存分に楽しんだ後は、「スタジオ」の中のキッズスペースで遊ばせてもらいました。
施設予約がないときは、誰でも利用できるように開放されているとのこと。
積み木や子どもキッチンなどもあって、娘は大興奮でした。

玩具の数はそれほど多くありませんが、それがちょうどいい。
「せっかく図書館に来たのだから、家にはない絵本を読んでほしい」と思うのは私だけでしょうか?
キッズスペースを満喫した娘は、絵本のコーナーに戻ってそこでまた数十分過ごしました。
2時間もあれば大人は十分楽しめるのですが、娘はまだ遊んでいたかったようです。
帰りはチャイルドシートに乗せるのに一苦労しました。

余談ですが、この施設は紀勢本線沿いにあるので、「パンダくろしお」にも出合えましたよ。
ご自宅から遠い場合はせっかくの機会なので、「稲むらの火の館」など周辺の街歩きも一緒にされることをお薦めします。

基本情報
所在地(住所):和歌⼭県有⽥郡広川町広873-1
連絡先電話番号:観光・地域交流センターいなむらの杜 TEL・FAX 0737-64-1753
開放日:⽕曜⽇〜⾦曜⽇ 9時30分〜19時00分、⼟・⽇・祝⽇ 9時30分〜17時00分
休館日:毎週⽉曜⽇、年末年始(12⽉29⽇〜1⽉4⽇)
駐車場(台数):有り
トイレの有無:有り
※図書の閲覧は自由、貸出は有田郡市内に居住の方のみ。

地域リポーター・土岐 文

お出かけスポット/お弁当と虫取り網を持って出かけよう!/大滝川森林公園(日高川町)

「お父さん、この虫かご持ってて!」
公園へ着くと、キャップを後ろ前にかぶり、虫取り網片手に公園の奥へ向かって走って行く男の子の姿が見られました。

場所は、御坊市内から車で20分ほど走ったところにある「大滝川森林公園」。駐車場には車が10台ほど止められるスペースがあり、普段は真妻山への登山客が利用する事が多いそうです。

私たちは日曜日に行ったのですが、車は2台しか止まっておらず、公園には先ほど会った親子連れと私たちの2組だけ。
「貸し切り状態やな、なんだかワクワクするね」と話しながらお散歩を開始しました。

公園へ1歩踏み込んで感じたこと、それは、
「自然豊かでありながら、ほどよく整備されている。そして緑に囲まれていてすっごく気持ちがいい!」ということでした。

公園の中を流れる小川には

自然豊かでありながら、程よく整備されていて安全。
私の感覚でいうと、遊具があってばっちり整備されている公園は、きれいで安全だけど、整い過ぎていてちょっともの足りなさを感じてしまいます。その点、この公園はちょっとした冒険が楽しめそうな公園なんです。

広くて緑豊かな広場には、敷物を敷いてお弁当を食べられるスペースがあり、木陰になるあずまやもあります。そして、すぐ近くを流れる小川に目を向けると、ちょろちょろと動く小さな生き物の姿が。私たちが見つけたのは5センチほどの小さなエビ。子どもの小さな手でも捕まえられそうなくらい、たくさん見つけることができました。

私もエビ採りに挑戦!
右手をおわんの形にして、勢いよくエビにふたをする感じで、なんとか1匹捕まえることができました。

視線を上に向けると、今度はトンボがたくさん飛んでいました。虫取り初心者の私でも、網を振り回せば1匹くらいは捕まえられるかも?!

思わず写真を撮りたくなってしまう映えスポットが

駐車場のすぐ近くにある「不動さん広場」には、ちょっとした“映えスポット”があります。
草が短く刈りそろえられた広場は、かわいらしいイノシシの親子のオブジェが4体並んでいたり、大きな傘がかわいいきのこのオブジェがあり、大人でも思わずワクワクしました。

大きなきのこ傘の下には、小さなキノコの椅子が4つ並んでいて、色もやさしいピンクでとてもかわいいんです。

「子どもをどんなふうに座らせたらかわいく撮れるかな?」と考える時間さえも楽しかったです。

この日は愛犬も一緒だったので、愛犬にはイノシシの親子の仲間入りをしてもらい、記念撮影しました。

私たちが訪れたのは新緑の季節でしたが、園内を散策していると、桜や紅葉の木がたくさん植えられていることがわかり、春や秋に訪れるのもよさそうだなと感じました。


まだまだ自然を満喫したい人には、公園の突き当たりにある赤い小さな橋を渡り、10分ほど歩いたところにある、“涼みの滝”へのお散歩もおすすめです。

道中で出会ったカエルさん、木の葉に隠れようとしているのか擬態しようとしているのか……?!とてもかわいらしかったです。

お弁当を持って運動靴を履いて

春は桜、夏は小川で水遊び、秋は紅葉と、季節ごとの楽しみがあり、訪れるたびに新しい発見がありそう。
広々とした空間と澄んだ空気の中で、子どもも大人も夢中になって遊び、リフレッシュできる――そんな時間が過ごせそうです。
お弁当を持って、動きやすい靴を履いて、家族で自然を満喫してみませんか?
1日たっぷり遊べそうです。

そうそう、トンボやカブトムシのオブジェもどこかに隠れています。
ぜひ、探してみてくださいね。

基本情報
所在地(住所):和歌山県日高郡日高川町山野1978
連絡先電話番号:0738-22-2041
営業時間:24時間営業
定休日:なし
駐車場(台数):あり
トイレの有無:あり

地域リポーター・佐田愛子

お出かけスポット/毎年訪れたい、春を告げる大好きな場所/紀州石神田辺梅林

春の気配を感じられるようになったころ、訪れたい大好きな場所があります。紀州石神田辺梅林です。
「天空の梅林」と称される標高300mの梅林は、眼下に一面の梅畑とその先に海が見渡せます。

大好きな梅の花咲く春の訪れ

一昨年和歌山県に引越してきて、初めて迎えた梅の季節。道行くだけで、あちこちで咲く梅の花を見て、これが「和歌山の春なんだ」と感動していました。せっかくなので梅の特産地を見てみたいと思い、紀州石神田辺梅林の開園期間最終日の前日に訪園。昨年は暖冬の影響で梅の花が早く咲き、訪れたときには花が全て散っていました。「残念だな」と思いながらも、梅林で暖かな春のお散歩を楽しませてもらいました。

梅の実の歴史的大不作であったということを知ったのは、収穫時期の初夏のこと。花が早く咲き、散った後に訪れた寒波やひょうの影響で、例年の約3割の収穫であったことを知りました。梅は暖冬だと不作になりやすいと聞き、今年は「梅が元気に育ってくれますように」と、祈るような気持ちで梅の季節を迎えました。

寒さが厳しく長かった今年の冬。梅の花が咲くのを「まだかな」と楽しみにしていました。今年こそは、「一目30万本」とうたわれる景色を見てみたいと思いながら、訪れたのは昨年と同じ閉園予定日の前日。しかし、今年は寒さの影響で、まだ2割ほどしか咲いていませんでした。田辺梅林の公式ホームぺージで開花状況を確認できるのですが、どうしてもはやる気持ちを抑えられずに先走ってしまい、また失敗。「まだ寒さが残る季節に、梅の花が咲くということは、特別なことなんだな」と改めて実感させてもらいました。

坂道を登って梅公園へ

昨年は子どもがまだ小さく、遊歩道を一緒に歩ける自信がなかったので、駐車場近くから梅林を楽しみました。今年は子どももたくさん歩けるようになったので、上り坂約10分と書かれた「梅公園」まで挑戦。遊歩道入り口に貸出用の木の杖があり、「大丈夫かな…」とちょっと心配になりましたが、子どもは「行く~!」とスタスタ坂道を上ってくれました。途中少し急な坂道もあり、「落ちないでね~」と言いながら手をつないで歩きました。

梅は水はけのよい急斜面に植えられると聞いていましたが、実際ここに立つと思わず足がすくみます。立っているだけでも精いっぱいなのに、この状態で落ち梅(樹上で完熟し、自然に落下した梅)を腰を屈めて拾うとは。梅農家さんへの敬意と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

子どもと一緒に20分ほどかけて坂道を上り(私が一番ゆっくり…そして軽く息切れ…)、梅公園に到着しました。駐車場より少し標高が高い梅公園は、さらに絶景が広がっています。梅の花は少ししかありませんでしたが、菜の花がきれいに咲いていました。

梅公園では、「梅酒テラス」と書かれたかわいい看板を発見。田辺市ではなんと、「梅酒で乾杯条例」が制定され、観光スポットなどで梅酒や梅ジュースの普及を目指しているとのこと。絶景のなか、梅ジュースが大好きな子どもと一緒に「乾杯!」。たくさん歩いたので、梅の甘酸っぱさが喉に心地よかったです。

今年もまた降ったひょうの被害が相次いでいるというニュースに、心が痛みます。私には何ができるわけでもないですが、ここで見せてもらった景色を子どもと一緒に思い出にしながら、今年もまた梅ジュースと梅干し作りに励みたいと思います。

来年、紀州石神田辺梅林を訪れたときには、子どもはまた少し成長し、私よりはるか先を歩いているでしょう。子どもに置いていかれながら見る梅景色もまた、今からとても楽しみです。

基本情報

所在地(住所):和歌山県田辺市上芳養5057-2
開園時間:毎年2月上旬〜3月上旬頃
開園時間:9:00~17:00頃
駐車場(台数):梅林屋上駐車場 約20台、臨時駐車場 約50台(無料)
利用料金:無料
トイレの有無:有り

地域リポーター・渡辺

イベントリポート/心が動く、音楽の力/マーチングバンド「Starfish Band Activities」コンサート

「大人になっても、何かに夢中になれるんだ」
学生のころに味わったことがあるような、心がちょっと熱くなるような感覚。マーチングバンド「Starfish Band Activities(スターフィッシュバンドアクティビティーズ)」のパフォーマンスは、そんな気持ちを呼び起こしてくれます。

「南紀の台 yottette広場」で開催されたコンサートを、心待ちにしていた子どもと一緒に鑑賞しました。
屋外での開催予定でしたが、この日はあいにくの雨模様。普段は生産者さんの対面販売などの直売所となっている大きなイベントホールがコンサート会場となりました。室内ならではの足元から振動が伝わる大迫力の演奏で、音楽の魅力を全身で味わわせてもらいました。

子どもも大人も生き生きと取り組む姿が、心に響く

Starfish Band Activitiesは、紀南地域を拠点に活動するマーチングバンドです。子どもから大人まで、さまざまな年代の方が活躍しています。小学生から参加できると聞いていましたが、就学前のわが家の子どもより少し大きなお姉さんの姿を見かけて驚きました。大人と同じ衣装を身にまとい、フラッグを真剣に振る姿にただただ感動。娘もお姉さんたちの演技に釘付けでした。
子どもが大人と一緒に同じものを創り上げること、そして大人も子どもたちの成長を見守りながら一緒に頑張ること。普段の生活のなかで、こんな場になかなか出会えることはないのかなと思います。自分が住む地域の中で、こんなにも生き生きと活動されている皆さんの姿が、心にぐっときました。「私も何か頑張ってみたいな」と、火を灯してもらったような、そんな感覚を味わわせてもらっています。

音楽って楽しい!

演奏の途中には、観客も一緒に参加できる機会もありました。この日の会場である農産物直売所「よってって」にちなんで野菜や果物をリズムで表現。トマトは「タタタ」、野イチゴは「ンタタタ」と、音楽に合わせてみんなで手拍子しました。ちょっと難しかったですが、うまく音楽と合わせられたときには「楽しい~!」。思わず子どもと目を見合わせて一緒に笑っていました。
娘は大迫力の演奏をただただじっと鑑賞していましたが、帰宅後は、家にあったおもちゃの旗を振り、踊っていました。目の前で繰り広げられた、ちょっと上のお姉さんたちの演技が、子どもたちにとっても大きな刺激になったようです。


「見ている人に感動と癒しを!」
こんな思いを届けてくださるスターフィッシュの皆さん。心熱くなる気持ちを体験させていただき、本当にありがとうございました。じんわりと残る温かい余韻の中、私も私の一歩を頑張ってみたいなと、背中を押していただきました。
今度はフラッグのお姉さんたちに憧れる娘と、リズム感がないけれど音楽大好きな私も一緒に、体験会に参加してみたいなと思います!

基本情報
所在地(住所):「Starfish Band Activities」Seaca 事務局
和歌山県上富田町朝来1361-2クラブハウス
連絡先電話番号:0739-47-5711

地域リポーター・渡辺

お出かけスポット/おもいっきりアートを楽しむ「Art Party」/南紀の台Yottette広場

「テーマは、みんなが思う『和歌山』です。大胆に、思いきり自己表現してみましょう!」

南紀の台Yottette広場のフルーツ壁画の前で開催された「Art Party」。講師の先生は、この大きなフルーツ壁画を描いたぴかりん先生です。

以前、敷地内にあるフルーツ公園に子どもと訪れたときに、壁画を描いているぴかりん先生に出会いました。
下書きがなく、魔法のようにフルーツが浮かび上がってくる様子に、娘はくぎ付け。
「オリーブの実だよ。そこにある木は、オリーブの木なんだよ」と、ぴかりんさんが話しかけてくれました。

あまりにも夢中に見つめる娘に、絵の具に興味があるかなと思いながらも、
「家で絵の具は、なかなかやらせてあげられなくて…」
そんな悩みをぴかりん先生に打ち明けました。
すると、「今度アートのイベントをしようと思ってるんです。思い切りお絵描きしてもらえたらと思って」
ぴかりん先生からこんなお話をお伺いし、今回親子で参加させてもらうことになりました。
ぴかりん先生が描いた絵が大好きで、公園を訪れるたびに「お姉さん描いてたね〜」と立ち止まる娘。「オリーブ描く!」と、オシャレなことを言い出し、張り切っていました。

アートは心のギフト

「Art Party」のドレスコードは、汚れてもいい服です。
「白っぽい服は、絵の具がついてかわいいかも!」というチラシの一文にちょっとわくわくしました。ぴかりん先生が着ていたつなぎの服は、色とりどりのペンキでいっぱい!娘もぴかりん先生のお洋服を見て「かわいいね〜!」話していました。「思い切り汚してもらおう」と着せていった服ですが、「服に付いちゃった〜」と言いながら、少しずつ慎重に絵の具を使う娘。「思い切り」の体験を、なかなかさせてあげられてこなかったなと、ちょっと反省しました。

Art Partyでは、これまで見たこともない外国製の本格的な絵の具がずらり。鮮やかな色を20色ほどご用意くださり、まさにパーティーです!「どの色にしようかな」と選ぶ子どもの目も、宝石箱を見るかのようにキラキラしていました。

「絵は自分の内面的なものが出るんですよ。どんな色を選ぶのか、そのときの感情が絵に現れる。自分が好きなように描くことがいいんですよ」
深い色味を使ってぐるぐると絵を描き続ける娘を見て、そう声をかけてくださったぴかりん先生。
私は、子どもが好きなキャラクターを見よう見まねで、ちょっと微妙な絵が描けるくらいの腕前で、決して得意とはいえません。でも、自分が好きな色を使って、好きなように描いて、「楽しい!」と思うことができたら、それが全部正解なんだな。アートって、こんなに自由でいいんだな。ひたすらぐるぐると描き続ける娘の姿から、そんなことを感じさせてもらいました。

「アートは、うまい、下手ではなく、自己表現。心のギフト、ラブレターなんだよ」ぴかりん先生のアートへの思いが、心に響きました。
終了時刻まで2時間半、手を休めることなく、描き続けた娘。「時間を忘れて没頭できるってこういうことなんだ」と、こんなにも夢中になれる娘に少し、羨ましさも感じました。
「アートを通して出会う、小さな発見を大切にしてくださいね」。会が始まる前にそう話してくれたぴかりん先生の言葉は、私にとっても、大きな発見につながりました。
少し不安な気持ちもありますが、「家でも絵の具を使わせてあげたいな」、「子どもの『好き』を深めてあげられるといいな」と思っています。賃貸のわが家では、まだちょっと、勇気が必要ですけどね。

一人一人が描く和歌山が一枚の大きなキャンバスに

あちこちに描かれた愛らしいパンダたち。白良浜の海のようなスカイブルーに包まれ泳ぐ魚やイルカ。鮮やかなミカンやレモンなどのフルーツ。その間を伝うように行き交う小さな手形や大きな足形。
真っ白だった巨大なキャンバスが、みんなの愛おしい「和歌山」であふれていました。

転勤族のわが家はもうすぐ和歌山県を離れます。
初夏のまぶしい太陽のもと、爽やかな風に吹かれながらみんなで描いた、大きな大きな「和歌山」。この景色が鮮やかな色で、娘の心に刻まれていてくれたらうれしいなと思います。
そして娘にとって大切な故郷となった和歌山にいつか戻ってきて、大好きなこの場所をまた新しい視点で描ける日を、心から楽しみにしています。

基本情報
所在地(住所):和歌山県上富田町南紀の台63番3号
連絡先電話番号:0739-47-4711
営業時間:9:00~18:30
駐車場(台数):有り(500台)
トイレの有無:有り

地域リポーター・渡辺

お出かけスポット/カメさんを手のひらに「子ガメのタッチング体験」/串本海中公園

「大丈夫かな、どうか優しく優しく……」
娘がウミガメの赤ちゃんを手のひらで抱える様子を、祈るような気持ちで見守っていました。

海の生き物が大好きな子どもたちと一緒に訪れた、串本海中公園。
今回は初めて、「子ガメのタッチング体験」に参加させてもらいました。(毎日開催。生き物の状態によっては中止の場合あり)

「ウミガメの赤ちゃんにとってストレスにならないかな」と、正直心配でした。海外では、法律でウミガメを保護し、餌をあげることや2m以内に近づくことすら禁止している国もあるほど、繊細な生き物です。少し複雑な気持ちを抱えながらも、親子で参加させてもらいました。

娘は「ちょっと怖かった」と言いながらも、カメさんを優しく戻す様子に、思わず胸をなで下ろしました。子どもの小さな手で命の重みを体験させていただく、とても貴重な機会でした。

ウミガメとのふれあい

園内にある「ウミガメパーク」では、ウミガメの餌やりも体験。体重100kgほどあるカメさんが悠々と泳ぐプールで、「カメさーん、こっちだよ~!」と言いながら餌をあげていました。餌に気付いて食べてくれたり、気付かなかったり。カメさんがのんびりと餌を食べる姿がうれしかったようで、1時間ほどここを離れませんでした。

私も目の前に広がる絶景の海と潮風に癒されながら、ゆっくりウミガメを観察。「あんなに小さかった赤ちゃんガメが、こんなに大きくなるんだなぁ」と、改めて生き物の生きる力を感じさせてもらいました。

ふれあいを通して学ぶウミガメの命

串本海中公園でウミガメを触らせてもらってから、娘はウミガメがさらに大好きになりました。
絵本や図鑑を借りてきて子どもと一緒に読むことで、ウミガメが現在、絶滅の危機にあるということを私も初めて知りました。4歳の娘にとって、「絶滅」という言葉はまだ少し難しいようです。今は大好きなカメさんのことを、親子で少しずつ知っていきたいなと思うようになりました。

串本海中公園では、平成7年に世界で初めて人工飼育下でアカウミガメの繁殖に成功し、ウミガメの保護につなげるための研究が続けられているそうです。
「ウミガメの甲羅みがき」や、「発信機付きウミガメ放流」など、ウミガメを身近に感じられるイベントも開催されています。園内の「海中展望塔」や「半潜水型海中観光船ステラマリス」からは、自然に泳ぐウミガメに遭遇できることもあるとのこと。
また串本海中公園を訪れ、大好きなカメさんと触れ合わせてもらいながら、私も一緒に学んでいきたいなと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県東牟婁郡串本町有田1157
連絡先電話番号:0735-62-1122(串本海中公園 代表)
営業時間:入場券販売時間9:00~16:00
定休日:  年中無休
駐車場(台数):あり(無料)200台
利用料金:大人 1,600円
小中学生 800円
幼児(3歳以上) 400円
※海中展望塔や海中観光船とのセット券あり
トイレの有無:有り

地域リポーター・渡辺

お出かけスポット/長距離ドライブにうれしい!子どもが自ら行きたくなるトイレ/道の駅たいじ

子どものオムツが外れるようになったころ、困るのが外出先でのトイレ問題です。大人用のトイレだと足が地面に着かず、「こわい~」と言ってなかなか座ってくれません。

そんなときにうれしいのが幼児サイズのトイレ。外出先ではなかなか見かけることがありませんが、先日訪れた「道の駅たいじ」に、かわいいキッズトイレのお部屋がありました。

かわいい!うれしい!ありがたい!が詰まった子ども用トイレ

ドライブの休憩に立ち寄った道の駅。外ではトイレを嫌がるトイレトレーニング中の子どもに、「行くだけ行ってみる?」と誘い、中に入ってみると、とってもかわいい空間が!

壁いっぱいの色鮮やかなタイルで飾られたキッズトイレです。そのかわいさに吸い込まれるように、娘は自らトイレに向かってくれました。
プライベートが守られる半個室では、「一人でできる!」をかなえながら、上から親がそっと見守れるようになっています。

また、立ったままオムツを替えられるスペースがあるのも、うれしいポイントです。子どもの目線の高さに手すりもついていて、ふらつかずに片足ずつ上げることができます。

歩き出した子どもは、赤ちゃんのように寝かせるにはちょっと大きいし、床に足がつかないよう靴を脱がせて取り替えるのもなかなかの苦労。そんなちょっとしたストレスを取り除いてくれる、「ありがたい」がいっぱい詰まったキッズトイレです。

この日は那智の滝までのドライブ。帰りにちょっと休憩したいなというタイミングで、この道の駅を通りがかりました。「かわいいトイレ行く~?」と娘に聞くと、「行く~!」と乗り気になって応えてくれました。外出先でのトイレを嫌がる子どもにとって、お外のトイレを使えたことは、ちょっとした自信にもつながったようです。

太地町の人々の温かなおもてなし

子ども用トイレだけでなく、大人用トイレも、デパートに行ったかのような高級感と手入れの行き届いた清潔感が漂っています。「きれい~!」と一人で静かに感動していました。

調べてみると、太地町は「日本一トイレの綺麗な観光地」を目指し、町全体で公共トイレの整備に力を入れていると紹介されていました。「紀伊半島の旅が快適なものになってほしい」という願いが込められたトイレ。長時間ドライブの間に、ほっと一息つかせてもらえる温かなおもてなしが、とてもありがたかったです。

「公園のなかにあるような町」を掲げる太地町。町のいたるところに設置されたベンチもまた、「ゆっくりしていってね~」と言ってくれているような気持ちになります。歴史や文化を大切に継承しながら、訪れる人々を迎え入れてもらえる温かな町。また家族でゆっくり、遊びに来させてもらいたいなと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県太地町森浦143-1
連絡先電話番号:0735-29-7690
営業時間:7:00~17:00(トイレは24時間利用可能)
定休日:年中無休(不定休)
駐車場(台数):有り(小型車49台[うち、おもいやり駐車場1台]、大型車5台、身体障がい者用2台、電気自動車用充電施設兼駐車場1台)
トイレの有無:有り

地域リポーター・渡辺

お出かけスポット/和歌山のフルーツがもっと大好きに!/南紀の台Yottette広場 フルーツ公園

【Yottette広場のドローン映像はこちら(企画・制作:紀伊民報)】

「かわいい~!」
思わずカメラを構える私と、丘の上のミカンを目指しダッシュしていく子どもたち。

2025年3月にオープンした南紀の台Yottette広場にある「フルーツ公園」。

ミカン、カキ、ウメなどのフルーツのオブジェがかわいく並んだ、カメラが手離せない公園です。わが家の子どもは、大好きなミカンの隠れ家にちなんで、「ミカンの公園」と呼んでいます。

「和歌山県の農産物ってすごい!」を感じられる楽しい(おいしい)遊具たち

「よっこいしょ」と腰掛けたくなる、コロンコロンと並んだウメの形の「うめベンチ」。その隣には、「うめパワー」と書かれた看板があります。和歌山県が収穫量日本一であることや、健康によいこと、おいしいウメの食べ方も紹介されています。

同じく、「かきパワー」、「うすいえんどうパワー」の看板もあり、子どもが遊ぶのを見守る傍ら、思わず読み込んでしまいました。
梅やミカンは言わずと知れた和歌山県の特産ですが、ウスイエンドウも収穫量日本一であることを初めて知りました。

一般的なグリーンピースに比べ、柔らかく甘味があるとのこと。
このフルーツ公園では、ウスイエンドウがうんていの遊具になっています。階段状になっているお豆を「よいしょ、よいしょ」と登る子どもを見ていたら、お豆ご飯がつい食べたくなってしまいました。

帰りにお隣の農水産物直売所で見かけたウスイエンドウをおもわず購入。子どもたちもお豆登りが楽しかったようで、「お豆おいしい~、また登る~!」と言ってよろこんで食べてくれました。

裸足で駆け回りたくなる心地よさ!

全面人工芝の公園では、寝転ぶ子や、裸足の子や、前回りをしている子も発見。
公園内のところどころにあるコンクリートのような地面は、少し弾力のある素材でできています。
指で押してみると、柔らかいコルクのような感触。
これなら子どもたちが裸足で走り回っても、転んでも、安心して見守れそうです。

「まだ遊ぶ~!」と言ってなかなか帰る気になってくれないのが、唯一のマイナス面。そんなときには、「ミカン買って帰ろ~」と、お隣の直売所に誘導できるのがうれしいポイントです。

「Yottette広場」のウォーキングコースから見えるフルーツ壁画も、わが家の子どものお気に入り。約166mの長い壁面に描かれた迫力満点の果物を見て、「イチゴ~!イチジク~!」と叫んで喜んでいます。

この地域で育つ子どもたちが、フルーツ公園で遊ぶことを通して、「和歌山県の農産物に親しみをもってもらえるといいな」「和歌山という場所をさらに大好きでいてくれたらな」と願っています。

これからも、フルーツ公園で思い切り遊んで、和歌山のおいしい魅力を親子でいっぱいに楽しんでいきたいです。

基本情報
所在地(住所):和歌山県上富田町南紀の台63番3号
連絡先電話番号:0739-47-4711
営業時間:9:00~18:30
駐車場(台数):有り(500台)
トイレの有無:有り

地域リポーター・渡辺

ぜひ見てほしい!期間限定の絶景スポット/和歌山市けやき大通り

和歌山市内で2月28日まで「けやき大通りイルミネーション」が開かれています。
このライトアップは、2023年から開催されています。
今シーズンはより明るく、そして「煌めく」という言葉がピッタリの演出です。
JR和歌山駅から和歌山市役所までの約2㎞の道が、金銀の電球で彩られる景色は圧巻!
生まれ育った街で、これほどキラキラした風景が見られることに、とても感動しています。

関西最大級、いや日本一の輝き⁉︎

「けやき大通り」は、和歌山市の主要道路です。
ケヤキやイチョウ、クスノキが植えられた、緑豊かな並木道。イルミネーションが始まった11月には、木々が紅葉していました。

今シーズンは、351本の木がライトアップされています。
電球の総数は100万個。その数は、関西で有名な御堂筋、そして東京の六本木や表参道のイルミネーションよりも多いと、点灯のセレモニーで紹介されていました。

「明るい場所に、人は集まる」。
街が明るくなると活気が出て、安心と安全が生まれます。
生活している街が元気になるのは、とてもうれしいことです。

どよめきが起こった点灯式

点灯式が行われたのは、2024年11月23日。
夕刻になると、セレモニーの会場付近が歩行者天国となり、多くの人がイルミネーションの点灯を楽しみに集まっていました。

セレモニーが進み、いよいよカウントダウンに入ると、周りの人々はカメラを大通りに向け始めます。
私もその瞬間を収めようと群衆から少し離れ、点灯する場所をビデオの画角いっぱいに構えて待ちます。
「3、2、1」の合図で一斉にイルミネーションがともると、どよめきが起こりました。

家に帰ってビデオを見てみると、私も同じように「オー!」と感嘆している声が……。
それほど、きれいな景色が広がったのです。

きれいな景色の裏側には……


イルミネーションの設置は、8月下旬の時点ですでに始まっていました。
作業は、電線の取り付けと道路の警備をする方を合わせると、10人ほどでされていたと思います。車で大通りを通るたびに見かけました。

9月以降も残暑が続き、激しく雨が降ることも多く、そして季節が進むと気温が急降下する環境でした。
その中で高所作業車に乗り、一本一本の木に電線を巻き付けるのは、大変だったのではないでしょうか。
近くで見ると、高い木の先端近くまで付けられていました。

また、けやき大通りは車、ことにバスの往来も多く、ずっと気が抜けない状態だったと思います。
そのことを考えると「より多くの人に楽しんでもらえたらうれしい!」と、私事のように願います。

ちょうどいい距離、ぜひ夜の散歩を!


イルミネーションは毎日、和歌山市防災無線放送の午後5時のお知らせとともに点灯し、その瞬間に道路が明るく照らされます。
昨シーズンは、景色を見るのがうれしくて何度も散歩しました。
ゆっくり歩いて、30分ほどです。
今シーズンも、きっと何度も歩くことになるでしょう。

「本当にきれいやね〜」と話しながら歩く人や景色を撮る人で、普段よりも人の往来が多く見られました。
市役所に近づくと、和歌山城や和歌山城ホールもライトアップされていて、より鮮やかさが増します。

和歌山城内でも、光のイベントが同時開催されているので、併せての観覧がお勧めです。

けやき大通りイルミネーションは、2025年2月28日までの期間、午後5時から11時まで点灯しています。

写真ではお伝えできないほど、煌びやかで迫力がある景色です。
ぜひ、この時期だけの美しさを味わってください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市けやき大通り
点灯日時:2024年11月23日~2025年2月28日 17:00~23:00
(公衆)トイレの有無:なし

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけスポット/海近くの公園で、津波について考えるきっかけに/内之浦干潟親水公園(田辺市)

海の近くに行くと、どうしても心配になってしまう津波のこと。
まだ幼い子どもたちに、津波をどう伝え、いざというときにどう行動するか、一緒に考えるきっかけがなかなかありませんでした。

干潟の公園で親子で考える津波について


そんなとき、遊びに訪れた田辺市の内之浦干潟親水公園で、角のような形の大きなモニュメントを発見しました。
安政南海地震津波潮位「1854年(安政元年)」と、昭和南海地震津波潮位「1946年(昭和21年)」と書かれています。
大人も見上げてしまうほどの実際の津波の高さに、おもわず足がすくんでしまいます。

普段訪れる公園にこのようなモニュメントがあることで、「波がこんなに高いところまでくるんだね」「一緒に走って逃げようね」と、子どもとともに津波について考える機会となりました。

そしてなんと、この津波潮位のモニュメントはシャワーになっています。
知らずに内側にある緑色のボタンを押すと、頭の上から勢いよく水が出てくるので要注意!
水遊びもできる干潟の公園、全身浴びられるシャワーは、なんともうれしい設備です。

遊び方はそれぞれ!海の生き物にも出合える干潟の公園

内之浦干潟親水公園の敷地の半分は、干潟となっています。
自然の岸辺に近い水際を再現した観察池やビオトープ池があり、階段で水辺に行くことができます。

干潮時には干潟で海辺の生き物に出合えることも。
カニや準絶滅危惧種のトビハゼが観察できるそうです。

公園には広い芝生広場や遊具もあり、各々好きなことで遊ぶことができます。
わが家の子どもたちは、芝生の上をとにかく走り回っていました。

満潮時には海水で満たされ、海となる干潟。
「今日はどんな景色かな」と、訪れるときによって表情が変わるのも、楽しみの一つです。

海辺を訪れるのは、津波など少し心配なこともあります。
避難経路を確認するなど、できる限りの対策をして、これからも干潟の公園を子どもたちと一緒に、思い切り楽しみたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市新庄町3259番地の4外
駐車場(台数):51台
トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺

イベントリポート/子ども店員さんが大活躍!「こどものおみせ」/どんぐりはうす(上富田町)

「どんぐり」が大好きなわが家の子どもたち。
どんぐり拾いはもちろんのこと、どんぐりのイラストを見つけるたびに大喜びです。そんな子どもたちが心待ちにしていた「どんぐりはうす きて みて あそぼう!」というイベントに、親子で参加してきました。

「どんぐりはうす」とは

「どんぐりはうす」は、上富田町市ノ瀬にある放課後等デイサービスです。
小学1年生から高校3年生までを対象に、生活の幅を広げる環境や活動を提供し、体験を通して成長していける場所をめざし、支援しています。

2024年11月9日(土)に開催された「どんぐりはうす きて みて あそぼう!」というイベントは、どんぐりはうすに通う子どもたちが、おみせの店員さんに挑戦。日ごろの成果を発揮する場として、さまざまな「こどものおみせ」が出店されていました。

普段どんぐりはうすには、通所している子どもたちしか入れませんが、この日は特別に地域の子どもたちも参加できるイベントとして、私たち親子も参加させてもらいました。

子ども店員さんが大活躍の「こどものおみせ」

もともと保育所として使われていた建物は、一歩入った瞬間に懐かしい温かさを感じます。
受付で金券チケットを購入し、親子で「こどものおみせ」へ。

広い遊戯室にはヨーヨー、射的、紙コップこまつくりなどのブースが。どのブースもたくさんの子どもたちでにぎわっていました。
わが家の子どもたちが、握りしめた金券をどきどきしながらお兄さん、お姉さんに手渡します。

子ども店員さんにやさしく受け取ってもらえて、一安心。
うちの子にとっても、初めての「お支払い」体験です。

わが家の子どもたちのいちばんのお気に入りは、「つりあそびコーナー」。
手描きのイラストにクリップがついていて、さおで釣り上げます。
一枚一枚丁寧に描かれたイラストは、どんぐりはうすに通う子どもたちが描いたものだそうです。

「どれにしようかな」と迷ってしまうほどに、かわいいイラストがたくさん。店員さんにちょっとお手伝いをしてもらって、大好きなキャラクターのイラストをゲットしました!
帰宅後も家に飾り、大切な宝物の一つとなっています。

会場にはたくさんの子どもたちがいましたが、職員さんや子ども店員さんが温かく見守り、ときには優しくサポートしてくれました。おかげで、順番を守り、交代をしながら楽しくブースを周ることができました。
わが家の子どもたちは、ヨーヨーや景品など、たくさんのおみやげで両手がいっぱいです。

そして園庭では地元で有名なお店(餃子屋玲玲さん・農家イタリアンsorrisoさん)が出店し、おいしそうなにおいが漂っていました。
パスタや揚げパン、タピオカミルクティーなど、私も両手いっぱいにおいしいおみやげを抱えて帰りました。

「どんぐりはうす」での楽しい思い出

午後からの「市ノ瀬獅子舞団」の演舞や「おかしまき」まではいられなかったのが残念でしたが、親子で楽しく、温かな時間を過ごすことができました。
「どんぐりはうす、たのしかった~!」と、家でも紙コップで作ったコマをくるくる回す子どもたち。
「どんぐり」の思い出がまた一つ増え、どんぐりがさらに大好きになったようです。

2025年の開催は未定だそうですが、また親子で参加したいと思います。
「どんぐりはうす」の職員さん、子ども店員さん、楽しい時間を本当にありがとうございました!

基本情報
所在地(住所):和歌山県上富田町市ノ瀬1251
連絡先電話番号:0739480400
webサイト:どんぐりはうす

地域リポーター・渡辺

お出かけスポット/御朱印に書かれている「愛命運縁恩」に込められた思いとは?/多賀神社(和歌山市)

最近、全国の神社や寺院を巡り、さまざまな御朱印を集める「御朱印巡り」が人気になっています。
しかし、「御朱印は、黒の墨で寺社の名前が書かれていて、朱色の判が押された地味なもの」という勝手なイメージがあったため、なぜ流行っているのかが分かりませんでした。

しかし、和歌山市に所在する「多賀神社」の御朱印を見て、私の固定観念は大きく変わりました。

その御朱印をこれから紹介します。
お話を伺ったのは、、6代目神職の大岩賀奈子さんです。

そもそも御朱印って何?魅力は?

御朱印とは、御朱印帳と呼ばれる専用の冊子に、参拝の証明として押印される印章・陰影のことを指します。
したがって、参拝後に御朱印を頂くのがマナーです。
ご紹介する多賀神社の「御朱印帳と御朱印」は、SNS映えするかわいらしいものから、特別感のあるものまで幅広く用意されています。

御朱印の魅力は、朱色と墨色のコントラスト、そして力強い筆遣いです。
また、最近ではデザイン性のある押印なども見られるようになりました。
アートとしての側面を持ち合わせている点も、魅力の一つといえるでしょう。

そして、御朱印のデザインは月日がたつと変更されることもあり、同じものが一つとして存在しません。
この特別感もまた、心引かれる要素になっているのではないでしょうか?

ぜひ、御朱印集めでたくさんの寺社とご縁結びを。

多賀神社の御朱印は外国人の方にも大人気 全国から御朱印巡りの参拝者が訪れます

御朱印に記されている「愛命運縁恩(あいうえお)」とは、人生において大切な「あいうえお」だそう。
「愛をもらってあなた(命)が生まれ、運と縁を大切にしながら恩を返す」という思いが込められ、描かれ ています。

写真(上)の右側は、「大祓」といって1年の厄を祓う御朱印として、12月限定の切り絵御朱印です。
茅の輪くぐりと雪の結晶があしらわれています。
その左側は、お正月から頒布予定の、新しい切り絵御朱印で多賀神社の風車が描かれています。
通年で頒布されます。

写真(下)の左側は犬張子御朱印。
昔から犬張子は、子宝や安産、厄除けの縁起物とされてきました。

真ん中は、珍しい和歌山の杉からできた切り絵御朱印。
杉の木の質感と、いい香りが楽しめる特別感が特徴。
メディアでも複数取り上げられているそうです。

右側は、秋冬限定の金箔押し御朱印「旬の御神饌」。
和歌山の秋冬の味覚が描かれ、収穫への感謝が添えられています。
写真の他にも、月替わり御朱印や季節の見開き御朱印、お誕生日の御朱印まであるそうです。

御朱印は毎月替わるそうで、手水舎の装飾と共に毎回の参拝が楽しみになります。
また、境内にある天命稲荷神社の御朱印も用意されています。
参拝者の中には、全種類を求める方も多いとのこと。
美しく心躍る御朱印を集めることで、さらに多賀神社とのご縁を深めることができるのではないのでしょうか?

世界平和を祈った御朱印

御朱印の中に、特別なものが一つあります。
それは、広島平和記念公園に捧げられた折り鶴の再生紙でできた「平和の祈り」が込められた御朱印です。

この御朱印には、原爆の恐ろしさを知り、平和を祈るという深い意味が込められています。

多賀神社も、和歌山大空襲により社殿が焼失しました。
その中で、唯一残ったのが鳥居であり、この鳥居は今も生き証人として立ち続けています。

今年、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞しました。
この受賞をきっかけに、全世界に原爆の恐ろしさをもっと知ってもらい、戦争のない平和な日々が訪れることを心から願います。
その願いを込めて、多賀神社のこの御朱印には、「No more war」「戦争をなくそう」というメッセージが込められているのです。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市十番丁101番地(UFJ銀行目の前)
連絡先電話番号:073-422-2086
営業時間:平日:10:00~16:00(※職員不在時もあり)
土日祝:10:00~16:30(※職員不在時もあり)
※書き手が不在のこともあるので、直書きを希望の場合はLNEから問い合わせを。
書き手不在の日は、事前にInstagramで案内しています。
郵送もしてもらえます。
※夜もライトアップしているので終日参拝可
定休日:なし
駐車場(台数):有り(下記写真参照)

※社務所左側は月極駐車場になっていますのでご注意ください。

利用料金:500円~1500円
トイレの有無:なし

<多賀神社公式Instagram> @otagasan_wakayama

@otagasan_wakayama <多賀神社公式HP>

<多賀神社公式LINE>

地域リポーター・大畑 いずみ

お出かけスポット/明治から名付けで有名な神社が令和でSNS映えスポットに/ 多賀神社(和歌山市)

私が今回、多賀神社を知ったのは、Instagramで見つけた動画がきっかけでした。

それは、色とりどりの風車と風鈴が風にそよいでいる美しい光景でした。
その魅力のとりこになった私は、「実際にこのかわいい飾りを見たい!」と思い立ち即行動に移しました。

すぐ母に、「多賀神社って知ってる?」と尋ねたところ、予想外の答えが返ってきました。
「名付けのお多賀さんでしょ?知ってるよ。多賀神社の神職さん、お母さんの中学時代の先生だったから」と。

昭和から令和にかけてつながるご縁にびっくり!
そして、実際に参拝させていただき、その美しい境内に感動しました。

この魅力をご紹介しない手はないと思い、執筆を始めました。

第一弾では、令和になってから境内に登場した「SNS映えする飾りの魅力」についてお伝えします。
今回お話を伺ったのは、6代目神職の大岩賀奈子さんです。

多賀神社ってどういう神社?

「お多賀さん」の愛称で親しまれている多賀神社。
こちらの神社は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)が祭られており、滋賀県にある多賀大社の御分神です。
この二柱の大神様は、日本国土や天照大神をはじめとする神様を産んだ「いのちの親神様」だそうです

このことから「いのち神」として古くから「延命長寿」「縁結び」「安産祈願」「厄除け」のご利益があります。
いのち神様から名前をいただくということから、赤ちゃん命名で昔から有名な神社です。

今回、神職の大岩賀奈子さんから「命名はご両親からお子様への最初の贈り物」というすてき な言葉を聞くことができました。

また、多賀神社には「多賀講」といわれる、多賀神社を信仰する方々の集まりがあります。
昔は遠方からの参拝が難しかったため、年末にはお多賀さんのお礼と来年の「心得書(こころえしょ)」を送るようになったそうです。
和歌山全域、泉南地域にも氏子が多いそうで、この伝統は現在も引き継がれています。

写真映えで話題の多賀神社

手水舎と本殿には、写真映えすること間違いなしの飾りがあります!

【動画】夏飾りとして飾られていたのが、風鈴と風車です

風鈴の「ちり〜ん」という涼やかな音色と、風車のカラカラと回る姿を楽しめるのが魅力の一つ。
ひとときの涼しさをお裾分けします。

この飾りは、2021年コロナ禍で活気がなかった世の中に少しでも明るい気持ちになって欲しいとの願いから始まりました。

風車には、「いい風が舞い込み、物事がうまく回るように」という思いが込められています。

季節ごとに設えが変わるため、「次はどんな飾りだろう?」と何度も訪れたくなります。

夜もライトアップされており、参拝は終日OK。
昼間とは違った雰囲気が楽しめる、夜の境内もおすすめです。

【動画】七変化する飾りが魅力的

手水舎の飾りは、その時々の季節感や、行事色を表現しています。

お彼岸以降になると、手水舎は秋色の飾りつけに様変わり!
風車の色も夏の鮮やかな色から一変し、紅葉や彼岸花の秋の色合いを表現します。

また、水の中には、色とりどりの玉が浮かぶ「玉手水」が登場。
涼しくなってくると、季節の花が浮かぶ「花手水」へと変化します。

手水舎には、ひしゃくを置くところに、アヒルちゃんや花が。
その他に、かぼちゃとふくろうも飾られ、秋の雰囲気を演出しています。

過去に、ふくろう2羽とオレンジかぼちゃが失踪したことがありました。
かわいらしい飾りですが、連れて帰らないでくださいね。

ぜひ、訪れてお気に入りの「映え写真」を撮ってみてください。

次回は、多賀神社の「御朱印」をご紹介します。
インバウンドの方にも大好評のデザインから、和歌山の杉からできたオンリーワンの切り絵型まで、さまざまな御朱印を取りそろえられているのが魅力です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市十番丁101番地(UFJ銀行の前)
連絡先電話番号:073-422-2086
営業時間:平日:10:00~16:00(※職員不在時もあり)
土日祝:10:00~16:30(※職員不在時もあり)
※夜もライトアップしているので終日参拝可
定休日:なし
駐車場(台数):有り(下記写真参照)

※社務所左側は月極駐車場になっていますのでご注意ください。

利用料金:お賽銭
トイレの有無:なし

<多賀神社公式Instagram> @otagasan_wakayama

<多賀神社公式HP>https://otagasan-wakayama.jp/

<多賀神社公式LINE>

地域リポーター・大畑 いずみ

お出かけスポット/かゆいところに手が届く?優しい水族館/和歌山県立自然博物館(海南市)

あったらいいながある水族館


小さいお子さんとお出かけしたときに、こういうのが施設にあると助かるのにと思った経験はありませんか?
たとえば、子どもの背丈が足りなくて、展示物を見るときや、トイレで手を洗うときに抱っこをすることがあります。
そのようなときでなくても、急にスイッチが入る「抱っこ、抱っこ攻撃」はかわいらしいものの、ずっとそうしていると腕が疲れてしまいます。
和歌山県立自然博物館では、その大変さへの配慮を感じさせてくれる設備や環境が整っています。

「これをまっていた」がある水族館

優しさその①館内を楽しく回るための無料貸し出し

入ってすぐのところに、無料で使えるベビーカーと車いすを置いてくれています。
子どもがぐずり出したときの救世主が無料貸し出しのベビーカーです。

優しさその②休憩できる椅子が各所に設置

長椅子が大水槽前に4脚、壁側に2脚設置されています。
大水槽の中を伸び伸びと泳ぐ魚を見ている子どもを、長椅子に座って見守ることができます。
タッチングプール前にも、長椅子が1脚あり、その奥は休憩室です。

優しさその③疲れたら休憩室でのんびり

館内では、Wi-Fiも使用可能です。
歩いて疲れたら、ここで一休みできます。

優しさその④抱っこしなくても水槽の中を見ることができる

子どもを抱っこして見せるのは、結構重くて大変ですよね。
でも、この水族館では段差を作ってくれているため、抱っこしなくても見せることができます。
こういうちょっとした配慮がうれしいですね。

優しさその⑤赤ちゃん連れでも安心

女子トイレと多目的トイレには、ベビーシートを設置してくれています。
おむつ交換も安心。
そして、子ども用の手洗い場が大人用より少し低い位置に設置されています。
そのため、子どもを抱っこしなくてもいいのです。

優しさその⑥タクシー案内とバスの時刻表が掲示されている

バスの時間が分かっていれば、その時間に合わせて館内を楽しんで回ることができますよね

優しさその⑦すぐそばに手洗い場が設置されている

タッチングプールは、直接海の生物に触ることができるエリアになっています。
生物に触った後はすぐに手を洗わせたいですよね。
エリア内に手洗い場を設置してくれている優しさ。
とてもうれしい心遣いだなと感じました。

小学校の課外授業でも訪れるスポット

訪れた子どもたちから、お礼の手紙やイラストがたくさん届いていました。
私の母校からも訪れていました。
小学校の子どもたちは、バックヤードにも入れてもらえたそうです。
普段は入れない場所に、特別に入らせてもらえて子どもたちはわくわくしたことでしょう。
小学校からも授業の一環として訪れる水族館。
魅力満載なのがこのことからもよく分かります。
ぜひ、お子さんと訪れて好きな生物を探してください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

お出かけリポート/リピートしたくなる楽しさ!最新の遊具を体験しよう/ビッグスマイルパークえみくるランド(有田市)

2024年3月にオープンした「BIG SMILE PARK(ビッグ・スマイル・パーク)」(有田市初島町)。
「えみくるランド(遊具ひろば)」の中にある、日本最大級のスライダーは、子どもが何度もリピートするぐらい楽しめる最新の遊具です。
息子(小1)、娘(8ヵ月)、夫、私の家族4人での初参戦をリポートします。

6歳以上から楽しめる日本最大級のスライダーは滑る価値あり!

日曜日の昼過ぎに向かうと、公園は家族連れでいっぱいでした。
駐車場からも見えるスライダーの高さは約13メートル。
まるで、塔のようにそびえ立っています。

「怖がりのうちの子は大丈夫かな」と思っていましたが、そんな心配は無用でした。
あっという間に頂上まで登っていき、無事滑ることができました。

スライダー以外にも、水遊び噴水や健康遊具などがあり、工夫が凝らされている公園です。
しかし、公園にいる間、息子はこのスライダーをずっとリピートし続けていました。

ちなみに、スライダーの対象年齢は6〜12歳です。
子どもを見守る際はずっと上を見上げていたため、首が本当に疲れました。
他に同伴できる人がいると楽かもしれません。

誰でも遊べるインクルーシブ遊具やトランポリンは幼児におすすめ

「インクルーシブ遊具」とは、身体の障がいにかかわらず、誰でも遊べる遊具を指します。
敷地内は全く段差がなく、ベビーカーでも楽に移動ができました。
また、地面は衝撃を和らげてくれる素材で舗装されているため、歩き始めたばかりの1歳の子でも思い切り遊ばせられそうです。

3〜6歳が対象の「3Dトランポリン」は、上層と下層を行き来できる巣のような造りになっており、小さな子どもたちでにぎわっていました。
息子は、トランポリンの近くにある平均台にチャレンジ。
この平均台は好評なようで、大人も子どもも、ぞろぞろと列になって並んでいました。
下は人工芝であるため、みんな裸足になって楽しんでいました。

土日の混雑は必至!ベンチ以外は日陰がないので小まめに休憩を

オープンから半年ほど経っていますが、やはり休日は混雑していました。
公園内のベンチにはシェードが付いているものの、それ以外の場所は日陰がないため、暑さ対策は必須です。
テントやレジャーシートを敷くスペースはなく、場合によっては立ったまま子どもを見守る必要があるかもしれません。

また、一部の遊具には年齢制限があります。
小学生と幼児など、2人以上お子さんがいる家庭であれば、大人も複数人いると安心です。

休日だったからなのか、キッチンカーや売店もありました。
公園周辺にコンビニなどはありませんが、手ぶらでも飲食に困ることはないでしょう。

公園の滞在時間は、2時間ほどでした。
有り余る体力を思う存分使い切った息子は、その日の晩、すぐに眠りにつきました。
次回は、水遊び噴水で遊べるように、着替えを持って行こうと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県有田市初島町浜1665番地
連絡先電話番号:070-9306-3122
営業時間:8:00~21:30
定休日:年末年始(12月29日から1月3日)
駐車場(台数):有り(約100台)
利用料金:無料
トイレの有無:有り(キッズトイレ・多目的トイレ有り)
※おむつ替えベッド有り・授乳室なし

地域リポーター・土岐 文

 

お出かけスポット/大人気のアニメやゲームに出てくる生物に会える博物館/和歌山県立自然博物館(海南市)

お子さんに大人気のアニメ、ゲームに出てくる生物に会える

海南市にある、和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」にスポットを当てます。

ここは、大人気のアニメやゲームに登場する生き物に出合える夢の場所です。

その中で、ダイビングを趣味とする私が、お子さんにお薦めしたい生き物を3種類選びました。

おしゃべり大好き、ニモの親友ドリー

トップバッターは、ディズニー映画「ファインディング・ニモ」に登場する、ドリーことナンヨウハギです。

「沿岸の生物」エリアに展示されています。
サンゴ礁域に生息し、群れを作って生活しています。
エサはおもに動物プランクトンです。
幼魚はサンゴの周囲に群れ、敵が近づくと素早くサンゴや岩の隙間に身を隠します。
イソギンチャクに隠れているニモと同じですね。

その特徴は、青・黒・黄の三色からなる独特な体色をもつこと。
私が串本の海を訪れたとき、このきれいな青色に目を奪われました。

ドリーは、人間の文字を解読するという隠れた才能を持っていますよね。
ひょっとしたら、この子は私たちの会話が理解できたりして。

ゲーム「あつまれ動物の森」で人気のハコフグ

任天堂のゲーム「あつまれどうぶつの森」シリーズで、深夜帯にしか釣れないハコフグをご紹介します。

ハコフグを一躍有名にしたのが、魚類学者の「さかなクン」の帽子です。

ハコフグは、世界で25種類おり、日本では9種類が分布しています。
私は、白崎や白浜の海を潜ったときに見たことがあります。
小さなヒレをひらひらさせながら泳ぐ姿はかわいらしく、永遠に見ていたいほどでした。
ダイバーの間でも写真を撮る人が多い大人気の魚です。

この愛くるしい姿をぜひ見に行ってください。
魅了されること間違いなし!

深い海に生息するパイナップル!

「和歌山の海・魚と棲み家」エリアには、マツカサウオが展示されています。

任天堂「あつまれどうぶつの森」シリーズで釣れるマツカサウオは、和歌山県の海でも見られる魚です。
体長は通常15cm、最大17cm。

生まれたての幼魚の体色は黒色です。
成長するにつれてしだいに黄色味を帯びていき、成魚になると黄色味も薄れ、薄黄色になります。
体側は、よろいをつけて武装する武者のように、硬く厚いうろこで覆われているのが特徴です。

うろこの模様がパイナップルに似ていることから、ダイバーの間では、「パイナップルフィッシュ」の愛称で呼ばれています。
私も白崎海岸の海で見たときに、「まさしく泳ぐパイナップルだ!」と心の中で叫びました。

博物館を出た後も、お子さんが興味を持った生物の話をしたり、図鑑やインターネットで一緒に調べてみたりするのも楽しいのではないでしょうか。

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

お出かけスポット/最近子どもと出かけてない?公園と買い物で大人も子どもも大満足/イオンモール和歌山・ふじとパーク(和歌山市)

わが子が小学6年生になって親離れ子離れが進み、家族で出かけることも少なくなってきた今日このごろ。
寂しいなと思いつつ、いざ、みんなが暇だなという状況になっても、お互いやりたいことが違い、一緒に楽しめることが少なくなってきました。
そんなときに助けとなるのが、イオンモール和歌山内にある「ふじとパーク」です。
久しぶりに子どもを誘って出かけてきました。

大行列も何のその!高学年も低学年もやみつきになるすべり台

 

こちらの公園は、2024年3月20日にオープンしたばかりです。土曜のお昼時ということもあり、私たちが訪れた際には家族連れでいっぱいでした。
ショッピングモール併設とは思えないほど多くの遊具や噴水広場もあり、そこからは楽しそうな声が聞こえてきます。

中でも目立つのは「巨大立体迷路すべり台」。
久しぶりの公園にワクワクしたのか、子どもはすべり台に向かってどんどん進んでいきます。

すべり台のスタート地点に向かうとびっくり。
大行列が見えてきました。
それでもこの圧倒的なすべり台の存在感に負け、吸い込まれていくわが子。
案外回転率がよく、すぐに順番が回ってきました。
何年ぶりかのすべり台に、ニコニコ顔ですべり下りてきて、すぐに「もう一回!」と走り出しました。
どの子もすべっては並んでを繰り返すほど、やみつきになるようです。

巨大迷路すべり台は小学生向けなのですが、小さな子ども向けの遊具も多くあり、幅広い年齢層が楽しめます。

遊具の周りにはベンチやイスがあります。

「子どもを見守りながら大人は休憩できる」という最高のロケーションです。

デジタル大画面に大興奮の「水の広場」

遊具の横には、以前からイベントスペースとして設けられている舞台があります。
吹奏楽やダンスのイベントが行われたり、ときには芸能人も来たりします。

夏になると舞台前の噴水で水遊びができるので、子どもたちがびしょぬれになっています。
お子さんは着替え必須。
イオンで買うという手もありますね。

噴水タイムの合間には、舞台の大画面に自分の姿が映ります。
画面の前に行くと、自分の動きに合わせてお魚やクラゲが反応してくれるのです。
足元の水たまりでパシャパシャすると、画面の中はまるで海の世界に紛れ込んだよう。
これは楽しくないわけがないですよね。どの子も大興奮な様子でした。

疲れて晩ご飯の買い物に行きたくない…でも安心のイオンモール併設
「そろそろ帰ろう」という時間になりました。
さすがの小6もたくさん遊んでお腹が空いてきたらしく、「おやつが食べたい」とボソリ。
駐車場へ戻る前にスーパーを通るので、三色団子とジュースをゲット。
同時に、私も晩ご飯の食材を買って帰ることができました。

大人の私たちが、公園で思い切り遊ぶ子どもを見守るのはもちろん楽しいです。
しかし、帰りの道中はご飯のことを考えて意気消沈しがちですよね。
親子で疲れて、別の場所に移動して買い物に行く気力なんてありません。
ふじとパークなら、公園から駐車場へ歩く間にイオンへ買い物に行くことができます。
おやつや食材を買うもよし、お弁当やお惣菜を買うもよし。
子どもも大人も大満足間違いなしです。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市ふじと台23番地
開放時間:10:00~17:00(施設により変動があります)
駐車場(台数):3,500台
トイレの有無:有

地域リポーター・増田 裕江

お出かけスポット/ありそうでなかった!?乳幼児向けのスペースがある公園/杉村やすらぎ広場(橋本市)

子どもはやっと歩き始めたばかり。
公園で遊ばせたいけれど、大きな子どもたちと一緒に遊ばせるのはまだ心配。
そんな悩みをお持ちの方に、「杉村やすらぎ広場」をご紹介します。

この公園は橋本市の中央に位置し、京奈和自動車道・橋本ICから車で北へ5分、最寄りの南海高野線御幸辻駅からは徒歩11分です。
自然豊かな環境の中にあり、週末には多くの家族連れでにぎわいます。

公園内で特にお薦めなのが2011年に開設された「はしぼうのふゆうがきガーデン」です。
これは3歳くらいまでの小さな子どもを対象としたスペースで、動物の玩具や知育玩具もそろっており、子どもの好奇心をくすぐります。
また、ママやパパにとってうれしい工夫がたくさん施されているため、人気の遊び場です。

公園デビューにぴったり!安全への配慮がうれしい

公園内は児童用や幼児用、そして乳児用の3つのスペースに分かれています。

この乳児用の「はしぼうのふゆうがきガーデン」は、床全面にゴムチップが施されており、フェンスで囲われているため、歩き始めたばかりの子どもたちも安心です。

また、このエリアには日差しを避けるためのタープが設置されており、強い日差しから幼い子どもの肌を守ってくれます。
イヤイヤ期の子どもたちは帽子を嫌がり、なかなか被ってくれないこともありますよね。
そんなお悩みから開放してくれます。

たくさんの荷物でも平気!

多くの公園には、幼児用や小学生向けの遊具がそろっています。
しかし、3歳くらいまでの子ども用の遊び場を提供している公園は少ないです。

この場所なら、ママもパパもゆっくりとした気持ちで、子どもたちを見守れるでしょう。

さらに、このエリアのすぐ横には、ベビーカー置き場も設置されており、なにかと荷物が多くなりがちなこの月齢の時期にはとても助かります。

混んでいるか事前に確認できる!?うれしい充実設備

公園の脇には、一般車や大型車、ハンディキャップの方用のスペースを含む、計約50台分の駐車場が整備されています。
洗面所にはおむつ替え交換台やキッズ用トイレが備わっており、小さな子ども連れの方にも安心です。

さらに、橋本市のホームページでは、公園内や駐車場のライブ映像が配信されています。
混雑状況を確認してから出発できるのもうれしいポイントですね。

今回ご紹介した「はしぼうのふゆうがきガーデン」は、幼い子どもたちの安全に配慮し、保護者の負担を軽減する工夫が満載です。

ぜひ一度、「杉村やすらぎ広場」を訪ねてください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県橋本市御幸辻390-4
連絡先電話番号:0736-33-1179
駐車場(台数):有り(約50台)
利用料金:なし
トイレの有無:有り

地域リポーター・衣笠 智子

おすすめスポット/和歌山城の歴史を体感! ドラマ&パワースポット巡り/和歌山城公園

和歌山市のシンボルである「和歌山城」。

桜や紅葉の名所でも知られ、子どもたちが遠足などで訪れる、和歌山市民にはとても身近な公園でもあります。
私は四季を感じ、鳥の声や虫の音を聞きながら、緑が多い城内を散歩するのが好きです。

あるとき、何となく目にした立て看板に「大奥跡庭園」と書かれていました。
「大奥ってドラマや映画に出てくる大奥?」と、それまで一度も歴史には注目していなかったことに、はたと気づいたのです。

それ以来、立て看板や説明書きを読みながら城内を散策すると、当時のことが少し身近に感じられるようになりました。

ドラマチックで美しい箱型の橋

和歌山城は440年ほど前の1585年、豊臣秀吉が弟の秀長に命じて築城しました。
以後、浅野幸長から徳川頼宣に藩主が代わり、約250年間紀州徳川家の居城でした。

「建てたのは、豊臣家だったのね」。
何回も訪れているのに、このことさえ知らなかったのです。

「大奥跡庭園」と書かれた立札は、「二の丸庭園」にありました。

現在の二の丸庭園は、立て札がある西側は開放感があり、東側は木陰を楽しめるゆったりとした広場です。
家族やお友だちとピクニックをする人がいたり、本を読む人がいたりと、人々がくつろぐ憩いの場所でもあります。

徳川時代の「二の丸」は和歌山城の中心であり、表、中奥、大奥に分かれていたそうです。
東にある「表」は藩の行事の場、「中奥」は藩主の公邸、西にある「大奥」は藩主の私邸と奥女中の生活の場所でした。
さらに、西側にある「西の丸」には能舞台や茶室、庭園があり、藩主が自然・風雅を楽しんだそうです。

二の丸と西の丸の間にはお堀があり、「御橋廊下(おはしろうか)」が架かっています。
この橋は、藩主とお付きの人だけが行き来できた橋。
外からは姿が見えないように天井と壁に囲まれ、とても趣がある姿です。

橋には傾斜があり、二の丸側が高くなっています。
その床は、滑り止めのために板を重ねた階段状の造りです。
現在は靴を脱いで自由に渡れるのですが、板の角が足の裏に食い込みとても歩きづらい。
ほとんどの人が、「痛い〜」と言いながら渡っていきます。

御橋廊下は平成18年に復元されたため、比較的新しく、内部はとても美しいのです。
姿を隠して渡る橋は、とてもドラマチック。
壁に点々とついた窓から外の景色を見ると、特別な気分に浸れます。
当時のことを想像するとワクワクする、私の大好きな場所です。

空襲の大火に唯一残った「大楠」


和歌山城公園にはいろいろな史跡がありますが、もう一つおすすめの場所をご紹介します。

和歌山城の正門「大手門」近くに、「一の橋の樟木」の立て札があります。
そのそばにある石垣を見上げると、和歌山県指定天然記念物の大きなクスノキがそびえ立っています。
このクスノキは、公園の案内地図には「大楠」と表記され、二の丸庭園の東端に植えられていました。

クスノキには白蛇が住んでいたと言い伝えられていて、「白龍大神」「樟樹大神」と共に御神木としてお祀りされています。

樹齢は約500年。
戦国時代から現在に至り、その間和歌山城の歴史を見守ってきました。
1945年の和歌山大空襲では、市街地の7割が焼け和歌山城も焼失しましたが、このクスノキは生き残ったそうです。

以前、私がお詣りしている間に3人の男性が来られ、「ここに来るとパワーがもらえる」とクスノキに触れていかれました。
エピソードを聞いたからか、それ以来私もこの場所に来るとゾクゾクっと鳥肌が立つのを感じます。

今回もクスノキに触れ、パワーをいただき公園を出ました。
多くの人に愛される公園
和歌山城公園には、いろいろな楽しみ方があります。

動物園には100年の歴史があり、子どもたちが遠足でよく訪れます。
また美しい石垣や4か所ある城門は、歴史的に重要な史跡です。
石垣に暗号のような謎のマークがあったり、忍者が現れたり、テレビ番組で話題になった場所があったり。

来るたびに何かしらの発見があり、知れば知るほど訪れたくなる場所です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市一番町3番地
連絡先電話番号:和歌山市役所 和歌山城整備企画課 073-435-1044
営業時間:24時間
定休日:なし
駐車場(台数):あり
利用料金:なし
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

 

お出かけスポット/子どもの心をわしづかみにするすべり台と桜のトンネルを楽しめる公園/河西公園(和歌山市)

私がおすすめする公園は、和歌山市にある河西緩衝緑地です。
ここには、5つの緑地公園が広がっています。
今回ご紹介するエリアは、河西公園。
児童公園と、桜並木のある4000mのトリムコースがあります。

子どもたちに大人気の遊具は樹木がシンボルのすべり台

遊具はすべり台、ブランコ、動物の椅子の3種類があります。
三方向からすべることができるすべり台には、未就学児から小学生まで夢中です。
「われ先に」とはしごを登っている子どもたちの愛らしい姿。
楽しそうな子どもたちの笑顔を見ていると、こちらまで笑顔になります。
すべり台が三つあるにもかかわらず、なぜか子どもたちが、同じところからすべっていたのがおかしかったです。

動物の椅子はアザラシ、ゾウ、ラクダの3種類があります。
3歳ぐらいの女の子が、ゾウの椅子に一生懸命またがろうとしている姿がありました。
最終的には、お母さんに抱っこしてもらって乗せてもらい、ご満悦な様子でした。

理想のご夫婦に遭遇

ブランコで思わずほっこりする出来事に出合えました。
年配のご夫婦が、子どものころを懐かしみながらブランコに揺られている姿に目が釘付けになりました。

奥様がブランコを降りながら、ご主人に「70年ぶりに乗りました」と話しかけ、ご主人の写真を撮っていました。
「共に白髪になるまで仲むつまじく」といいますが、まさしくこのご夫婦のことをいうのだと感じました。
私も、このご夫婦のように共に白髪になれたらなと思います。

一番きれいな桜の下でお弁当を楽しみたいお花見スポット

各自が、気に入った桜の下でお弁当を広げて楽しむことができる公園です。
私も、家族でお弁当を持ってお花見に行くのが恒例行事になっています。
小さいころは花より団子の私でしたが、今は桜をめでる喜びも分かるようになりました。

また、私にとっては、年に一度の運動不足解消エリアです。
日ごろは運動をしない私でも、桜のトンネルがあるおかげで苦にならずに歩けます。

この遊歩道は自転車がよく通るので、小さいお子さんと歩く時は必ず手をつないであげてください。

今回ご紹介したのは、5つの緑地公園のうちの1カ所ですが、他にも屋外プールがあるエリアなどもあります。ホームページで調べて、季節やお子さんの年齢によって、行くエリアを決めるのもいいですね。

広い芝生では、ご家族でキャッチボール、バドミントン、シャボン玉などを楽しまれていました。木陰が少ないので、夏場はお子さんの帽子や着替え、タオル、水筒があると安心です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市松江字29町場2000番地
連絡先電話番号:073-451-8355
営業時間:AM9:00~PM5:00
定休日:年末年始12月28日~1月4日
駐車場・駐輪所(台数):2カ所
トイレの有無:あり
自動販売機:あり
ホームページ:http://www.wakayamasposhin.or.jp/kasei-park/facilities/kasei/
地域リポーター・大畑 いずみ

お出かけスポット/車で行ける海外旅行!?フォトジェニックな自然公園で過ごす休日/白崎海洋公園(由良町)

プチ旅行気分で休日を過ごそう

お天気に恵まれた休日、何をして過ごしますか?
スニーカーを洗ったり、シーツを洗濯したりするのもいいけれど、たまには心のお洗濯なんていかがでしょうか。
思い立ったが吉日、気軽に行ける絶景スポットにドライブがてら出かけましょう。
向かう先は、日高郡由良町にある白崎海洋公園です。
ここは、日本のエーゲ海と称される自然豊かな県立自然公園です。

ノスタルジックな漁村の先に地中海!?

国道42号から里交差点に入り、くねくねと曲がる細い道をひたすら走ります。
「この先に本当にエーゲ海があるの?」と思うような山道です。
15分ほど進むと、ようやく海が見えてきました。
漁船があり、網を干している、どこか懐かしさを感じさせる漁村の風景です。
ほっこりしながら、カーブを楽しむドライブを続けていきます。

幾度目かのカーブの先に、突如青と白の世界が広がりました。
「わあっ」と思わず感嘆の声が。
キラキラ光る青い海の上に、粗削りで白い岩山が映えます。
非日常的な美しい海の景色に「ここは本当に日本?」と思わずにはいられません。

しばらくすると、白崎海洋公園のゲートが見えてきました。
ゲートの先にも白い岩山があり、近づくにつれその迫力に圧倒されます。

由良町が誇る絶品グルメを堪能!

この街はおいしい食べ物の宝庫。
由良湾で水揚げされた新鮮な魚介類や、黒潮の恩恵を受けて育った柑橘類などが名産です。
その中でも名物の「あかもく」や「しらす」は絶品です。
また、最近はご当地グルメということで「由良ちゃんぽん」というものもあります。

公園内にある道の駅でも、地元の食材を使ったお料理がいただけます。
一番人気は「しらすとあかもくのハーフ丼」です。
スーパーフードと言われるあかもくと、ふっくらと柔らかいしらすのどちらもが堪能できます。
練り梅と大葉のアクセントも効いていて、ボリューム満点なのにぺろりと食べられるおいしさです。

店内には4人掛けのテーブルが9セットあります。
ベンチシートなので、荷物置き場に困らずにゆったりと座ることができました。
子ども用の椅子やお皿も完備されています。
小さなお子さんと一緒でも、気軽に利用できるスペースではないでしょうか。

ファインダーをのぞこう!想い出を残そう!

お腹が満たされたら、一番の見どころである展望台に向かいます。
ドラマチックならせん階段を上ると、見渡す限りの青と白が織りなす景観に出合えました。
まさに日本のエーゲ海です!

どこを背景にしても絵になります。
非日常的な風景の中での撮影は、カメラマン気分やモデル気分を味わえます。

天気がいい日は、水平線の向こうに四国が見えることも。

沖を行く大きな船を眺めたり、青と白の濃淡がひと際映える岸壁の角度を探したり、のんびりとした時間を過ごしました。

雄大な景色を堪能したのちは、波打ち際にも寄ってみました。
そこでは、指先が入るくらいの穴だらけの石がゴロゴロしている不思議な光景が広がっています。
穴の正体が気になって、道の駅総合案内所の方に聞いてみることに。
諸説あるなかでと前置きしたあと、有力な2つの説を教えてくれました。
とても興味深かったです。
ぜひ、訪れた際に道の駅で聞いてみてください。

締めのスイーツは強風に注意!?

帰路に着く前にソフトクリームをいただきました。
フォルムがかわいい生乳ソフトクリームは、しっとりとした甘みがクセになるおいしさです。
ただし、外で食べるときは注意が必要です! 潮風であっという間に溶けてしまいます。
また、この潮風は帽子や日傘の天敵ですので、紫外線対策をするならば日焼け止めクリームなどがお薦めです。

ツーリングスポットとして人気の場所であるため、バイクでの来場も多いです。
駐車場付近ではお子さまの手をつなぐなど、周囲の安全確認にぜひ気をつけてください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県由良町大引960-1
連絡先電話番号:0738-65-0125
営業時間:
【パークセンター受付】8:30~17:15
【観光案内】8:30~17:15
【物産販売】9:00~17:15
【飲食コーナー】9:30~17:00(LO:16:00)
定休日:年中無休
駐車場(台数):有り(小型84台/大型3台)
利用料金:無料
トイレの有無:有り ※道の駅駐車場・屋外トイレは24時間利用できます。

地域リポーター・みやもとけいこ

お出かけスポット/クイズをしながら楽しむ水族館巡り!/和歌山県立自然博物館(海南市)

お子さんと一緒にクイズを解いてみてください!

私がお気に入りの、海南市にある和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」。
学芸員さんが作成されたポップを基に、クイズ形式で魚たちをご紹介していきます。

お子さんとぜひチャレンジしてみてください。
水族館巡りがより楽しくなること間違いなし。

 

エイの眼はどこ?(難易度☆)


エイの眼がどこにあるか知っていますか?
私はずっと、お腹側にある二つの黒いかわいい部分が眼だと思っていました。
でも、それは違ったのです。
眼だと思っていたのは、「鼻」でした。

正解は、上の写真にあるように、黒い背面側にありました。
しかも、ぎょろっとした鋭い眼でちょっと怖いイメージ。
年配のご夫婦も、「ぎょろっとした眼で怖いですね」と話していました。

チンアナゴのおしりはどこ?(難易度☆☆)

チンアナゴのおしりはどこにあるかご存じですか?
私も、今回取材に行って初めて知りました。

チンアナゴのお尻の穴は、体の半分より少し前です。
ふだんは、少ししか体を出していませんが、ふんをするときは伸びあがって用を足します。
おしりの周りには、黒い模様があるので分かりやすい!
伸びてふんをしている姿に出合えるかもしれません。
じっくり観察してみてください。

私が訪れた日に、ふんをしたくて、伸びて出てきた一匹のチンアナゴ。
出てきたのはいいのですが中々出ないようで、体を伸ばしたり、ひねったりといろいろ頑張っていました。
私も、便秘症なのでこの苦しみがよく分かる!
このチンアナゴのように、体をひねったりいろいろして格闘しています。
5分ほど観察していましたが、かわいそうに出る気配はなく……。
その後どうなったのでしょう……。

水槽の前を通り過ぎないで!僕たちはいるよ(難易度☆☆☆)

パッと見たところ、真っ白で生き物が一匹もいないように見えますよね?
私もずっと何も展示されていないのだと思い、今まで足を止めなかった水槽。
しかし、今回学芸員さんのポップを見つけて初めて足を止めました
(このポップは取材時のもので、現在は貼られていません)。

いつもこの水槽が、真っ白で何も見えない原因が明らかに!
この3種類の生物が泥を巻き上げたり、巻き散らしていたりしたからなのです。

そして、この水槽にはなんと数種類もの生物が展示されているという衝撃的事実が判明しました!

そこで、私はよく観察してみました。
初めに見つけたのは、「テッポウエビ」と「スジハゼ」。

この二つの生物は同じ巣穴で共生しており、役割分担がそれぞれにきちんとあります。
テッポウエビは、左右で大きさの違うはさみを持っています。
大きい方のはさみを一旦開いてからかち合わせ、「パチン!」という鉄砲のような大きい音を出すのが特徴です。
名前の由来はここからきており、巣穴の製作や修理・保全を担当しています。

スジハゼは、周囲に不審なもの・危険な生物がいないかなどの見張り役を担っています。

これらの生き物は、和歌山県の海でも見ることができます。
私がみなべの海で見たときは、透視度が良かったのではっきりと観察することができました。

次に見つけたのが、バンザイするカニ「ヒメヤマトオサガニ」です。
このカニは、オスがハサミを振り上げ「バンザイ」のような求愛ダンスをすることが特徴です。
求愛ダンス中に出合えてラッキー!

小さくてかわいい「アミメハギの幼体」も発見できました。
私が見つけることができなかった、他の生物をぜひお子さんと探してみてください。

学芸員さんのポップがあるのとないのとでは大違い。
ただ水槽の中の生物を見るよりも、生物の詳細を理解して見てみると、わくわく感が違ってきませんか?
博物館を訪れた際には、生き物の豆知識をお子さんにも教えてあげてください。

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

イベントリポート/シャボン玉で思いっきり遊ぼう!/冒険シャボン玉研究所

お子さんがシャボン玉デビューをしたのは何歳頃でしたか?
わが家では、1歳くらいの歩き始めた頃から、シャボン玉を楽しんできました。

「今日は何をして過ごそう?」と悩んだ時、必ず喜んでくれたシャボン玉に何度も助けられました。
また子どもたちが一生懸命にシャボン玉を追いかける姿は、本当にかわいらしいですよね。

先日、冒険シャボン玉研究所と岩出市のさぎのせ公園の協力により「シャボン玉イベント」が開催され、多くの親子連れでにぎわいました。

私も、小学1年生の娘とイベントに参加しました。

さあ、シャボン玉ショーが始まります!

色とりどりのシャボン玉が舞い始めると、参加者からは大歓声が沸き上がりました。
子どもたちは目をキラキラさせて、小さな泡のボールを追いかけます。
しばらくすると、クジラのように大きなシャボン玉が、まるで泳いでいるかのように悠々と大空に舞い上がりました。

さらには、大きなシャボン玉の中にたくさんの小さなシャボン玉が入った「親子シャボン玉」が浮かび上がります。
すると、目をまんまるくさせた子どもたちから「すごい!!」「どうやってるのー!?」と声が次々に上がり、会場の盛り上がりは最高潮に。
私も娘と一緒にシャボン玉を追いかけるうちに、その魅力にすっかり引き込まれていきました。

主催者である「冒険シャボン玉研究所」の方にこのイベントの趣旨を伺うと、「子どもたちの笑顔を見ることができ、自分自身も楽しいから」とおっしゃっていました。
こちらが主催する数多くのイベントは、ほとんどがボランティアで行われているそうです。
そのことに驚いたのと同時に、親子で楽しい時間を過ごせて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そして印象に残ったのが、イベント中は子どもたちだけではなく、周りで見ている人たちもみんな笑顔だったこと。
子どもと手をつなぎながら、シャボン玉を追いかけるお父さん。
微笑ましく、子どもたちを見守るお母さん。
会場には、温かい笑顔と雰囲気が漂っていました。

シャボン玉は、さまざまな年代の人達を引きつける魅力があるんですね。

シャボン玉作りの体験ができました

 

大きなシャボン玉液のボールに「冒険シャボン玉研究所」手作りのシャボン玉吹き具を入れます。
その吹き具を宙にかざすと、お家で作っている何倍もの大きさのシャボン玉が次々と大空に舞い始めます。

4歳の女の子は「いっぱい触ったよー」「シャボン玉がキラキラしてた」と興奮気味に話してくれました。
お母さんも、こんなに喜んでくれるとは思わなかったそうです。

大阪から参加したお父さんは、イベントや駐車場が無料で提供されていることに驚いたそうです。
和歌山にいるとそれが普通のように感じられますが、実際にはありがたいことなんだと再認識しました。

シャボン玉は雨の日がおすすめ

シャボン玉といえば、青空の下で七色に輝いているイメージがありますよね。
しかし、実際は今にも雨が降りだしそうな湿度が高い日のほうが、シャボン玉を楽しむのに向いているそうです。

私も自宅で晴れた日と雨の日の両方で試してみました。
すると雨の日のほうがシャボン玉が長持ちし、小学1年生の娘も「なんで割れないの!?」と興味津々。
雨に濡れた道路に映るシャボン玉は、幻想的でした。

トイレットペーパーの芯やうちわの枠など身近なもので、子どもたちと道具を考えてみるのも楽しそうですね。
きっと子どもたちは想像を膨らませて、アイデアを出してくれるでしょう。

シャボン玉イベントに参加するには?

今回開催されたこのシャボン玉イベントは、ニュース和歌山や情報誌のリビングなどで周知されたそうです。
インターネットで「和歌山・イベント」と入力すると、今回のイベントの情報が出てきた、と教えてくださったお父さんもいました。
私は開催地のさぎのせ公園のウェブサイトから今回のイベント情報を入手しました。

晴れた週末は和歌山や大阪を中心にイベントが開催されているようなので、詳細はインスタグラムでチェックしてみてください。

多くの人が集まった今回のイベントは非常に評価が高かったため、またさぎのせ公園でも開催されるようです。

「冒険シャボン玉研究所」によるイベント。
和歌山や大阪などを中心に活躍されているそうなので、ぜひ一度参加してみてください。

基本情報
主催者:冒険シャボン玉研究所
日時:随時の休日午後(夜間開催あり)
場所:主に和歌山や大阪の公園など屋外

詳細はインスタグラムをチェックしてください。

開催地:さぎのせ公園
住所:和歌山県岩出市中島1183番地
電話:0736−63−5065
駐車場:有り
トイレ:2カ所

地域リポーター・衣笠 智子

お出かけスポット/重要文化財がある大庭園の芝生の上でお弁当を食べよう/公益財団法人琴ノ浦温山荘園(海南市)

海南市にある「琴ノ浦温山荘園」に行ってきました。

大阪の実業家、新田長次郎氏が大正時代に自ら設計して作った庭園です。
一般公開されるまでは、新田氏の健康維持のための別荘でした。
また、迎賓館としても使用していたため皇族、華族が訪れています。
「温山荘」の名称は、新田氏の雅号である”温山”より命名されました。

この大庭園は2010年に国指定の名勝になり、建造物は重要文化財に指定されました。

庭園内では、海岸に面した立地を生かして海水を引き込んでいます。
そのため、潮の干満によって水位の上下が起こるのです。
これは潮入式池泉回遊庭園(しおいりしきちせんかいゆうていえん)という大変珍しいものとなっており、きれいな水でしか育たない生物が生息中。

現在の規模は1万8千坪にもなり、個人庭園としては日本最大です。
さらに、国の重要文化財の指定を受けた建物が3棟あります。
私は今回初めて訪れましたが、いろいろな発見があり大人でも楽しめました。

潮の満ち引きで浮き沈みする沢渡石


潮の満ち引きで浮き沈みする「沢渡石(さわわたりいし)」があります。
私が最初訪れたときは、引き潮だったため、池は穏やかでした(写真左)。
2回目は、満潮が近づいていたため、水車が激しく回っていました(写真右)。
海水と淡水が入り混じっているため、ボラやハゼ、うなぎなどたくさんの魚が生息しています。
タイミングが合えば、飛び跳ねる魚を見られることも!

また、芝生の上では飲食が可能でした。
外で食べるお弁当は格別です。
庭園内は本当に広いので、今回紹介したものを探しながら楽しい一日を過ごしてください。
小さな子ども連れの家族が多く来園しています。

※ごみ箱は庭園内には設置されていないため、ごみは必ず持ち帰ってください。
庭園内でのボール遊びは禁止となっています。

3棟の重要文化財を有する大庭園

1915年築の主屋では、躍動感のあるうさぎの欄間を見ることができます。
明治から大正時代に活躍した彫刻家・相原雲楽の作品です。

主屋は正面から見ると平屋建てに見えますが、裏側から望むと、二階建てになっています。


1920年築の茶室「鏡花庵」は、かやぶき屋根の素朴な外観が特徴の田舎屋風の建物です。
主屋から東にある門をくぐると二つの東池が見えてきます。
その間にある道が茶室へとつながる道です。
茶室への目印として、道の中ほど左側に石でできたタヌキの像が現れます。

1913年築の浜座敷は、敷地の南端、黒江湾を望む位置に建っています。
海を眺望するのに最適として、荘園内で最初に建設された建物です。
この頃はまだ、塩田もあったそうです。

こちらのふすまの引き手は、縁起がいいとされるコウモリ(蝙蝠)を表しています。
コウモリの引き手を見るのは初めてでした。
映画などでは、どちらかというと悪役のイメージとして描かれるため、コウモリが縁起のいいものだと知り驚きました。

いろいろな種類の石灯篭を探してみよう!

まず一つ目は、「マリア灯篭」。
江戸時代、九州の浦上から連れてこられ塩業に従事したキリシタン信徒がひそかに礼拝していたものと思われる。
そのため、隠れマリア様を彫りこみ、これに祈りをささげたという珍しい灯篭です。
教科書で、隠れキリシタンの話を習いましたが、実際にこういったものを目にしたのは初めてです。
温山荘園を訪れて良かったなと思いました。

かわいい石灯篭を発見しました。
ハートマークが彫られたものです。
「全国ご当地恋愛スポット」に入っているそうです。
また、このハートマークは、実は「猪の目」と思われるようです。

ほかにも、干支や茶道具、鹿と山が彫られたものなど、さまざまな石灯篭があります。
お子さんと一緒に探してみてくださいね。

庭園の散策途中に憩いの場で一休み(トンネル之口亭)

西池からの庭園の景観を見ながら、お茶を飲んでゆったりと一休み。
無料で飲める飲料サーバーが設置されています。
庭園に飛んでくるカワセミなどの写真も飾られていました。
周辺施設のパンフレットを設置してくれているのもうれしいですね。

プライベートビーチにつながる全長約37.7mの手掘りのトンネル

1915年に完成した手掘りのトンネル。
入り口はアーチ型に石積みした門を構え、補強された出口を抜けるとそこは新田長次郎のプライベートビーチへとつながっています。
プライベートビーチは、かつて子どもたちに人気の岩場と小さな浜辺が広がっていました。
今でも、絶景の一つです。
このトンネルの目的の一つは、海からの涼しい風を庭園に送り込むためだそうです。

ぜひ、大庭園をお子さんと一緒に探検してみてください。
私には見つけられなかった発見があるかもしれません。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370
連絡先電話番号:073-482-0201
営業時間:9:00~17:00(入園16:30まで)
定休日:月曜日(祝祭日の場合、翌火曜日休園)、その他年末年始
駐車場(台数):有り(約50台)
駐車場料金:(1回につき)障害者同乗車 無料、大型(観光)バス 1,000円
マイクロバス 800円 普通乗用車 300円、軽自動車 300円
利用料金:シニア(65歳以上)300円、大人(大学生含む)400円(20名以上 300円)、高・中・小学生200円(20名以上 150円)、障害者
無料(付き添いの方1名のみ料金は200円)
建物見学料:(主屋・浜座敷、2棟見学できます)1名につき100円
トイレの有無:有り
HP:https://www.onzanso.or.jp/
注意事項とお願い:ペットを連れての園内入場は不可(盲導犬、聴導犬は除く)

地域リポーター・大畑 いずみ

お出かけスポット/個性豊かな甲殻類たち/和歌山県立自然博物館(海南市)

個性豊かな甲殻類を観察しよう

海南市にある、和歌山県立博物館の「水族館エリア」にスポットを当てていきます。
ここでは、約550種類6000点もの水の生き物を展示中。
その日によって展示されている生物が成魚から幼魚に変わっていたり、個体数が違ったり、同じ仲間の異なった生物が展示されているのです。

行くたびに、違う生物が見られるので何回も訪れたくなります。
その中から、個性豊かな甲殻類3選をご紹介します。

思わず「かわいい」と声が出てしまうトラフカラッパ

トラフカラッパは、「いろいろな生物エリア」に展示されています。

左右で異なる大きなハサミを持っていて、丸い見た目をしているのが特徴です。
しかし、どこがハサミで目なのかすぐにはわかりにくいですよね。

この形は、どこかヤシの実に似ていると思いませんか?
この生物の名前の由来は、カラッパ。
インドネシア語でヤシの実という意味です。

私が1回目に訪れた時は、成体(写真上)のトラフカラッパを展示しており、2回目には幼体(写真下)がいました。


幼体は、小さいだけでなく虎柄模様がまだ不明瞭で、小さくコロンとしたフォルムが愛らしく感じます。
この生物は、和歌山県の海にも生息しています。

長い脚が魅力のタカアシガニ

 

タカアシガニは、「和歌山の海・魚と棲み家」エリアに展示されています。

特徴は、何と言ってもこの迫力のある長い脚。
ここで展示されているタカアシガニの右脚の全長は、127cmもあります。
体も含めると、約4mにも及ぶ大きなものまでおり、世界最大のカニです。

ここでは、カニの脚の大きさを手にとって体感できるように、標本が展示されています。レバーをゆっくりと動かすと、カニのハサミが動くのです。

「レバーを下げた時にこわれても、おこられることはありません」と書いてくれているのが安心ポイント!
ぜひ、お子さんに触れさせてあげてください。

モクズガニは爪にファーをつけたおしゃれさん

モクズガニは、「池や川」コーナーに展示されています。

成体の最大平均甲幅は、5~6cm。
オスは、こげ茶色の毛がふさふさと生えたハサミを持つのが特徴です。
それがまるで、藻葛が絡んだように見えることからその名がつきました。
胴体に細いふんどしをつけているように見えるのがオスで、広い帯をつけているように見えるのがメスです。

モクズガニは、9月になると交尾・卵をかえすために川を下って海に出ます。
塩分の濃い水域から薄い水域まで、幅広く生息することができるのです。

このカニは非常においしいカニとして、日本では古来より重宝されてきました。
日本各地で食べられており、モクズガニをまるごと使ったお味噌汁が有名です。
ゆでガニ、蒸しガニに、カニみそをつける食べ方も人気ですよね。
私も、いつか食べてみたいです。

学芸員さんによる分かりやすい解説やコメントがあるのが、この水族館の魅力です。
大人から子どもまで飽きることなく楽しめます。
お子さんと一緒に行った時に、この記事に書かれている内容を話してあげてくださいね。

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

おでかけリポート/親子で楽しむ海の世界/白浜海中展望塔(白浜町)

ダイバーのように海に潜ることはなかなかできませんが、白浜には気軽に海中散歩を楽しめる、とっておきの場所があります。

「白浜海中展望塔(コーラルプリンセス)」は、「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE(シラハマキーテラス ホテルシーモア)」から、海上の橋でつながった全天候型展望塔です。
海と魚が大好きな子どもたちと一緒に、先日親子で訪れてみました。

展望塔までワクワクの道のり

ホテルの地下1階から徒歩で展望塔まで向かいます。
潮風を浴びながら、階段を下りてトンネルをくぐったり、橋を渡ったり。
展望塔までの道のりも、子どもにとっては大冒険です。

展望塔の海底まで下るらせん階段は、少し狭くて急です。
しかし、さすが水深8メートルまで行けるということで、いい運動になりました。
子どもたちは「よいしょ、よいしょ」。
私は軽く「ぜぇ、ぜぇ」。


エレベーターはないので、帰りの「抱っこ~!」は、さらにいい運動と筋トレになりました。

海の世界に、おじゃまします!

海底に着くと、大小さまざまな魚が泳いでいる様子に、子どもたちは「おさかなさん~!」と大喜び。
360度、12ヵ所に丸窓があり、チヌやグレなど約30種類の魚を見ることができます。

天候の具合などで視界が悪い時は、事前に教えてもらうことができ、料金が割り引きになるそうです。

壁には、ここで出合える魚のイラストと名前が描かれています。
私はなかなか魚の名前が覚えられないのですが、どんな魚が見られるのか勉強になりました。

魚が見られない時もあるようですが、それが自然の世界。
「白良浜に行っているのかな?千畳敷かもしれないね」
というふうに、魚がどこにお出かけしているのか、子どもと一緒に想像してみるのも楽しいです。

そしてこの日は、窓のお掃除をするダイバーさんに遭遇しました。
子どもたちは憧れの存在に出会えて大興奮!
海の中で泳ぐ本物のダイバーさんに、何度も手を振っていました。

海上ピクニックもおすすめ

海上展望室からは、白良浜海水浴場や円月島を見ることができます。
こちらには、テーブルや椅子があり、食べ物や飲み物の持ち込みが可能です。

ホテルで売っているパンやレストランのランチボックスを持ち込み、海を見ながら子どもとのんびりカフェタイムを過ごすのもぜいたくですね。


普段は何気なく見ている海面。
時には視点を変えて、中から眺めてみることも新鮮な体験です。
また広い世界と、白浜の自然の美しさを、親子で感じることができた一日でした。

基本情報
白浜海中展望塔(コーラルプリンセス)
所在地(住所):和歌山県白浜町 1821
連絡先電話番号:0739-43-1100 (HOTEL SEAMORE代表)
営業時間:9:00~16:30(最終入場16:00)
定休日:年中無休
利用料金:大人(中学生~)800円
視界不良時500円
小人(3才~)500円
視界不良時300円
駐車場:有
トイレの有無:有 (HOTEL SEAMORE内)

地域リポーター・渡辺なぎ子

おでかけリポート/プチリゾート旅行気分を満喫/SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE

「たまにはのんびりリゾート旅行!」
なんて思うこともなく、暮らしに追われる日々を過ごしています。
しかし、ここは日本屈指のリゾート地、白浜です。
先日、「白浜海中展望塔」に親子で出かけてみたところ、思いがけずリゾート旅行気分を味わうことができました。

入ったとたんに旅行気分


向かったのは、「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE(シラハマキーテラス ホテルシーモア)」です。
「白浜海中展望塔」は、ホテルの敷地内にあります。
広いエントランスに一歩足を踏み入れると、そこは洗練されたおしゃれな空間。
「あれ?旅行に来たのかな」と錯覚しました。

普段はなかなか入る機会のないホテルの優雅な雰囲気に、子どもたちは少しソワソワ。
私も、スパやジムなどの案内板を見てはキョロキョロ。
「もう少しきれいな格好をしてきたら良かった~」と思いながらも、歩いているだけでぜいたくな気分を味わいました。

子どもも大満足のビュッフェレストラン

昼食は、ホテル内にある「by the ocean」へ。

手作り生地を使った焼きたてピザや、揚げたての天ぷら、すし、地元の梅干しコーナーなど、見ているだけでも楽しい空間です。


ポテト、唐揚げ、うどんなど、子どもが喜ぶメニューも充実していました。


子ども用の椅子や、食器の貸し出しもあります。

雨の日に訪れたいプレイルーム

2階には、キッズエリアがあり、ボルダリングやおもちゃで自由に遊ぶことができます。
宿泊客だけでなく、地元の人も利用できるのがうれしいです。

子どもは初めてのボルダリングに挑戦。
ふかふかのマットに倒れ込み、笑い転げていました。

迷う時間も楽しいパン屋さん

紀南の方言で「とても」を表す「てち」を店名にした「TETTI BAKERY&CAFE」。


ホテルに入った瞬間から、焼きたてパンのいい香りが漂っています。
30種類以上のパンが並び、どれにしようか迷ってしまいました。
パンを買うためだけにでも通いたくなる、「てち」美味しいパン屋さんです。

夢のような足湯時間

テラスには、海と一体となっているような美しい「インフィニティ足湯」があります。

誰でも無料で利用できるとのこと。
ありがたいことに、タオルの貸し出しまであります。

まだ幼い子どもたちにとっては、初めての「温泉」。
私も足湯に入れるとは思っていなかったので、思わず「気持ちいい~」と言うと、子どもたちも一緒に「気持ちいいね~」と言います。
太平洋を眺めながら、ただただゆったりとした時間を過ごしました。

ほんの数時間の滞在でしたが、たまにはこのようにぜいたくな時間を過ごしてみるのも、いいものですね。
「ホテルは旅行者だけのもの」と思っていましたが、地元の人も気軽に利用できることがとても新鮮でした。
非日常的な空間を味わうことができる白浜の魅力を、また発見することができました。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町 1821
連絡先電話番号:0739-43-1100 (HOTEL SEAMORE代表)
定休日:年中無休
利用時間:「by the ocean」朝の部 7:00~10:00(L.O 9:30)
昼の部 11:30~14:30(L.O 14:00)
夜の部 17:30~21:30(L.O 21:00)
「プレイルーム」8:00~24:00(一部のエリア)
「TETTI BAKERY&CAFE」7:00~18:30
「インフィニティ足湯」7:00〜23:00
駐車場:有
トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

おすすめスポット/一日中遊べて豊かな自然にも触れられる公園/和歌山県植物公園緑花センター(岩出市)

いつもの公園もいいですが、紀南地方から車で約1時間、少し足を伸ばせばハイキングやお花見、大型遊具で一日中遊べる。
そんな公園「和歌山県植物公園緑花センター」をご紹介します。

岩出市の南側にあり、京奈和自動車道の岩出根来ICから車で3分と便利です。
園内はとても広く、敷地に入るとまず目に入るのは大迫力のパノラマ花壇。
県内随一の広さを誇る花壇では、2万株の季節感あふれる花や、新しい品種の花を一年中楽しめます。

花壇の下には芝生が広がっているので、敷物を広げてお花見弁当を堪能することもできます。

大型遊具で思いっきり遊ぼう!

花壇から先へ進むと「ハス池」があり、その先は「わんぱく広場」につながります。
わんぱく広場には、この公園の最大の魅力である大型遊具の「プラントパーク」があります。

プラントパークにはクルクル回る滑り台や、網でできた橋などがあり、大人でも渡るのはドキドキするのではないでしょうか。

わが家の小学1年生の娘は、この橋が気に入ったようで何度もチャレンジ。
初めは恐る恐るだったのが、だんだんとスムーズに渡れるようになり、満足気でした。

網のスロープもあり、遊んでいるだけで自然と体力がつきそうです。
その他、ボルダリングやアスレチックにも挑戦することができました。

小さな滑り台や、かわいいアニマルスイングもあるので、未就学のお子さんでも安心ですね。

敷地が広いため、バドミントンをしたり、フリスビーをしたり、皆さん思い思いに過ごしている様子で、子どもたちの楽しそうな歓声に包まれていました。

たくさん遊んだあとは熱帯地方に生育する観葉植物を見に温室へ

温室の中は、サボテンなどの亜熱帯植物やハエトリグサなどの食中植物が所狭しと植えられています。

うちの子は食中植物に興味津々。

その他園内には、75品種350株が植えられているバラ園があり、美しい姿と香りを堪能することができます。

梅は1月下旬から開花し始め、ソメイヨシノやベニシダレザクラ、ヤエザクラなどの桜は3月下旬から4月上旬に見頃を迎えます。

週末には、クラフト体験や水彩画教室、音楽のイベントも開催されていますが、事前予約が必要なものもあるようです。

これだけ遊べて駐車場・入園料無料はうれしいポイント。
売店はありますが、お弁当を持って行くのがお薦めです。

施設内には授乳室やおむつ交換台も用意されていて、トイレも各所に設置されています。

丸一日遊べて豊かな自然にも触れられる!
そんな公園にぜひ足を運んでみてください。

基本情報
所在地:和歌山県岩出市東坂本672
電話番号:0736−62−4029
営業時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)
定休日:火曜日(12月・1月は火曜と水曜が定休日)
駐車場:有り(約500台)
利用料金:入場無料 教室やイベントによって参加費あり
トイレ:有り

地域リポーター・衣笠 智子

イベントリポート/親子で楽しむ絵本の読み聞かせ/和歌山県立紀南図書館(田辺市)

絵本が大好きなわが家の子どもたち。

和歌山県立紀南図書館でおはなし会が開催されているということで、親子で初めて参加してみました。


会場は、「県立情報交流センターBig U」内の研修室3です。

図書館を通り過ぎて少し奥に行くと、入り口で大きなうさぎさんがお出迎え。


会場は、たくさんの絵本やぬいぐるみで飾られています。
初めての場所で緊張気味だった子どもも、大好きなキャラクターのぬいぐるみを見つけ、一瞬で笑顔になりました。

床にはマットが敷かれ、靴を脱いで子どもと一緒に座ることができます。

鈴がリンリン、おはなしの世界へ

まずは「ゆうゆうおはなし会」キャラクターの「ゆうちゃん」人形が登場。
みんなにあいさつをしてくれました。

「お部屋が少し暗くなるけれど、大丈夫かな?」との声かけがあり、鈴の音が鳴ると明かりが少し暗くなりました。

まずは本を用いず、おはなしを楽しむストーリーテリングから始まりました。
子どもたちはじっと耳を傾けます。
私も、頭の中でお話を思い描いてみました。

部屋が明るくなると、今度は箱の中から絵本が出てきたり、大きな紙芝居が登場したり。
次から次へと物語りに引き込まれていきます。

この日は12月ということで、クリスマスの絵本をたくさん読んでもらいました。
最近「サンタさん」を覚えた娘は、「あ、サンタさん」、「またサンタさん」と、なかなか気になる存在になったようです。

楽しいしかけでいっぱい

今回は「冬の拡大版」で、通常30分間のところ1時間の開催でした。

子どもが最後まで集中していられるか心配でしたが、ところどころに歌や手遊びもあったため、控えめな娘もひっそりと参加し、楽しんでいました。

最後はパネルシアターです。

幻想的に光るクリスマスの風景と、「ジングルベル」の音楽。
まるで夢の中にいるようでした。

出口では、手作りサンタさんのプレゼントをいただきました。
帰宅後もずっと握っていて、子どもの宝物になったようです。

私はテーマパークに行った後のような、ほっこりとした温かい気持ちになりました。
大人になってから誰かに絵本を読んでもらうことはなかったので、「絵本って楽しいな」と純粋に感じることができました。

「ゆうゆうおはなし会」は、毎月第1、第3、第5日曜日の午前11時から11時30分に開催されています。
入場無料、予約不要で誰でも気軽に参加することができます。

おはなしをしてくださるのは、和歌山県立紀南図書館おはなしボランティアゆうゆうの皆さん。
一人一人に個性があり、私もおはなしに引き込まれていきました。
「こんなふうに読んであげたいな」と、絵本の読み方の勉強にもなりました。

初めて行く場所は、親子でいつも緊張してしまいます。
しかし少しだけ勇気を出して出かけてみると、地域にはこんなにも温かく迎え入れてくださる場があることを実感しました。

どこにおでかけしようかなと悩む週末、私自身が楽しむためにも、子どもたちとまた一緒に参加したいと思います!

基本情報
所在地(住所):田辺市新庄町3353-9(県立情報交流センターBig U内)
連絡先電話番号:0739-22-2061
営業時間:平日 9:00~19:00 土日祝 9:00~18:00
定休日:月曜日(ただし、祝日及び振替休日は開館、翌日が休館)
館内整理日(毎月第2木曜日、1月については4日)
年末年始(12月29日から1月3日)
資料点検期間
駐車場:有
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

お出かけスポット/出合えたらラッキーな生き物&竜宮城の乙姫様に出合える?/和歌山県立自然博物館(海南市)

出合えたらラッキーな生き物たち!

海南市にある和歌山県立博物館の「水族館エリア」にスポットを当て、ご紹介していきます。

ここは、ダイビングが趣味の私の大好きなスポットです。
小学校や幼稚園の児童・園児が社会見学で訪れる施設でもあります。

出合えたらラッキーな生物って?
竜宮城の乙姫様に出合える?
どういうことか、今からご説明していきます。

ある瞬間に出合えたあなたはラッキー!


トップバッターは、チンアナゴと同じ水槽で暮らす「ネンブツダイ」です。「和歌山の海・魚と棲み家エリア」で見ることができます。

この魚は、他の肉食魚に捕食されないように、常に群れになって生活します。しかし、繁殖期に入ると群れから外れ、ペアで寄り添い泳ぐようになるのです。オスは積極的に求愛し、他のオスを追い払います。

繁殖期は、産卵期の6〜8月の水温が21℃前後のときです。
オスが受精卵を口いっぱいに含み、卵がかえるまでの8日間口内で保護、保育する姿が見られるのが特徴です。
保育中、オスは餌を取りません。

この期間、口をパクパクと動かして新鮮な海水を送り続けるために、卵を口の中で転がしつつ、敵に食べられるのを防ぎます。
私は、6月の白崎海岸で水温が23℃、9月の白浜で水温28.6℃のときに、この感動的な光景に出合えました。

ところで、ネンブツダイという名前はどこから来たのでしょうか?
オスが口内保育中に口をパクパク動かしている様が、念仏を唱えているように見えるからです。

また、繁殖期が近づくと日中隠れていた岩陰から浅い場所に夕方出てきて、ぶつぶつと何かをつぶやくような求愛の音を出すのです。
どんな音なのか興味があります。

出合えたらラッキーなポイントは、口内保育を見られるかどうかです。
1シーズンで平均して6〜7回の産卵行動を行うといわれているため、出合える確率は高いといえるでしょう。

自然界のオスは、子育てに積極的でうらやましい。
人間のパパももっと育休が取りやすくなり、子育てにもっと参加できるといいですね。

缶の中からこんにちは ミジンベニハゼ


2番目は、「ミジンベニハゼ」です。
この魚は、いろいろな生物エリアで見ることができます。

この写真を見て、「どうしてこの水槽には空き缶が置いてあるの?」と思いませんでしたか?
答えは、この魚の潜む場所だからなのです。海中では、砂底にいる貝殻やダイバーが沈めた瓶を自分のすみかにしています。

出合えたらラッキーなポイントは、空き缶からひょっこり顔を出している姿!

全長は大きくても3cmほどと小さくて愛らしく、ひょっこり顔を出している姿はたまらないです。
ダイバーによる水中写真もよく撮影され、人気があります。

照れやさんであるため、顔をなかなか出してくれず見られないことも……。
担当飼育員さんのポップから、魚の注目ポイントが分かるのもありがたいです。

竜宮城の乙姫様を発見


このエビは「オトヒメエビ」といいます。
名前の由来は、鮮やかな体色のうえに細長い触角や脚を広げた姿が、竜宮伝説の乙姫を想起させることから付けられました。
オトヒメエビも、「いろいろな生物エリア」で見ることができます。

成体の体長は40〜60mmほど。
魚類をクリーニングする習性があるため、共生関係にあると考えられています。

また、浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息しており、ダイビングの経験上潜っても全貌をはっきり見ることは難しいため、うれしい展示です。
常につがいをなして同居し、雌雄の結びつきが強い生物として知られています。

いい夫婦(11月22日)の日に、賞を受賞できそうな仲のよさです。

何回も訪れることで、いろいろな発見ができる楽しみがこの水族館にはあります。
お子さんとぜひ、お気に入りの生物を探しに出かけてみてください。

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

お出かけスポット/重要文化財の建物にいろいろな時代のひな人形が大集合/公益財団法人琴ノ浦温山荘園(海南市)

「あかりをつけましょ ぼんぼりに おはなをあげましょもものはな」

今年で10年目の開催となる行事、「温山荘の雛(ひな)まつり」にひな飾りを見に行ってきました。大正後期から昭和時代のひな人形が一堂に会して、展示されています。

ひな人形と一言でいっても、時代によって顔の形や表情、衣装の生地が違っているため、一体一体じっくり見たくなります。

ここで展示されているひな人形は、人形の管理をしている方が旧家から預かったものや、海南駅に展示されていたもの、知人から借りたものが展示されています。

 

ひな人形のルーツとは?


ここで、簡単にひな人形について説明します。
ひな人形のルーツは諸説ありますが、一説では、紙で作られた人形(ひとがた)だと言われています。

この人形で厄を身代わりさせ、川や海に流すことで厄を落とすという風習は、源氏物語にも出てくるほど歴史が古いのです。

この風習は「流し雛」と呼ばれます。和歌山市加太にある淡島神社では、毎年3月3日に奉納されたひな人形を白木の舟に乗せ、海に流す神事が執り行われています。

現在のひな祭りは、女の子が生まれたときに、無事に成長することを願って飾られる人形へと変わりました。

小さくて丸いひな人形と、御所を模した館の中に内裏びなを置く御殿飾り

ダンスホール(主屋の一階)に展示されているひな人形からご紹介します。
小さくてころんとしたおひな様や、御所を模した館の中に内裏びなが飾られていました。
どれも初めて見るものばかりです。


大正中期ころから、小型のものや御殿飾りのセットが流行し始めたそうです。

立派な牛車と、打ち出の小づちも展示されていました。

登録有形文化財に指定されている主屋には、豪華絢爛(けんらん)なひな人形が大集合!

主屋では、いろいろな種類のひな人形がたくさん展示されています。
ダンスホールに展示されていたひな人形と比べてみても一目瞭然。
調度類が増え、色鮮やかになってきています。
そして、衣装もひとえだった物が十二単(ひとえ)に変わっていることに気づきましたか?

年代ごとに登場人物が増えたり、細かった目が少し大きくなったり、にこやかな表情に変わってきているのが分かると思います。

おひな様は、一人で一体すべてを作っているの?

私は「人形姫」(著:山本幸久)という小説を読むまで、ひな人形は一人の職人が一体すべてを作り上げているのだと思っていました。
しかし、違うのです。

頭師(かしらし)、織物師、小道具師、手足師、髪付師、着付師の5部門に別れた分業制なのです。
だからこそ、繊細な表現ができるのだなと感じました。

微笑みのおひな様

微妙な角度や明るさで、微笑みの表情が現れるそうです。
頭師の腕の見せどころと言えますね。
写真で撮った後の画面上で見る方が、微笑まれているようです。

私の写真のおひな様はどうでしょうか?
あなたも、おひな様の微笑みが見られる写真を撮ってみてください。

遊び心を感じる展示に魅了される

私は、お琴の上に五人囃子(ばやし)が乗っている展示方法に魅了されました。
遊び心を感じませんか?

五人囃子は太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡で構成されています。
向かって右から、音の大きい順に並べられていたのをご存じでしょうか?
彼らには、女の子が元気に育つようにと応援の意味が込められています。

重要文化財に指定の浜座敷にもいろいろなタイプのおひな様が大集結

浜座敷では、年代ごとの違いを感じられる展示がされています。
顔の形、目の大きさ、衣装などをよく見ると違うことに気づくと思います。

真ん中の三人官女だけが結婚していると知っていましたか?


真ん中の官女は、よく見ると眉をそり、お歯黒をつけています。
これは昔、女性が結婚していることを表していたものです。
私は今回取材するまで、一人だけ結婚していることを知らなかったので、見ていて楽しかったです。
じっくり観察してみてください。

関西と関東で持ち物が違った「三人上戸」

一般的に、「笑い上戸」「泣き上戸」「怒り上戸」といわれる三人上戸。
今回の展示を見るまで、関西と関東で持ち物が違うことを知りませんでした。

関西では、ほうき、ちりとり、熊手です。
関東では、日傘、くつ台、雨傘を持っています。

大庭園にいる隠れおひな様を探そう

大庭園のいろいろなところに、石に描かれたおひな様が置かれています。
探しながら散策するのも楽しいのではないでしょうか?
ぜひ、お子さんと探しながら歩いてみてください。

この記事を参考に、お子さんにひな人形について説明しながら巡ってみてくださいね。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370
連絡先電話番号:073-482-0201
営業時間:9:00~17:00(入園16:30まで)
定休日:月曜日(祝祭日の場合、翌火曜日休園)、12/1~2月末日
駐車場(台数):有り(約30台)※和歌山県立自然博物館の看板に沿って曲がったところにあります。
駐車場料金:(1回につき)障害者同乗車 無料、大型(観光)バス 1,000円
マイクロバス 800円 普通乗用車 300円、軽自動車 300円
利用料金:シニア(65歳以上)300円、大人(大学生含む)400円(20名以上 300円)、高・中・小学生200円(20名以上 150円)、障害者
無料(付き添いの方1名のみ料金は200円)
建物見学料:(主屋・浜座敷、2棟見学できます)1名につき100円
※「温山荘のひな祭り」は無料で見学できます
トイレの有無:有り
HP:https://www.onzanso.or.jp/
注意事項とお願い:ペットを連れての園内入場は不可(盲導犬、聴導犬は除く)

地域リポーター・大畑 いずみ

おでかけリポート/親子で一緒に訪れたい神社/廣八幡宮(広川町)

神社に行くといつも、私はとても緊張してしまいます。
手水の作法、二拝二拍手一拝、参道の真ん中を歩かないように。
何度行っても「大丈夫かな」「こうだったかな」といろいろと頭で考えてしまいます。

安産祈願、お宮参り、七五三のときにはもう大変です。
ネットで初穂料の封筒の書き方、服装やマナーをいろいろ調べても、やっぱり不安。
本来の目的がなんだったかも忘れてしまうほどに、肩に力が入ってしまいます。

しかし先日、広川町の廣八幡宮にお伺いする機会があり、家族でとても楽しい時間を過ごしました。
事前に廣八幡宮のインスタグラムで、朱色の本殿や季節行事の美しい写真に見入っていたため、少し緊張はしつつも、観光気分で出かけました。

「津波があったら八幡さんへ」

廣八幡宮は、約1,500年前の6世紀中ごろに建立されました。
室町時代に造営された本殿をはじめ拝殿、楼門などが国の重要文化財に指定されています。
1854年に広川町を襲った大津波の際、濱口梧陵が稲むらに火を放ち、多くの村人が廣八幡宮に避難しました。
現在も津波の避難場所に指定され、近隣の子どもたちは「津波があったら八幡さんへ」の合言葉のもと、毎年11月5日の「世界津波の日」には、避難訓練が実施されています。

改めて、「神社」とは?

今回訪れた廣八幡宮では、宮司さんご一家にお話を聞く機会がありました。
「宮司さんになりたくてなったのですか?」
「神職に就くための学校があるのですか?」
「祝詞の役割ってなんですか?」
「神社はどのように経営されているのですか?」
「神様ってなんぼおるんですか?」
普段は聞くことのできないようなことも、一つ一つ丁寧に答えてくれました。
「うちにはサンタさんもいましたよ~」と、ご家族で楽しそうに話してくれた姿がとても印象的でした。

少子化が進み、地域の氏子さんも年々減ってきているとのこと。
後継者不足や、資金面での問題など、神社が抱える課題も数多くあることを知りました。

「神社」に行ってみよう

3月17日(日)には境内で「わ。マルシェ」が開催されます。
広川町産小麦を使用したピザづくり体験や、地元の食材を使ったお店、ワークショップなどが展開されます。
これまでにも、舞殿で神様に奉納するライブやフラメンコなど、さまざまなイベントが開催されてきました。

地域とのつながりを大切にする廣八幡宮。
「まずは神社に足を運んでみてほしい」との言葉に、「神社ってこんなにも気軽に訪れていいところなんだ」と、少し気持ちが軽くなりました。

子どもたちは、ぬれると文字が浮かび上がってくる「みずみくじ」や、足元のどんぐりを見つけては大喜び。
秋には近所の子どもたちも訪れる、どんぐりスポットだそうです。

「神社ってどんなところなんだろう」と、普段の暮らしの中で改めて考えてみることはなかなかありません。
しかし、このように、神社の歴史や地域とのつながりについて、ときには思いをはせてみることも楽しいな、大切だな、と感じました。
なにか特別なことがなくても、難しいことを考えなくても、地域の神社を訪れ、子どもと一緒に、また穏やかな時間を過ごしてみたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県広川町上中野206
連絡先電話番号:0737-63-5731
駐車場:有
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

おでかけリポート/親子で学んで楽しむ水族館/京都大学白浜水族館(白浜町)

以前JR白浜駅を訪れた際、駅構内に「京都大学白浜水族館」の水槽があるのを見つけました。
魚を見ることが大好きなわが家の子どもたちは、水槽にいる魚やエビを見て大喜び!

実際の京都大学白浜水族館にも訪れてみたいと思い、先日親子で行ってみました。

水族館は円月島の対岸にあり、砂浜は多くのダイバーでにぎわっていました。
「ダイバーたちは、海の中でどんな生き物に出合うんだろうね」と子どもたちと話しながら、水族館へ。

紀南の海の豊かさを、観て、学ぶ


京都大学白浜水族館は、「観て、学べる水族館」として京都大学が運営しています。
展示されている約500種の生き物はすべて、白浜周辺で暮らす生き物だそうです。

水族館の最初の扉が開くと、目の前には水量240トンもの大きな水槽がお出迎えです。
大きな魚やサメ、たくさんの魚が泳ぐ様子を見て、子どもたちは大興奮。

 
ヒトデを見つけて「お星さま~!」と言ったり、
エイを見つけて「お顔ニコニコ!」と言ったり、
目の前で見る海の生き物たちをとても楽しんでいました。

小さな子どもと一緒に楽しむ水族館

高い位置にある水槽は、このように、どうしても水槽を見るたびに抱っこになってしまいます。

しかし、こちらでは「子ども用踏み台」の無料貸し出しがあり、小さな子どもも自分で上って、水槽を見て楽しむことができます。

おむつの交換台が2カ所あるのも、小さな子ども連れにはうれしいですね。
館内に階段や段差はなく、車いすやベビーカーでもスムーズに移動できます。
一時間ほどで、子どもたちと館内をゆっくり見て楽しみました。

おうちで楽しむ水族館の思い出


水族館の入り口には、来館記念スタンプがあります。
かわいいタコのイラストに、魚や円月島、飛行機が描かれたスタンプカードを、子どもたちは大切に家に持って帰りました。

塗り絵の無料配布もあり、一冊ずついただいてきました。
帰宅後も水族館で見た魚たちを思い出しながら、子どもたちは塗り絵を楽しんでいました。

新しい発見を求めて

今回初めて京都大学白浜水族館を訪れてみて、心に残ったことがあります。
それは、「身近な生き物にも、まだまだ分からないことがたくさんあり、それらを一つずつ解明するために、多くの研究が進められている」という言葉です。


「大学が運営する水族館はどんなところかな」と思っていましたが、一つ一つの水槽に生き物の特徴などの解説があり、子どもと一緒に私も多くのことを学ぶことができました。

また、館内の至るところに水槽観察・スケッチ用の机付きの椅子がありました。
水槽の前まで運んで使用できるとのことです。

いつか子どもたちと一緒に、海の生き物を目の前でスケッチしながら、私もまた新しい発見をしてみたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町459
連絡先電話番号:0739-42-3515
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:なし(年中無休)
駐車場(台数):40台 無料
利用料金:大人(高校生以上)600円 小人(小・中学生)200円
(公衆)トイレの有無:有
車いす・ベビーカー各2台が貸出可能

地域リポーター・渡辺なぎ子

お出かけスポット/大きな虫眼鏡でたくさんの生物を観察してみよう!/和歌山県立自然博物館(海南市)

大きな虫眼鏡で観察しよう!

ご紹介するのは、海南市にある「和歌山県立自然博物館」です。
この場所は、私が小さい頃から何度も訪れた思い出の場所。

おいっ子が生まれた後も、度々連れて行った場所でもあります。
3歳頃に彼を連れて行った時には、水槽ごとに「なに?なに?」を連発しながら走っていました。

そして、高校生以下は入館料が無料のため、小さな子どもを連れて気軽に行ける水族館となっています。


私がお薦めしたいのは、「いろいろな生物」エリアです。
ここには小型水槽が40個あり、大きな虫眼鏡で観察できるようになっています。

肉眼では気づかない細部まで生き物を知ることができるのが魅力。
ダイビングを趣味とする私が、今回お薦めする生物は3種類です。

よちよち歩きがたまらなくかわいいイロカエルアンコウに会いに行こう

トップバッターは、イロカエルアンコウ。
イロカエルアンコウの餌は、小魚やえびです。
小魚やえびはプランクトンや藻を食べています。

この魚の一番の特徴は、背びれのとげの先にある餌に似せた
「エスカ」をピロピロさせて獲物をおびき寄せることです。

大きな虫眼鏡で、鼻先にある「エスカ」を観察してみてください。
しかし、いつでも「エスカ」をピロピロ動かしているわけではありません。
もし見られたら、あなたはラッキーです!

「エスカ」をピロピロさせているかわいい動画がこちらです。

https://www.youtube.com/watch?v=I04D4a372Jo

(提供:長崎ペンギン水族館様)

 

この生物のかわいいところは、なんといっても胸ビレ・腹ビレをまるで手足のように使って海底をよちよちと歩く!?姿。
ダイバーの間でも人気の魚です。
展示されていたのは黄色い個体でしたが、赤や茶などいろいろな色の種類がいます。

この魚は和歌山県の海でも見ることができます。

この日は、観察しているとよちよち歩いていたイロカエルアンコウが、運よく目の前で立ち止まりました。

そして、胸ビレをあげて、まるで「よっ!元気?」とあいさつしてくれているような最高の場面に出合えました。
とても愛くるしかったです。

海の妖精アオウミウシを観察してみよう

アオウミウシは、日本で最も有名なウミウシの一種で、和歌山県の海でも見ることができます。
体長3㎝と小さい生物です。
殻を消失することで進化した、巻貝(軟体動物)の仲間といわれています。

全身がきれいな青色をしており、黄色の縦線が1本と、その両側にも黄色の斑紋が入っています。
赤い触角と、身体の後方に花のような物(えら)がついているのが特徴です。

ウミウシは、色鮮やかな種類がたくさん!
ウデフリツノザヤウミウシという種類は、お子さんに人気のポケットモンスター「ピカチュウ」に似ていて、ダイバーの間でも「ピカチュウ」の愛称で親しまれています。
とってもかわいいウミウシです。

興味を持たれた方は、お子さんと図鑑で調べてみてください。

2024年の干支、タツノオトシゴを見てみよう

このフォルムに見覚えありませんか?
そうです!今年の干支の「タツノオトシゴ」です。
タカクラタツは中型のタツノオトシゴ。
全長が15〜22cmほどの大きさになると言われており、和歌山県の海でも見ることができます。
下を向いているこの表情、かわいいと思いませんか?

きれいな黄色い身体に、伸びた口が特徴です。
虫眼鏡で見ると口の先だけ透明で、背面に3対の黒色の斑点があるのが分かります。
大きな虫眼鏡のおかげで、肉眼では分からない細部まで観察でき感動しました。

ぜひ、お子さんといろいろな生物を観察して、たくさんの発見をしてください。

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

イベントリポート/川の始まりはどんなところ?/和歌山市民の森・源流体験学習会(奈良県川上村)


最近、息子と「紀の川」について学ぶ機会がありました。

紀の川は全長約136キロメートル。
「大台ケ原」を源流として奈良県では「吉野川」、和歌山県に入ると「紀の川」と名前が変わり海へとつながっています。

川について学ぶ中で、息子に「山に雨が降って川となり、海に流れて、また雨になることを繰り返す」と水の循環について説明しました。

すると息子から「川の始まりってどんなところなの?」と質問が。

この質問にうまく答えられず、私自身も川の始まりを見たことがないと気づきました。

そんな時に和歌山市報で知ったのが、「和歌山市民の森づくり・源流体験学習会」です。
紀の川・吉野川上流の奈良県川上村にある「水源地の森」を散策するイベントで、私は「川について学べるよい機会だ」と思い、早速申し込みました。

危険生物対策は必須

学習会が開催されたのは10月。
わが家は9月下旬に、学習会に参加できるという通知を受け取りました。

資料には当日のスケジュールとともに、散策ルートには危険箇所があることや、危険生物についての注意を促す説明文がありました。

「ニホンマムシ」「オオスズメバチ」「ダニ類」「ヤマビル」と、よく耳にする危険生物たちです。

小学生たちに人気の高いサバイバルについて書かれた本を読むのが好きな息子は、「リアル、サバイバルだ!」と大喜び。

野外活動が苦手な私は、「危険なイベントに申し込んでしまった」と不安になりました。

でも源流の森に行くのは「手つかずの森に行く」ということ。
自然には危険がつきものですよね。

案内文を読み自分たちでできる対策をして、当日に備えました。

なぜ奈良に「和歌山市民の森」があるの?車内でお勉強

当日午前7時30分、和歌山市役所前からバスに乗って川上村へ出発。

到着するまで、和歌山市環境政策課の職員さんからのお話とビデオ鑑賞があり、川上村と和歌山市民の森について学びました。

・川上村は、「下流にはいつもきれいな水を流します」という思いのもと、1996年に「川上宣言」を発信して天然林の管理保全をしてきた。

・和歌山市は、川上村と「吉野川・紀の川水源地保護に関する協定」を結んで、水環境の保全、創出を図っている。

・市民の森は、伐採により荒廃が進んだ森を和歌山市が借り受け、和歌山市民が伐採などの山の仕事が体験できる場として活用しながら、森を守ってきた。

・かつて荒廃していた場所は、和歌山市民の森として約20年間整備してきたことで森が育ってきている。

どれも知らないことばかり。
紀の川の恩恵を受けているにもかかわらず、自分が不勉強であったことを知りました。

普段は入ることのできない水源地の森へ出発


出発から約2時間で、奈良県吉野郡にある「森と水の源流館」に到着しました。

源流館からはマイクロバス2台に分かれ、目的地に向かいます。
ガイドさんのおすすめ紅葉ポイントや、大台ケ原が望める場所などを通過して、森へと進んでいきます。

約1時間で、水源地の森の手前にある管理棟に到着しました。
ここでお手洗いを済ませます。

こちらのトイレは水を使いません。
便槽の中におがくずが敷き詰められていて、排泄後にボタンを押すと攪拌(かくはん)し微生物の力で分解、処理する仕組みになっています。
汚染水が、土壌や水をできるだけ汚さないようにするための仕組みです。


管理棟から再びバスに乗り、5分足らずで森の入り口に到着です。

ここから森に入るための準備をしました。
「ヤマビル」対策で、ズボンの裾を靴下の中に入れます。
これはヒルが衣類の中へ侵入するのを防ぐのではなく、ヒルが足元から上がってくるのをすぐに見つけるためだそうです。
次にヒル忌避剤を靴に振りかけます。

全員で体操をし、準備は万全です。


森に入る前に、神様にあいさつをします。
この水源地の森は、無断での入山は禁止です。
森と水の源流館が主催するガイドツアーを通じてのみ、入ることが許されています。


早速、森に入っていきます。
丸太の橋を渡って奥へ進んだ先に、500年以上前から手つかずの天然林がありました。
ここでは、森と森をつくる生き物たちを守ることを目的に、動植物の採取は禁止されています。

遊歩道として整備されたコースはありませんが、ガイドさんが安全に歩ける場所を案内してくれます。


森の奥には、川に近づくことができる場所がありました。

スタッフさんから「よどんでいない、きちんと流れている水」をくむように説明を受け、息子が持参していたペットボトルに水をくみました。

「この川が紀の川までつながってるの?」
「たどったら和歌山に帰れるってこと?」と話す息子。

私は「そうだよ」と答えながら、実感が湧きません。

しかしこの流れが吉野川、紀の川流域の多くの人たちの生活を潤していると考えると、改めてこの森を荒らすことや流れる水を汚してはいけないと思いました。

当日は午後から雨の予報であったため、予定よりも散策時間は短くなり、昼食を食べた後は森と水の源流館に戻ることになりました。

川上村が守っているもの

森と水の源流館に戻ってからは、再びガイドさんの案内で施設内を見学しました。
こちらでは、川上村の自然や歴史を知ることができます。

川上村は、日本の林業の発祥の地。
この地では、人工林を育てることで天然林を守ってきた歴史があります。
森を守るからこそ、水や周辺で暮らす生物たちも守れるのだそうです。

こちらは、川の周辺で見られる生物の展示です。
上流、中流、下流に生息している生き物の違いを知ることができました。

江戸時代中ごろの暮らしを再現しているブースもあり、川上村の人たちが森とともに生活してきた様子が分かります。
そのほか、施設内にあるシアターでは、四季を通した森の変化を記録した映像を見ることができました。

生き物の展示では、子どもが興味を持つように工夫がされていて、また訪れたいと思える施設でした。

施設見学後は近くの道の駅までバスで移動してお土産を買い、再びバスに乗車して午後6時ごろに和歌山市に戻りました。

水について子どもと話すきっかけ

帰宅後、森でくんだ水を煮沸して、留守番をしていた子どもたちと一緒に飲みました。
今回の学習会の内容は、小学生の息子には難しいところもあり、全ては理解できなかったと思います。
しかし、子どもたちと水や自然環境について話すきっかけができました。

学習会参加者には、和歌山市から「水切りゴミ袋」と「天ぷら油の吸収剤」「アクリルたわし」のお土産がありました。

お土産を参考に、自分の家から出す水についても考えていこうと思います。

このイベントに参加して、自分が住んでいる市が環境問題にきちんと取り組んでいることが分かり、誇らしい気持ちになりました。

学習会をきっかけに知ることができた、自然豊かな川上村。

ここでは、自然を生かした「氷瀑(ひょうばく)トレッキング」や「レイカヤック」などのアクティビティが体験できるそうです。

次回は、家族みんなで遊びに行きたいと思います。

基本情報
所在地(住所):「森と水の源流館」奈良県吉野郡川上村宮の平
連絡先電話番号:0746-52-0888
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌平日)
駐車場(台数):有り(20台)
利用料金:一般(高校生以上)400円
小・中学生200円
学校・教育機関100円
トイレの有無:有り

地域リポーター・神林 真衣

おでかけリポート/親子で初めてのミカン狩り/秋津野直売所「きてら」(田辺市)

 

ミカンが大好きなわが家の子どもたち。

県外で生まれ育った私たち家族にとって、和歌山県で食べるミカンのおいしさは格別です。
せっかくなので、ミカン狩りも体験してみたいと思い、家族で初めてミカン狩りに行きました。
(実施期間は、温州ミカンの収穫期である11月上旬から下旬が目安です)

いざミカン畑へ

秋津野直売所「きてら」では、特産の柑橘類や地元で採れた新鮮な野菜などが売られています。
秋津野はミカンの産地、そして紀州南高梅の里としても有名です。

「きてら」とは、田辺地方の方言で「来てください」という意味です。
農村の真ん中にある直売所に、「どうか誘い合わせてきてら」という住民の願いが込められています。

料金は、小学生以上1,700円(ミカン一袋お土産付き)、3歳以上の未就学児は1,050円です(今季は11月末で終了でした)。

早速、農家の方に直売所向かいにあるミカン畑に案内していただき、いざミカン狩りへ。

取りたてのミカンに親子で感動


大好きなミカンが鈴なりになっている様子を見て、「ミカンミカンミカン!」と大興奮の子どもたち。


はさみでチョッキン。
初めて自分で収穫したミカンです。

ミカンは、その場で食べ放題でいただけます。
自分で取ったばかりのミカンを頬張り、子どもたちは「おいし~!」「あま~い!」と叫んでいました。


「早生温州(わせうんしゅう)ミカン」という種類で、袋が薄くてみずみずしく、甘味たっぷりでした。
ミカン狩りをした畑のミカンはすべて同じ種類です。

けれども、木の樹齢やミカンの大きさによって少しずつ味も違っていて、食べ比べをするのも楽しかったです。

一人一袋、自分たちで採ったミカンを持って帰ることができます。


子どもたちはおうちに帰っても、「ミカンとった!」と言って、喜んでお土産のミカンの山を眺めていました。

農家の方が大切に育ててこられたミカン畑にお邪魔し、樹上熟成されたミカンをその場でいただく、とても貴重な機会でした。

そして、「ミカンは木に実るのだ」という、当たり前だけれど大切なことを、体験を通して子どもと一緒に学ぶことができました。

親子でおいしく楽しい、大満足の体験でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市上秋津1487-1
連絡先電話番号:0739-35-1177
営業時間:午前9:00~午後4:30
定休日:年中無休(年末年始はお休み)
駐車場(台数):有
利用料金:ミカン狩り*季節限定《1名:小学生以上1,700円 未就学児(3歳以上)1,050円》
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

イベントリポート/和歌山で世界を楽しむ/国際協力の日いんWAKAYAMAだよ~(和歌山市)

「国際協力」と聞くと、ちょっと身構えてしまいます。しかし先日、「むずかしいことは考えない!学ぼう!海外とつながろう! 国際協力の日いんWAKAYAMAだよ~」という気になるタイトルに引かれ、親子でイベントに参加してきました。

会場は和歌山ビッグ愛(和歌山市)8階にある「和歌山県国際交流センター」です。

エレベーターの扉が開いた瞬間、「こんにちは~!」と、カラフルな民族衣装を着たスタッフの方がお出迎え。

緊張する子どもたちを見て、「こっちでアクセサリーが作れるよ!」と声をかけてもらいました。

早速向かったのは、「世界の生地を使ってブレスレットや髪飾りを作ろう」というワークショップです。

 

布で世界を楽しむ

「好きな生地を選んでね」と言ってもらい、布が大好きな私は「わーかわい~!」と思わずのぞき込んでしまいました。

日本ではなかなか手に入らないアフリカの布。カラフルな色合いと、独特なデザインがなんとも魅力的です。

「これはどこの国の布かな」と、見ているだけでもワクワク。娘に「これいいんじゃない?」「こっちもかわいいよ?」と言いたくなるものの、気持ちをぐっと抑えて我慢。娘は大好きなゾウさんの生地を選びました。

スタッフの方に教えていただき、くるみボタンを作ります。布を丸く切り、型にはめて手でぎゅっと押すと、世界に一つだけのボタンができました。

端切れで簡単に作れるのはうれしいですね。自分で作ったボタンのブレスレットを手に着けて、娘はとても喜んでいました。

世界のことを身近に学ぶ

ブース会場では、国際協力に関わる8つの団体がブースを出展していました。
「飲みくらべてみよう 世界のコーヒー」というワークショップもあり、会場はコーヒーのいい香りが漂っていました。

セミナー会場では、「お買い物でできる国際協力」や「ASEANの国と和歌山」など身近に感じられる話から、「雄大なザンビア」や、「セネガルの学校」など、なかなか聞くことのできないお話会が開催されていました。

各団体から出されるクイズに答えると、先着でプレゼントがもらえました。
私も子どもと一緒にクイズに挑戦。キルギス共和国で作られた、かわいい手作りのフェルトクラフトをいただきました。子どもの宝物の仲間入りです。

世界に少し目を向けてみる

2月17日(土)にはおはなし会

和歌山県国際交流センターでは、子ども対象のイベントもよく開催されています。

2024年2月17日(土)には、「ナフィアさんにきいてみよう、ナイジェリアのこと」というお話会があります。ナイジェリア出身の方が子どもを対象に自国の文化をお話ししてくれるそうです。

このイベントに関連したせかいのぬりえ「ナイジェリアの人々」をいただいてきました。和歌山の名所などを塗り絵にして無料配布しているパパチカと和歌山県国際交流センターが協力して作成しています。

「塗り絵を通して、子どもたちが、新しい刺激を受け、視野を大きく広げるきっかけになれば」との願いが込められています。

塗り絵や、実際のお話を通して、ナイジェリアという国のことを想像してみること。和歌山と世界とのつながりを考えてみること。まだ小さな子どもたちには、難しいことかもしれません。

しかし、子どもたちと一緒に私も塗り絵を楽しみながら、日常生活の中で、ほんの少し世界にも目を向けてみたいと思いました。

「ちょっと海外に行ってくる」ということはなかなかできないし、イベントに参加するのも少し勇気がいります。けれども、クイズや塗り絵を楽しんでみたり、世界のかわいい布を見たり、子どもはいつも絵本で見る文字とは違う文字を発見したり。

時には、親子で少しだけ、「世界」に飛び込んでみることもいい経験だと感じた一日でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山市手平2-1-2 県民交流プラザ和歌山ビッグ愛8F
連絡先電話番号:073-435-5240
営業時間:10:00 ~ 18:30
休館日:水曜日・祝日・12月29日~1月3日
駐車場(台数):有(50分100円)
利用料金:無
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

お出かけスポット/私が選ぶ3大目玉展示/和歌山県立自然博物館(海南市)

 

お薦めしたい3大目玉展示

海南市にある、和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」にスポットを当ててご紹介します。

今回、あえてこのエリアに絞った理由は、私が小さい頃から何回も訪れ親しんだ、大好きな場所だからです。

実は、この施設は建物の老朽化や南海トラフ地震による被災の可能性から、県と海南市の間で移転建て替えが協議されてきました。

県は移転をした場合、水族館設備を外して展示内容を刷新することを提案しました。しかし、市は水族館の展示も続けたいと訴えたため、協議は仕切り直しになっています。

私は、水族館をなくして欲しくないと思っています。

今の子どもは、泳ぐ魚の姿を知らないという話を耳にしました。
実際にいろいろな魚を見て、触れることにより、本来魚はどういう形をしていてどのように泳いでいるのかを知り、理解を深めるきっかけになるのではないでしょうか。

では、この水族館で私がお薦めしたい3大展示をご紹介していきましょう。

水族館の1番の目玉といえば大水槽!

水族館の1番の目玉といえば、「大水槽」ではないでしょうか?
ここの大水槽には、約450トンの海水が入っています。

テーマは「黒潮で暮らす大型の魚や黒潮の沿岸に暮らす魚たち」です。
エイ、サメ、タイ、そして高級魚のクエなど、紀伊半島沿岸を泳ぐ魚たちが、優雅に泳いでいる姿を見ることができます。

クリスマスには、サンタさんが魚たちと一緒に泳ぐ姿も見られます。

私が訪れたときには、小さなお子さんたちが大水槽の台に上がり、間近で見る大きな魚に興奮し、目を輝かせていました。

とても珍しいシロコバンを見に行こう!

私が今回展示を見て初めて知った「シロコバン」は、とても珍しい魚です。
和歌山県では戦前の1924(大正13)年、「紀州魚類図譜」に記録されて以来、報告例はありませんでした。

現在展示されているのは、2021年8月に水深250〜280mの紀伊水道で採集された個体だそうです。この種は主にイトマキエイ(マンタ)の仲間に付着している例が多く、今回も同様に採取されたとのこと。

シロコバンの体長は、最大でも20cmほどです。
小さくてかわいらしいフォルムに思わず目がハートに。

背びれが変化した小判型の吸盤により、このように張りつくことができます。そのため、私たちが見られるのはシロコバンの腹側というのも注目ポイントなのです!

状態が良い間は展示予定とのこと。
シロコバンをぜひ見に行ってみてください。

成長とともに変化する和歌山県指定天然記念物の生物!

皆さんは「県指定の天然記念物」があることを知っていますか?

この生物は、和歌山県指定天然記念物の両生類「オオダイガハラサンショウウオ」。上が大人で下が子どもです。

私は今回初めて、県指定の天然記念物があることを知りました。
調べてみると、自然環境の中でも、貴重な学術資料として文化財の指定を受けている動物、植物およびこれらの生息、自生地、地質、鉱物を指すそうです。

オオダイガハラサンショウウオは、標高の高い山地の渓流の源流部周辺に生息し九州、四国、近畿のみに分布する固有種。奈良県、和歌山県、三重県、四国、大分県、鹿児島県それぞれの県で天然記念物かつ絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

生体展示はなんと、世界でここだけとのこと。

子どもと大人の両方が展示されていることにより、違いがよく分かります。
子どもの頃の姿は白く、愛らしいです。

この自然博物館を訪れた際には、私がご紹介した3大目玉展示のポイントを参考に楽しんでみてください。

家に帰ってからお子さんとどの生き物に興味をもったかを話すのも楽しいのではないでしょうか?

*注 今回ご紹介した魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9 :30〜17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証など年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

おすすめスポット/飛行機の発着が間近で見えるおすすめ3スポット/空港公園、南紀白浜空港展望デッキ、スカイパーク(白浜町)

 

空を見上げては、小さな点のように飛ぶ飛行機でさえも喜ぶわが家の子どもたち。大きな飛行機を近くで見せてあげたいと思い、南紀白浜空港に発着便を見に行ってきました。

今回は、白浜町で飛行機を間近に見られるスポットを3カ所ご紹介します。

1.空港と滑走路を一望できる「空港公園」

まず向かったのは、南紀白浜空港前の坂道を真っすぐ上った先にある空港公園。空港と滑走路、そして滑走路の先にはアドベンチャーワールドが見えます。

 


この日は、東京からの午前の到着便を見ることができました。
「ゴォー」という音がしたと思ったら、空から大きな飛行機が着陸。その様子をポカンと口を開けながら見守る子どもたち。
初めて見る大きな飛行機に、静かに大興奮していました。

2.プチ旅気分を味わえる「南紀白浜空港展望デッキ」

先ほど見た便が35分後に折り返し出発だったので、その間に南紀白浜空港展望デッキに移動しました。

屋上にある展望デッキには台があり、上に立って滑走路を見ることができます。柵には所々に小さな窓があり、子どもが背伸びをしてのぞき込んでいました。


出発便ということで、デッキには見送りの方や観光客、子ども連れのご家族もいて、飛行機が離陸したときには拍手が湧いていました。

久々に空港に来ると、ちょっとした旅気分も味わえてウキウキしますね。

帰りに空港2階のカフェでジェラートを買いました。
さすが白浜、かわいいパンダの最中がサクサクしていておいしかったです。

3.空と海と街の絶景が美しい「スカイパーク」

白良浜から南紀白浜空港へと続く「白浜スカイロード」の途中に、田辺湾と白浜の街、そして滑走路を一望できる「スカイパーク」があります。

 

飛行機到着までの待ち時間は、シャボン玉をしました。


遊具はありませんが、目の前はパノラマ大絶景。
子どもたちはシャボン玉を追いかけ、広場を走り回り楽しんでいました。

スカイパークからは、南紀白浜空港の滑走路が右手に小さく見えます。
天候や風向きによりますが、運がよければ田辺湾から滑走路、滑走路から田辺湾への飛行機の離発着を目の前で見ることができます。

今回、白浜で飛行機が見える3カ所を実際に巡りました。
初めて間近で見る飛行機を体感して、「こんなに大きな音がするんだね」「あっという間に空に上がっていくんだね」と子どもたちも喜んでいました。

私自身も改めて、飛行機の迫力と、発着するまでのドキドキ感を味わうことができました。

海と山に囲まれた、のどかで美しい南紀白浜空港。子どもも大人も夢中になれる飛行機の発着を、ぜひ間近で体感してみてください。

南紀白浜空港発着便は1日に3往復のため、発着時間を事前に調べて行くのがお薦めです。

基本情報
〈空港公園〉
所在地(住所):和歌山県白浜町才野1622番1086
駐車場:あり(無料)
利用料金:入場無料
定休日:年中無休
(公衆)トイレの有無:なし

〈南紀白浜空港展望デッキ〉
所在地(住所):和歌山県白浜町才野1622-125
駐車場:あり(一時間無料)
利用料金:入場無料
定休日:年中無休
利用時間:8:10~最終便離陸時まで ※荒天候時は閉鎖

〈スカイパーク〉
所在地(住所):和歌山県白浜町
駐車場:あり(無料)
利用料金:入場無料
(公衆)トイレの有無:なし
定休日:年中無休

地域リポーター・渡辺なぎ子

お出かけリポート/地理の勉強にも!?/白崎海岸展望台(由良町・白崎海岸)

「どこかに連れてって〜」毎週子どもたちから発せられる声に、いつもお出かけ先で悩みます。晴れた日はやっぱりドライブが最高。今回は白崎海岸に行ってきました。

冬は絶対防寒対策!

白崎海岸は和歌山県由良町にある、名前の通りの白い海岸です。白い岩はサンゴや貝殻が長い時間かけて固まった石灰岩でできているそうです。
子どもを寒い季節に連れて行くときにはとにかく防寒対策が必須。訪れた1月のこの日は、帽子をかぶっていたら飛ばされそうなくらいの冷たい風が吹いていて、ダウンを着ていた子どもたちも「さむーい!」と震えていました。使い捨てカイロやマフラーもあるとうれしいですね。階段を登るのですが、手すりも冷たいので手袋を持っていくのもお勧めです。

向こう側に見える四国にびっくり

風は強いものの、よく晴れていて、展望台からは徳島県がよく見えました。
あれは「徳島だよ」「淡路島だよ」と教えると、小学生の息子と娘は「え〜!」と驚いていました。これまで田辺や白浜の海で何度も見ているはずですが、毎回新鮮に感じるようです。

展望台には案内図があり、それを見ながら説明しました。「こんなに近いんだ!」と地理にも興味を持ってくれたようです。

化石も見つけたい!

訪れる前はじっくりと石をみて、化石を探したいと思っていました。2億年以上前にできたこの辺りの石からは植物や動物の化石が見つかることもあるそうです。
ですが、あまりの寒さに今回は退散!暖かくなったらもう一度トライしたいと思います。

今回は寄りませんでしたが、道の駅白崎海岸には、食事処や売店、トイレなどの施設もありますので、お食事や休憩をしても良いですね。

基本情報
白崎海岸展望台
所在地(住所):和歌山県由良町大引960−1
連絡先電話番号:0738-65-0125
営業時間:24時間
定休日:なし
駐車場(台数):あり
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:あり(道の駅横)

 

地域リポーター・森脇 碌

お出かけリポート/初めての「美術館」/白良浜deひらひらTシャツアート展(白浜町)

小さな子どもたちと一緒に美術館なんて、まだ先のことかなと思っていました。しかし、「白良浜が美術館に変身します」という魅力的な言葉を見かけ、「白良浜deひらひらTシャツアート展」に親子で出掛けてみました。

「福祉×アート×観光」のバリアフリーアートイベント


さまざまな方が描いた絵や写真が印刷されたTシャツを、洗濯物を干すように砂浜いっぱいに並べたTシャツアート展。

福祉や観光関係者で組織する「しらひらバリアフリーアート実行委員会」が主催し、2023年11月3日(祝・金)〜6日(月)に開催されました。

はだしで「美術館」デビュー


わが家の子どもたちにとって、初めての白良浜。
そして初めての「美術館」。
真っ白な砂浜と青い海、たくさんのTシャツがひらひらと風になびく様子を見て、思わず「わー!」と歓声を上げました。

この日は11月とは思えないほど暑い三連休。
砂浜に着いた途端、子どもたちはもちろんはだしになりました。

一つ一つに想いが込められたイベント

アート展では、ステージでのコンサートや青空マーケット、ワークショップも開催され、多くの人でにぎわっていました。

砂浜には一部ビーチマットが敷かれ、バリアフリーに整備されていました。
車いすやベビーカーでも砂浜を楽しめるのはうれしいですね。

環境にも配慮され、和歌山県産にこだわったオーガニックコットン100%のTシャツ、そして柱には間伐材が活用されていました。

イベント当日に参加が難しい障害者の方々も、Tシャツの製造を通じてイベントに参加できるため、安定した仕事や給与につながっているとのこと。
一つ一つの取り組みに、大切な意味が込められていることを知りました。

また、このアート展は砂浜美術館の「ひらひらフレンドシップ」に参加していました。

砂浜美術館とは、町のありのままの風景そのものを美術館と考え、そこにある豊かな自然や人びとの営みを「作品」として楽しむ美術館です。

今までに日本各地、そして海を越えてモンゴルの草原や、パラオの小学校でもTシャツアート展が開催されてきたそうです。

世界のどこかで、Tシャツアートがひらひらとしている光景を想像するだけで、頭の中でも美術館ができそうですね。

このイベントも、白良浜の自然ときれいに並んだTシャツ、そしてここに集う人々の温かな表情もすべてが美しい作品だと思えます。
白良浜の豊かな「美術館」を、心の中で感じることができました。

会場には、ステージからの心地よい音楽と波音が聴こえてきます。
自分の作品をうれしそうに眺める方や、まぶしそうにも目を細めながらじっくり鑑賞する方、そしてTシャツがひらひらする様子を写真に撮る方。
それぞれが、思い思いにここでの時間を過ごしていました。

わが家の子どもたちにとって初めての「美術館」。
さまざまな方が、さまざまな思いで創り上げた温かな場。
芸術の秋を、親子で五感いっぱいに感じることができた一日となりました。
また来年も開催されるようであれば、今度はぜひ子どもたちと一緒にTシャツ作品を応募してみたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町864
駐車場(台数):白良浜駐車場 60台(※時期によって有料の場合有)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・渡辺なぎ子

イベントリポート/ろうそくとイルミネーションの灯りが美しい/ 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜(和歌山市)

「竹燈夜」。
和歌山城公園で毎年10月から11月中に行われている、灯りのイベントです。
和歌山市の中心地の夜景がとてもきれいで、灯りの移り変わりを感じながら、秋の夜のひとときを過ごしました。

和歌山城公園の秋の風物詩

イベントのタイトルは「第18回 和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜」。
2006年から始まったイベントで、毎年10月から11月中に2日間開催しています。
2023年は11月3日(金)と4日(土)、開催時間は18時から21時でした。

今回のコンセプトは「時間(じかん・とき)」。
竹と人が関わってきた歴史を感じ、夜の和歌山城で過ごす時間をいろいろな年代の人に楽しんでほしい、という思いが込められているようです。

お花見の頃の華やかでにぎやかな「桜祭り」には行ったことがありますが、この時期に夜の和歌山城公園を訪れるのは初めてでした。

気持ちが落ち着く温かなろうそくの灯り


開催時間に合わせて、和歌山城公園に到着しました。
もうすでに暗い時間です。

和歌山城の正門「大手門」をくぐると、「WELCOME」の文字が出迎えてくれました。

 


スヌーピーやアニメ「ワンピース」のロゴマーク、ミッキーマウスなどの文字や絵が、アルミカップに入ったろうそくを並べて描かれています。

この日は風がほとんどなく、少し揺らめく炎がかわいらしく見えました。
それに周辺には街灯が少なく、文字や絵が地面に浮き出てとてもきれいです。

その近くには、ろうそくが入った竹筒が灯っています。
竹筒の灯りは、竹の内側で反射をしていて、思いのほか明るく感じました。

しばらく歩くと、お城のシンボル「伏虎像(ふっこぞう)」の前に出ます。
そこには和歌山の「W」と日の丸が描かれた竹筒、その近くにはろうそくが入った多くの紙コップが並べられていました。
紙コップには絵や文字が描かれていて、ろうそくの炎に照らされています。

ろうそくの灯りは見ているだけでホッとします。
私は、しばらくぼーっと見ていました。

多くのボランティアで作られているイベント

「竹燈夜」は、和歌山市観光課を事務局とする実行委員会が運営しているイベントです。
開催が近づくと和歌山市民のボランティアを募集し、竹灯篭の搬入や設置、ろうそくの点火と消火、そして片づけを依頼しています。

会場では、ボランティアの方が消えたろうそくに点火していました。
子どもも大人の付き添いの元で参加しています。

竹灯篭やキャンドルアートは大手門から始まり、二の丸や西の丸の広場、「紅葉渓庭園」がある山吹渓まで続きます。
また、砂の丸広場前の通路や天守閣に通じる「新裏坂」、イベントの2日目には天守閣の前にも美しく模様が描かれていました。

竹灯篭は、毎年8千本使っているそうです。

美しいキャンドルアートは、ボランティアの方の協力で描かれています。
アルミカップのろうそくの数は、竹灯篭を合わせるとかなりの数。
ボランティアの方に尋ねると「1万個はあるかも」と話してくれました。

ろうそくで描くのも点火するのも、また安全に消火するのも根気が要りそう。

多くの人でこのイベントが作られていることを知ると、ろうそくの灯りがよりいとおしく感じられました。

和歌山の美しい夜景に感動

二の丸広場では、「いけばな野外アート展」が開かれていました。

西の丸広場では、竹灯篭やキャンドル作りのワークショップ、スイーツや雑貨などのお店が出ていてとてもにぎやかです。

来場者は写真を撮ったりお茶を飲んだり、思い思いにその場を楽しんでいました。

広場からは、2年前に完成した「和歌山城ホール」が見えます。

和歌山城公園の「暗」とは対照的。
カラフルなイルミネーションと屋上のライトアップが際立ちます。
「和歌山にもこんなにきれいな夜景があるんだ」。
ちょっと誇らしく感じました。

来年の開催が楽しみです!

開催されているイベントは、他にもいろいろありました。
忍者になり切る「こども忍者衣装体験」や、生演奏を聞きながら過ごせる「カフェスペース」。
「わかやま歴史館歴史展示室」は、竹燈夜開催中は特別に夜でも観覧できます。
砂の丸広場では、県内最大級のグルメイベント「全肉祭」が同時開催されていました。
1日を通して和歌山城公園で過ごすのもお薦めです。

今回いろんな催しがあることを知らずに訪れたので、「調べておけば、もっと楽しめたかも」と反省。
「来年は、もう少し早い時間から参加しよう!」と思っています。

基本情報
所在地(住所):和歌山城公園 和歌山県和歌山市一番丁3番地
連絡先電話番号:和歌山市役所観光課 (073)435-1234
イベント開催日時:2023年11月3日、4日 18:00~21:00
駐車場(台数):和歌山城公園駐車場
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おすすめスポット/チョコレート工場のカフェでチョコ尽くし/K型チョコレートカンパニー(白浜町)

大人も子どもも大好きなチョコレート。
何気なくスマホで白浜の地図を見ていたとき、「K型チョコレートカンパニー」という変わった名前の飲食店を発見しました。

どことなくおいしそうな雰囲気がして、この名前は何なのか、画面を拡大して見ると、「チョコレートの工場とカフェ」とありました。

「白浜にあるチョコレート工場とはどんな施設なのだろうか」「行ってみるとただのチョコレート屋さんだというケースもあるかもしれない」という不安を少し感じつつ、興味本位で行ってみることに。

ディープスポット「桟橋」にチョコレートペイントの建物

K型チョコレートカンパニーは、白浜のディープスポットと呼ばれている桟橋エリアにあります。
桟橋前の信号を渡って徒歩30秒、お店の正面はガラス張りになっていて、チョコレートを作っている様子が見えます。

入り口を一旦通り過ぎ、建物を横側から見ると、チョコレートがかかっているイメージのペイントになっていました。ここもワクワクするポイントです。

店の前の通りは御幸通りと呼び、白良浜につながっています。
この道を白良浜の方向へ少し進むと駐車場があります。
目印は「K型ちょこれーとカンパニー」の小さな看板です。

味の違いがはっきり分かって楽しい!チョコレートの試食で食べ比べ

店内に入ると、広い空間の奥にレジカウンターがあり、ここで作っているチョコレートの試食ができるようになっています。

ここでは、6カ国からカカオ豆を取り寄せ、それぞれの豆を使ってチョコレートを作っています。

ボリビア、ガーナ、タンザニア、トリニダード、ハイチ、そして10月から新たにベトナムが加わりました。各豆で作ったシンプルなチョコレートを試食、食べ比べができます(画像は9月時点の試食)。

酸味や甘さ、深みなど、それぞれ味わいが違い、個性があって面白いです。
また、和歌山県はこれからみかんの収穫が盛んになるため、毎年この時期限定でみかんのチョコレートを販売しています。

レジカウンターから見える大きなキッチンではチョコレート作りをしていて、その様子を見ているとワクワクします。
子ども連れのお客さんも多いそうで、チョコレートを食べることができる子は、大人と一緒に試食して楽しんでいるそうです。

またレジ横のショーケースでは、試食したチョコレートのほか、バトンショコラやチョコチップクッキーなどを販売しています。

私はバトンショコラという「焼き込み用チョコレート」を使った焼き菓子をお土産に購入し、家でいただきました。
チョコレート味のビスコッティーが柔らかくなったようなイメージの焼き菓子で、口に入れた瞬間に幸せな香りが広がり、ザクっとした食感が香ばしくおいしい逸品です。

チョコレートドリンクでカフェタイム

K型チョコレートカンパニーはチョコレート工場にカフェが併設されています。
店内はテーブルがL字に配置され、広く感じる空間となっていて、ゆったりと過ごすことができます。

カフェにはどのようなメニューがあるのでしょうか。
ホットチョコレート、アイスチョコドリンク、チョコバナナジュース。
そして、カカオフルーツソーダ、カカオフルーツミルク、カカオスパイスミルク、自家製カカオコーラ。
チョコレート工場だからこそできる、興味深いカフェメニューがそろっています。

このように、チョコ尽くしのK型チョコレートカンパニーは、チョコレート好きにはたまらない空間。
白浜で遊んだ帰りに立ち寄るのが定番になりそうな、珍しくておいしい経験ができる場所でした。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町1197−18 1階
連絡先電話番号:070-8474-7361
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
駐車場:あり

地域リポーター・福積 加穂

お出かけスポット/見るだけでなく、生き物に触れる水族館/和歌山県立自然博物館(海南市)

見て、触って体験できるスポット

海南市にある和歌山県立自然博物館の「水族館エリア」にスポットを当て紹介します。
小さい頃から何回も訪れた、ダイビングが趣味の私の大好きな場所です。
この水族館は海の生き物に触れるコーナーがあったり、おもしろい展示の仕方があったりと何度も訪れたくなります。

あなたは見分けられますか?

博物館の目玉である大水槽エリアには、黒潮の海で生息するエイや高級魚のクエなどが悠々と泳いでいます。

大水槽エリアを真っすぐ進むと、右手に中水槽エリアが見えてきます。
一番手前の水槽にいるのは、カタボシイワシ、マサバ、マルアジ、マアジ。
あなたはこの4種類の魚を見分けられますか?

お子さんに魚の名前を聞かれたときのために見分け方のヒントをお教えします。

カタボシイワシ…4種の中では一番体が細長い。
マサバ…尾ひれの付け根がとても細い。
マルアジ…尾ひれ近くの体側に”ぜいご”という硬いうろこがついており、体が細長い。
マアジ…尾ひれ近くの体側に”ぜいご”という硬いうろこがついており、体がやや太短い。

ぜひ、お子さんと当てっこしてみてください。
この水槽を見ているときに、後ろから「おいしそう」と聞こえてきたのには思わず「くすっ」としてしまいました。

*注「あなたは見分けられますか?」のコーナーに展示されている魚の種類は取材時のもので、展示の内容は変更されることがあります。

実際に触ることで初めて分かる~手でみる魚の国~


こちらのエリアでは、魚やカメなどの模型やはく製を、手で触りながら観察することができます。

一般的な博物館では「触らないでください」と書かれていることが多い展示物ですが、このコーナーでは気にせず触ることができます。
お子さんにたくさん触らせてあげてください。
いろいろな発見が得られるいい機会になるでしょう。

わたしのお薦めは、タイマイというカメです。
実際に触ってみて、甲羅の縁がギザギザしていることを初めて知りました。

タイマイは、別名「べっ甲かめ」と言われており、見事な甲羅はかつてメガネやかんざしに利用されていました。

1975年に発効した「ワシントン条約」により国際的に保護されているものの、タイマイの卵や成体の肉は、いまだに世界各地で食用とされているのが実情です。

甲羅も高価で売買されるため、乱獲の対象になり絶滅危惧種になっているとのことです。
人間と自然界とが、うまく共存していける世界になればいいなと感じました。

生物に直接触れる~タッチングプール~

生きたウニ、ヒトデ、ナマコなどの生きものに触れるエリアもあります。
わたしのおいっ子は、ヤドカリをゲットしてハイポーズ。
どの生き物に触ろうかと、真剣に考えている姿がかわいらしかったです。

手をすぐに洗えるよう、近くに手洗い場を設置してくれているのもうれしいポイント。
触るだけでなく、干潮(左写真)・満潮時(右写真)に生物たちがどのように過ごしているのかも観察できます。

この展示スペースは、海に入らずともたくさんの生物に触れながら観察ができるので面白い展示方法だなと思いました。
お子さんに、たくさんの生物に触ってもらって、いろいろな発見をしてほしいエリアです。

こちらの博物館は、高校生以下の方や65歳以上の方の入館料が無料です。
そのため、3世代で来られている方を多く見かけました。
家族みんなで楽しめる場所ってうれしいですよね。
館内は、小さなお子さんでも1~2時間程度で回れる広さなので、おでかけにお薦めしたい場所です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市船尾370-1
連絡先電話番号:073-483-1777
営業時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで。
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場(台数):無料駐車場50台(障害者枠2台)
入館料:大人480円(20名以上の大人の団体は350円)
高校生以下は無料((高校生は学生証を提示)
*65歳以上の高齢者無料化制度あり
(マイナンバーカード・免許証等年齢の確認できるものを提示)
*障害者等無料化制度あり(障害者手帳を提示)
*県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は入館料無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・大畑 いずみ

おすすめスポット/隠れ家のようなお店でちょっと息抜き/Orange Cafe オレンジカフェ(和歌山市)

子どもの頃、大人に内緒で「秘密基地」を作りませんでしたか?
内緒ってことにドキドキしたり、秘密基地ってだけでワクワクしたり。
そんなことを思い出させてくれるお店を見つけたのでご紹介します。

「レンタルスペース」の案内が気になる六十谷のオレンジカフェ

和歌山市六十谷にある「OrengeCafe/オレンジカフェ」さんは、2020年にオープンしたまだ新しいお店です。

以前から、どんなお店なのか気になっていたのですが、通勤の車からでは店内は見えないし、開いているのか、閉まっているのか分かりませんでした。

けれども、レンタルスペースの案内が気になっていたため、「パソコン作業をしながらお茶をしよう!」と、思い切って入ってみました。

落ち着いた雰囲気で居心地のいい店内

ドアを開けたら「おかえりなさい」の手書きの文字と、かわいらしい豚さんたちがお出迎えしてくれました。

オーナーさんは気さくで話しやすく親しみやすいので、初めて行った日からお友だち気分になれました。

営業時間は11:00〜15:00で遅めのランチも可能です。
子育てしているパパママさんなら、子どもを学校に送り出してからゆったりくつろげますよね。
営業時間外は、不定期で夜カフェやイベント・ライブ開催もあります。

オレンジカフェの看板メニューでもある「ミネラルランチ」やジュースは、食材にもこだわっているため、とてもおいしいです。
私が食べたメニューの中では、木曜日限定のカツサンドがお肉も柔らかく甘みもあり絶品でした。

また、一人の時間を確保したい人は、レンタルスペースでじっくり過ごすこともできます。

レンタルスペースでは、講座やコーチング、アロマトリートメントなどもやってるので、普段は交流のない人や共通の趣味の人との出会いもあります。

イベントも気軽にさせてくれる

店内奥には、一段高いステージスペースがあり、私もランチコンサートをさせてもらっています。
そこに、上富田町から洋服屋さんが出張で来ていました。

服を販売されているかと思いきや、普段は「rer_lenteアーエルレンテ」というエステサロンを、2人で経営されているそうです。
お客さまへの還元イベントとして、このように月3日程度臨時的に洋服店をオープンされているとのことでした。

とても笑顔の似合うスタッフの方々で、今度は私が上富田町へ出張して取材したいなと思いました。

このように、すてきな出会いがあるのもオレンジカフェのオーナーさんの人柄が魅力的だからでしょう。

忙しい日々の中で、少し息抜きをしたり、趣味の時間を過ごしたり、意外な出会いがあったりすると、いい気分転換にもなりますよね。
ぜひ一度、オレンジカフェへお立ち寄りください。

基本情報
所在地(住所):和歌山市六十谷7-4
連絡先電話番号:073-488-5908
営業時間:11:00~15:00
定休日:日曜日.月曜日.祝日
駐車場(台数):有り(10台)
利用料金:ミネラルランチ 1,100円~
レンタルスペース1,100円/1時間~
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・新家 令子

おでかけリポート/子どものお昼寝促進活動に最適!/和歌山市民図書館(和歌山市)

「たくさんお昼寝してほしい」
これは、私が毎日子どもに願っていることです。

一日中、小さいお子さんと一緒に過ごしている親御さんは、同じような思いがあるのではないでしょうか。
子どもがお昼寝している間は、ホッと一息つけるとても大切な自由時間。

その時間を確保するために、「子どものお昼寝促進活動」をしています。
そして、天候に左右されず、親の体力的にもちょうどいい、お薦めスポットを発見しました。

それは、和歌山市民図書館。
図書館は、キーノ和歌山の中にあります。
キーノ和歌山には図書館以外にも、スーパーマーケットやドラッグストアなどの便利なお店がずらり!

ここには、子どものお昼寝を促進するための最高の条件がそろっています。

子どもと思いっきり遊ぼう!午前中に図書館へGO

図書館の4階は「こどもとしょかん」です。
このフロアには、「えほんの山」や「本のどうくつ」「プレイスペース」「もぐもぐスペース」などがあります。

えほんの山と本のどうくつは、子どもがお気に入りの絵本を探せる場所。
階段を上ったり下りたりできるため、子どもがアクティブに動けるところがポイントです。

さらに、ここでは「おはなし会」や「むかしばなし・わらべうた」などのイベントが定期的に行われています。このようなイベントに参加するのも、子どもにとって刺激になりますよね。

また、プレイスペースで子どもは、木のボールプール、キッチン道具、ブロックなどに夢中。

中には長椅子が設置されていて、親はそこから子どもを見守ることもできます。

おなかがすいたらLet`s eat

もぐもぐスペースには、机と椅子が設置されています。窓から外をのぞくと車やバスが走っていて子どもは大喜び。

ベビーチェアや手洗い場、ゴミ箱が設置されているのもうれしいポイントです。

ちなみに、キーノ和歌山内にあるスーパーで、お昼のお弁当が買えます。その向かいにあるドラッグストアには、離乳食も売っていてとても便利。

食事のあとは…

さぁ、いよいよお昼寝へのラストスパート。

こどもとしょかんのトイレは、海の生き物たちが出迎えてくれます。おむつ替え台、授乳室、こども用トイレと設備も整っています。

子どもも大人もすっきりしたところで、お昼寝への最後の追い込み。

気候がよければ、屋上の芝生で遊ぶのがお薦めです。広い屋外でハイハイをしたり、駆け回る姿を眺めていると、毎回私のほうが先に眠くなります。

こうなるとゴールはもう目の前。

たくさん遊んで、おなかもいっぱいのお子さんは、帰宅後に深い眠りにつくでしょう。

そして、私たちのつかの間の自由が待っています。
子どもと一緒にお昼寝をしてもよし、おやつを食べて気分転換してもよし。

子育ては一人でかかえて無理をせず、いろいろな人や場所に頼ることも必要ですよね。
ちなみに私の場合、この作戦の勝率はほぼ100%です。

基本情報
所在地(住所):和歌山市屏風丁17番地 南海電鉄「和歌山市駅」改札を出て左手すぐ
連絡先電話番号:073-423-0010
営業時間:9:00~21:00
休館日:年中無休
駐車場(台数):南海和歌山市駅に隣接する南海和歌山市駅駐車場を利用(279台)
利用料金:図書館利用者は60分無料(駐車券を持っていけば2階のカウンターで手続き可能)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター:佐々木春奈

お出かけリポート/集団での活動が苦手でも運動の習い事!/修斗ジムASH(白浜町)

うちの子は集団での活動が苦手。
スポーツに親しんでもらいたいという気持ちもあるけれど、サッカーや野球のように協調性が必要なものは難しい.・・。

そのような特性をもった子どもでも参加しやすい習い事を見つけました。

総合格闘技「修斗」のジム「ASH(アッシュ)」

「修斗」とは、初代タイガーマスク佐山聡が創設した総合格闘技だそうです。
「格闘技」と聞くと怖いイメージがありましたが、エクササイズ目的で通っている女性もいると聞き、体験に参加してきました。

修斗ジムASH(アッシュ)さんは、プロ格闘家の方達もトレーニングしているジムですが、水曜日は女性や親子、土曜日はキッズにも開放しています。

建物に入ると、想像していた以上に大きなリングがありました。
試合などにも使用されるサイズだそうです。
正方形のリングではなく、六角形のリングが総合格闘技の特徴です。
ASHさんのロゴがばっちり入っていて、格好いいリングに子どもたちも目を輝かせていました。

小さい子でも先生が柔軟に対応してくれます

小学生はもちろんですが、5歳児でも参加させてもらえました。
また大人も体験させてもらうことに。

グローブをはめると自然とテンションが上がります。

先生がストレート、フック、アッパー、キックなどの基本動作を教えてくれるので、それを繰り返します。
単に手足を動かすだけでなく、ひねりや体重移動をする必要があるので、普段使わない体の部分を使います。

30分ほど体を動かしているだけで、日ごろ運動しない私はへとへとになりました。

子どもたちはそれでも元気でさらに30分、サンドバックを相手に打ち込んだり、2人1組みになってミットに打ち込んだり。
1時間みっちり体験させていただきました。

エクササイズのクラスは戦う必要がないので、あくまでも運動として参加できます。

続けていくうちに、体をどう使えば力が入るのかを覚えていけそうだと感じました。体を動かすことが苦手な子どもでも、じっくり取り組めると思います。

幼児〜低学年には難しそうなところもありましたが、先生が小さい子にも慣れていて柔軟に対応してくださるので、子どもたちは終始リラックスしていました。

ビジター料金の設定もあり、好きなときに参加できるのもポイント

毎週あるといっても、毎回必ず参加する必要はないそうです。
こちらに勧誘などの連絡が入らないのもうれしい。
しかもビジター料金の設定もあるので、「たまに参加する」ということもできそうです。

慣れるまでビジターで参加して、やる気が出てきたら毎週参加することもできます。
臆病なところがある子どもにはとてもありがたいです。

何か運動の習い事をさせたいと考えているけれど、集団行動が苦手で悩んでいる方にぜひともお薦めしたいと思いました。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町2787−1
連絡先電話番号:090-1072-3387
営業時間:月曜〜金曜 19:00~
火曜・金曜 6:00〜6:45(朝練)
土曜 10:00〜12:00(※10:00〜11:00 キッズクラス)
定休日:日曜日
駐車場(台数):あり(10台程度)
料金:詳細はwebサイトにて
https://peraichi.com/landing_pages/view/ash/

地域リポーター・森脇 碌

イベントリポート/子どもも大人も思いっきり磯遊び/天神崎で「熊楠塾」(田辺市)

「子どもを思い切り自然の中で遊ばせたい」。
そう思う親御さんは少なくないと思います。
わたしもその一人。

でも「子連れで自然の中で遊ぶなんて大変そう」という気持ちが勝り、なかなか実現しませんでした。

勝手に遠くに行く子どもたちに「そっちいっちゃだめ〜!」と叫び、「もう帰りたい」「まだ遊びたい!」と意見の食い違う子どもたちをなだめ、へとへとになる姿しか思い浮かびません。

とはいえ、やっぱりアウトドア派のパパママがうらやましい。

専門家とインストラクターが見守ってくれる

そんな私にぴったりのイベントが開催されました。
NPO南紀こどもステーションが開催する自然体験「熊楠塾(くまぐすじゅく)」です。

年に数回開催されており、今回は田辺市「天神崎での磯遊び」に参加しました。
「岩場で遊ぶのは危険が多いのでは・・」とおっくうになる気持ちもありましたが、楽しく学びにもなる体験をさせたい!と気合いを入れ直しました。

参加した感想は、最高。
磯遊びを堪能した子どもたちにとってすてきな機会であったのはもちろん、
子どもの面倒を見る必要がないほどのサポートで、私もずっとハゼ釣りを楽しめました。

熊楠塾には自然遊びの専門家や、子どもの見守りの専門家、そして地域の有志のインストラクターが参加しています。

子ども1人につき、最低1人の親以外の大人が付き添う、というシステム。
なんというぜいたくな仕組みでしょうか。

そのおかげで、子どもも私もリラックスしながら天神崎を堪能することができました。

事前学習と事後学習で学びを深める

現地に向かう前に、天神崎の近くにある天神児童館で事前学習会が開催されました。

教えていただいたのは、天神崎の魅力や遊び方、起こりうる危険について。
和歌山県環境学習アドバイザーの弓塲(ゆば)武夫先生にもお越しいただき、大人にとっても学びの多い学習会でした。

地図や写真いっぱいの資料などもたくさんいただき、これから向かう天神崎への期待が自然と膨らみます。

生き物とたっぷりと触れ合う時間

そこから天神崎に移動。
お天気にも恵まれ、青い空と海が広がっていました。
前日の雨のせいか波が少し強めでしたが、岩礁が広く、波打ち際まで遠いのでそれも気になりません。

どうやって生き物を探せばいいのか全く想像できていませんでしたが、くぼみに水がたまった「潮だまり」を見てみると生き物がいっぱい!
教えてもらう暇もなく、どんどん生き物が見つかります。
用意していただいたタモやバケツ、笹で作った釣り竿で捕まえていきました。

すぐに子どもたちも夢中になり、インストラクターさんたちと生き物探しに没頭していました。
初対面の大人に子どもたちが懐くのかと、直前まで感じていた不安は一気に吹き飛びました。
普段は人見知りが激しいのでびっくり。
子どもの成長を感じられたようで、とてもうれしかったです。

ニセクロナマコ、ウニ、ヒロメ、カサゴ、スベスベマンジュウガニ、ヤドカリなど、いろいろな生き物がたくさん見つかり、みんなで大興奮です。

最後は、見つかった生き物を一つずつ弓塲先生にレクチャーしてもらいました。
弓塲先生のお話がとても面白く、子どもたちも集中して聞いていました。

実際の生き物に触れ合うことで、「かわいい」「かわいそう」「怖い」など生き物に対してさまざまな感情が生まれたことと思います。

そこに、学びがプラスされることで、自然や生き物に対しての興味は強くなり、記憶にも結びついたと思います。

生き物たちにはお礼を言って、元の場所に戻しました。

いつもと違うお友達や大人と触れ合う時間

自然を体験できただけでなく、いろいろな人との触れ合いも貴重な機会でした。

特に、普段会うことのない大人たちと活動すること自体が、子どもたちにとって大事な体験になったと思います。

生き物を捕まえると大いに褒めてもらい、安全に過ごせるように優しく声をかけてもらい、親以外に大切にしてもらう体験は得難いもの。

親としても、危険な場所に焦ることなく、ゆったりと子どもたちを眺め、また自分も自然を堪能できる息抜きの時間でもありました。

今回の参加記念に、天神崎のバッジをもらいました。
このバッジが増えるごとに自然と体験した思い出が増えていくことが楽しみです。

基本情報
熊楠塾(くまぐすじゅく)
主催者:NPO南紀こどもステーション
開催日:不定期開催
問い合わせ:電話 0739-25-0523

地域リポーター・森脇 碌

おでかけリポート/超ハッピーになれるラッピング電車に乗ってみよう!/ 和歌山電鐵 貴志川線

 

日常の移動はほぼ車ですが、必要に応じて電車に乗ることもあります。
電車に乗ってみると、見慣れた景色も新鮮に感じられるものです。

自宅の近くの「和歌山電鐵 貴志川線」には、かわいい電車が走っています。

しかし、自宅から最寄りの駅まで少し距離があるので、これまでなかなか利用する機会がありませんでした。

ずっと乗ってみたいと思っていた電車に、「ちょっと旅行気分」で乗ってみることにしました。

どこを見ても「たま」だらけ!かわいすぎる「たま電車」

今回は片道約30分、和歌山市の和歌山駅から、紀の川市の貴志駅までの往復の旅です。
貴志川線はJR和歌山駅構内の9番線にあり、乗車券は構内の切符売り場で買えます。

私は、JRの路線から貴志川線に乗り換えをしました。
乗車券は9番線の窓口でも買うことができ、お得な「1日乗車券」を購入しました。

ホームには、「たま電車」が待機!

 

「たま」は貴志駅の名誉永久駅長を務めるネコの名前です。
側面にはたまのモチーフが施され、電車を正面から見るとネコの顔になっています。

ワクワクしながら車両に入ると、壁紙や窓など至る所に「たま」がいました。
そして三毛猫の色で統一された床やいろいろな形のイス、またネコ型の車内灯もおしゃれです。

壁に設置された本棚には、小説や絵本、漫画などがぎっしり並んでいて、自由に手に取ることができます。

そして、過去に貴志駅の1日駅長を務めたドラえもんのフィギュアが展示されていました。

車内が想像以上にかわいくて、私のテンションはMAXに。
発車時間になり「まりと殿様」のメロディーで出発!

終点までの約30分、とても楽しい旅になりそうです。

全部コンプリートしたい!ご当地電車&スタンプラリー

貴志川線は、大正5年に沿線三社(日前宮、竈山神社、伊太祁曽神社)の参詣客をはじめとした貨客輸送を目的に開業しました。

走っているのは、すべて改装されたデザイン電車やラッピング電車です。
途中で、「うめ星電車」と「いちご電車」に出合いました。

電車の種類、気になりますよね。
「貴志川線の時刻表」で調べると、乗れる電車が分かります。

こちらは、「たま駅長 重ね捺しスタンプラリー」。

和歌山駅9番線と伊太祈曽駅、貴志駅のいずれかでスタンプラリーの台紙をもらい、4種類のスタンプを重ね捺しすると完成です。

スタンプは上記の3駅に1種類ずつと、あと1つはいちご電車、たま電車、うめ星電車の車内に設置されています。ぜひコンプリートしてみましょう。

上記の3駅には、違うスタンプもありました。

沿線周辺には、遊びながら交通が学べる「和歌山交通公園」や、ボートに乗れる「大池遊園」、アニメ「鬼滅の刃」で話題になった「甘露寺」などがあります。
また、熊野古道が通っているなど多くの観光スポットがあり、途中下車しながら巡るのもお薦めです。

さらに、電車と公共交通について学ぶ「子ども電車教室」や「謎解きゲーム」など、いろいろなイベントが開催されています。

詳細は、和歌山電鐵のホームページでチェックしてみてくださいね。

勤続年数はなんと11年!「二タマ駅長」がいる貴志駅

車内には、乗車を楽しんでいる親子がいました。
片道30分は、小さな子どもと一緒に過ごすのにちょうどよい時間です。
また電車の写真を撮る人や、海外の観光客も乗っていました。

ついに、貴志駅に到着。

駅のホームから駅舎に入ると、「二タマ駅長」がちょこんと座ってお出迎えしてくれました。
この日は出勤日でしたが、休みの日もあります。

駅舎は「檜皮葺き(ひわだぶき)屋根」で、とてもシックな色使いです。
また、駅の正面から見るとネコの顔にデザインされていて、それがとてもかわいらしい。

屋根裏には、梁を渡るネコがいるような雰囲気を感じます。

ホームのわきには、たま大明神をお祀りした「たま神社」、その横には貴志川線を利用する人への感謝と安全安心の祈りが込められた「いちご神社」と「おもちゃ神社」が並んでいたのでお詣りしました。

駅の構内にはカフェやショップもあり、ゆったりとくつろげます。

帰りは豪華な「ミュージアム号」でゴージャスな気分に

帰りの電車は、「たま電車 ミュージアム号」に乗ると決めていました。

貴志川線の電車は、クルーズトレイン「ななつ星in九州」と同じ水戸岡鋭治さんがデザインしています。
その中でもミュージアム号は、ひときわきらびやかです。

重厚感がある中にかわいさと華やかさがあって、少しゴージャスな気分になるのは私だけでしょうか?

その一方で、乗車している地元の人は「乗り慣れている感」があって、装飾とのギャップが面白いなと思いました。

車内を隅々まで見渡していると、あっという間に終点の和歌山駅に到着です。

いろいろな電車を体験し、多くの観光名所があることも知ることができ、とても充実した旅でした。

和歌山駅の周辺と伊太祈曽駅には有料の駐車場がありますが、他の駅には駐車場はありません。
ぜひ「和歌山電鐵 貴志川線」で電車の旅、そして沿線のスポットを訪れてみてください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市伊太祈曽73番地
連絡先電話番号:和歌山電鐵株式会社 073-478-0110
営業時間:9:00~17:30
定休日:なし
駐車場(台数):伊太祈曽駅に有料の駐車場有り
利用料金:貴志川線乗車料金
(公衆)トイレの有無:和歌山駅、伊太祈曽駅、貴志駅に有り

地域リポーター・渡邉千穂

お出かけスポット/自由な遊び場・梅原プレーパーク/梅原児童公園近く(和歌山市)

「近くの公園もいいけれど、もっと自由に遊んでほしい」。
とはいえ、「自然遊びをさせよう!」と意気込むと準備だけで疲れてしまいます。
今回は気軽に行くことができて、自由に遊べる里山のような場所、「梅原プレーパーク」を紹介します。

プレーパークは子どもが自由に遊ぶことができる場所

プレーパークは、子どもが自分の責任で自由に遊ぶことができる場所です。
危険なこと以外、やってはいけないことはありません。

梅原プレーパークは、和歌山市・梅原児童遊園の近くで開かれています。
「きのくに子どもNPO」がこの場所で20年以上前から開催しています。

年長の息子と6月に遊びに行きました。
プレーパークまでは、児童遊園横の階段を上ります。

階段を上り切ると開けた場所があります。

広場の奥には山があります。

梅雨の晴れ間で気温が高い日でしたが、山に木が生い茂っていて日差しを遮ってくれました。

こちらはブランコです。
木の枝にロープをかけているので、いろいろな方向に揺れます。

こちらは、ターザンロープです。
高いところからスタートできるので、浮遊感がたまりません。

次々に新しい遊びが始まる

わが家が遊びに行った6月は、ヤマモモがなる時季です。
スタッフさんが、落ちているきれいなヤマモモを集めてくれていました。

子どもたちのうちの一人が「木になっているヤマモモはあるか、探してみる」と言い出すと、他の子どもたちも次々に山の斜面を登り始めました。

息子も付いて行こうとしますが、急な斜面に悪戦苦闘。
一緒に探していた子どもたちが、「ここにもある」と次々に落ちているヤマモモを発見します。

残念ながら、枝になっているものは見つけられず。
しかし、そのうちまた別の遊びが始まります。
息子はキノコを探し始めました。

木の根元にキノコを発見。
高学年のお兄ちゃんたちは、木とツタで弓矢作りに挑戦中。

二人で協力して作り上げ完成です。

他の子は、落ちている木をのこぎりで切り始めました。

その様子を見て息子も挑戦。
のこぎりで木を切るとおがくずが出てくるのを見て、「粉が出てくる!」と初めての経験に驚いていました。
新しい発見があったようです。

懐かしい遊びに子どもたちは大はしゃぎ

スタッフさんが、コマやけん玉を用意してくれていました。

コマ遊びは、順番待ちができるほど人気がありました。
初めての息子はひもを巻きつけることにも苦戦。

参加している子どものお父さんに、コマ名人のような人がいました。
苦戦している子どもたちにコツを伝授してくれます。
しかし、コマはできるようになるまで時間がかかるものですよね。
飽きて別のことをする子もいれば、できるようになるまで練習する子もいる。
子どもの個性が現れて面白いです。

「みんなで何かしよう」ではなく、それぞれがしたいことをする場所。
それがプレーパークです。
何もない場所だと退屈になりがちですが、少しの道具と友達がいると、どんどん遊びが広がります。

親は子どもを見守るだけで、いつ来ても、いつ帰ってもいい自由な集まりです。
これなら気軽に参加できますね。

プレーパークが行われている場所には、トイレや水はありません。
気になるようであれば、ウェットティッシュや水を持参すると安心です。
虫もいますので、長袖長ズボンと虫除けは必須です。
また、けが予防のため軍手と汚れた時のため着替えの持参をお薦めします。

7月から9月の夏の間、プレーパークはお休み。
秋の少し涼しくなった時季から再開です。
周辺には駐車場はなく、初めて行く方は、道が分かりにくいと思います。
事前に「きのくにこどもNPO」さんにお問い合わせください。

基本情報
所在地(住所):和歌山市梅原483 梅原児童遊園近く
連絡先電話番号:きのくに子どもNPO 073- 452-7710
営業時間:毎月第4土曜日13:00~16:00
定休日:
駐車場(台数):無
利用料金:無
(公衆)トイレの有無:無

地域リポーター・神林 真衣

おすすめスポット(施設編)/あの大きな施設の正体は?紀の川のことを子どもと一緒に学ぼう/水ときらめき紀の川館(和歌山市)

これは、紀の川にかかる「紀の川大堰(おおぜき)」です。

「洪水の時に役に立つものだよね」としか思っていなかった私。
いつもこの横の道路を車で通っているのにもかかわらず、実は名前さえも知らなかったのです。

先日、このせきにある人工河川で行われた「鮎のつかみ取り」体験に子どもたちと参加しました。
その時に、人工的に造られた魚の遡上(そじょう)を邪魔しない魚道があることや、せきの役割について学びました。

ほかにどんな役割があるのかもっと知りたくなり、子どもたちと和歌山市有本にある「水ときらめき紀の川館」に出かけてきました。

意外なところでダムカードをゲット

入り口にはインターフォンが設置され、「ダムカードの配布について」の説明が記載されています。

ダムカードとは国土交通省などが発行してるもので、日本各地にあるダムの特徴を記しています。

ダムの訪問時にのみにもらえるもので、郵送で取り寄せることはできないものです(紀の川大堰では休館日でも配布しています)。

子どもたちは、山奥にあるダムに行かないともらえないと思っていたため、「ここでダムカードがもらえる!」とテンションが上がっていました。

配布名簿に氏名を記入して、1人1枚ずつゲット。

とっても得した気分です。

楽しみながら学べる施設内!みんなで紀の川博士になろう

施設内には紀の川に関する情報が盛りだくさん。
たくさんのコーナーがあり見応えがあります。

まず館内に入ると、モニターがお出迎え。
このモニターでは、春ごろのせきの様子を記録した映像を見ることができます。

たくさんの魚が遡上し、それを食べる鳥。
身近に行われている自然の営みを知ることができます。

進んでいくとパソコンが設置されていて、紀の川マップ、紀の川ものしり辞典、紀の川クイズの3つ項目が楽しめます。

さっそく息子がクイズにチャレンジ。
かなり難しい問題もあり、大人の私でも悩む問題もちらほら。

満点を取ると自分の名前を登録できます。
息子は何度も挑戦していました。

足元には、紀の川の河口から源流までをたどれる写真があります。
写真の中で川をさかのぼり始めた子どもたち。

「すごく遠くから川が始まっている!」と、川が隣の奈良県までつながっていることが分かり、その長さを実感していました。

また、紀の川大堰の「治水」「利水」「環境」の3つの役割について、図や映像を交えて説明されたパネルが展示されています。

さらに川を利用して生活をしてきた歴史や水害の様子が紹介されていて、川の流域ではその恩恵を受けながらも、常に災害と隣り合わせだった歴史を勉強できます。

こちらは2階にあるせきの監視と操作をする操作室で、窓越しから見学できます。
見学している間もずっと職員の方がモニターを観察されていました。

水族館に行った気分に!魚道観察室をのぞいてみよう

次は、施設外のせきにある「魚道観察室」に移動し、「人工河川式魚道」を見学しました。

階段を下りていくと魚道に沿って通路があります。
想像していたよりも立派な施設で驚きました。
まるで水族館に来たようです。

ガラス越しに川の流れを見ることができます。
この日はあいにく魚を見つけられませんでしたが、近くで魚を見られることが分かりました。

「ここを魚がたくさん通るのだね、飛び越えていくのかな」と想像して楽しむ子どもたち。

「次回は絶対に見たい」と来春の訪問を子どもたちと約束しました。

紀の川大堰から防災を学ぶ

この施設の日曜日の管理をされている「NPO法人きらめき紀の川」の藤上和男理事長にお話を伺いました。

「せきのおかげで支流の川があふれる『内水氾濫』が減って、安心して生活できるようになりました」と話される藤上さん。
この可動式のせきは珍しいことから、今でも他県から見学者が多く訪れるそうです。

大堰が私たちの生活に役に立っていることを地域の方に知ってもらいたいと、水ときらめき紀の川館を拠点にして、藤上さんはじめ多くの方が活動されています。

このような施設は、月日がたつとその恩恵を忘れてしまいがちです。
しかし、なるべく災害を減らせるように「せき」を造り、今でもそれを維持管理してくれている人がいるからこそ、紀の川の近くで生活できている。
お話を聞けて、子どもと一緒に、川の恩恵とせきの役割について学ぶことができました。

今年は「紀の川直轄改修100周年と紀の川大堰完成20周年」ということで、10月7日にイベントが行われます。

普段入ることができない、せき施設の内にある機械室の見学やライトアップ、完成20周年アニバーサリーカードの配布など特別なイベントが予定されています。

藤上さんたちもそのイベントのお手伝いをされるそうです。
機械室の見学は、「秘密基地に潜入するようで面白そう」と行く気満々の子どもたち。

大堰を知ることのできるこの機会に、ぜひお出かけしてみてください。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市有本462
連絡先電話番号:073-423-2080
営業時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
定休日:土曜日、祝日、年末年始(12月28日~1月4日)
駐車場:有
利用料金:無料
(公衆)トイレの有無:有
「水ときらめき紀の川館」

地域リポーター・神林 真衣

イベントリポート/夢中になって鮎をつかみ取り!/紀の川直轄改修100周年記念鮎つかみ取り(和歌山市)

先日、鮎の一生についてのテレビ番組を子どもたちと見ました。

鮎は川で生まれて、幼魚の頃に栄養豊富な海で暮らし、遡上(そじょう)して川に戻ってくるなど知らないことがあって、「鮎って面白いね」と話していた子どもたち。

そんな時に息子のママ友から、「鮎のつかみ取り体験」のイベントがあると教えてもらいました。

子どもたちは「魚を捕まえてみたい!」とやる気満々。
私も「番組の記憶が新しいうちの鮎に触れられて面白そう!」と思い、家族で参加してきました。

このイベントは国土交通省の「紀の川直轄改修100周年記念」の一環で、紀ノ川漁業協同組合が開催したものです。

体験会は9月17日(日)午前9時から正午の間に5回行われ、わが家は事前申し込みをして9時30分からの回に参加しました。

お楽しみの前のお勉強で紀の川大堰について学ぶ

始めに、和歌山市有本にある「水ときらめき紀の川館」の中に案内されました。
こちらの施設は「紀の川大堰(おおぜき)」の役割を学ぶための施設で、子どもたちも私も初めて施設の中に入りました。

会場は子どもと保護者で満席です。

ここでは国土交通省の方から説明があり、国が行う紀ノ川の改修が始まって100年になることや、せきの役割について教えてもらいました。

現在の紀の川大堰は完成から20年を迎えます。

改修以前、川の水位が低い時には魚の遡上が難しい構造でした。
そのため、人が実際に川に入って、せきより下流にいる魚を上流にすくい上げる「すくいごし」をしていたそうです。
現在は両岸に魚が通る「魚道」が3種類設置されて、遡上できるような構造に改善されています。

「説明はこのあたりで終わらせて、お楽しみの鮎のつかみ取りに行きましょう!」

職員の方が子どもたちのはやる気持ちをくみ取り、簡単に説明を終わらせて次の案内をしてくれました。

鮎のつかみ取りに挑戦!

いよいよ施設を出て、近くの河川敷に歩いて移動。
制限時間は30分で、1人3匹まで捕まえることができます。

仮設プールの中で鮎が泳いでいます。
幼児はこの中に入ってつかみ取りをします。
魚が泳いでいる姿を見て泣き出す子もいました。

わが家の末息子は、生きた魚を手で直接触ったことがほとんどありません。
嫌がると思い、軍手を用意していましたが取り越し苦労でした。

プールに入ると狩猟本能が発揮され、夢中になって鮎を追いかけました。
すぐに1匹目をゲット。
これに気を良くした息子は、ずぶぬれになりながらあっという間に3匹捕まえました。

小学生の子どもたち2人は、「人工河川式魚道」に移動して挑戦。

仮設プールよりも広い場所でのつかみ取りです。
小学生たちは網を使ったり、端に追い込んだり工夫している姿が見られました。

ほどなく鮎をゲット。
弟たちに付き合って参加した娘でしたが「楽しかったわ、もっとしたい!」と喜んでくれました。

持ち帰り用に氷も用意してあり、袋に入れてもらいました。

皮まで柔らかい鮎をがぶり!

1人3匹捕まえた後は、鮎の試食です。
紀ノ川漁業協同組合の増殖研究センターで、養殖した「香り鮎」をいただきます。
魚を取り終えた参加者に1匹ずつ配られました。

スタッフの方が汗だくになりながら、たくさんの参加者のために鮎を次々と焼いてくれました。
漁師が昔からしている焼き方で、「この焼き方が余分な水分と油が適度に落ちて、一番おいしいのよ」と教えてくれました。

末の息子はあまり魚を食べません。
しかしこの鮎は「おいしい」とほぼ一人で食べてしまいました。
私も少し試食。
身も皮も柔らかく、とてもおいしかったです。

お土産の鮎も塩焼きにしておいしくいただきました。

紀ノ川漁業協同組合では、紀の川大堰の人工河川で鮎を自然産卵・ふ化させて放流し、天然ものが増えるような取り組みをされています。

人の力と魚の遡上を邪魔しないせきのおかげで、紀ノ川には天然の鮎が生息できているのですね。
天然のものも食べたくなりました。

今回は「水ときらめき紀の川館」を見学する時間がありませんでした。

このイベントで紀の川改修の歴史やせきのことをもっと知りたいと思ったので、次回はゆっくりと訪問したいと思います。

基本情報
紀ノ川漁業協同組合
所在地(住所):和歌山県紀の川市桃山町市場547-4
連絡先電話番号:0736-66-9111

地域リポーター・神林 真衣

小さな子どもも安心して遊べる水場/御坊総合運動公園(御坊市)

残暑が厳しくて、公園で子どもたちを遊ばせるのも大変ですよね。

今回は、小さいお子さんでも安全に水遊びができる「御坊総合運動公園」をご紹介したいと思います。

小さい子でも安心して遊べる浅い水場

川のようにつくられた水場は浅く、流れも緩やかで、小さい子でも遊びやすい場所です。今回遊びに行ったときには水着は用意していませんでしたが、ズボンの裾をまくれば十分遊ぶことができました(タオルも持っていきませんでしたが、自然に乾くのを待ちました)。

ぐるぐる周りを回るだけでも楽しい噴水

川の上流には、大きな石積みの噴水がありました。
この周りもプールのようになっていて、ぐるぐる回って遊ぶこともできます。
上から水流が流れ落ちてくるからか、周りにいるだけでも涼しさを感じることができます。
大人も縁に座って、足だけ漬けていられるのがうれしいポイント。

お弁当を持ってGO!

 

御坊総合公園には飲料の自動販売機はありますが、食品の販売はありません。
たまに屋台が出ていることもありますが、近くにお店もないので、食事やおやつの準備はして行った方がよさそうです。

水場以外にも遊具や芝生の広場もありますので、長時間楽しめる公園です。

基本情報
住所:和歌山県御坊市塩屋町南塩屋1123
駐車場:あり(無料)
電話番号:0738-23-5669
定休日:年中無休
遊具は点検のため第2、第4水曜(祝日の場合は翌日)は利用不可
料金:入場無料 サイクルモノレール(2人乗り)200円

地域リポーター・森脇 碌

イベントリポート/なるほど!科学体験フェアで和高専を楽しもう/県勤労福祉会館プラザホープ(和歌山市)

「高専ってどんな学校?」「理系の学校だよね」「女子学生っているのかな」。
このイベントに参加するまで、私は高専についての知識がほとんどありませんでした。

高専は、高等専門学校の略称で技術者を養成する学校です。
国立高専は全国に51校設置されています。
和歌山県には御坊市に和歌山工業高等専門学校があり、「和高専(わこうせん)」と呼ばれています。

何も知らなければ、進路の選択肢にも挙がりませんよね。
子どもたちが知るきっかけを作りたいと思い、和高専主催の「なるほど!科学体験フェア」に参加してきました。

このイベントは和歌山市の県勤労福祉会館プラザホープで行われました。

子どもが興味のあるコースを選んで体験

事前に、3つのコースから選んで予約をしておきます。

・Aコース「電気工作体験」「中和反応」「防災ゲームを体験してみよう」「マインクラフトでコーディング」

・Bコース「インタラクティブ・サウンドアート」「液晶温度計」「水質測定をたいけんしてみよう」「3Dウッドパズルーウミガメー」

・Cコース「機械工作体験」「水と油は混ざらない?オイルモーションを作ろう!」「ロボット展示と操縦体験」

わが家は、息子の希望でロボット操縦のできるCコースを予約しました。

ロボットを操縦できる

まず、「ロボット展示と操縦体験のコーナー」に行きました。

高専ロボットコンテストで、全国4位に輝いたロボット「とば~す君」がありました。

しかし残念なことに、体験の時間には不具合で動かすことができず。
代わりに、ロボコンの地区大会の試合映像を見ることができました。
紙飛行機をより多く台に載せることを競うもので、このロボットの圧倒的な強さが分かる映像でした。

息子は「同じようなものを家でも作れないかな」と創作意欲を刺激されたようです。

コーナーには有線、無線のロボットが置いてあり、自由に操作できます。
前に後ろにと操作するのが面白く、息子は終了時間になっても「もうちょっとロボットをやりたい」と話すほどでした。

機械を使ってモノづくりを体験

次は「機械工作体験」でキーホルダーを作ります。
始めに、学生さんが高温で溶かした金属を型で固める作業を実演してくれました。

キーホルダーはパンダ、猫、お化け、校章の4種類から選べます。
息子は「これが格好いい」と校章を選んでいました。

子どもは固まった金属に機械で穴を開けて、やすりで突起物を削る作業をします。
最後にチェーンを付けてキーホルダーの完成。
どの行程の作業にも学生さんが一人ずつ付いて、やり方を教えてくれました。

和高専の校章は下に「W」とみかんの木の若枝があしらわれています。

息子は気に入って早速かばんにつけていました。確かに格好がいい。

オイルモーションで科学を体感

こちらは、水と油は混ざらないという科学の現象を「オイルモーション」を作って体感するコーナー。
教えてくれるのは生物応用化学科の学生さんです。
女の子のスタッフさんもいました。

始めに食用色素で水に色を付けます。
「ちょっと入れるだけですごく色が付くから、少しずつ入れてね」と丁寧に教えてくれました。
次にオイルも着色します。
最後にキラキラのパーツを入れて完成。

娘は、思っていたような色合いで作れたことに満足です。
「お家でもできますよ」と材料を教えてもらい、「夏休みの自由研究にできる」と喜んでいました。

生物応用化学科では、「週に1回は実験をしていて、いろんな分野の先生がいるので自分がどんな実験をしたいか希望を出せば授業以外でも実験をすることができる」と学生さんが話してくれました。

やりたいことが決まっている人には、素晴らしい環境なんですね。

「なるほど!科学体験フェア」は和高専を知ることができるいい機会

こどもたちは、作ったキーホルダーとオイルモーションを手にして大満足。
「息子はもっとロボットを操縦したかったな」と話していました。

私は、スタッフとして参加している学生さんから直接話を聞くことができてよかったです。

今回フェアに参加してみて、和高専は「好きなことをどんどんやっていける学校」という印象に変わりました。

和高専を知ることのできるこの機会、次回は違うテーマのコースで参加したいと思います。

基本情報
和歌山工業高等専門学校
所在地(住所):和歌山県御坊市名田町野島77
連絡先電話番号:0738-29-8211
営業時間:
定休日:
駐車場(台数):
利用料金:
(公衆)トイレの有無:

地域リポーター・神林 真衣

お出かけリポート/歴史と素晴らしい景観が楽しめるため池の公園/「生石高原県立自然公園 亀池」(海南市)

コロナ禍もようやく落ち着いた今年の春。
桜の景勝地として親しまれている「亀池公園」を初めて訪れました。
正式名称は「生石高原県立自然公園 亀池」で、阪和自動車道・海南東インターチェンジから約10分の距離にあります。

「亀池」と呼ばれるため池があり、農林水産省により「水と景観が美しく、春先には桜祭りで親しまれているため池」として「全国ため池100選」に選ばれています。
それほど満開の景色は素晴らしいです。

それ以来、花々や森そして橋からの風景に癒やしを求め、何度も訪れる場所となりました。

紀州徳川家とつながる、ため池と建物

亀池は、和歌山県内最大級の「灌漑用池」です。

この大きなため池は、8代将軍徳川吉宗に仕えた井澤弥惣兵衛(いざわ やそべえ)により約3カ月で完成し、そのおかげでこの周辺の田畑が潤ったと伝えられています。

池にはコイが悠々と泳ぎ、ほとりには弥惣兵衛の石碑が建てられていました。

また池の中島には、「双青閣(そうせいかく)」という建物があります。

1871年の廃藩置県により、当時の紀州藩主徳川頼倫は和歌山城を明け渡し、和歌山市和歌浦の紀州東照宮の一部に新居を移築しました。
そして、徳川300年を記念して1917年に増築されたのが双青閣です。
1968年に亀池に移築され、現在は登録有形文化財となっています。
歴史的な学びも多い公園です。

まるでアトラクション 怖いけれど景色は最高!

双青閣がある池の中島には、吊り橋で渡ります。

橋の入り口には、看板が立てられ、注意書きも掲示されています。

「渡り切れるかなぁ」とちょっとドキドキ。
「しっかりワイヤーが張られているし、大丈夫!」と意を決して足を進めました。

橋には私一人だけ。
中央に近づくにつれ、揺れが大きくなってきます。
縦にバウンドするような揺れ方です。
また揺れるたび、ギシギシ、ミシミシとなんとも言い難い音が鳴るので、自然と静かな歩みになっていました。

「渡る人が多いと、もっと揺れるよね。一人でよかった」
思わず心の声が漏れます。

足元を見ると、池の上を歩いていることを実感。
一瞬力が抜けそうになりました。

しかし、慣れてくると周りの景色を見る余裕ができました。
橋からの眺めは、とても新鮮で壮観です。

ようやく橋を渡り切り、双青閣を見学。
再び吊り橋を渡って戻ります。
その途中で人とすれ違ったのは、その日一番ドキドキした瞬間でした。
吊り橋は少し怖いけれど面白い、アトラクションのような体験です。

生命力を感じる森と季節の花々にうっとり

満開の桜の花は本当に見事でした。
特に池のほとりは、お花見のシーズン中でもゆったりしていて、ゆっくりお花見が楽しめます。

同じ時期にチューリップも咲いていて、桜とのコラボレーションはとても華やかでした。

6月はアジサイが見頃で、水辺に咲く風景は涼しげで趣きがあります。

森を歩いていると鳥の声、虫が鳴く音、木々が風に吹かれる音など、日頃は気付かないいろいろな音が耳に入ってきます。
その中にいると、ざわざわした頭の中がスッキリとし、気持ちが癒されます。

整備された道から外れ、山道に入りました。
道の脇には大きな木が立ち並び、地面には木の根がでこぼこと出ているところもあります。

注意しながら歩いていると、ひときわ目立つ大きな木に出合いました。木の根がむき出しになり、力強く地面をつかんでいる様子に感動です。

森の生命力を感じながら散歩を楽しみました。


私が歩くコースはいつも石碑までですが、その奥には池を一周できる遊歩道があります。

和歌山の歴史にも触れ合える亀池公園。
次回は紅葉の季節に訪れる予定です。
色づいた景色もきっと素晴らしいことでしょう。

基本情報
所在地(住所):和歌山県海南市阪井452
連絡先電話番号:海南市産業振興課:073-483-8461
営業時間:24時間
定休日:無休
駐車場(台数):有り
利用料金:入園無料、駐車料金無料
(公衆)トイレの有無:有り

地域リポーター・渡邉千穂

おでかけスポット/こどもが達成感を味わえるハイキングコース/和歌浦・たこずしやま(和歌山市)

来春小学校入学を控えている三番目の息子。

入学は楽しみですが、息子は同年代の中でも身長が低いので、ランドセルを背負って登校できるのかと心配しています。

「来年からの登校に備えて体力をつけたい」「息子だけに向き合う時間を作りたい」と思って、ハイキングをすることにしました。

今回は大人ひとりで連れて行っても安全で、少し頑張れば年長児の息子でも登頂できる山であることを条件に、ハイキング場所を探しました。

向かった先は和歌山市の和歌浦にある「たこずしやま」です。
たこずしやまは「高津子山」あるいは「章魚頭姿山」とも表記される山で、標高は137mです。

 

幼稚園児でも登りやすいハイキングコースで達成感を味わえる

ハイキングコースの入り口に近い、「紀州東照宮」の駐車場に車を停めて出発です。途中の山道や山頂にトイレはないので、登り始める前に近くの「御手洗池公園」でトイレを済ませます。

私たちは、「和歌公園横」のバス停近くから登り始めました。山道は落ち葉が堆積して滑りやすかったり、石がごろごろしたりと、考えて歩かないといけません。

またベビーカーを押して歩けないので、抱っこ紐は必須です。とはいえ、一部舗装されているところもあって、自分で歩くことができる子どもには歩きやすい山道です。

親の私にとっては適度な負荷で、快適に歩くことができました。

しかし、息子は普段長距離を歩くことがないので、スタートして30分ほどすると「疲れた」とぐずりだしました。

この展開は想定の範囲内。
虫がいないかと探してみたり、落ち葉や松ぼっくりを拾ってみたりして、気を紛らわせながら歩きました。

途中で、息子が虫を捕まえました。

落ち葉も拾いました。
「グー」「チョキ」「パー」の形をコンプリート!

集めたものを入れるビニール袋は必須です。

高津子山は6月でもすでに蚊がたくさん。
虫対策のため長袖長ズボンを着用していましたが、服から出ているところを数か所刺されました。
ハイキングをする時は、虫よけスプレーも必要だったなと反省です。

息子のペースに合わせて、ゆっくりと休憩を多めにとって歩くと、登り始めてから約1時間10分ほどで山頂に着きました。

到着した時にぐずっていた息子も、山頂から見えるマリーナシティ方面の海を見て、「ゴールや、めっちゃ海きれいやん」と興奮して疲れは吹き飛んだようでした。

しんどい思いをして山頂まで登り切った達成感は、ハイキングの醍醐味ですね。
「頑張って山頂まで来たんだ」と喜んでいる息子の姿を見ると、私もうれしくなりました。

親子でゆっくりとした時間を過ごせる

高津子山は昭和の時代、多くの人が訪れる観光地でした。
山頂に小さな遊園地、回転する展望台、頂上から滑り降りるスライダー、ロープウエーなどがあったそうです。

現在はその痕跡はなく、回転しない展望台があるのみ。
遊具もないので、他のお友達との取り合いもなく、好きなことをして遊べます。

お弁当とおやつを食べて、元気が回復した息子は再び虫を探し始めました。
私は虫取りに夢中な息子を見守りつつ、きれいな景色に癒されていました。

子どもの体力に合わせてコースが選べる

子どもの体力に合わせてハイキングコースを選べるのは、高津子山のいいところです。

行きは元気があっても帰りは疲れて歩かないということは、子どもにはよくあることです。

下りは息子も疲れていたので、登りよりも短い距離で済むように、山頂から和歌浦天満宮横の登山口までのコースで下山しました。息子のペースでゴールまでの所要時間は30分ほど。

2人で安全にハイキングを終えることができて、私も一安心です。

車を停めている紀州東照宮まではすぐ。疲れたのか、車に乗り込むと息子は眠ってしまいました。

こどもも親も無理なく楽しめるハイキングコース・たこずしやま

和歌山市にある「たこずしやま」は家族でゆったりと楽しめる場所でした。
実際に登頂してみて魅力的だと思ったのは、以下の3点です。

・こどもの体力に合わせてハイキングコースを選択できて、子どもも親も無理なく楽しめる

・子どもが歩きやすい山道で少し頑張れば登頂できるので、登り切ったという達成感を味わえる

・山頂に、子どもが走り回ったり大きな声を出したりできる広い空間があるため、親もゆったりと見守りできる

雑賀崎に抜けるコースもあるので、息子の体力がついたら違うコースに挑戦したいと思います。

「たこずしやま」で子どもとハイキングを楽しみましょう。

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市西浜 高津子山展望台
連絡先電話番号:なし
営業時間:なし
定休日:なし
駐車場(台数):なし
利用料金:なし
(公衆)トイレの有無:なし

地域リポーター・神林 真衣

お出かけスポット/海に行きたい子どもを連れて行ける穴場の海水浴場/扇ヶ浜(田辺市)

「夏は海に行きたい!」と言う子どもたち。

しかし、人の多い場所に子どもを連れて行くのは、少し不安を感じてちゅうちょすることがありませんか?
そんな不安を解消してくれる穴場の海水浴場を紹介します。

駅から徒歩で行ける「扇ヶ浜海水浴場」

青い海と白く美しい砂浜。

扇ヶ浜海水浴場は、紀伊田辺駅から徒歩15分ほどの場所にあります。

海水浴場までの道は1本道。
駅の改札を出て、15分歩くと到着するので、日ごろ車を使う方も、たまには電車を使って行くのもいいかもしれません。

行き帰りに立ち寄れるスポットとして、世界遺産の「闘雞神社」、和菓子の「二宮」のお茶処などがあります。

海水浴場周辺には、ウォーキングコースや公園、スケートボード場などがあり、老若男女問わず、普段から利用される人が多いです。

さらに、夏休み期間中は毎年、土日やお盆を中心にイベントが開催されています。日によってイベント内容はさまざま。

例えば2023年7月29日、30日と8月12日、13日には「梅の天日干し」というイベントが開催されました。

田辺市は梅の生産が盛んで、隣りのみなべ町に次いで、生産量全国第2位の実績を持っています。

そんな田辺市のことや、梅干しの魅力を知ってもらいたいということで、海水浴客に梅干しが振舞われました。

扇ヶ浜水浴場が穴場の理由

扇ヶ浜海水浴場がある隣町の白浜町には、真っ白なビーチで大人気の「白良浜」があります。

また温泉や「アドベンチャーワールド」などもあり、特に夏は人でごった返します。

それに比べると、扇ヶ浜海水浴場は人が少ないため、子どもにも目が届きやすく、安心して遊ばせることができます。

その日の空模様が、海面に映し出されるくらいきれいなのは、透明度が高い証拠。
ビーチの砂は白良浜ほど白くありませんが、薄いベージュ色で美しい。

更衣室やトイレももちろん完備されています。

人気の海水浴場が隣町にあるからこそ、訪れる人も少なく、この美しさであればもっと人が来てもよいのではと思えるような穴場のスポットです。

なお、例年7月1日から8月31日の間、海の家が10:00~21:00まで(17:00~18:00を除く)オープンしています。

広々とした市営の駐車場は料金もリーズナブル

扇ヶ浜海水浴場の駐車場は400台ほどが駐車可能のため、車で行く場合も安心です。

とてもありがたいのは1時間まで無料で、その後は1時間毎に100円ずつ加算という良心的な料金。駐車場が広いためせかせかすることなく、穏やかな気持ちで荷物の整理ができます。

また、海水浴をせずに海が見たい場合、ここに少しだけ駐車して眺めることもできます。お昼ご飯などの小休憩ができるスポットとしても、とても便利な駐車場です。

駐車場から海に向かって左側が海水浴場で、右側には釣り場があります。

この釣り場も1つのスポットで、海水浴場から徒歩5分の場所にあるので、海水浴と釣りの両方楽しみたい人にもお薦めできる場所です。

基本情報
所在地(住所):和歌山県田辺市扇ヶ浜
連絡先電話番号:田辺観光協会 0739-26-9929
駐車場(台数):約400台
利用料金:有(普通自動車1時間無料・以降100円/1時間単位)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・福積 加穂

おすすめスポット/砂浜と岩場があって小さな子どもでも楽しめる/江津良海水浴場(白浜町)

わが家には毎年遊びに行く海水浴場があります。
それは和歌山県白浜町の「江津良(えづら)海水浴場」です。
きれいな海で砂浜と岩場があるビーチです。
海がきれいなのはもちろん、小さな子がいても楽しめる海水浴場です。

海水浴場と駐車場が近くて楽々

海水浴の荷物といえばテント、タオル、お弁当、ライフジャケット、遊び道具などたくさんになります。
砂浜まで距離があった場合、子どもを見ながら重たい荷物を運ぶのはなかなか大変。

こちらの海水浴場は駐車場の前の道を渡るとすぐにビーチです。
特に遊んで疲れた後、車への移動距離が短いのはうれしいですよね。

海がきれいでゆったりと遊べる

江津良の海はきれいで穏やかです。
白良浜より人が少ないため、テントも余裕をもって張れます。

泳いでいても混雑を感じたことがありません。
家族で来ている人が多く、小さな子どももゆったりと遊べます。

魚と一緒に泳げる

砂浜だけの海水浴場は水が濁りやすく、泳いでいる魚を見つけることは難しいですよね。
この海水浴場の岩場にはいろんな種類の魚が集まっています。

「水族館にいるような魚がいた」と子どもは夢中です。
泳げる子はシュノーケルで、泳げない子は水中眼鏡と浮き輪で海中観察。
魚が近くで泳いでいるのを見るのは楽しいですよね。

海に入らなくても楽しめる

海で遊ぶのは楽しいですが、長時間になると体が冷えてしまいます。
特に小さな子どもは体が冷えやすく疲れやすいです。
体調の変化には注意してあげたいですよね。

体が冷えた、あるいは疲れた時には海から上がってお砂場遊びもできます。

私のお薦めは磯遊び。
岩場の潮だまりに残った小さな生き物たちの観察は、大人も夢中になります。

「やった!捕まえた」「こんな生き物もいる」と時間を忘れて遊ぶ子どもたち。

遊んでいるうちに夏の日差しでしっかり体は温まります。
元気を回復した子どもたちは、再び海に入って遊びました。

更衣室や無料のシャワーがあってうれしい

遊び終わると身体は海水でべとべと、砂でざらざら。
帰る前にはきれいにしたいですよね。
江津良浜には更衣室とシャワーがあるので、汚れを落としてから帰ることができます。
しかも無料でお財布に優しい。

また、「体もきれいになったし、さあ帰ろう」と思っても車に戻るまでにまた体が汚れることはよくありますよね。
ちょっとした汚れは、駐車場の水道で落とすことができます。
海水浴場の水道まで戻る必要がないのは便利でいいですよね。

泳いでいる魚の観察ができて、磯遊びもできる江津良海水浴場。
来年も遊びに行きたいと思います。

基本情報
所在地(住所):和歌山県白浜町江津良
連絡先電話番号:0739-43-6588 (白浜町観光課)
利用料金:無料(更衣室、シャワーの利用は8月31日まで)
(公衆)トイレの有無:有

地域リポーター・神林 真衣

お出かけスポット/和歌浦の絶景を眺めながらパワースポットに行ってみよう/和歌浦観光遊歩道と蓬莱岩

「絶景の宝庫」として日本遺産に認定されている「和歌の浦」にある「和歌浦観光遊歩道」が2023年4月にリニューアルされました。

その遊歩道の途中に「蓬莱岩(ほうらいいわ)」という奇岩があるそうです。
息子が小学校の校外学習でそこに行き、「楽しかったから一緒に行こう」と言うので調べてみました。

遊歩道は、和歌浦漁港から田ノ浦漁港までのおよそ900m。和歌浦の景色を間近に眺めながら歩くことができます。磯の香りときれいな海が見えてくると、とてもワクワクしてきました。

 

変わった形の岩「蓬莱岩」

遊歩道を和歌浦漁港から歩き始めると、真ん中にぽっかりと穴があいた不思議な岩が見えてきました。これが蓬莱岩です。

蓬萊(ほうらい)とは、古代中国で東の海上(海中)にある仙人が住むといわれていた仙境の一つ。道教の流れをくむ神仙思想の中で説かれるものであるということから、縁起がいい名前と言われています。

今ではパワースポットとして訪れたり写真を撮ったりする人が多く、和歌浦観光名所の一つになっています。

岩には自然に開いた穴があり、その向こうの景色をレンズ越しにのぞいてみたら、思いがけず迫力のある写真が撮れました。

遊歩道を歩きながら浜辺を散策

整備された遊歩道は道幅が広く、リニューアル工事でライト付きの柵が設置されていました。

夜間はライトアップされ、幻想的な海の風景を楽しめます。
対岸の和歌山マリーナシティの夜景も見えそうですね。

コースは途中で砂浜に降りたり、また遊歩道に戻ったりしていて、浜辺を散策しながら進むことができます。

砂浜に降りた息子はシーグラスを探し始めました。
いつまでも探しているので、「そろそろ行こう」と声をかけたぐらい、夢中になって遊んでいました。

遊歩道に戻って道なりに歩いていると、ごつごつとした岩肌が見えてきました。
地層の折り重なる模様が、長い年月を感じさせます。

もうひとつのパワースポット⁉「夢の鐘」

さらに歩いていくと「夢の鐘」がありました。
万葉の歌人、山部赤人(やまべのあかひと)が詠んだ和歌をモチーフに造られた鐘です。

「若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺を指して 鶴鳴き渡る」山部赤人(万葉集巻6九一九)
(意訳)和歌の浦に潮が満ちると、干潟が無くなるので、葦辺を目指して、鶴が鳴きながら飛んでゆくよ

この鐘を鳴らすと夢がかなうとのことだったので、息子と鳴らしてみました。

ロープを引っ張ると、カンカンカンと思っていたより大きな音が鳴ったので、少しビックリしました。

鐘の音を聞きながら、遠い昔の人もこの海を眺めていたのかなと思いました。
和歌浦の歴史を感じながら、遊歩道を歩いてみませんか?

基本情報
所在地(住所):和歌山県和歌山市新和歌浦2
連絡先電話番号:
営業時間:24時間営業
定休日:なし
駐車場(台数):新和歌浦 有料駐車場
利用料金:400円
(公衆)トイレの有無:あり

地域リポーター・南出 陽子